少し前のページで、段落の<P>タグは単独で 使う、と書きましたが、実はこれはちょっと違います。(^_^;)

「段落」は、実は<P></P>というぺアと して、「ここが一つの段落」というように囲うことが できます。単に区切るなら<P>でいいのですが、 以下の例のように、「ALIGN」オプションによって、表示幅 から折り返した場合に、左詰め(デフォルト)、中央、 右詰め、という指定ができるので、段落ごとにこれを 変えたい、などという場合には使えます。日本語では あまりない表現ですが、欧米ではよくある要請です。 ブラウザの横幅を変えて、その振る舞いを見てみましょう。


まだ、マイクロソフトWindows を追いやるまでには至っていないものの、 Linux が誕生して10年、このオペレーティング・システム(OS)は、他のOSが 脇に追いやられたり、特殊な分野でなんとか生き延びているのに比べ、着々 と地位を拡大してきている。 何故、Linux は成功したのか−−様々な要因がタイミングよく重なり合っ たということを理由としてあげることができるだろう。分析者やLinux のコ ミュニティ・メンバーは、マイクロソフトへの反発、インテル系コンピュー タの普及、インターネットを介して連合したプログラマのエキサイティング な活動、このOSが持っている柔軟性、実践的なアプローチとライナス・トー ヴァルズ氏の親しみやすい人柄などを挙げている。 Linux は、主要サーバー・メーカーの支持をとりつけ着実に足場を拡大し ているが、その一方で、BeOS、Amiga 、OS/2など、技術的に高い評価を得て いたOSは衰退し、アップルのMacOS やUnix系の色々なバージョンは、 限定された分野で活用されているにすぎない。

Windows に不満を抱いていたプログラマ達は、変化を求め、まったく異な る方法で開発されたLinux に注目したと、ギガ・インフォメーション・グル ープ(Giga Information Group)の分析者、ロブ・エンデル氏は捉えている。 「カウンターカルチャーだったのです。その役割を果たしていたアップルが 後退してしまいましたので、その跡を埋める何かが必要だったのです。オー プン・ソースの特性が、それに合っていました。Windows とは、色々な面で まったく異なっているということが、期待となったのです」と、彼は語って いる。 この10年の間に、Linux は、ボランティアだけでなく、色々な企業もひき つけてきた。まず、レッド・ハット(Red Hat) 、カルデラ・インターナショ ナル(Caldera International) 、スーシー(SuSE)、ターボリナックス(Turbo linux)のようなLinux 企業が生まれ、次は、オラクル(Oracle)のようなデ ータベース・ソフトウェアを販売している業者が、サポートを表明した。そ れからサーバー・メーカーが登場し、例えばIBM は自社のLinux プログラム 開発に10億ドルを投資するなど、それぞれに方針を打ち出している。 「Linux は、急速に発展してきました。他のOSには見られないことです」 と、ダン・フライ氏は語っている。彼は、IBM のLinux Technology Center のディレクターである。彼は、 3年前にLinux を評価し、支持を決定した責 任者である。

IBM が何故Linux を支持しているのか、その大きな理由として、Linux は 色々な設計のコンピュータで動かすことができるという点を挙げることがで きる。IBM には、四つの主要サーバー・シリーズがあり、加えて、ハンドヘ ルド・コンピュータやネットワーク・ルーターなど、様々な専用システムで、 数多くの『組込システム(embedded)』が使われている。Linux は、それら のどれでもでも動くのである。 しかし最初は、そういう意図はなかった。トーヴァルズ氏は、もともと、 インテルの386 用にLinux を設計したのだった。しかしその時期、マイクロ ソフトが、PowerPC 、MIPS、Alpha などの非インテル・チップ用の開発を止 めてしまったので、Linux は再設計され、特定チップ用コンポーネント(chi p-specific components)は、一般的にいって、Linux の機能(working) とは分離されることになった。一方、Amiga 、BeOS、Mac OS、OS/2、Unix の大多数のバージョンは、特定ハードウェア・プラットフォームに固定さ れている。 「アミガの開発者、アップルの開発者、OS/2の開発者は、ハードウェア中 心に物事をみていたのです。彼らは非常に才能のあるソフトウェア開発者で したが、結局は、ハードウェアを製造している会社で働いていたのです」と、 ブレント・ウィリアムズ氏は語っている。彼は、マクドナルド・インベス トメンツ(McDonald Investments)のアナリストである。


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