日本時間学会は、時間学という新たな学問領域の確立を目的としています。
時間に関する研究はこれまでにも多数ありましたが、そのほとんどは個別の学問領域のなかで行われてきました。時間学の領域においては、文系と理系、基礎理論と応用理論の枠を取り払った融合的な研究が目指されています。
たとえば、生物時計のメカニズム、生活のリズムと病気との関連、時間管理の社会政策、文化圏ごとの暦の多様性、こうした諸分野の研究を「社会的時間と人間
的時間の調和」という視点から体系化する。このような融合的研究が、時間学の領域では可能になります。時間学の研究テーマには、他にもさまざまなものがあ
ります。地球環境と生物進化の数万年単位での相互作用について。西欧と東アジアでの時間表象の相違について。人間はどこまで精密な時計を作ることができる
のか、そして、人間の時間認知は時計の時間とどのような「ずれ」を見せるのか、といった問題群。また、哲学や物理学で取り組まれてきた「時間とは何か」に
ついての理論研究も、時間学の大切な基盤となります。
日本時間学会では、2009年6月13日(土)・14日(日)の両日にわたり、第1回大会を開催しました。これを契機として、日本時間学会設立の趣旨に多くの方がご賛同頂き、研究分野の垣根を超えた活発な交流がなされることを期待しています。
日本時間学会設立準備委員会代表 辻正二
日本時間学会(協力学術研究団体) 役員一覧
(2019月年7月改訂)
会長 一川 誠
顧問 広中 平祐
監事 武藤正彦 山本晴彦
学術・研究・企画 橋元淳一郎・小山恵美・長谷川貴之
編集(学会誌) 藤澤健太・細井浩志
渉外・広報 長嶋洋一・Ben Grafström
財務 三池秀敏・辻 正二
庶務 植村恒一郎・杉野法広
学会運営 松野浩嗣
学会事務局 右田裕規・平田博子