ICMC2007 / ArsElectronica2007

2007年8-9月 長嶋洋一


2007年8月から9月に、ICMC2007(コペンハーゲン)とアルスエレクトロニカ2007(リンツ)に参加しました。 両者の期間は3日ほど空いて繋がっていたので、この間、初めてのロンドンにも行きました。 今回はリンツから電車で、初めてのウイーンにも行ってみました。 写真は8000枚ほど撮りましたが、その一部を紹介します。 ★をクリックして別ウインドウで開いた写真を閉じずに、さらに★をクリックすると中身が変わります。

初日8/25は前泊のためにセントレアに向かいました。 大学から「くるる」で浜松駅へ、そしてe-wingでセントレアへ。 2時間ぴったりの便利な空港です。浜松駅を出た時には、乗客は僕だけでしたが、西インターで数人、乗りました。

宿泊は6月の ニューヨークNIME07 の時にも泊まった、空港のセントレアホテル。 セントレアのレストランで夕食をとりました。

8/26になり、定番の「朝粥」をいただいて 、 朝7時台のフライトで成田へ。 このフライトはジェットなので55分ほどです。 なぜかビジネスシートでラッキーでした(^_^)。

成田に着いて 、 ラウンジでメイルをチェックした後、いよいよロンドンへのフライトへ。

成田からロンドンまでは12時間ほどのフライトです。 機内はいつもの、数独、そしてワインで爆睡。

ロンドンに着いて、さらにコペンハーゲンへのスカンジナビア航空に乗り継ぎです。 ロンドン空港では、搭乗口がどこか確定するのはフライトの30分前ぐらい(^_^;)、 ということで、なんとなく落ち着かずに待ちました。

ロンドンからコペンハーゲンまでのフライトも50分ほどでした。 窓からは、ちょうど満月が見えました。


コペンハーゲン

かつてICMC1994の時にはコペンハーゲン空港はトランジットだったので、 空港から出たのは初めてです。 市内のホテルはコペンハーゲン中央駅すぐの所だったので、 タクシーでなく電車で向かいました。 ホテルに着いたのは現地で23時ぐらいでしたが、日本時間では朝6時でした(^_^;)。

8/27の朝食はデンマークらしくパンとハムとチーズ。

初日はまだ土地勘がないので写真ナシでバスに乗り、とにかくICMC2007会場に向かいました。

僕の発表は初日のポスターだったので、ポスターを設置して準備しました。

そしてICMC2007初日の最初のセッションが始まりました。

ポスターのセッションも無事にありました。 自分は撮れませんので登場しません(^_^;)。

午前のセッションが終わり、午後の後半セッションまで時間があるので、 プレゼンに使ったパソコンと重たい2冊のProceedingsを抱えていったん会場からバスでホテルに戻り、 身軽になりました。 そして会場には今度は水上バスで行くことにして、その乗り場まで、市内を散歩することにしました。 まずはホテルから、目の前のコペンハーゲン中央駅。

中央駅を通り抜けると、向かいはチボリ公園です。

チボリ公園の横を通って、市内の中心である市庁舎前広場へ。

この広場からは歩行者天国の繁華街「ストロイエ」です。

カフェでランチ(^_^)。

さらに川(ほとんど海)の方に向かって

902番の水上バスの乗り場から乗りました。 コペンハーゲン市内、地下鉄も電車もバスも水上バスも全て乗れる、 という1週間有効の「フレックスカード」があるので、なんでも自由です。

この水上バスの乗り場からICMC2007の会場までも、徒歩2分と至近でした。

午後のセッションでは、浜中さんのGTTM自動分析システムの発表がありました。

この日の午後のセッションも無事に終わり、晩にはコンサートなのですが、 この日のコンサートはICMCスタッフのミスからチケットがもらえず、 アンサンブルコンサートに行けませんでした。 そこで、帰途は水上バスで遠回りをして、コペンハーゲン名物の「人魚姫」の像を 見に行きました。途中から雨になりましたが、なんとか撮れました。

翌8/28の朝食です。6日間、まったく代わり映えしませんでした(^_^;)。

この日は朝からいい天気になりました。 もう慣れたバスで、駅前から会場に向かう風景を撮りました。

会場に着きました。いよいよICMCも2日目です。 もっとも、セッションの間はProceedingsを読みつつ発表を聞いているので、 写真はめったに撮りません。

09:30からの朝イチのセッションが終わり、午前の次のセッションはポスターとデモです。

ここで会場を出て、水上バスで、市内(対岸)に渡りました。

水上バス乗り場を下りて、街を歩きます。

向かったのは、ある王宮です。 「地球の歩き方」によれば、ここで正午に衛兵の交代式がある、とのことでした。 たしかに、衛兵がいました(^_^)。

正午が近付くと、多くの観光客が集まってきました。 そして、お巡りさんが出て来ました。

そして・・・やってきました。 この衛兵交代の模様の写真は、左手のビデオカメラで連続撮影しながら、 右手のデジカメで撮ったので、ちょっとイマイチですが、感じは判るでしょうか。

YouTube

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この正面にある教会が気になったので、行ってみました。

ちょうど13時から、1日に2回だけの「ドームの上に登るツアー」というのがあったので、行きました。 ナチスに形式上降伏することで第2次大戦の戦火を逃れた、 というコペンハーゲンの美しい町並みを堪能しました(^_^)。

地上に戻り、さらに街を散歩しました。

公園のベンチに座り、ホットドッグの簡単な昼食。

ここで、運河のボートクルーズがある事を発見し、そこそこ天気がいいので、 乗ってみることにしました。

ここでICMC会場に戻って午後の後半のセッションに顔を出してから、再び街に戻りました。 すごい数の自転車ですが、これは観光客が20DKKで街中あちこちで借りて自由に乗って、 戻すと20DKKが返る、というエコシステムのために溢れているのでした。

ホテルに戻ってから、徒歩数分のスポーツクラブに向かいました。 この日の3つのコンサートの最初は、何故か、会場がここなのでした。 そして、凄いことになりました。これはComputer Musicのコンサートなのでした。

Water Concertといっても単なるデモ、もう1日あるけどもう行かないぞ、 と決意していったんホテルに戻りました。 そしてまた、ホテルから徒歩数分の、今度はプラネタリウムに向かいました。 これがこの日のコンサートの2番目なのでした。 写真はロビーで待っているところが大部分ですが、要するにプラネタリウムの球面スクリーンに 投射する映像シアターでした。 暗いのに、途中で帰るお客さんもいました(^_^;)。

8/29になりました。この日はプログラムを検討して、セッションの大部分をパスして、 あるツアーに参加して、ICMCには晩のコンサートから合流する計画を立てました。 これが朝食、そして食堂の様子です。 この日からレタスが登場していますが、これはバイキングのハムの大皿に、 ほぼ飾りとして下に置かれていて、誰も手を出さないものなのですが、 野菜が欲しいので無理やりゲットすることにしました(^_^;)。

この日に予約して行ったのは、コペンハーゲン郊外の半島北部の、有名な王宮3つを巡る、 というバスツアーでした。ICMC期間中には、この水曜日しか催行されないということで、 月曜日にチケットを取りました。 シェークスピアの舞台となったお城、現在も国王が仕事しているお城(衛兵あり)、など色々でした。

エクスカーションが市内に戻ってくると、その足で、 近くにあるデンマークデザインセンターに行きました。 ここは、水曜日の17:00からだけ「無料」なのでした(^_^)。

この日の夕食はチャイニーズのデリでした。 その後、晩のクラブコンサートを覗いたのですが、この日は写真を撮り過ぎたので、 写真は再度、翌日に撮ることにしました。

ICMCも後半戦の4日目、8/30となりました。朝食です。

まずは午前最初のペーパーセッション。

続いて、ポスター/デモセッション。 慶應SFCの群れロボットのインスタもありました。

ここで一瞬、バスで会場を抜け出しました。 いつも市内との往復の窓から見えている、てっぺんが螺旋になった寺院にぜひ、 登ってみたかったからです。 11時のオープンの直前に雨が降り、ちょっと待たされましたが、なんとか登れました。 後から来た人は、「雨が降ると危険なので、雨が止んでも乾くまで45分間、待て」と いうルールで待たされていました。

ここから地下鉄で市内に向かいました。

本屋には「数独」が並んでいました。背表紙のものも全部、SUDOKUです。

市内で昼食をとり、会場に戻りました。 この日の午後のセッションは、FM音源の父、チョウニング博士の基調講演でした。 Computer Musicの研究に関する、新しいアイデアをゲットしました(^_^)。

引き続き、午後のポスター/デモセッションの様子です。

さらに、午後の後半のペーパーセッションの様子です。

ペーパー会場からホテルに戻り、プールとプラネタリウムのコンサートはパスして(^_^;)、 クラブコンサートの会場に向かいました。 まず、インスタレーション作品の展示を見るためです。

ここで夕食に出ました。この晩はケバブでした。 世界中どこに行っても、チャイニーズのデリと、この中東(トルコ/ギリシャ)のケバブのデリはあります。 いつも頼りにしています。

晩の22時になって、再びクラブコンサートの会場に向かいました。 入口のあたりでは、スポーツジムの器具にセンサを付けて、 ミニマルミュージックのパラメータを運動しながら変化させる、 という体育会系のインスタのパフォーマンスをやっていました(^_^;)。

そして4階のクラブコンサート会場に行きました。 とても25時まではいられないので、最初の部分だけ参加しました。

いよいよICMC2007も最終日、8/31となりました。 まったく代わり映えしない朝食です。

朝イチ、09:30からのセッションの様子です。 後半には、発表日時が変更になった、ある注目の発表があったために、 急に会場が満杯になりました。これは要チェックです。

引き続き、午前のポスター/デモセッションの様子です。

さらに午前のペーパーセッション。

午前のセッションが終わって、昼食に街に戻るバスが、突然に止まりました。 なんと、運河を大きな船が通るために、跳ね橋が上がっていました。

午後のセッションのあとホテルに戻り、部屋からコペンハーゲン中央駅を通り抜けて、 バス乗り場から、市内のアンサンブルコンサート会場までの道のりです。

この日は、サーカスというか大道芸みたいなパフォーマーによる 公演がありました。 リハの最後のあたりで会場に入り込み、ちゃっかり見てしまいました(^_^;)。

ようやくお客さんが入ってきました。

公演の写真はありません。ビデオが精一杯でした。

このコンサートの後、アンサンブルコンサートの別会場に向かいました。 徒歩圏内で、いい散歩となりました。 ちょっと時間があったので、軽くワインを1杯。海外ではコンサート前の常識です(^_^)。

いよいよ、ICMC最後のコンサートです。 もっとも普通の現代音楽っぽいコンサートでした。

9/1となりました。この日は、コペンハーゲンからロンドンへの移動日です。 朝食ではついに、レタスだけでなく飾りのキュウリにまで手を出しました(^_^;)。

世界各地、いろいろな都市に行っていますが、コペンハーゲンは市内から電車で駅3つで空港。 これは素晴らしいですね。 ネットで予約したホテルが、中央駅の真ん前(徒歩1分)だったので、 重いスーツケースがあっても、帰途も電車で楽勝でした。

コペンハーゲン空港駅です。 到着した時から気になっていたのですが、2階からコンコースを見下ろしている二人は、 やはり彫刻でした。みっちり撮影しました。 さすがデザインの国、おしゃれだなぁ(^_^)。

空港に入り、ゲートでネットをしながら(最近の空港はたいていWiFiでネット接続できます)、 まだ予習していないロンドンについて調査しました。

コペンハーゲン空港の中です。 さすがレゴを生んだデンマーク、レゴのコーナーがありました。

軽い昼食。

やっとゲート番号が表示されて、ようやく機内へ。

デンマーク上空へ。


ロンドン

ロンドン上空からヒースロー空港へ。

まったく土地勘のないロンドンで、ネットで予約したホテルですが、 どうも至近の地下鉄のKing's Cross駅には、 ヒースロー空港からそのまま1本で繋がっている、と機内で判明しました。 そこでタクシーでなく、地下鉄経由で、ホテルまで行きました。

ロンドンに着いたのは9/1(土)の夕方でしたが、「地球の歩き方」によれば、 土曜日だけのウォーキングツアーがある、との情報でした。 そこで、まったく土地勘がないまま、これも地下鉄1本で行ける、Hampstead駅に向かいました。

後に分かったことですが、Hampsteadというのはロンドン市内からちょっとだけ郊外の、 アメリカで言えばハリウッドのような高級住宅街で、詩人とか映画監督とかの豪邸があるのでした。 わざわざ選んだウォーキングツアーは、 「Hampsteadの一帯を歩きながら、ロンドンの由緒ある古いパブで飲もう」というツアーでした(^_^;)。 ウォーキングツアーには予約も何もなく、その日時に駅の出口に集まれば参加、というもので、 他にも10数人が集まりました。

そして、ここからウォーキングツアーです。 だんだん暗くなるので写りが悪いのは勘弁してください。 途中、2箇所のパブでは、なるほどこれがロンドンのビールかぁ、 というのを美味しくいただきました。

そして9/2(日)の朝です。これがBritish Styleの朝食だそうです。

日曜日ということで、この日は休日の観光日としました。 まずは、ホテルの部屋から地下鉄の駅まで。 このKing's Cross駅からは、ロンドン市内を南北に縦貫するNorthern Lineと、 東西に縦貫しヒースロー空港に至るVictoria Lineという2つの路線に両方、 乗れるのですが、まさか翌日に、 この駅に至近のホテルをネットで予約したという偶然が凄いラッキーになるとは、 この時点ではまったく判りませんでした。

まったく土地勘のないロンドンに慣れるために、オープン2階だて観光バスに乗って、 まずは市内の主だったところを一周しました。 走っているバスの上から、というシャッターチャンス勝負(撮り直し不可能)です。 たくさん写真を撮りましたが、これで1時間もかかっていません。

ずっと屋根の上で風に吹かれて喉が乾いたので、戻った駅のパブでちょっと一息。

観光バスのチケットは、「セーヌ川の遊覧船が無料」 「ロンドン塔(有料)に並ばずにショートカットで入れる」というセットでした。 そこで、次にロンドン塔に向かいました。 ところが直接につながった地下鉄の路線は工事中で止まっていたので、途中の駅で地上に出て、 再びこの観光バスに一部だけ乗りました。一日中乗り降り自由というのを活用できました。

さて、ロンドン塔です。お客はちっとも並んでいませんでした(^_^;)。 だんだん分かってきたのですが、ここはかつての王城、そして後に昔の刑場でした。 血塗られた歴史の、おどろおどろしい観光名所だったのです。

このロンドン塔の横に、テムズ川のクルーズ乗り場があります。 帰路は、ここから乗ってビッグベンまで行くことにしました。

ボートクルーズから下船して、ウエストミンスター駅から地下鉄に乗り、 再び郊外に北上しました。 行ったのは、日曜日に盛り上がるという、カムデンロック・マーケットです。 確かに凄いものでした(^_^;)。

フリーマーケットを歩き回り、ビールを飲んだだけで何も買わず、帰りました。

この日の夕食は、駅近くのチャイニーズレストランでの焼そばでした。

9/3の朝食です。まったく同じです。

さてこの日は、お仕事もあり朝イチで駅に行きましたが、改札の前に人だかりができていました。 フリーチケットは割引きの「オフタイム」の場合、午前09:30からしか使えません。 この時にはまだ9時29分で、改札を通ろうとした人が開かずに締め出されていました(^_^;)。

時間となって入れるようになり、いよいよスタートです。

最初に向かったのは、大観覧車「ロンドン・アイ」です。 インターネットで予約受け付けしているぐらいで、乗るのに凄い行列になるらしいのですが、 「地球の歩き方」によれば、朝イチだと空いているというので、ダメもとで行ってみました。 するとなんと、本当に空いていて、まったく並ばずにそのままサッと乗れて、 それも家族連れの数人とだけ一緒で、20人ぐらい乗れるゴンドラもガラガラでした(^_^)。 一周する間、またまた左手のビデオで連続撮影し、右手のデジカメで写真を撮りました。 降りてみると、チケット売場は凄い行列になっていました。

ここから橋を渡って対岸に歩きました。

次に向かったのは、メディアアート関係の調査/ヒアリングという、 お仕事モードで訪問した、ロンドン大学です。

無事にお仕事も終えて、次にいよいよ、大英博物館に向かいました。 しかしあまりの大きさに圧倒されて、そこそこに退散しました(^_^;)。

The British Museumには、スグ近くという地下鉄の駅はなくて、周囲の3つの駅まで、 ほぼ等距離です。その一つに向かった目的は、せっかく初めてロンドンに来たので、 ニューヨーク と並んでミュージカルのメッカで本場のミュージカルを観たい、 とチケットを買いにいくためでした。 当初は、ローリングストーンズのミュージカルのポスターがあったので、 それにするつもりでした。 ところがこトッテンハム駅に来てみると、なんとQUEENのミュージカル "We will Rock you"を公演しているシアターにぶちあたってしまいました。 これも何かの縁と、そこで、この晩のチケットを購入しました。

大英博物館はなんと入場無料なのですが、イギリスでは無料というミュージアムがとても多く、 いやーさすがだ、と感心しました。 次に向かったのは、同じく無料ということで(^_^;)、サイエンスミュージアムです。 これがまたまた凄かったです。 特別展示「数学の歴史」「コンピュータの歴史」がツボでした。

次に向かったのは、これも入場無料の「V&A美術館」です。 ごった煮のように並んだ美術館だ、ということでしたが、 たしかにごった煮でした。

ずっと歩いてきたので、中庭でちょっと休憩しました。

さらにザッと眺めて、この美術館を後にしました。 かなりもったいなくてごめんなさい(^_^;)。

いったんホテルに戻りました。 気付いてみれば、地下鉄の駅にはQUEENのミュージカルのポスターもありました。

そして晩になりました。夕食はシアターの近くで、またもケバブでした。

さて、"We will Rock you"です。もちろん公演中は写真禁止ですし、 ほとんど情報がありませんが、一応、開演前、休憩時、終演後、に撮りました。

さて9/4になりました。この日はリンツへの移動日なのですが、フライトが午後遅いので、 ホテルに荷物を預けてさらにロンドンを歩きました。 朝食はいつもの食堂です。

前夜からテレビでやっていたのですが、ロンドン地下鉄がストに入りました。 ところが、観光客も多いロンドンでは、ストといっても全部が止まるわけではなく、 大部分の路線がストップしているのに、わずかに大動脈の3路線だけが動く、 とのことでした。そしてそのうち2路線が、King's Cross駅を通るNorthern Lineと、 Victoria Lineでした(^_^)。 空港までは時間だけ余裕をみれば行けそうなので、最後の観光は動いている路線の沿線としました。 駅に着いてみると、普段では考えられないような混雑で、まず、ホームに降りる階段で規制されていました。 ホームも満杯で、満員の列車が来ても、降りた人数しか乗れない、という状態でした(^_^;)。

この日最初に向かったのは、ナショナルギャラリー(これまた無料)です。 ただし、広場と建物の写真を撮っただけで、中には入りませんでした。 というのも、中は写真禁止だったからです。

そこで予定変更で、写真も全てOKという大英博物館に再び向かいました。 そして、駆け足でしたが、気になった主だったところを巡りました。 ロゼッタストーンも見てきました。

大英博物館を出て、近くの公園でちょっとまったりしました。

そしてホテルに帰るため、ストを考慮してちょっとだけ早めに駅に戻りました。

ヒースロー空港までの地下鉄は、昼間になればそんなに混まない、との予想があたり、 無事に乗れました。これは途中のBARON駅。

ヒースロー駅に付き、フランクフルトを経てリンツまでのフライトのチェックインへ。

まずはロンドンから飛び立ち

フランクフルトまで飛んで

フランクフルト空港に着いたら

ここで夕食をとって

今度はリンツへのフライトへ。もう暗くなってきました。


リンツ

リンツ空港に着いたのは22時過ぎ。 飛行機を降りてそのまま歩いてターミナルに行くという田舎空港です。

タクシーで着いたリンツの宿は、前半はリンツ駅の近くのHotel Locomotiveだったのですが、 これがえらく広くて、嬉しくて写真をたくさん撮りました(^_^;)。

リンツ初日の9/5となりました。これがホテルでの朝食。 まぁ、ヨーロッパはどこに行っても変わり映えしません(^_^;)。

ただ、このホテルのレストランにはホットプレートがあり、自分で生卵を料理できます。 翌日にやってみたのですが、見事に失敗しました(^_^;)。

このホテルの部屋から、中心街に向かうトラム(路面電車)に乗るために、 リンツ駅までの至近の道のりです。

まず最初に、予約していたアルスエレクトロニカのフル参加チケットを入手するため、 トラムでドナウ川の向こうにある、アルスエレクトロニカセンターに向かいました。 ところがなんと工事中(改築中)でした。

現在のアルスエレクトロニカセンターはハウプト広場のすぐ近くにあり、 さらにアルスエレクトロニカのチケットオフィスはその近くにある、 ということで、そこに向かいました。

無事にチケットをゲットして、いったんハウプト広場に戻りました。

トラムで3つほど移動して、お気に入りの公園でまったりとコーヒーを飲みたかったからです(^_^)。

そして、移転したアルスエレクトロニカセンターに向かいました。

以下は、何日かかけて撮った、アルスエレクトロニカセンターの模様です。 常設展示と、アルスエレクトロニカ2007のインスタレーション入選作品と、特別展示とが ごっちゃになっています。 写真よりも、むしろ一緒にビデオをたくさん撮ったので、詳しい様子は講義の中などで紹介します。

以下は、何日かかけて撮った、OKセンターでのインスタレーション作品展示の模様です。 こちらも、写真よりもビデオをたくさん撮ったので、詳しい様子は講義の中などで紹介します。

ドナウ川の畔にあるLentosミュージアムでは、 「サイレン」というインスタレーションが展示されていました。 当然ですが、これはビデオの記録の方がずっと判るでしょう。

Lentosミュージアムの地下でも、アルスの企画展示を行っていました。

街中の倉庫かなんかの展示会場にあったインスタです。 これもなかなか数学的によく考えられた作品でした。

その他にもいろいろと街中に展示があり、覗きながら散歩できました。

インフォメーションオフィス前の広場でも、アルスのイベントが開催されていました。

アルスエレクトロニカでは、部門ごとに、金賞、および純グランプリの2人、という計3人を呼び、 自作について講演してもらう「フォーラム」というイベントがあります。 今年は全部門に参加するため、会場のリンツ大学に向かいました。

まず最初は、新設されたHybrid Art部門のフォーラムの様子です。 最初にキュレータ(審査委員代表)の全般的な講演があり、次いで純グランプリの2人、 そして金賞受賞者の講演があり、最後にフロアを含めた質疑応答があります。 「食料を与えると黙々とウンコを生成するだけのマシン」(^_^;)という強烈な作品群、 そしていよいよ「バイオ・ケミカル・アート」という分野が立派に認知されるという、 中身の濃い時間を堪能しました。

続いてInteractive Art部門のフォーラムです。去年までは、生物(小動物・昆虫・魚類・バクテリア等)モノや 化学反応(気象その他の自然現象)モノもここに入っていたのですが、今年からこれらはHybrid Art部門になったので、 こちらのインタラクティブ性の主体ははっきり、人間に限定された形となりました。 Wiiなどゲーム全盛、ケータイなどユビキタス全盛の時代となり、そこで時代を先取りするアートは何なのか、 と考えさせられました。準グランプリ作品の一方は、コンピュータどころかまったく電気を使わない「メカ」 によるインスタレーション(動力は人間の動き、情報伝達はエアーパイプやスプリング)だったのも象徴的です。

そしていよいよ、今回のリンツ行きのメインの時間が近付いてきました。 我らが三輪さん(IAMAS)が、奥様と会場入りしてきました(^_^)。

フォーラムの3セッション目は、Digital Musics部門です。 三輪さんは金賞受賞(^_^)、準グランプリの2人はフィールドレコーディングのテープ作品と、 ばりばりDJライブの青年でした。 三輪さんの講演の大部分はまたりさま等のビデオ紹介で、 このビデオはアルスエレクトロニカDVDに収録されていますので、 欲しい人はアマゾンに注文して下さい。 アルスエレクトロニカでの講演は基本的に英語なのですが、 三輪さんは「英語は苦手なのでドイツ語で」と話し始めて、 会場のオーストリア人は歓迎でしたが、 英語圏の人は同時通訳の機械を受け取りに殺到していました。

フォーラムの4番目は、Animation/Visual Effects部門です。 コカコーラのCM(工場で作られて出荷されるCG)とか、パイレーツオブカリビアンも応募されるだろうなぁ、 と思っていましたが、やっぱり応募されて、最終ノミネート作品(佳作)として入選していました。 そして3人の受賞作品は、やっぱり、凄いものでした。 DVDに収録された映像を見ただけでは判らない、その凄まじい執念の「メイキング話」は、 大きな収穫となりました。

フォーラムの最後は、Digital Community部門です。 去年まではネットワーク関係の部門があったのですが、 あまりに空気のようにインターネットが普及したということで、 この部門は廃止されて、こちらの部門で関連するものを引き受けることになった、 との説明がありました。

9/10の晩には、Digital Musics部門の3人の受賞者によるコンサートが、 ブルックナーハウスで開催されるということで、ハウプト広場から会場に向かいました。

ちょっと早めにブルックナーハウスに着いたので、一息ついてまったりしました。 なんとホールのドアには「このコンサートは、耳栓が必須である」と書かれていました。 これは、ICMC2000ベルリンでの、タナカアタウのライブ以来のことです。

そしてコンサートが始まりました。 三輪さんによる、現地人を使った「超低速版またりさま」の解説公演、 映像付きテープ音楽の演奏、そしてDJ野郎の耳栓ライブ、の順でした。 例によって、左手でビデオをずっと録画しつつ、右手でのデジカメですので、 ちょっとアレですが、雰囲気をお楽しみください。

アルス最後の晩を堪能して、ホテルへの帰途につきました。 また雨になりました。


ウイーン

今回のアルスエレクトロニカは3回目の参加なのですが、実はリンツからは 電車(特急)でたった1時間半で、ウイーンに行けます。 そこで今回初めて、期間中にウイーンに2度、行ってきました。 ウイーンは基本的にほぼ雨模様だったのですが、以下はリンツからウイーン西駅までの様子です。

以下は、ウイーン西駅からリンツまでの帰途の様子です。

ウイーンには、縦横に地下鉄があり、さらに地上にも縦横に路面電車があり、 無いところにはバスがあり、公共交通でどこでも行けます。 最初にウイーンに行ったら、まず路面電車で一周してみよう、とも書かれていました。 そんな、電車などいろいろ(日時も天気もいろいろ)の風景です。

中央の繁華街で、これぞウイーンという名物?の食事をいただきました。

市内をなんとなく歩くだけで、いい眺めがたくさんありました。

雨模様ということで、ウイーンにもある国連に行きました。 ウイーンにはNEDOとかIAEAがあります。 ニューヨークの国連本部に続いて、英語のガイドツアーに参加しました。

雨の中を歩いて、同じドナウ川の島の中にある、ドナウタワーに向かいました。 高いところからの絶景を楽しみました。 展望台ではぐるぐる回って写真を撮ったのですが、 150メートルの展望カフェはゆっくりゆっくり自動で回転していて、 ちゃんと全周の眺めを楽しめるのでした。

ふたたび中心街に戻ってみると、なんだかたくさんお巡りさんがいて、 デモをやっていました。詳細不明です。

ウイーンに行ったらここに行かないと、とマイミクの熱烈な推薦があり、 ドブリンガーという楽譜屋に行きました。 楽譜を3冊と、音楽グッズのお土産を仕入れました。

あたりが暗くなってきましたが、この日は遅くまでウイーンでした。 カフェで、これぞウイーンというザッハトルテ(モーツァルト付)をいただき、 暗くなるまで散歩しました。

この日の晩には、かつてモーツァルト自身も演奏したという由緒あるホールで、 当時の衣裳で演奏する、という、モーツァルトとシュトラウスのコンサートに 行きました。 まぁ、写真もOKというぐらいなので、気取った大道芸と言えないこともないのですが(^_^;)、 さすがに演奏は素晴らしかったです。

たまたま天気のよかった土曜日には「のみの市」に行きました。 ガラクタと骨董品が入り混じり、これもなかなか凄かったです。

天気がよかったので、王宮のあたりも散歩しました。


帰途・浜松上空

帰途でリンツ空港に着いてみると、三輪さん御夫妻も一緒でした。 ただし三輪さんはベルリンに行く次のフライトということで、見送られました。

リンツからフランクフルトまでのフライトです。

フランクフルト空港名物の長い長い通路で移動して

フランクフルトから成田へは、コードシェアのルフトハンザで10時間でした。 いつものANAと違って、客席ごとのビデオもゲームもなかったです。 ちょっと思い付いて、Maxのパッチなどを作りかけましたが未完。

成田に着きました。荷物を受け取り入国審査、再び預けて国内線へ。

成田からセントレアへのフライトは、ニューヨークの帰途でも乗った、 のんびりしたプロペラ機です。 成田はすごい雨でした。

普段だと、このあたりでフォトレポートもおしまいになるのですが、 最後に素晴らしいラッキーがありました。 この成田からセントレアのフライトは、天気がよければ右側の窓から富士山が見えます。 僕が座席指定したのは、いちばん再後列の左側の窓際でした。 そして、伊豆あたりを過ぎて、なんとなく雲が切れてきて、眼下にはっきりと、 エコパスタジアムが見えました。ということは・・・

これは天竜川です。ということは・・・

なんと、眼下に浜松市街がキッチリと見えました。SUACもハッキリと判りました(^_^)。

佐鳴湖もくっきりと。

雄踏、村櫛、浜名湖あたりもくっきりと。

無事にセントレアに着きました。今回9回目のフライト。

e-wingで2時間、浜松に帰着しました。


・・・お疲れさまでした。(^_^;)