post-Gainer 日記 (5)

長嶋 洋一

(一部 「バイオフィードバック日記」かも)


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2016年03月21日(月)

祝日である。 先週金曜日の教授会で、新年度より「SUACのプロキシ認証がパスワード認証からMACアドレスに変更になる」と報告があった。 こうなると、研究室にある機器でネットに繋ぐ可能性のあるものは全て書類を出さないといけない。 そこで半日かけて このように 計30台のネットワーク接続機器のMACアドレス書類を完成させた。 ただし3台のRaspberry Piについては、Raspberry Pi日記の Part1Part2 を追いかけてみたが、なんと肝心のパスワードを忘れていて(^_^;)、自分のアカウントで入れない(VNCも開けない)という悩ましい状況が判明した。 デフォルトの「pi」でログインしてMACアドレスは取得したものの、このままでは「使えない」。(^_^;)

 

 

この合間には、 SUACメディアデザインウィーク2016 ・コンピュータ音楽レクチャー(公開講演会)・フォトレポート に上げるために、計5本のムービーをYouTubeに上げてリンクを置いた。 3人の講師の講演をそれぞれ2台のビデオカメラ+三脚で撮ったつもりだったが、なんせスタッフがいなくて僕が駆け回ったため、バッテリ切れだったり撮りそこねたり・・・と残念な動画である(^_^;)。

 

その後、 知覚コロキウム への出張のために初めて欠席した卒業式に関して、お願いしていた卒業生の吉高さんから、皆んなからLlNEで集めたという写真がドカッと届いて、210枚のJPEGを全て手作業で縮小して、 このようなページ に並べた。 これで僕の研究室ページの「卒業式の記録」は、開学以来、途絶えることなく網羅が続くこととなった。(^_^)

明日には共同研究の打合せで、奈良から村尾先生がSUACに来てくれる予定がある。 懸案としては、作りかけの振動システムの残りのリニア振動アクチュエータの配線を完了した上で、発熱を意識した実装を考えなければならない。 帰りがけにはマルツ電波に立ち寄って、取り置き/取り寄せしたブツを受け取る楽しみもある。 さらに4日後に迫った締め切りに向けて、VS-Gamesのpaperをやっつけるか断念するか・・・というのも勝負となる。

2016年03月22日(火)

午前には、以下のように懸案だった「MIDI制御10chリニア振動アクチュエータ」システムをなんとか完成させた。 もはやユニバーサル基板の2.54mmランドの1つごとに配線の「島」を作るのもなんでもなくなるほど、なかなかに微細なハンダ付けを久しぶりに堪能した。 同時進行で、MacBookAirの1号機と3号機のソフトウェアアップデートを行い、さらにタッチパッドのスイッチにやや難の出て来たMacBookAirの1号機を、あれこれ不調な2号機につづいて、Yosemiteから一気にEl Capitanに上げてしまった。 これは吉と出るか凶と出るか、まだ不明である。

そして午後には、共同研究の打合せで、村尾先生と宮田先生が研究室に来てくれて、実際に村尾先生のお腹に筋電センサを貼って、こんな感じで実験できる・・・というのをディスカッションしたり、いろいろお話できた。

ここで判明したのが、だいぶ前に買っていた伸縮ベルトタイプの呼吸センサを制作することと、Seeed社の筋電センサは変化分に対応するので絶対的な筋電エンベロープ計測には不向きである、という事実である。 これは、明日からの予定にも影響しそうである。 そして、リニア振動アクチュエータの「日本電産コパル LD14-002」という型番から、 これ とか これ とか これ とかの論文をゲットできた。 これは応用例として参考にしてみよう。

2016年03月23日(水)

いよいよ、3月もほぼラスト1週間である。 常にWebに上げている僕のスケジュールは、これまでいつもギッシリで出張も多かったが、なんと今月は以下のようにスカスカである。 4月になれば、発表応募した学会の予稿論文提出締切が並び、新学期の準備でもどんどん予定が入ってくるし(僕は入学式でデザイン学科の新入生約114人の呼名も担当)、今月もこれからぼちぼちゼミ生のアポも入ってこないと逆に心配なのだが(^_^;)、このようにスカスカなのはおそらく、1年間でこの時期だけである。
今日の唯一の予定は午前中にマルチメディア室に行って、新しくなった最新iMac(El Capitanだぁ(^_^;))のマスター機の初期状態の設定作業だけ。 これを業者がマルチメディア室の50台にコピーする(故障した場合にもこのミラーイメージに修復する)ので、まさに「最初が肝心」である。 他に今月に入っている予定は、今のところ金曜日午前の研究室ワックスがけだけである。 この絶好のチャンスにお仕事をビシバシビシバシビシバシ進めなくて、いつ進めるのか、という重要な期間なのだ。

朝から照岡さんのメイルが昨日に続いて届き、辻下先生のメイルと僕のメイルがこれに絡んで、バイオフィードバック関係もあれこれ水面下で盛り上がっている。 村尾先生のプロジェクトもあり、某T○Y○T○中央研究所との共同研究も継続しそうで、ここに欧露ツアーに向けての準備、さらに水面下の某プロジェクトとあれこれ充実である。 たまたま研究室ページの整理をしていると、以下のように、ちょうど1年前、去年の4月1日には以下のようなものを置いていた。 エイプリルフールの日ということで置いたのだが、けっこう、2015年もいいセン行っていた、と判明した(^_^)。 たいていは有言実行してしまい(札幌は1回に減ったが)、出来なかったのは「カラオケトライアスロン(18時間)」ぐらいだった。

そして午前中に、以下のようにマルチメディア室でマスター機の環境設定を行った。 新品のiMacは「3.2GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ」「16GBメモリ」「AMD Radeon R9 M380」「5120x2880ピクセル解像度 Retina 5Kディスプレイ」という凄いものだが、HDDでのEl Capitanなのでそこそこ遅いらしい(^_^;)。 とりあえず、自分が使いやすいように標準機の初期環境設定を作り替えたので、新学期からのマルチメディア室は快適だろう。

作業を終えて研究室に戻る際に事務局に立ち寄ると、以下のように新学期の「履修の手引き」と「シラバス」が、ドカンと配られていた。 いよいよ最後のメディア造形学科が3回生と4回生、そして新しいデザイン学科が1回生と2回生、と移行期間も山場の2年間の前半に差し掛かってきた。 これが来ると、いよいよ新学科だぁ・・・と引き締まってくる。

午後になって、月曜の夕方に浜松のマルツ電波に行って片方を購入し、在庫切れしていたペアの相方を注文して取り置き依頼して、昨日の晩の帰りがけに受け取っていたブツと遊ぶことにした。 以下のように、 SUACメディアデザインウィーク2016 ・コンピュータ音楽レクチャー(公開講演会) で、RAKASU PROJECT.さんが「ミン楽器をワイヤレス化した」と紹介してくれた、 これこれ である。 今期の研究費は尽きてしまったので、自腹での購入であるが、まぁ、仕方ない。 とりあえず開封して、ボタン電池アダプタもハンダ付けされていたので、単に両面テープを剥がしてアンテナのところを差し込んで貼ったら、もう完成である。

この会社のサイトにいろいろ情報はあるようだが、どうやら これ は最新のものらしく、元々は「Arduino+XBee」のようなものをプログラミングするシステムだったようである。 とりあえず何も調べずにUSBアダプタを繋いでMaxで「serial a 115200 8 1 0」という、いつものお約束で走らせてみると、なにやら情報が出て来たので、詳しいデータプロトコルのドキュメント(初期状態で入っているであろうファームウェア)を調べずに、タグを傾けて変化する部分がデータだろう・・・と実験してみたのが、以下のようなものである。 ただし電池消費を最小限にするために(何かの振動イベントを監視するよなモード)、加速度センサのサンプリングは1秒オーダと超低速であった。(^_^;)

本格的にこれを攻略するには、ファームウェアを書き込みするための ライタモジュール とか、タグの同時動作/通信遅延のチェックとかで、まだまだ買い足さないといけないので、これは新しく研究費が使える4月1日以降の宿題、とすることにした。 ボタン電池で手軽なものの、やはり連続使用となると乾電池に比べて圧倒的に寿命が短いので、ミン楽器としては面白いものの、ちょっと使い出については検討が必要である。 むしろ DIPタイプ を使って、筋電センサをオリジナル基板化して並べた方が使い出が良さそうな気がする。

そして午後の後半には、照岡さんから届いた、Seeed社の筋電センサ回路の改良について、上のように実験してみた。 チップ部品を取ったり他の部品に付け替えたりはなかなか大変だが(^_^;)、なんとか出来た。 ArduinoにUSB電源(パソコンでなく+5Vのみを供給するもの)を繋いでも、アルカリ電池に変えても、ハムがある程度は乗ってしまうが、過去に照岡さんと作ってきた歴代の筋電センサと似たような信号が得られた。 ただしこれについては、いよいよ本腰を入れて、基板も起こして、ちゃんとしたものにしていくつもりで、あくまでSeeed社のものは「繋ぎ」である。 なかなかに充実した一日となった。

2016年03月24日(木)

朝イチで遠州病院に薬をもらいに行って、あとはデスクワークの日となった。 明日が原稿提出期限の国際会議 VS-Games2016 については、どうしてもCall for Paperのテーマ「Serious Game」の意図が明確にならず、投稿を断念したが、せっかくなので聴講参加する方向で検討したい。 これがナシになればArs Electronicaに行くことになる。 そしてここから、数日前に思い付いて水面下で練っていた作戦を進めることにした。 久しぶりのお勉強モードである。

まずは台車を押して図書館に行き、上の21冊を借りてきた。 これを今日と明日ぐらいでザッと斜め読みして、さらに深く読む本を峻別して残りを返却する予定である。 テーマは「ゲーム」「リハビリ療法」「類型化」であり、これまでの研究や実験が1つのベクトルでまとまっていくための基軸となる。 そして次に、ネットで「ゲーム+分類」というタームでひっかかったいくつかのページから、以下のような資料をまとめてみた。 これはとりあえず備忘録として置いておくが、実際にはごくごく一部が今後の研究のターゲットとなっていくだろう。 「postGainer日記」から遠く離れたように見えるかもしれないが、実はこれがびったし、「postGainer日記」になっていくのである。

■https://ja.wikipedia.org/wiki/コンピュータゲームのジャンル■
コンピュータゲームのジャンルでは、コンピュータゲームのソフトウェアであるゲームソフトが分類されるジャンルについて記述する。
ジャンル一覧
	ゲームシステムによる分類
		シューティングゲーム
			スクロールシューター
			ガンシューティングゲーム
			ファーストパーソン・シューティングゲーム
			サードパーソン・シューティングゲーム
		アクションゲーム
			ドットイートゲーム
			プラットフォーマー
			ベルトスクロールアクションゲーム
			対戦型格闘ゲーム
			リズムアクション
			対戦アクションゲーム
			エンドレスランナー
		アドベンチャーゲーム
			テキストアドベンチャー(インタラクティブフィクション)
			グラフィックアドベンチャー
			サウンドノベル
			ビジュアルノベル
			脱出ゲーム
			サバイバルホラー
		ロールプレイングゲーム
			ハックアンドスラッシュ
			ローグライクゲーム
			ダンジョンRPG
			MORPG
			MMORPG
			カードバトルRPG
		パズルゲーム
			アクションパズル
				落ち物パズル
				マッチ3ゲーム
			お絵かきロジック
		シミュレーションゲーム
			育成シミュレーションゲーム
			経営シミュレーションゲーム
			タワーディフェンス
			フライトシミュレーション
			ミニスケープ
			歴史シミュレーションゲーム
			職ゲー
		複合ジャンル
			アクションロールプレイングゲーム
			アクションシューティング
			シミュレーションロールプレイングゲーム
			アクションアドベンチャーゲーム
			フライトシューティング
	作品テーマによる分類
		スポーツゲーム
		レースゲーム
		音楽ゲーム
		オープンワールド
		キャラクターゲーム
		成人向けゲーム
		その他
			オンラインゲーム
				CGIゲーム
				カジュアルゲーム
				ソーシャルゲーム
				ブラウザゲーム
			アドバゲーム
			クイズゲーム
			シリアスゲーム
			体感ゲーム
			タイピングソフト
			ダウンロードゲーム
			テーブルゲーム
			デジタルコミック
			トレーディングカードアーケードゲーム
			パーティーゲーム
			ホラーゲーム
				サバイバルホラー
			ボードゲーム
			メダルゲーム
			レトロゲーム
 			クライムアクションゲーム
			ステルスゲーム
			ハンティングアクション
	その他
		同人ゲーム
		フリーゲーム
		不謹慎ゲーム
		クローンゲーム
		クソゲー

■https://ja.wikipedia.org/wiki/ゲーム■
ゲーム(英: Game)とは、遊びや遊戯と訳される。勝敗を決めるなどのルールや環境または他人との相互作用を元にした普通楽しみのために行なわれる活動である。
ゲームの定義
ゲームの定義が語られる場合は、ヨハン・ホイジンガの著書『ホモ・ルーデンス』やロジェ・カイヨワの著書『遊びと人間』、ケイティ・サレンとエリック・ジマーマンの
共著『ルールズ・オブ・プレイ』が特に用いられている。
ウィトゲンシュタインによる定義
哲学者のウィトゲンシュタインは、著書『哲学探究』のなかで、カテゴリ化に関する議論のなかでゲームの定義を議論した。おそらくゲームを定義づけようとした最初の
議論と考えられている。ゲームと呼ばれているものは、ルールや競争を共通の要素として持っている。しかし、彼は、どのようにゲームを定義づけようとしても、必ず
その定義から外れてしまうような「ゲーム(とみなされる活動)」があると述べ、しかしそれでもなお、ゲームと呼ばれるものには一定の類似点(家族的類似性)によって
ゆるやかにまとまっていると主張した。
カイヨワによる定義
フランス人社会学者のロジェ・カイヨワは、著書『遊びと人間』("Les jeux et les hommes")のなかで、以下のようにゲームを定義した。すなわち、楽しみのために
行なわれること、時間と場所が区切られていること、勝敗が不確定であること、何かを生産するものではないこと、ルールに支配されること、現実の活動から意識的に
切り離されていることをゲームの参加者が知っていることである。また彼は、playに対応するパイディアPaidea(娯楽)の類型に対するものとして、ルール的制約をもち
gameに対応するルドゥスLudus(闘技)を提案した。
コスティキャンによる定義
ゲームデザイナーのグレッグ・コスティキャンは雑誌Interactive Fantasyの記事 'I Have No Words & I Must Design' において、例えば『シムシティ』の作者ウィル・
ライトが自分の作品を(「ゲーム」ではなく)「toy(おもちゃ)」であるとしている言葉などを引きつつ、ゲームとは「充分な情報の下に行われた意思決定 (decision 
making)をもって、プレイヤーが与えられた資源を管理 (managing resources)しつつ自ら参加し、立ちはだかる障害物を乗り越えて目標 (goals)達成を目指す」
ものであるとした。
クロフォードによる定義
ゲームデザイナーのクリス・クロフォードは二分法の一連を使ってゲームという用語を定義することを試みた。
    自身の美のために作られるのは芸術であり、貨幣のために作られるのはエンターテインメントである。(これは彼の定義の中でもっとも硬くない。クロフォードは、
	しばしば従来のビジネスの知恵より創造的な道を選ぶと認める。これは彼の13のゲームのうち続編が1つだけである理由である)
    それがインタラクティブならばエンターテインメントは遊びである。映画と本はインタラクティブでないエンターテインメントの例として挙げられる。
    遊びにゴールが存在しないなら、それは玩具である。(クロフォードの定義によると、(a)プレイヤーが規則を作ることによっておもちゃがゲームの要素になることが
	できる、(b)シムピープルやシムシティはゲームではなく玩具である。)ゴールを持っているならば遊びは挑戦。
    挑戦が「競合するアクティブなエージェント」を持っていないならば、それはパズルである。一人ならばそれは衝突である。(クロフォードは、これが主観的なテスト
	であると認める。目立ってアルゴリズム的な人工知能を持つコンピュータゲームはパズルとしてプレイすることができる。これはパックマンにおいてゴーストを
	回避するために使用されたパターンを含む。)
    最終的に、プレイヤーが相手よりアウトパフォームすることができるのみであり、彼らのパフォーマンスを妨げるために攻撃することができないのならば、衝突は
	競技会である。(競技会は競走とフィギュアスケートを含む。)しかし、攻撃が許されるならば、衝突はゲームとされる資格を得る。
したがって、クロフォードの定義は次のようにされるかもしれない:遊ぶアクティブなエージェントとの、互いに干渉できるインタラクティブでゴール指向の活動。
他の定義
    ゲームとは、少なくとも二人以上のプレイヤー同士が対立構造を持ち、ルールに従って定量化可能な結果にいたるシステムである。
    ゲームとは、少なくとも二人以上のプレイヤーが、目的の達成のためにそれぞれ使用可能な資源のマネージメントを行うことである。
    ゲームデザイナーの陳星漢によると「人間の欲望を満たすもの(インタラクティブ・エンターテインメント)」という。
    特にテレビゲームは「褒める装置」ともいわれる。
ゲームの要素と分類
ゲームのルールあるいはゲームのプレイに必要な情報は、プレイヤーの間でよく知られたものと仮定される(完備情報の仮定)。
ツール
ゲームはしばしば、必要とされるコンポーネントによって分類される(ミニチュアゲーム、球技、カードゲーム、ボードゲーム、コンピュータゲームなど)。よく皮革が
使用される場所で、ボールは歴史を通じてポピュラーな試合の部品であり、結果としてラグビー、バスケットボール、フットボール、クリケット、テニス、バレーボール
などの球技は世界的に人気になった。他のツールは一定の地域に特有である。たとえば、ヨーロッパの多くの国ではユニークなトランプの標準的なデッキを持って
いる。チェスなどのほかのゲームは主にそのゲームのピースの開発と発展を通じて追跡されるかもしれない。
多くのゲームのツールはトークンであり、他のものを表すことを意図される。トークンはボード、プレイマネー、または得点などの無形のアイテムの質入であることがある。
かくれんぼまたは鬼ごっこなどのゲームはどのような明白なツールも使用しない。むしろ、それらのインタラクティブ性は環境によって定義される。環境が変更される
ならば、同じ、または同様な規則を持つゲームは違うゲームプレイを持つかもしれない。たとえば学校の建物でのかくれんぼは公園の同じゲームと異なる。オート
レーシングは同じ車によってもレーストラックまたはストリートレースのコースに依存して根本的に違うことがある。
乱数生成機使用の有無による分類
ゲームはその性質上、何らかの乱数生成機を使用する不確定ゲーム(probabilistic game)と確定ゲーム(deterministic game)とに分かれる。
probabilistic gameの例として、各種トランプゲーム、まわり双六、バックギャモンなどがある。トランプゲームにおいてはカードをシャフルする(かき混ぜる)事が
乱数生成機としての役割を果たし、まわり双六やバックギャモンにおいてはサイコロを振る動作が乱数生成機としての役割を果たしている。
deterministic gameの例としては囲碁、将棋、チェス、チェッカー、ダイヤモンドゲームなどがある。これらのゲームでは偶然の要素はない。
コンピュータの登場と発達
コンピュータの登場とそのコンピュータネットワークの発達によって、ゲームに多彩なルールと環境と対戦相手をもたらし、ディスプレイと呼ばれる表示装置にグラフィック
や画像と呼ばれる絵を映し出すことで表現される世界や、オンラインというコンピュータなど介したネットワークで接続された環境も用意することができるようになった。
こういったコンピュータを使用する形をとるコンピュータゲーム(電子ゲーム、テレビゲーム)に日本が家庭向けパッケージ製品の世界シェアを多くもつことにもなった
おかげで、日本で「ゲーム」と言えばコンピュータを使ったゲーム機・ゲームソフトを指す呼称にもなっている。
参加する人数による分類
ゲームがもし「勝ち負けを競うもの」だとしても、競う相手は一人からでも楽しむ事のできるゲームも数多く存在する。
一人で楽しむ事のできるゲームはソリテール(ソリティア)、もしくはペーシェンスと呼ばれる。ソリテールの多くは、事前目標に到達できたことを「勝ち」、そうでない
ことを「負け」とも考えられる。
ソリテールにはボード、カードなどを使うものも昔から多様な種類が存在することも知られている。一人で遊ぶ事を主眼としたコンピュータゲームなどはソリテールに
分類する事もできる。
ソリテール以外のゲームに、参加する人数が固定しているもの=例えばの話だが囲碁、将棋、コントラクトブリッジなどと、そうでないもの=例えばの話だがポーカー、
7並べ、ババ抜きなどがある。固定しなくても、上下限があるものも数多く存在している。
また、参加人数によってルールが変わるもの(ファイブハンドレッド、ピノクルなど)もある。
自然の障害物などの意思を持たないものを相手とする一人用のゲームと、他のプレイヤーの思考を介したり推測したり、その意図を変えるな働きの顕著に現れる
複数人用のゲームとでは、要素が異なる形で現れるゲームとも考えられる。
シングルプレイヤーゲーム
ほとんどのゲームは複数のプレイヤーを必要とする。しかし、シングルプレイヤーゲームは、プレイヤーが直面している挑戦のタイプとしてユニークである。ゲームの
ゴールに到着するために互いに張り合っているマルチプレイヤーゲームと違って、シングルプレイヤーゲームは環境(人工的な相手)の要素に対する、自分のスキルに
対する、時間に対する、またはチャンスに対するのみの戦いである。ヨーヨーで遊び、壁を背景としてテニスをすることは、一般的に、手ごわい相手の欠如のため試合と
認められない。
コンピュータが相手を提供する場合、コンピュータゲームをシングルプレイヤービデオゲームと評することは有効ではない。コンピュータが記録するのみであるならば、
ゲームは正当にシングルプレイヤーとされることがある。
「シングルプレイヤー」と評された多くのゲームは実際にはパズルまたはレクリエーションと名づけられるかもしれない。
隠された情報の有無による分類
囲碁、将棋、オセロなどは、現在の相手の手がすべて分かるという意味で、隠された情報がないゲームである(完全情報ゲーム)。
これに対し、ポーカー、麻雀などは、相手の手など、プレイヤーから隠された情報を推測するという要素の加わるゲームといえる(不完全情報ゲーム)。
必勝法を探索する問題の困難性による分類
ゲームの必勝法探索問題それ自身の困難性は、今のところ定義されておらず、ゲームのクラスに対する必勝法探索問題の困難性が定義されている。
ハミルトンゲームはNP完全問題である。(先手後手あわせて)n手で終了するゲームの必勝法を探索する問題は
    \sum_n P \cup \prod_n P
に属する。
(一般化された)しりとりはPSPACE完全問題である。
尚、二人零和有限確定完全情報ゲームには必勝法があることが知られている。
ルール
ゲームがしばしばそれらのツールによって特徴付けられ、また規則によって定義される。規則がハウスルールに左右され、規則の十分な変化は結果として通常
「新しい」ゲームを生じさせる。たとえば、野球は"本当の"野球によって、またはウィッフルボールによって行われる。しかし、プレーヤーが、3つだけのベースによって
遊ぶと決めるならば、彼らは間違いなく違うゲームをしている。いくつかのゲームが意図的に自身の規則の変更に関係していることを例外として、そのときでさえ
しばしば不変のメタ規則が存在する。
ルールは一般にターンオーバーと、プレイヤーおよび各プレイヤーのゴールの権利と責任を決定する。プレイヤーの権利は、資源を使用することやトークンを動かす
ことを含む。よくある勝利条件は、最初にポイントまたはトークンの一定の割合を貯蔵すること(カタンの開拓者たちなど)、ゲームの終わりにより多くのトークンを持つ
こと(モノポリーなど)、ゲームのトークンを特定の条件に置くこと(チェスの詰みなど)である。
スキル、戦略、チャンス
ゲームのツールと規則は結果としてスキル、戦略、運またはそれらの組み合わせの必要性を生み出すであろうし、それに応じて分類される。
スキルのゲームはレスリング、綱引き、石蹴り、ライフル射撃、スケートなどの物質的なスキルのゲームとイングリッシュドラフトとチェスなどのメンタルスキルの
ゲームを含む。戦略ゲームはイングリッシュドラフト、チェス、囲碁、アリマア、三目並べを含み、しばしば特別な道具を必要とする。運のゲームはギャンブルゲーム
(ブラックジャック、麻雀、ルーレットなど)、および蛇と梯子やじゃんけんを含む。多くはカードやサイコロなどの機器を必要とする。しかし、ほとんどのゲームはこれら
のうち2つまたは3つの要素を含む。たとえば、アメリカンフットボールや野球は物質的なスキルと戦略の両方に関係し、ティドリーウィンク、ポーカー、モノポリーは
戦略と運を結合する。多くのカードゲームとボードゲームは3つすべてを結合する。ほとんどのトリックテイキングゲームやリスク、カタンの開拓者たち、カルカソンヌ
などの多くの戦略的なボードゲームは、メンタルスキル、戦略、および運の要素に関係している。

■http://dic.nicovideo.jp/a/ゲームジャンルの一覧■
ゲームの内容による分類
アクション系
    アクションゲーム(ACT)
        ベルトアクション
        ハンティングアクション
    格闘ゲーム
    音楽ゲーム(音ゲー)
    レースゲーム
    LDゲーム
シューティング系
    シューティングゲーム
        STG(2Dスクロール)
        弾幕シューティングゲーム
    ガンシューティング(ガンシュー)
    フライトシューティング
    FPS
        オンラインFPS
        MMOFPS
    TPS
RPG系
    ロールプレイングゲーム(RPG)
        コンピュータRPG(CRPG)
        MMORPG
    アクションRPG(ARPG)
    シミュレーションRPG(SRPG)
    ローグライクゲーム
        不思議のダンジョン
    ハクスラ
    3DダンジョンRPG(DRPG)	
シミュレーション・ストラテジー系
    シミュレーションゲーム(SLG)
        フライトシム
        ドライビングシミュレーター
        スペースコンバットシム
        トラックゲーム
        ライフゲーム
    ストラテジー
        リアルタイムストラテジー(RTS)
        タクティクス
        タワーディフェンス(TD系)
        MOBA(DotA系)
アドベンチャー系
    アドベンチャーゲーム(AVG)
    ノベルゲーム(ビジュアルノベル)
        サウンドノベル
    ホラーゲーム
    脱出ゲーム
恋愛・美少女・アダルト系
    美少女ゲーム
    ギャルゲー
    BLゲーム
    乙女ゲーム
    アダルトゲーム(エロゲ)
    脱衣麻雀
その他
    パズルゲーム
        アクションパズル
        落ちゲー
        生えゲー
        ブロックくずし
    ミニゲーム
    サンドボックス
    オープンワールド
    QTE
    カードゲーム
        トレーディングカードゲーム(TCG)
        オンラインカードゲーム
    ボードゲーム
    作曲できるゲームの一覧
ゲームの媒体による分類
アナログゲーム
    アナログゲーム
    卓上ゲーム
    カードゲーム
    トレーディングカードゲーム(TCG)
    ボードゲーム
    ウォーゲーム
    テーブルトークRPG(TRPG)
    プレイバイメール(PBM)
ビデオゲーム・コンピュータゲーム
    家庭用ゲーム
        テレビゲーム(ビデオゲーム)
    アーケードゲーム
        クレーンゲーム
        メダルゲーム
    PCゲーム(パソゲ)
        MOD
        アーリーアクセス(早期アクセス)
    オンラインゲーム(ネトゲ)
        MMO
        F2P
        プレイバイウェブ(PBW)
    ソーシャルゲーム
    DLC
    Flashゲーム
    ニコ割ゲーム
    ブラウザゲーム
        隠しページ探し(リドルゲーム)
    位置ゲー
その他の分類・通称・俗称
    自作ゲーム
    フリーゲーム
    同人ゲーム
    インディーゲーム(インディーズゲーム)
    洋ゲー
    レトロゲーム
    クローンゲーム
    マルチプレイ
    協力プレイ(Co-op)
    精神的続編
    ロボットゲー
    ガンダムゲーム
    サッカーゲーム
    デコゲー
    パラドゲー
    ゲソゲー
    淑女ゲーム
    ムービーゲー
    実写ゲーム
    核ゲー
    格闘パズルゲーム
    スポーツアクションゲーム
    不謹慎ゲーム
    世界観良ゲームリンク
    コンセプト良ゲームリンク
    ツクール神バカゲーリンク
    カオスなゲームリンク
    音ゲーRPGリンク
    まどマギゲームリンク
    東方二次創作ゲーム
    lal二次創作ゲーム
    VIPRPG
    ニコニコツクールゲー
    神ゲー
    隠れた神ゲー
    クソゲー
    ガッカリゲー
    バカゲー
    バ神ゲー
    泣きゲー
    泣き乙女ゲー
    無理ゲー
    死にゲー
    マゾゲー
    鬼畜ゲー
    作業ゲー
    燃えゲー
    抜きゲー
    鬱ゲー
    運ゲー
    奇ゲー
    親ゲー
    キャラゲー
    札束で殴るゲーム
    パンツの見えるゲーム
    積みゲー

■http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/2741.html ゲームカタログ@Wiki 〜クソゲーから名作まで〜■
    単一ジャンル
        アクションゲーム(ACT、ACG)
            格闘ゲーム(FTG)
            ベルトスクロールアクション
        アドベンチャー(ADV、AVG)
        音ゲー
        シミュレーションゲーム(SLG、SIM)
            シミュレーター
            リアルタイムストラテジー(RTS)
            恋愛シミュレーション
        シューティングゲーム(STG、SHT)
            スクロールシューティング
            ガンシューティング
            ファーストパーソンシューティング(FPS)
            フライトシューティング
            スペースコンバットシム
        スポーツゲーム(SPG、SPT)
        トレーディングカードアーケードゲーム(TCAG)
        ハウジング
        パズルゲーム(PZL、PUZ)
            落ち物パズル
        レーザーディスクゲーム(LDゲーム)
        レースゲーム(RCG、RCE)
        ロールプレイングゲーム(RPG)
    複合ジャンル
        アクションRPG
        アクションシューティング
        オンラインゲーム
            ネットゲーム
        シミュレーションRPG
    参考資料:当wikiでは取り扱っていないゲームジャンル
        アナログゲーム
            テーブルゲーム(TBL、TAB)
            テーブルトークRPG(TRPG)
            トレーディングカードゲーム(TCG)
            ボードゲーム
        エレメカ
        ピンボール
        ブラウザゲーム
            ソーシャルゲーム
        メダルゲーム
        電子ゲーム

■http://hp.vector.co.jp/authors/VA008837/docs/cgt/index.htm コンピュータゲーム論 目次■
    現在の文化様式としてのゲーム
    現代社会におけるゲームの隆盛とその原因
        潜在的であったゲームの需要
        ハードウエアの高度化
        社会心理的な能動性に対する不満 
    コンピューターゲームの定義
        コンピュータゲームの定義
        プレーヤーの対応:能動的/受動的ゲーム
        プレーヤーの認識:獲得系/改善系/確認系ゲーム
        ゲーム上の環境要素:目標、障害、支援、世界
        能動的感情の対象物として認識されるもの 
    ゲーム機種別の社会的位置
        ゲーム機の分類
        家庭用ゲーム機
        アーケードゲーム(ビデオゲーム)機
        大型テーマパーク 
    ゲームに関わる者毎の視点
        ゲーム制作者個人
        ゲーム業界
        プレーヤー
            相互規約としての文化におけるゲーム
            プレーヤー別分類
            ゲーマー:ゲームプレイそのものを楽しむ者
            ゲームマニア:ゲーム情報の交換を主な社会的行動としている者
            ゲームオタク:ゲームのイメージを楽しむもの
            一般人:ゲーム以外の趣味を持っている者
            社会的勢力としてのプレーヤー 
        一般社会
            ゲームと社会道徳、ゲームの有害性
                ゲームの有害性
                暴力シーンによる攻撃動機の促進
                健全な肉体的活動を伴った遊びの時間の減少
                過激な性的描写による影響 
            非プレーヤーの心理
                非プレーヤーの定義
                ゲームをプレイしない理由 
    ゲームシステム
        ゲーム性とゲーム構成の体系化
        ゲームの分類
            ゲーム分類の一般的方法とその問題点
            分類の理由と注意点
            反応重視
                受動的ゲーム
                    ブロックアウトアクション
                    インベーダーアクション
                    強制スクロールアクション
                    落ちものアクションパズル 
                能動的ゲーム
                    タイムトライアルアクション
                    ファイトアクション
                    フリーアクション 
                受動、能動兼ね備えたゲーム
                    アクション対戦
                    任意スクロールアクション
                    チェイス/エスケープアクション 
            思考形
                獲得系
                    探索ゲーム
                    対戦ゲーム
                    チェイス/エスケープゲーム 
                改善系
                    状況対応ゲーム
                    教育・形成ゲーム 
                確認系
                    観察ゲーム 
        ゲームデザイン
            ゲームの「面白さ」
            ゲームの印象
            ゲームの構成
                プレーヤーの対応、認識から導かれる要素
                ゲーム上の環境要素
                環境要素:目標
                環境要素:障害
                環境要素:支援
                環境要素:世界
                複合環境要素 
            マン・マシン・インターフェイス(MMI)
                ゲームにおけるMMIの重要性
                ハードウエア
                    入力デバイス
                    出力デバイス 
                ソフトウエア
                    MMIの分類
                    入力
                        主入力、補助入力
                        直接入力とモード選択入力
                        直接入力
                        モード選択入力
                            モード選択入力のポイント
                            モード選択入力の要素
                                モード選択入力の主入力、補助入力の分類
                                モードの構成
                                モードの表示方法
                                モードの切換方法
                                モード切換の条件 
                    出力
                        主出力:ゲーム画面
                        環境要素:支援に依存するインターフェイス 
            ゲームの内容
                思考ルーチン
                    思考ルーチン
                    視覚的認知に基づいた所作
                    理知的な所作 
                ゲームバランス
                    ゲームバランスの目的
                    ゲームバランスの補助 

また、上の最後にあった 「コンピュータゲーム論」 のアーカイブとか、さらにどこかの卒業論文だという 「ORGの分類方法」 というのもゲットできた。 これらも参考になるかもしれない。
・・・とここまで整理したところで、フト、Wikipediaに「シリアスゲーム」というタームがあるのに気付いて辿ってみると、なんと以下のような解説で、全てがクリアになってきた。 判らない判らないと悩んでいた「シリアスゲーム」こそ、実は僕がこのところの研究からターゲットとしていた、つまりは上記の文献調査の目指すところだったのである。

シリアスゲーム(英: Serious game)とは、エンターテインメント性のみを目的とせず、教育・医療用途(学習要素、体験、
関心度醸成・喚起など)といった社会問題の解決を主目的とするコンピュータゲーム(エレメカも含まれる)のジャンルである。
前述の用途に専ら用いる意図で開発されたゲームを指し、広義にはシリアスゲームとして利用可能な一般のゲームを含む。
シミュレーターとの違いは、ゲームを起源にしている点にある。すなわち、第2目的としてエンターテインメント性が常に存在している。

概説
そのジャンルの特性から、ゲーム内でのゴール(クリア)よりも、ゲーム外でのゴール(能力の習得)の方が最終目的の場合も多く、
『えいご漬け』では英語を学習して実生活での能力を高めることが目的である。
シリアスゲームはアメリカが発祥であり、アメリカでは2002年頃より、シリアスゲームの語が使用され始め、2009年現在、シリアス
ゲーム専門会社がアメリカでは数百社、日本では1社存在する。

オープンサイエンス
研究に貢献できるとして「オープンサイエンス」という研究手法では、ゲームが注目されている。
タンパク質構造予測を競う「Foldit」(ワシントン大学)では研究者が10年以上解明できなかった問題を解決した他、遺伝子疾患の
究明を行う「Phylo」(マギル大学)や古代エジプト文書を解読する「Ancient Lives」(オックスフォード大学)、宇宙地図を作る
「ZooNiverse」(Sloan Digital Sky Survey)などゲーム(ゲーマー)を利用した取り組みが行われている。
2013年5月28日には量子コンピュータの研究としてパズルゲーム「meQuanics」(国立情報学研究所)が公開された。
Googleは量子物理学の概念を体験でき、科学者が生まれる場として有力の考えから「Minecraft」上で「qCraft」を提供した。
IBMは人間のクイズ王に圧勝したワトソン(人工知能)をクラウドコンピューティング上で一般公開することを発表した。

関連項目
    ゲーミフィケーション
    エデュテインメント
    教育ソフトウェア
    脳ゲー
    シリアスゲームジャム

さらに、このWikipediaのリンクから、200ページ以上あるので印刷する気にならないものの、 「平成19年度 シリアスゲームの現状調査報告書」 という資料もゲットできた(要約は これ )。 まさに、こういう情報が欲しかったのである。 こうなると、無理どころか、これまで約1年間、進めてきたことを整理して英語化すれば、十分に VS-Games2016 に応募できるではないか(^_^)。 また行ってみたい地、バルセロナで開催の国際会議として無理に欧露ツアーに組み込もうとしていたが、実は、このところの研究テーマのど真ん中のテーマを掲げた国際会議、探してでも参加すべき国際会議だったのである。 気付いた時点で締切まであと1日半であるが、ここから泥縄の英語論文作成作業がスタートした。 明日にどうなっているかは、今日の時点では不明である。

2016年03月25日(金)

朝イチ、7時半には このように 研究室の床をすかすかに空けてワックスがけ清掃を待つ体制とした。 昨夜は自宅にCQ出版から何かが郵送されてきたが、開けてみると「CDROM版・インターフェース誌」の2015年版だった。 ただし、去年の執筆の際の契約で、このような電子媒体への記事の2次利用はdefaultで全て許諾する、という事になっているので、これが出ても、著者は現物を1個もらうだけで、新たな原稿料は1円も来ないのである。(^_^;)

そして到着メイルを調べてみると、あと2年半したら出版される予定という、気の長い「日本音楽知覚認知学会創立30周年記念出版『音楽知覚認知ハンドブック』第6章執筆者各位」というメイルが岡山大の小川先生から届いた。 それほど秘密でもないと思うので、ちょっと薄くして(^_^;)今から宣伝しておくと、第6章は以下のような構成らしい。 ただし僕の担当部分は、とても今年には書けない(2017年10月までに確実に陳腐化し、現在は存在していな新しい技術が登場している筈)ので、しばらくは(1年以上)放置プレイである。

第6章  音楽学習と教育(小川容子*、高橋範行、森下修次)
	第1章を「プロローグ」としましたので,私たちの章は「第6章」になりました。
第1節音楽学習と教育に関する研究の概観 (小川容子) 
第2節学びの場 
	2−1 幼児がリズムと出会うとき(疇地希美)
	2−2 学校教育現場でおこっていること(高須一)
	2−3 インフォーマルな学び (水戸博道)
	2−4 音楽教室の学習環境(小川純一・ヤマハ関連)
第3節学習方略・音楽のスキル
	3−1 まなぶこととまねること(高橋範行)
	3−2 伝えること(森下修次)
	3−3 鑑賞授業における注意と気づき(吉野巌)
	3−4 音楽技能と向かいあう(小堀聡)
第4節音楽性・創造性・社会性
	4−1 ゆらぎとしての音楽性(小川容子・今川恭子) 
	4−2 創造性と向社会性(豊島久美子) 
	4−3 ホルモンと音楽性(福井一) 
第5節音楽の学びの問い直し
	5−1 総合活動としての音楽の意味(森下修次)
	5−2 次世代に向けて新しい音楽学習の提案(高橋範行)
	5−3 コンピュータミュージックの未来予想図(長嶋洋一)
* 各章はいずれも30頁程度。先生方がご担当される部分は,すべて2ページ(1600字X 2頁)以内でお願いいたします。
* タイトルは「仮」ですので,執筆内容に応じて適宜改変してください。長くなる場合 は,項目を増やすなどして対応いたしますので,あらかじめご相談ください。
* 出版社からの執筆依頼は2016年4月~5月,原稿締め切りは2017年10月1日必着, 発刊は2018年10月予定です。
* 御原稿はPDFならびにワードで,小川あてにご提出く ださい。

そしてここでフト思い付いて、僕のドメインである[nagasm.org]の米国にあるサーバにsshして、SUACに届く日々の到着メイルがforwardされてずっとspoolされているのを消してみる事にした。 だいぶ昔にふーみんに教わった知識を辿り、さらにUnixコマンドをネットで調べての作業であるが、以下のように約3.5GBも貯まっていたspoolを消した。 まぁこれは、宿便を解消したような、腸内環境としてドメインの反応に効いてくるかどうか、という数年に一度の作業である。

Last login: Fri Mar 25 07:10:13 on console
nagasm-Mac-mini:~ nagasm$ ssh nagasm@nagasm.org
nagasm@nagasm.org's password: 
Last login: Sun Jan 10 22:52:14 2016 from nlinkc.suac.ac.jp
[nagasm@sv ~]$ ls -al /var/spool/mail
合計 3519892
drwxrwxr-x  2 root    mail       4096  3月 24 17:24 .
drwxr-xr-x 11 root    root       4096  5月 11  2011 ..
-rw-rw----  1 fuming  mail       5707  7月 13  2011 fuming
-rw-rw----  1 nagasm  root 1396638964  3月 24 17:24 nagasm
-rw-rw----  1 ngsmorg root 2163760270  3月 24 16:52 ngsmorg
-rw-------  1 root    root   40418388  3月 24 07:55 root
-rw-rw----  1 rpc     mail          0  5月 10  2010 rpc
[nagasm@sv ~]$ rm /var/spool/mail/ngsmorg
rm: remove write-protected 通常ファイル `/var/spool/mail/ngsmorg'? y
rm: cannot remove `/var/spool/mail/ngsmorg': 許可がありません
[nagasm@sv ~]$ sudo rm /var/spool/mail/ngsmorg
[sudo] password for nagasm: 
[nagasm@sv ~]$ ls -al /var/spool/mail
合計 1404776
drwxrwxr-x  2 root   mail       4096  3月 24 17:35 .
drwxr-xr-x 11 root   root       4096  5月 11  2011 ..
-rw-rw----  1 fuming mail       5707  7月 13  2011 fuming
-rw-rw----  1 nagasm root 1396638964  3月 24 17:24 nagasm
-rw-------  1 root   root   40418388  3月 24 07:55 root
-rw-rw----  1 rpc    mail          0  5月 10  2010 rpc
[nagasm@sv ~]$ sudo rm /var/spool/mail/nagasm
[nagasm@sv ~]$ ls -al /var/spool/mail
合計 39532
drwxrwxr-x  2 root   mail     4096  3月 24 17:36 .
drwxr-xr-x 11 root   root     4096  5月 11  2011 ..
-rw-rw----  1 fuming mail     5707  7月 13  2011 fuming
-rw-------  1 root   root 40418388  3月 24 07:55 root
-rw-rw----  1 rpc    mail        0  5月 10  2010 rpc
[nagasm@sv ~]$ exit
logout
Connection to nagasm.org closed.
nagasm-Mac-mini:~ nagasm$ 

到着メイルにはもう1本、Cycling'74のスタッフからのものもあって、Max7の謎なライセンス管理の実態が判明したが、これについては返信に対する続報が来たら書くことにする。 ワックスがけも無事に終わり、いよいよ今日は昨日の夕方から着手した、 VS-Games2016 への応募論文執筆の続きである。 昨日は1ページ半ほど書いたので、4ページのshort paperに応募するには、あと2ページ程度である。

そして苦闘すること数時間、遂に上のように図を貼りまくってなんとか4ページっぽい分量にして原稿を完成させ、参考資料の動画は110MBほどあったものを切り取り圧縮してなんとか規定の50MB以下(48.3MB)にして、いつものeasychairからアップロードを完了して、無事に投稿を終えた(^_^)。 番号がまだ17番、というのがちょっと気になるところで、これだとおそらく明日あたりに、よくある「submission deadline extended」というのが流れて来るかもしれない。(^_^;)

2016年03月26日(土)

何もない週末である。 今月前半の無理がたたって声帯が痛んでいる・・・という耳鼻科の先生の見立てで、カラオケをググッと堪えた日々が続き、ぼちぼち治ってきたので、そろそろリハビリを欲してきているが、この週末はストイックに過ごすのだ。 そして、昨日が応募期限であった VS-Games2016 のCall for PapersのWebサイトに行ってみると、案の定、締め切りが延長されていた(^_^;)。 当日の僕の応募にNO.17が付くようでは、おそらくここから駆け込み応募が来ても、100件とか150件程度だろうから、僕のpaperが採択される可能性もちょっとはある、という朗報である。

そしてその後、Cycling'74社のスタッフから届いたブツであれこれ実験した。 Max6まではMaxをインストールしたマシンの固有情報をchallenge codeとして購入したlicense codeとともにCycling'74社にメイルすると、そのマシンに正規にインストール出来るresponse codeがメイルで返ってきて、これでMaxのauthorizeが完了する、というシステムだった。 ところが見た目は劇的に変わったもののMax6とデータ互換であまり変わらないMax7になって、このauthorizeのシステムが大幅に変わり、ちょうど全てのマシンを更新するSUACとしてはその節目に直撃したのである。
Max7では一般ユーザはパソコンがインターネットに繋がった状態でユーザアカウントを作成して、つまりはCycling'74社のサーバにMax7ユーザの個人情報とライセンス購入情報が登録されて、それをもって実際のマシンのMax7がオーソライズされる。 ところがSUACではproxyサーバを経由するのでこれが出来ず、相談していたところ、なんとMax7に「proxy設定」という項目が登場した(^_^;)。 つまりMax7の仕様にSUACが関与したのである。
さらにユーザアカウントをいちいち作るのは面倒なので、アカデミックライセンスに対して、謎の「keyfile」というのを送ってきた。 このデータをMaxのある場所に置いておけば、最初だけネットに繋ぐとauthorizeされて、後はオフラインでも立ち上がる、というものだった。 しかし自分のMacBookAirで移動中の車内とか飛行機内でMax7を起動してみると、何故かauthorizedが消えて「これは体験版で保存できません。ユーサ登録してね」というのが出て来るのである(^_^;)。
それを問い正したところ、なんと謎の「keyfile」には「セッションduration」というパラメータをCycling'74社が自在に設定できるとのことで、つまりdefaultではこれが「1時間」なので、最後にMax7を利用したセッションから1時間以内であれば、オフラインでもauthorizeされた状態で起動できるという。 この「セッションduration」は、最短の15分から最長の6ヶ月まで自在に設定できるのでリクエストしてくれ、という。 そこで試しに、自費で研究室の4台に購入したMax7のライセンスを「defaultで1台、最長の6ヶ月で3台」とリクエストしていたのだが、今日届いたkeyfileのzipを解凍してみると、「1hour」と「6month」という2つのフォルダにそれぞれketfile.txtが入っていた。
なんとも面白い仕様を実現したものだが、これはつまり、時間限定で、ライセンス数よりも多い台数のMax7を使えるようにした(ただしユーザ情報はネット経由で紐を付けておいて別人の不正使用はさせない)、という事らしい。 僕は古い人間なので、「購入したライセンス数のMax7を単純に権利として永久に使える」方が嬉しいのだが、時代は不思議なところに進んでいるのだった。

もう1本、届いていたメイルはロシアのDenisからで。欧露ツアーのうちロシアツアーに関して、招待状invitationの準備などについてだった。 ロシアに行くには国内のロシア大使館でビザを取得したり、宿泊するホテルからもなんとかの書類を提出してもらうなど、あれこれ手間がかかるので、そのためにはinvitationが効くので、この準備も重要である。 昨日の論文提出で、欧州ツアーの部分はtemporaとVS-GamesとICMCに行く、というアウトラインが出来てきたので、いよいよぼちぼち、欧露ツアーの全体スケジュールを確定させていく、という楽しい作業に入ることになる。 一応、学外研修の正式な決定通知を受けてから、という建前があるので、これは4月に入ったら加速することにしよう。 そして、以下のような素晴らしいオファーもあった。 これは諸手を上げてOKである。(^_^)

Colleagues from Ural University of Arts make me the following proposal:
They began a new educational activity, "Open Design Academy" (department which 
specializes on workshops/lections not only for University's students), and want to 
organize your workshop as a part of this activity.
Day 1: Your open (free) lection in Ural Design Center.
Day 2, first part of Day 3:  Your workshop, free or almost free for University's students, 
and paid for others. Staff of University can/should assist you.
Day 3: Open (free) exhibition/performance of workshop results, discussion of projects.

その後、伸縮ベルト呼吸センサの抵抗値を計ったところ「1.2kΩ〜25kΩ」と予想外のダイナミックレンジを確認して、これなら単なる抵抗分圧でArduinoに繋いだらオシマイだ、と判断して、ハンダ付けは後日にした。 元々はOPアンプで増幅回路を作る必要があるかな・・・と思っていたのだが、このセンサはさすが医療用、1万円以上もするだけの事はある。
そこで午後は、図書館から借りて来た文献の斜め読みに没頭することにして、4時間ほどかけて21冊のうち18冊を「斜め読み完了。もう返却」として(うち2冊の数ページをコピー保存)、3冊だけを研究室に残すことにした。 残した3冊のうちの1冊(上村博「身体と芸術」)は全文精読必須、1冊(Ruth Zemke,・Florence Clark「作業科学 : 作業的存在としての人間の研究」)は部分的に再読、そして1冊(山内昭雄・鮎川武二「感覚の地図帳」)は暇な時に順に眺めることになる。
あとは夕方に帰宅前にカーマ21(ホームセンター)とその前にある「100均」ショップに行って、もう1つの懸案である、リニア振動アクチュエータを人体に取り付ける「何か」を探す予定である。 これが見つからないと、音情研「音学シンポジウム」の発表の目処が立たないので、優先度はこちらに推移してきた。

2016年03月27日(日)

何もない週末の2日目である。 耳鼻科で処方された、傷ついた声帯の回復のための薬もきちんと1週間飲み終えて、ぼちぼち声域の欠損も復旧してきたような気がしている。 ぼちぼちリハビリを兼ねて、9時間マラソンとか言わないので、誰かからカラオケのお誘いが来ないかな・・・と期待する日々になりそうだ。

そして朝イチでまず、上のようにアマゾンに注文した。 昨日の夕方にカーマと向かいの100均を1時間ほどかけて彷徨したのだが、結局、「200℃以上に耐えられる」という2種類の分厚い業務用軍手を仕入れてきただけだった。 知覚コロキウムの冒頭内職で、リニア振動アクチュエータをバイポーラで連続駆動すると、かなりの発熱で皮膚に当てていられないので、断熱しつつ振動を伝えるための「何か」を探したわけだが、結局は「熱に強い軍手」だったのである。 そこでネットで「手袋」「耐熱」と調べると、上のような色々があったので、とりあえず今日は予備的に実験しつつ、最終的なスタイルをさらに模索することにした。

そして午前中に、村尾先生と宮田先生が1106を訪問してくれた事で発覚した「宿題」をやっつける事にした。 上のような、伸縮タイプの呼吸センサは既に購入していたが、昨日の計測でかなりの抵抗値変化がある、と判ったので、Arduinoのユニバーサルシールド上に、単なる「+5Vから4.7kΩとこのセンサとで分圧。センサ(抵抗)の両端に105のパスコン」という、あまりに単純な回路でArduinoのA/D入力の1〜3チャンネルに繋ぐだけ、という配線作業である。 実際には こんな感じ(前半) で、所要は1時間ほどだった。 既に開発完了している「Arduino2Max」の6チャンネル版を3チャンネルだけにして、簡単にscaleオブジェクトで表示してみたのが このYouTube である。 このURLはさっそく、村尾先生と宮田先生にお知らせしたが、僕はまだまだ、腹式呼吸のエリアを上下3領域に分割した「逆腹式呼吸」が出来ていないなぁ・・・と痛感した。

その後、図書館から借りたうち残すことにした3冊のうちの1冊(上村博「身体と芸術 」)をAmazonで検索してみると、古本でも5000円するので断念しつつ、その検索キーワード「身体」+「芸術」でAmazonがずらずら推薦してきた本から、「安くて」「気になる」という8冊を一気に衝動注文してしまった(^_^;)。 その中には「気」についての2冊もあるが、外れでもダメージが少ない、「8冊+個別の送料」でも総額は約1万円ほどだった。 その後、分厚い方の軍手で こんな感じ(後半) のように、とりあえず片手の指の裏表にリニア振動アクチュエータを取り付けて実験してみた。

照岡さん情報によれば、複数の振動の周波数を微妙にずらすと平行移動のような面白い感覚がある・・・とのことだったが、今回は耐熱軍手で熱さは感じないものの、リニア振動アクチュエータを取り付けたマジックテープのベース部分のゴムが、連続動作で微妙な臭いを出してきて、ヘタすると溶けてきそうなので、今日はここまでとした。 1日で2つのシステムをそこそこ進めてしまった、というのは、なかなかいい感じである。(^_^)

2016年03月29日(火)

土日に快調に進んで晩酌も快調に進んだ結果、新しい週の初めの月曜日である昨日は二日酔い気味でスタートして、ダラダラと過ごしてしまった(^_^;)。 唯一、進めたとすれば、図書館から借りた21冊から残した3冊のうちの2冊(上村博「身体と芸術」とRuth Zemke,・Florence Clark「作業科学 : 作業的存在としての人間の研究」)を精読して必要な部分だけコピーして、古本でも高価なこれらのAmazon購入は断念した。 残った1冊の、山内昭雄・鮎川武二「感覚の地図帳」をAmazonで駄目モト検索してみると、どうやらこの本は看護師とか医師の学校で教材として指定されているらしく、多数の中古本が出ていたので、程度の良さそうな定価の半額の本をAmazon注文して手元に置くことにした。 これで全ての本を図書館に返却した程度で、低生産性の昨日の一日が終っていた。

Dear Yoichi Nagashima -

Congratulations, we are happy to inform you that your paper
	152 - Multi Rubbing Tactile Instrument
has been accepted to NIME 2016 Papers and Posters for DEMONSTRATION.

By way of https://precisionconference.com/~nime16a/, you are requested to submit the camera-ready 
version of your paper incorporating the comments and suggestions of the reviewers by April 18, 2016.
Your manuscript is strictly limited to no more than **2 pages** on A4-sized paper, and a demonstration
video is **required**. Demonstration videos should be included as movie files linked to the submission, 
for example as M4V, MOV, MKV, MP4, MPG, WMV, or AVI files. (Youtube and Vimeo videos are not considered 
to be properly archival because they are not integrated with the submission.) Your entire submission, 
including the paper PDF file, must be less than 150MB. Contributions that don't meet the formatting 
requirements will be removed from the program.

そして気分を入れ替えての火曜日、いくつかの事務メイルをこなしていると、朝の9時に、上のように遂に NIME2016 からのメイルが届いた。 今年はNIMEとICMCとVS-Gamesと、3件の国際会議に応募しているわけだが、その1件目であり、まずは「1勝」である(^_^)。 paperが2ページということで、どうやら口頭発表でなくデモセッションにassignされたようだ。 この原稿は国際文化学科のRyan Jack先生のnativeチェックをお願いする暇もなく出したので、ここから気合いを入れてちゃんとしないといけない。 上記のように、YouTubeでなく動画も添えて提出しろ・・・などと、だいぶあれこれ言われているが、まずはacceptされる事が大事なので、一気にアドレナリンが出て来た。

メイルには4人の査読者の評価とスコアが載っているが、去年の音楽情報科学研究会の夏シンポで発表したこのネタについては、どんなに英語が稚拙でも中身はNIMEコミュニティにはウケる・・・という確信があった。 実際に、英語については「poor English writing.」・「the level of english writing is poor. Plus, there are many typos to be fixed.」・「the paper is poorly written」と4人中3人から散々な評価を得た。 また、まったく手抜きしていた「従来研究」(サーベイ)の不足も4人中3人から指摘された。 それでも「中身はイイのでちゃんと改訂して発表(デモ)してね」というのだから、これは頑張るしかない。

基本的には、あれこれ盛り込んで6ページで出したpaperを2ページに圧縮する作業(追加するよりカットする方が楽)、そして参考文献としては査読者の1人が ICMCのペーパー を指摘してくれたので(もしかするとこの著者が査読者?)、これをReferしておけばまずはOKである。 とりあえずこれもプリントしてみた。 そしてあれこれ頑張ってなんとか2ページに収めて、A3に大きくプリントした原稿(赤ペン用)を6階の研究室に持って行って、Ryan Jack先生へのチェック依頼まで済ませてしまった(^_^)。 そしてさらに勢いで、一気に「羽田〜シドニー〜ブリスベーン」のフライトを購入した。 とにかく早ければ早いほど安いのがフライトチケットなのだ。 帰途、現地を金曜日に出ると13万7千円、ところが1泊して土曜日に出ると11万2千円、と2万5千円も違うと判明したので、1泊してブリスベーン付近を散策することにして、出張は日曜出発の(羽田発22時)の日曜帰着(羽田着朝5時半(^_^;))、という8日間となった。 前期末が近くて1週間の講義を全て「課題制作」に振り替えるので、事前告知を徹底する必要がありそうだ。

・・・と盛り上がっていたところに午後2時過ぎ、今度は教務室からメイルが届いた。 以下のように淡白なメイルで、事務局に通知を取りにいってみると、上のようにさらに淡白だった(^_^;)が、とにかく、これで正式に、この夏の欧露ツアーが確定したのだ(^_^)。

申請のありました、平成28年度前期の学外研修について
研修が「可」となりましたので、本日メールボックスへ
通知を入れさせていただきました。

教務室で確認したが、提出した計画通り、つまり予算もそのままである。 今日という同じ日に、7月のオーストラリア行きと、8-9月の欧露行きとが一気に確定したというのは、何か「盆と正月が一緒に来た」というか、「ハロウィンとイースターが一緒に来た」ような気分である。 そして事務局のメイルボックスには、以下のようにヤマトとアマゾン(いずれも購入はアマゾン)から、多数の荷物が届いていた。 これはまだいくつか届く筈なので、せっかくだから開梱せずに積み上げておこう。(^_^;)

こうなると、来週末に迫った3つの国内学会の発表予稿、さらに欧露ツアーの旅程確定とあれこれ予約など、いろいろ事務仕事(ただし超楽しい作業)も増えてくる。 ゼミの皆んなの近況もぼちぼち届いてきたが、就活とか企画検討とか、頑張っているようで、こちらも頑張らないといけない。 夕方には、合宿教習所に遠征するブンちゃんを除くゼミメンバーとの「新学期ゼミ総決起集会」という名前のカラオケの予定も立って、いよいよリハピリである。(^_^)

2016年03月30日(水)

盆と正月が一緒に来た昨日は久しぶりに香川の華麗なゴールも堪能した。 そして年度末の今日は、まず午前中かかって、一連の postGainer日記(1)postGainer日記(2)postGainer日記(3)postGainer日記(4) とこの日記の冒頭からをザッと全て流し読みしてみた。 ちょうど半年前、9月下旬にスタートしてからのこの怒濤のシリーズは、まぁ頑張ったとも言えるが、埋没して忘れていた点も発掘できた。 それを加えると、とりあえずこの春休み、入学式ごろまでに行うことはザッと以下である(備忘録)。 この後に、個人研究費、特別研究費、共同研究費が全て稼働してくれば、まだまだ進めたいことは山積しているが、まずはここらからだ。 その後、TOYOTA関係の事務仕事などをしてから NIME2016のページ に行ってみると、「VISA」というページがあった。 それによれば「If you are planning to visit Australia for a business event such as a conference, trade fair or seminar, you need to apply for a visa.」ということで、日本からオーストラリアに行くにはオンラインで電子VISAを取得する必要があるという。 たしか2010年に シドニーのNIME に行った時にはVISAなんか取った記憶が無いのだが、おそらく世界的にセキュリティのレベルが上がっているからなのだろう。 そこで代行業者のサイトに行かず、直接、以下のような英語の公式サイトでETAを登録し、手数料20ドルを支払った。

そして、引き続き NIME2016のページ で、NIMEが開催される会場だという、 Queensland ConservatoriumマップPDF をゲットしつつ、「South Bank Brisbane」とGoogleマップで検索した地図で、川のほとりの会場を確認した。 以下はそのGoogleマップの中央に会場のQueensland Conservatoriumを据えて、どんどんどんどんズームアウトしていった画面を逆順に並べたものである。 つまり日本が画面に入っていてオーストラリアの全体も入っているマップから、14回ズームインしたのが最後のマップである。 オーストラリアの全域が入る2番目のマップからBrisbaneは載っている、さすが第3の都市なのだが、なんともいい時代だぁ。(^_^)

そして、まだNIME2016のRegistration PageはOpenしていないのだが、「Travel & Accomodation」のページを見ると、NIME事務局はここで登録した時に一緒に申し込む場合に限ってのディスカウントで、以下のホテルを予約できる・・・と書いてあるのだが、それらのホテルはどう見てもゴージャス過ぎて、いくら割引価格であってもド高いのが確実だった。 そこで、欧露ツアーの練習を兼ねて、いつものように自分で、「近くて安いホテル」を探すことにした。 これもまた、旅程を考えるのと並んで、旅の醍醐味なのだ(^_^)。 僕が海外出張のホテルを探して予約する方法はいつも同じ、以下の手順である。

・・・ここから30分ほど調べて、会場まで徒歩で1kmほどの安い宿(日本で言えば東横インぐらい?)を無事に探し当てて、一気に予約まで済ませてしまった。 朝食付き(普段は僕は朝食は摂らないが、一応)・フリーWiFi、という条件をクリアしているので、まずまずである。 ブリスベーン空港から市内中心部には電車があるらしいので、あとは直前になって調べればOKだろう。

2016年03月31日(木)

昨日の夕方に NIME2016 のために予約したホテルについて、フト気付いてチェックしてみると、なんと「Shared Bathroom」・「Shared Toilet」というのを見落としていた(^_^;)。 中心部なのに安い理由はこれだった。 過去にも、気付かずに同じタイプのホテル(ユースホステルみたいなもの)に泊まってしまったのは コペンハーゲン の駅前の格安ホテルだったが、まぁ出張先のホテルの部屋で裸族でいたい僕としては、気を使うので避けたいところである。
そこで予約サイトから「無料キャンセル」手続きして、もう少しだけ高い、朝食ナシでWiFiのあるホテルを新たに予約した。 するとスグにこのホテルのスタッフから「 We see you will check-in around 2-3pm and have also noted that you will be here by 6pm at the latest. Importantly, our reception is not open 24 hours. We understand unforeseen delays often occur when travelling, so if you feel you may arrive later, let us know so we can make arrangements for an after-hour key collection. 」とメイルが来た。 さすがのオーストラリア、距離は遠いが時差が無いので即応である。
そこで「 I have already bought the flight tichet : Sydney 11:00 - 12:30 Brisnabe VA935. So, I will not be late for check-in. This travel is my 1st visit to Brisbane and my 2nd visit to Australia. I am looking forward to visiting. 」と返信すると、またまたスグに「 Thank you for your reply. We will try to have a room ready for you earlier and have also noted that you will be here by 6pm at the latest. I'm sure you will love Brisbane. Have a great day. 」と返信が来た。 こういう何でもない英語でも、日々、細々と使っていると、突然に英語を使う局面でも対応できるものなのだ。(^_^)

そして午前中、懸案だったリニア振動アクチュエータで「音楽は聞けるのか?」という、音楽情報科学研究会でのネタの最初の実験をしてみた。 まずは上のようにお仕事Macにシステムを繋いだが、これはワークスペースとして2画面が欲しいのと、MSPで多数のディジタルフィルタを並べるぐらいであれば、お仕事用Mac mini(2.26GHz ICore2Duo, 4GBmemory)程度でも十分に動くだろう、という読みからである。

 

そして2時間ちょっとで、以下のようにサウンド素材としてMichael Jacksonの3つの曲をYouTubeから落としてトリミングしてAIFF→MP3化して、5バンド(100Hz,200Hz,400Hz,800Hz,1600Hz - Q=11.2)のBPFで帯域分割してそれぞれのピーク時に100msecのdurationでそれぞれ適当に変えた周波数(60Hz,80Hz,100Hz,130Hz,180Hz - 敢えてpeakの150Hzを外す)でリニア振動アクチュエータをドライブする、という実験ソフトを完成した。 一応 YouTube にも上げてみた(アップロード完了日時は3/31の12:49)が、これは怒られる可能性がとても高い(^_^;)のでmp4(71MB)も置いておくと、 こんな感じ  になった。 なかなかそれっぽいのではないだろうか。

とりあえず「アップしてから10分以内に速攻でYouTubeからのクレームが届かない」のを確認して、今度はもう1つの懸案、Seeed社センサの電極開放「わらわらセンサ」の実験に取りかかった。 さすがにマイケルジャクソンのあの名曲でも、あれだけグダグダに加工されたサウンド断片では著作権とかは言わないのかもしれない(^_^;)。 そして午後になっても新しい荷物が届かなかったので、昨日までに届いたブツを開梱して、怪しい中古書籍を並べた。 牛革の手袋は臭いたつ(^_^;)ので立てて並べるところまで進めたのが この風景 (後半)である。

 

すると午後2時過ぎになって、ライアン先生が、びっしり赤ペンの入ったNIME2016の原稿を届けてくれた。 ここから夕方まで、この修正を間違いのないように慎重に原稿に移植して、NIMEのサイトのあれこれうるさい指示に従って提出データを揃えて、なんとか カメラレディ の提出を完了してしまった。 これであとはRegistrationを済ませればOK、おそらくDEMOのchairからコンタクトがあるのを待つだけとなる。 「1件ほぼ落着」というのはいいもので、期末の3/31に仕事した、という手応えは悪くない。(^_^)

2016年04月01日(金)

昨日の夕方、以下のような「STAP細胞の作り方」という英語のサイトが出来た、というニュースで実際にそのページを見てみた(英語でOBOKATA氏が説明していた)のだが、その「http://stap-hope-page.com/」というページは、今日になったら「The web service to this account has been limited temporarily!」となっていて、アッサリ消えていた(^_^;)。 エイプリルフールもフライングの時代らしい。

そんな朝、自宅マンションのドアを開けた真ん前の桜がほぼ満開なのを撮ったところで、 こんなページ にまとめてみた。(^_^)

そして朝に届いていたメイルのうち、ちょっと感心したものがあった。 先日、Amazonで多数の中古本を衝動買いしたのだが、まだあと2〜3冊、届いていない。 その中の1冊、山内昭雄・鮎川武二「感覚の地図帳」については、多数の中古本の中から、程度の良さそうな定価の半額の本をAmazon注文していた。 安いものだと1000円以下のものもたくさんあったが、「程度 - 非常に良い」という、2000円以上のものを敢えて選んでいた。 そこに届いたのが、以下のメイルだった。

この度はAmazonマーケットプレイスにてご購入いただき誠にありがとうございます。
大変申し訳ございませんが、ご用意できました商品に不備がございました。

商品名:感覚の地図帳 (地図帳・ナース) [単行本(ソフトカバー)] [2001] 山内 昭雄; 鮎川 武二
合計:2688円

〈商品の状態〉
■カバー(表紙):ヨレ、若干■ページ:概ね問題なし■検品担当者:1

〈割引価格〉
送料込2688円→送料込650円
※お支払方法がクレジット決済の場合、差額がクレジットカードに返金されます。

〈参考情報〉
メール送信時点でのAmazonマーケットプレイスの最低価格は送料込で798円です。

お客様にはご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。今後につきましては、下記のいずれかをご選択いただき、
	【1】商品を割引価格で発送してほしい
	【2】注文自体を取りやめたい。
このメールに直接【返信】、もしくはアカウントサービスの「注文履歴を見る」を開き、該当する注文の
右側に表示される「出品者に連絡する」ボタンからご連絡をお願いいたします。
※ご注文確定日から30日を過ぎますと、Amazonのシステムにより自動キャンセルされます。

素晴らしい(^_^)。 なんという正直な連絡だろう。 もちろん即答で「親切な連絡をありがとうございます。【1】商品を割引価格で発送してほしい を選択しますので、発送をお願いします。(^_^)」 と返信した。 表紙のヨレなど気にしないのだが、最低価格となったので、十分である。 エイプリルフールでこれから寒い寒いサイトをたくさん見るであろう4月1日の朝イチで、清々しい気分になった。

そこから午前中は、新年度になって個人研究費が動き出したので、昨年からカード決済して立て替えていたIEEEとICMA、さらに1月から請求書が届いて黙視していた情報処理学会と電子情報通信学会、の計4学会の年会費を研究費から出す、という書類を書いたり、マルチメディア室に行ってみると業者(日商エレクトロニクスと大塚商会)のチョンボで新しいiMacの環境設定がちゃんと出来ていなくて必要なソフトが正しく起動できず、これでは講義が始められない(^_^;)、と確認したりしていて潰れた。 せっかくなので、秋月電子のサイトから引っ張ってきて、自腹で少しだけ買って実験していた、上のMONO WirelessのTOCOSシステムのあれこれも一気にSUACの出入り業者に発注した。

さらに午後になって、ふと思い立ってMUSEのメンタルエクササイズを久しぶりにやってみたが鳥は1回しか鳴かず(;_;)、その後「UD+Music」プロジェクトのミーティングに参加したり、新年度の特別研究費の交付通知が来て予想通りの半額カットに対応した計画変更書類を作って提出したりしているうちに夕方になってしまった。 明日と明後日の土日は何も予定が無いが、その翌日にお楽しみがあるので、ここは気合いを入れて、音知学会の予稿執筆(のためのMUSEの実験)、音情研の予稿執筆(のための本格的手袋振動インターフェースの実験)、などを進めていきたい。

2016年04月03日(日)

新学期前の「嵐の前の静けさ」ということで、お仕事関係/学会関係のメイルもほとんど届いてこない、静かな週末である。 昨日は終日、音知学会の予稿執筆のための調査を進めていた。 いい時代になったもので、図書館に行かずとも、ネット検索によって、Wiki系の情報サイト、怪しい眉唾サイト、そして玉石混淆の過去の論文PDFがどんどん入手できてしまう。 1990年代にICMCに応募するために過去の研究を調べていた時代に比べて、体感としてその効率は100倍を超えている。

そして今朝、届いていたメイルはたった1本だったが、8-9月の欧露ツアーの冒頭で参加する、tempora2016の主催者のDidier Marc GARIN氏からの案内で、今年の参加者が上のようになった、というものだった。 日本人は僕一人、望むところである。 指定されたパスワードでログイン出来なかった(^_^;)ので問合せを出したので詳細は今後だが、メンバー同士でプロジェクトを企画して「何かをする」というものである。 おいおい様子を見ていこう。 さらに上のメンバーリストで、僕の名前の綴りが間違っているのも発覚した(^_^;)ので、別メイルで知らせておいた。

・・・そして午前から午後までタップリかけて、上のような実験Maxパッチも完成して、何より実験の様子を撮って このような動画 としてYouTubeに上げてしまい、 カメラレディ の提出まで完了してしまった。 これは実はなかなかに大変なことで、何より自分が目をつぶっていないといけないので、まずは「実験用読み上げ音声ソフト」のダウンロードから始めたのである。 これはもう、博多ではこのYouTubeと同じことをデモって見せれば十分であり、春休みのたった2日間で片付けたお仕事としては、なかなかの進展となった。

2016年04月05日(火)

昨日に予定されていた、新学期ゼミ総決起集会という名のマラソンカラオケ大会は、親戚の不幸で帰省する者、ブラックバイト先から急遽の終日依頼が来た者、などの理由により当日ドタキャンとなった(;_;)。 しかし代休を充てて待ち構えていた身、3月の不調から声帯のリハビリを気に掛けていた身としては、単身でBIG ECHOに乗り込んでキャンセルを謝るとともに、この機会にと、人生「初」のヒトカラに挑戦した。 そして「ランバト」という自然に燃えてしまうシステムを相手に、12時過ぎ〜18時の約6時間に計52曲を飲み歌い走破して、無事に声帯と体調の回復を確認できた。 やはり「懇親会の喋り」というのがもっとも声帯に悪いのだ、と再確認できたので、今後の学会でも、飲んで大声で話してしまう懇親会はなるべく欠席して、その分、歌うだけのお店に行くことにしよう(^_^;)。

temporaのログイン問題は無事に解決して、上のように参加者の一部のプロジェクト・ドキュメントが置かれていた。 まずはこれを書かなければいけないが、フランス人がフランス語で書いた文書をGoogle翻訳で日本語にして解釈すると、だいぶ話が逸れているような気がする。 まったく忘れていたが、主催者は募集にあたって「For this meeting, the theme "Notation, Sign, Sound and Sense" is proposed. With their registration form, candidates are then invited to send a short presentation of an artistic project evoking this theme or not.」と告知していたのだった。 基本的にはオリジナル楽器で即興セッションに参加すれば何とかなる、という受け皿はあるものの、せっかくなのでここまでの9件(11人)のプロジェクト・ドキュメントを読んで、他の参加者が興味をもってくれるようなドキュメントを作ってみることにした。 業者からは秋月電子から購入したパーツも納品されていて、そちらも後ろ髪なのだが、まずは今日は「英語の作文」、と決めた。

そしてここから午後まで数時間、途中であれこれあれこれあれこれあれこれ、新学期に向けての準備という名の邪魔が入りつつも、なんとか上のようなプロジェクト・ドキュメントをやっつけて、temporaの主催者であるDidier Marc GARIN氏にメイルした。 ここまで色々とやってきて、もう夕方に近付いてくると、ここで業者の納品した秋月電子を拡げてWebの技術資料を調べて実験・・・という気にはならないので、今日はここまでである。 明日は入学式の新入生の呼名のリハーサル、112人の名前を間違えずに読み上げられるかどうか、せっかくなので「ぶっつけリハーサル」に挑戦してみよう。(^_^;)

2016年04月06日(水)

朝イチで、 こんな情報 が舞い込んできた。 素晴らしい。 このセンサは、是非、世の中に出してもらいたいものだ。 そして、temporaからの「サイトに置いたよ」メイルを受け取り、以下のように僕も今年のtempora2016メンバーの一員として本格的に並んだ(^_^)。 今日は午後の入学式リハーサルの前に、マルチメディア室の50台のMax7のインストール作業、というお仕事が入り込んできたので、何かやれるのは午前中だけである。 Cycling'74のスタッフと連日メイルをやりとりしていて、Max7のオンラインオーソライズのシステムのバグと戦っているが、提示された手順はなんだか面倒そうで、実習指導の前田さんと2人で行って2時間で終るかどうか、微妙である。 まずは午前中に、提示された手順で正しく解決できるかどうか、テストしてみる必要があるのだ。

・・・そして朝9時から1時間半ほどかけて、ようやく「提示された手順で正しく解決できるかどうか」が解決して、なんとか新学期の冒頭から混乱なく新しいMacで新しいMax7が使える目処がついた。 新学期なんてこんなものだが、さらに新学期に向けたあれこれにつかまって、結局、ハンダ付けに入ることが出来なかった(^_^;)。 唯一、昼休みに以下のように、新しく仕入れた耐熱手袋に、リニア振動アクチュエータを接着してみた。 左手に嵌めてじっと保持しながら、右手で接着剤を混ぜてアクチュエータに塗ってさらに手袋に貼ってデジカメを片手で起動して写真を撮る、というのはなかなか大変だったが、これが出来たらいよいよ、「怪しい振動」の模索プログラミングである。

午後には1時から3時前までと、リハーサルが終ってから1時間ほどかけて、前田さんと2人で こんな作業 を51台のiMacに対して粛々と進めた。 そして、へとへとになって研究室に戻る途中で、なんとか明日の入学式まで持ちこたえた桜を撮った。

既に明日の入学式に新歓を企てているサークルが練習していて、それを新入生が取り囲んで眺める・・・という風景がスタートしている。 明日は雨の入学式となりそうだが(^_^;)、まぁ、そんなの関係ねぇ。

2016年04月07日(木)

朝から雨となったこの日、無事に 入学式 も終ったが、新学期のためのあれこれで例によってあまり進まない中、午後の大学院新入生との顔合せまでの間に、完成した「振動フィードバックシステム"VFB10"」の写真を以下のように撮り、さらにデモ用の動画を撮って YouTube にも上げてみた。 前回は怒られなかったが、今回はどうか不安なので、mp4(87MB)も置いておくと、 こんな感じ  になった。

これらの写真とスクリーンショット、そしてPropellerシステムの詳細を並べれば、なんとか音楽情報科学研究会の予稿の6ページは埋まるだろう・・・との見立てで、この週末あたりで、原稿提出締め切りがあと10日後に迫ったこの予稿をやっつけることにしよう。

2016年04月08日(金)

昨日からの「春の嵐」も過ぎ去って、春らしい好天となった。 せっかくの入学式が雨となった新入生には気の毒だが、こういう時はたぶん偉い人は「雨降って地固まる」とか言うんだろうなぁ。 午後に新入生ガイダンスがあるだけのこの日は、一気に音楽情報科学研究会の予稿をやっつける気満々で研究室に出て来た。 まず最初に、今回のシステムの製作のあたりを記述していた postGainer日記(4) に2ヶ所、 ここここ にNAMEタグを設置した。 これを予稿のReferenceに書いておけば、後で以下のようにPropellerのメイキングとソースプログラムが検索できるのである。

 

・・・そしてここから午前中→昼休みまでかかって、なんとか、今回は4ページ(「音学シンポジウム」は全発表がポスターなのでこの程度で十分)の、 このような原稿 を完成して、午後の学科ガイダンスを前にして、無事に情報処理学会に提出を完了してしまった(^_^)。 仕掛りをひきずって別の仕事に行くのと、とりあえず「終えた」という気分で切り替えて行くのとでは、だいぶ違う。 この日記のpart4からここまでを眺めていた人にとっては、なんだかデジャヴのような原稿だが(^_^;)、それはそれでいいのである。

2016年04月10日(日)

上の日記のあと、金曜日の午後には デザイン学科・新入生ガイダンス があり、そこで今年は僕は「担任」ということで、開学以来、ずっと個人的に新入生に配ってきた これ に、勢いで「新入生全員と短い面談をしたい」と書いてしまった(^_^;)。 そしてガイダンス直後にはいきなり、下の6人の学生が研究室に押し掛けてきて、第1陣なのでこちらも気合いであれこれ見せた、

 

そして昨日の土曜日にも、学生2人のアポがあって1106来訪、ここでも別のあれこれを見せて、さらに午後には新学期の講義の準備をあれこれして、あっという間に一日が終った。 そして日曜の今日であるが、朝から新学期の講義の準備の続き、そして金曜あたりから新学期ガイダンスに関して色々なメイルが届いて必要なものに必要なリプライを書いて・・・という繰り返しに時間を取られて、午後には奥さんのホームセンター買い出し運転手の予定もあって、またまた十分な時間が取れない日となった。 これで明日からは、さらに新入生の来訪アポが10分刻みで入ってきていちいち対応して、さらに水曜日からはもう講義が始まる・・・という怒濤の季節である。(^_^;)

 

そして午後のわずかな時間、この日記の「2016年03月23日(水)」でチラッと遊んでいた、上の一連のブツと対面した。 新学期になってようやく稼働した研究費で購入した第1陣である。 そして、 これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか これ とか、あちこち調べてみたが、なかなかに長い道のりであることが判明してきた。 まずはUSB「TokoStick」というのは旧版で、ところが新版の「MonoStick」はまだ販売されていない。 そしてプログラミング環境はEclipseの上だということでこの環境設定が必要なこと、さらにファームウェアの書き込みはMacOSXの場合にはPython環境で走る「jenprogフラッシュプログラマ」を使う、とのことであった。 十分に時間のある(暇がある)時であればまずまず面白い道程だが、この新学期に細切れで取り組むのは得策ではなさそうだ。 とりあえず「MonoStick」が購入できる状態になったら業者から連絡が来るので、これは当面、棚上げすることにした。

2016年04月11日(月)

先週は途中から入学式と新入生ガイダンス、という「嵐の前の静けさ」という週だったが、いよいよ今週は上回生のガイダンスが月火にあって、水曜日から講義に突入する、という新学期の嵐そのものである。 朝からテンションが上がって6時半には研究室に出てくると、照岡さんから改良版の最新の筋電センサ回路(下の右)が届いていた。 これをSparkfunのCEOであるNathan Seidle氏に送って、基板カスタムオーダーの見積り請求をするために、1時間ほどかけて英語メイルをやっつけて出してしまった。

 

ところで上の左はというと、実は昨日の午後にちょっとサプライズがあった。 早目に帰宅してホームセンターに行く途中で立ち寄ったのは、マルツ電波浜松店である。 かつては1階も2階も全てマルツだったのだが、ヤマダ電気とか近くにコジマ電気ができたためにマルツ電波はここの1階の家電売り場を畳んでリサイクルショップにしたのだが、ここに奥さんが段ボール一杯の古着などを売りに行った。 そこで値付け鑑定の待ち時間に、2階のエレキショップに行ったところ、なんと販売未定であった筈の「MonoStick」が並んでいた。 そこで、実験用のユニバーサル基板なども仕入れつつこれをゲットして(新学期なので教員証を見せて研究費で購入)、今朝には研究室で実験できることになったのだ。 旧版の「TokoStick」では上手くいかなかったが、この「MonoStick」を刺すと、あっさりと以下の手順で通信できてしまった、というのが上の左なのである。

・・・しかしそんな中、昨日の段階で2本、朝からも新たに2本のアポ希望メイルが新入生から届いて、午前10時過ぎの段階で今日に2件3人、明日にも2件4人の研究室来訪が決まって、どんどん時間が削られていく。 やはり、道具は揃ったとしても、このワイヤレスツールと遊ぶのは、「切れ切れ」か「だいぶ先」のいずれかとなりそうだ(^_^;)。

2016年04月15日(金)

上の日記が月曜日で、もう金曜日になったが、その間、毎日、早朝から晩までギッシリの予定をこなして、昨日までに新入生39人と面談し、講義初日をやって、いろいろ会議に追われて、研究関係は1ミリも進まなかった(;_;)。 ようやく今日になって朝6時過ぎに研究室に出て来ると、金曜は新入生は講義でほぼ埋まっているのでちょっとだけ時間が出来て、自分の備忘録であるこの日記も書ける時間が取れた。 この激動の3日間(実質は水木の2日間)の中からトピックを拾えば、以下である。 ということで、細切れの時間の中で、まずは欧露ツアーの行き来のフライトを確定させて、これで全体スケジュールは帰途が2日延びて10月2日(日)の晩にセントレアに帰ってくる事になった。 その翌日は後期初日、それも重要な「基礎演習C」の初日担当である。 そして今朝になって届いたのは、音知学会(九大)のプログラムと、以下のメイルであった。

Dear Author,

I am happy to inform you that your submission for ICMC2016 *has been ACCEPTED* !
Please have a look at the conference management system to see the reviewer’s 
comments on your paper/proposal.

Thanks to all of you who did not only submitted but performed a great job as a reviewer!
The quality of most of the feedback was fantastic, which made my work quite a lot easier!

For those of you who have less experience in submitting to conferences:
please keep in mind that reviewers see(and evaluate) you paper from very 
different perspectives, sometimes it is hard to understand, in kost cases it is 
an excellent opportunity to learn from.

We hope to see you all at ICMC2016, information on registration will be send in 
another e-mail.

これはまさに朗報である(^o^)。 NIME2016に続いて、今年はICMC2016でも採択され(それも、いつもの「1粒で2度おいしい」でなく別ネタ)、欧露ツアーでも国際会議で発表である。 まずは査読者のコメントを読んで、camera-ready(論文集のための最終原稿)を鋭意、締め切りまでに作らなければならない。 そして午前中に、マルチメディア室でMax7の懸案をテストした後で、バルセロナ(VS-Games2016)とユトレヒト(ICMC2016)の会場を調べつつ安いホテルを予約して、VS-Games2016の論文応募期限が5月上旬であるのを確認した。

そして昼休みには明日の新歓カラオケマラソン第1陣と打ち合わせ、午後になって3限アポの元気な新入生3人を迎えて目一杯語って、5限には2コマ開講のサウンドデザイン(放課後にはさらに新入生アポ2人)を前に、ICMC2016応募論文のrevewerのご意見を調べてみると、またまた「英語力なんとかしてくれ」・「サーベイが不足」といつものやつだった(^_^;)。 そうは言っても採択されてしまえばこっちのもの、調べてみればcamera-readyは約1ヶ月後ということも判明した。 これはICEC応募期限よりも先なので、なかなか悩ましいものの、priorityとしては「ICEC2016応募」→「ICMC2016カメラレディ」→「VS-Games2016結果通知」という熱いシーケンスの5月前半になりそうである。

2016年04月18日(月)

朝6時半から研究室に出て来て、新学期もいよいよ第2週に入るが、まだ月・火は講義初日であり、履修登録期間である。 先週までに面談した新入生は44人と、まだ全体の39%であり、以下のように今週と来週にも続々とアポが入ってきている。 僕が常に世界に公開している スケジュール  で、1週間の項目がこれだけ多いのはたぶん、前例がないように思う。 土曜日には第1陣として新入生3人(+2回生1人)と9時間マラソンカラオケで29曲、これはあと3週、続く予定である。 昨日の日曜には、講義初日の準備を2科目と、卒展あたりから滞っていた教材動画の整理とバックアップ(数十本、計8GBほどのmp4)をしていたら終わり、またまた研究開発のようなところまで進まなかった。

 

先週から昨日までの細切れの時間の作業として進めてきたのは、欧露ツアーのフライトとホテルの予約(購入)である。 ANAの超割など、フライトもホテルも、旅程が確定したらなるべく早く予約/購入すると、安いだけでなく条件が良くなる。 最近では日本でもトリバゴがCMをやっているが、僕はここ数年以上、海外の宿はたいていbooking.comである。 国際会議の公式WebでAccomodationとして推奨(ディスカウント有)されているホテルは、たいてい凄く高い高級ホテルなので、いくら割引されていてもとんでもなくゴージャスで困る。 僕はいつも自分でGoogle Mapを眺めながら、以下の条件を考慮してホテルを選んで予約している。

先週、偶然にも欧露ツアーの最後に連結できるスケジュールの、ウイーンViennaでの国際会議 ICEC2016 を発見したことで、日本からのフライトが羽田発のパリ便でなく成田発のブリュッセル便と確定したが、考えてみればこのICECという国際会議は、 2010年のロシアツアー でお世話になって今回の欧露ツアーを一緒に組んでいるDenisと、僕のLectureの受講者としてパリで初めて出会った ICEC2009(Paris) の、その同じICEC(エンタテインメント・コンピューティング国際会議)なのである。 これを奇遇と言わずして何と言おうか。(^_^)

Sunday, 28 August
	Nagoya --> Tokyo flight
	Tokyo --> Brussels flight
	Hotel in Brussels

Monday, 29 August
	Brussels --> Bordaux flight

Monday, 29 August - Saturday 03 September
	stay at 4th tempora International Meeting

Saturday 03 September - Sunday 04 September
	Hotel in Bordeaux

Monday 05 September
	Bordeaux --> Narbonne train # not reserved
	Narbonne --> Barcelona train # not reserved
	Hotel in Bordeaux

Tuesday 06 September - Saturday 10 September
	VS-Games2016
	Hotel in Bordeaux

Saturday 10 September
	Barcelona --> Amsterdam flight
	Amsterdam --> Utrecht train(near)
	Hotel in Utrecht

Sunday 11 September - Thursday 15 September
	Gaudeamus Muziekweek / ICMC2016
	Hotel in Utrecht

Friday 16 September
	Utrecht --> Amsterdam train
	Amsterdam 19:45 --> 21:15 Prague 22:00 --> 05:15(+1) Koltsovo

Saturday 17 September
	--> 05:15 Koltsovo flight

Saturday 17 September - Monday 26, September
	(morning) Russia Tour starts at Yekatrinburg
	all hotels are # not reserved
	Koltsovo --> Moscow # what date? # not reserved
	(night) Russia Tour ends at Moscow
	Hotel in Moscow # not reserved

Tuesday 27 September
	Moscow(SVO) 15:30 --> 17:15 Vienna flight
	Hotel in Vienna

Wednesday 27 September - Friday 30 September
	ICEC2016
	Hotel in Vienna

Saturday 01 October
	Vienna 17:30 --> 19:15 Brussels flight
	Brussels 21:10 -->

Sunday 02 October
	--> 15:30 Tokyo flight
	Tokyo --> Nagoya flight
	--> go to Home

そして上が、昨日Denisに出したメイルの、この欧露ツアーの現在までの旅程である。 「# not reserved」とある部分だけまた未確定で、それ以外のフライトとホテルは全て予約/購入した。 セントレアの前泊(翌朝に成田に飛ぶ)から数えると、たぶん37日間となる。 前回2004年の海外研修 の58日間に比べれば短いが、前回はパリを拠点としてアムステルダムとリンツにそれぞれ1週間ほど行っただけだったのに対して、今回はここ最近の欧州出張 2012年(オーストリア/スロバキア/スロベニア/クロアチア)2013年(オーストリア/ハンガリー/チェコ)2014年(オーストリア/ブルガリア) で鍛え上げられ磨き上げられた「あちこち点々と移動」・「列車で移動」の技を駆使していて、まさに学外研修としても集大成である(^_^)。
・・・ただし、どうやらクレジットカードの設定上限まで一気に購入したためか、昨日の帰りに寄ったスーパー(マックスバリュ)でいつものようにカードで買おうとしたら使えなかった(^_^;)。 別のカードでまだまだ大丈夫だが、今日はカード会社に状況の確認連絡をしなければいけない。

2016年04月19日(火)

昨日は新入生6人の顔合せ面談、新入生1人の進路(領域選択)面談、2回生1人の進路(領域選択)面談、2-3限に「基礎演習C」の初回担当講義、カード会社に電話して状況確認(問題ナシ(^_^))、などをこなしてあっという間に過ぎ去った。 今日は朝7時に研究室に出て来るとアポのメイル等が20本ほどあって、午前中に2人の面談が3チーム確定、午後は3限にゼミの馬ブンちゃんのアポ、4-5限は「企画立案演習」の初日、そして放課後はアカペラ、と既に満杯である。
そんな中、遂にSparkfunのCEOのNathan Seidle氏からのメイルが届いた。

Hi Yoichi,

This is very good news! I believe we can produce the board for you however
we do not produce custom products. Everything we build is sold on our
storefront. Are you ok if we sell the board to you and other customers as
well?

I will talk to my engineering team so that we can assign an engineer. I
would *love* to work on this but I am very unreliable and slow :)

Cheers,
-Nathan

素晴らしい(^o^)。 これはつまり、照岡さんと僕の筋電センサボードが、天下のSparkFunから世に出る、という事である。 速攻で「市販もちろんOK。我々は買えるだけ買う」とリプライしたが、謙遜とはいえあの優秀なNathanが「自分は不正確で遅い」というengineering teamとはどんなものなのか、これは今後が楽しみである。(^_^)

   

そして、上のようにICEC2016のcall for paperページから飛ばされたSpringerのサイトで落としたテンプレートから、これは結構、タイヘンであるという事実が判明した。 IEEEやACMの論文のテンプレートは、Word版を落としてMacのPagesでインポートすれば、最終的になんとかPDFで受け入れられる論文を作れたが、ここのWordテンプレート(2011と2003)は中身が空っぽで、サンプルのPDFをコピペで流し込んだところ、上のように「まったく似ても似つかない」姿となった(^_^;)。
これまで25年以上、「WordもExcelもPowerpointも、持たず・使わず・消去する」というポリシーで生きてきた僕としては、ここでこの論文応募のために邪悪なワードをインストールするつもりもなく(それなら応募せず聴講参加で結構)、手作業で外見をサンプルに合わす、という不毛な作業が待ち構えていることが確定した。 チュートリアル講師として参加した ICEC2009 の時には、おそらくチュートリアルの提案応募はplain textのPDF化でOKだったのだろう。 道のりが険しい、と判明したところで、唯一空いていた1限が終わり、もう今日はここまでである。

2016年04月20日(水)

昨日までに55人と面談した新入生からのアポ打診と、仮ゼミに来た3回生の依頼に4回生が乗って急遽スタートする事になった「音楽理論特訓講座」とが加わり、今週後半から来週の予定は以下のようになって、またまた「1週間の項目がこれだけ多いのはたぶん、前例がないように思う」という記録を更新した。

 

そんな昼休み、事務局からの些細な問合せ電話に忙殺されて昼食もままならないところに、フト卒業生の岡山さんと金澤さんがやってきた。 岡山さんは動態保存しているインスタレーション作品「乗るマウス」の作者であり、今回はお母ちゃんとして元気な男の子を連れての登場である。 元気に活躍する卒業生には、いつもこちらが元気をもらっている。 彼女たちとはよく、大学近くの屋台村に飲みに行って僕は「蝗の佃煮」を楽しんだが、もうその屋台村も影も形もない。

 

ゼミ4回生はそれぞれ、黙々と「企画書」に勤しみ、僕は4限以降の怒濤の新入生のアポに備える3限であるが、1106研究室の水琴窟の水の音だけが聞こえる、束の間の静けさが心地よい。 嵐の前の静けさ。 これは今月一杯は続き、なかなかICEC2016の論文執筆も、ICMC2016カメラレディも進まないのである。

2016年04月22日(金)

もう週末となった金曜日、いつものように7時に研究室に出て来ると、来週の新入生面談(昨日までに112人中、64人済み)のアポがぽつぽつ入っていたものの、金曜日は大部分のデザイン学科新入生は1限から5限まで埋まっている日なので、それほどでもなかった。 ただし今日の午後にはゼミの4回生3人の企画書提出に向けた最終追い込み調整があるように、馬ブンさんから企画書の第1稿が届いて、あれこれ膨大にコメントして返信したら1時間近くかかっていた(^_^;)。

 

昨日は2限に、突然に始まった 音楽理論特訓講座 の初回、3限には「サウンドデザイン」、4限には学生委員会、そして昼休みや5限には多数の新入生アポをこなして、さらに放課後に長ーい某会議(秘密なので詳細省略)・・・と終ったところで、途中から上のように盛り上がっている メディア新歓 を覗いて、ビンゴの景品とチョコを差し入れて先に帰宅したが、またまた夜8時過ぎになった。

 

そして今日は午後にゼミ特別meetingが3-4限にあって、5限は「サウンドデザイン」であり、午前中は唯一のまとまった時間となったが、ここでICEC2016の原稿執筆に集中しようと思っていた昨日、事務局から昨年度のデザイン研究科長特別研究の報告書を早目に出せ、という余計なお世話メイルが届いた(^_^;)。 まぁ研究費を出してもらってあれこれ出来た去年なので、最後までしっかり始末をつけないと駄目なので、泣く泣くこの時間は「書類作成」という不毛な時間に費やされることになった。 もっとも中身は強烈に充実していて、作文で誤摩化す必要などなく、単に事実(成果)を淡々と纏めればいいのだが、やはり創造的な仕事とは言えず、これは僕はいつになっても苦手である(^_^;)。

 

唯一の楽しみは、先週4/16の新入生3人とのマラソンに続いて、明日4/23は新入生5人と9時間マラソンカラオケの予定で、今日の昼休みに顔合せで集合してくる事ぐらいである。 上の写真の中にも、そのメンバーがいる(筈であるがまだ名前と顔が一致しない)。 ちなみにその翌週4/30にも新入生5人と9時間マラソンカラオケ、その翌週5/7にも新入生6人と9時間マラソンカラオケ、と夢のような(地獄のような?)スケジュールであり、いわばこれだけを生き甲斐に頑張っている新学期冒頭なのだ。(^_^;)

2016年04月26日(火)

先週の金曜日までに面談したデザイン学科の新入生は64人。 上記の日記にあるように土曜日に9時間26曲、さらに日曜には社会人カラオフで7時間22曲、と堪能した。 昨日の月曜は新入生9人と面談して計73人、さらに放課後に「UD+Music」の初回ミーティング。 ただし浜松市の希望で夏休みの発表の期日が8/25(木)から8/27(土)と移動されて、この日は欧露ツアーの出発日ということで、僕は参加キャンセルを宣言した。 パッキングしたスーツケースから一部機材を出しての講演/公演はあまりにリスクが高いからである。 この合間に届いていたニュースとしては、以下のようなものがあった。

香港政府観光局は、5月10日以降、香港内でPHS機器の所有ならびに使用が
禁止されることについて注意喚起を行なっている。香港でPHSの周波数帯
(1895〜1906.1MHz)のライセンス免除が撤廃されることに伴うもの。

香港通信事務管理局(The Office of the Communications Authority)の
ニュースリリースによれば、香港では1997年からPHSの利用が開始されたが、
近年は利用者が大幅に減少。PHSの無線周波数帯を開放する目的で、2013年
4月にライセンス免除の撤廃を決定。約3年間は猶予期間として所有と使用が
認められたが、2016年5月9日でこの期間が終了する。

5月10日以降は、香港内ではすべてのPHS機器の所有ならびに使用が禁止される
ため、日本からも持ち込まないよう注意を要する。違反者には5万香港ドル
(約72万5000円、1香港ドル=14.5円で換算)の罰金または2年間の禁固刑が科される。 

いまだPHSだけでガラケーもスマホも持たない僕としては、現地で使わないにしてもたぶんPHSの電源を切って持参しているので、当面の予定は無いが、香港だけは気をつけなければいけないようである(^_^;)。 そしてもう1件、この「postGainer日記」としては以下のニュースも加えておこう。 まったくの「Gainer違い」であるが、過去にGainerを検索してひっかかっていたある意味でライバルの消滅である。 これでいずれのGainerもこの世を去ることになったのだ。

時事通信 4月22日(金)18時59分配信

光文社は22日、男性ビジネスマン向けファッション月刊誌「Gainer(ゲイナー)」を
6月24日発売の8月号をもって休刊すると発表した。
同誌は1990年9月創刊。創刊号の23万部がピークで、近年は6万5000部
前後まで落ち込んでいた。 

そして今日は火曜日、午前から昼休みまで新入生のアポが続いて、面談は計78人まで到達した。 かつてのメディア造形学科であれば2学年分以上マルマルであり、なかなかの成果だが、まだ2/3ちょっと、というところだ。 4-5限の企画立案演習の2週目も、以下のようにテーマを貼り出して検討して、順調に[7人・6人・5人]の3チームに分化できて、ぼちぼちのペースが掴めてきた。 長嶋Dクラスは毎週、「もっとも早く終るクラス」として邁進しよう。

 

そして遂に、新入生の面談アポの隙間が次第に出来てきたのと、企画立案演習のチーム作業の合間に研究室に戻る時間が出来てきたのを受けて、まったく着手できていなかったICEC2016の原稿執筆を開始した。 目標は地味に、4ページのPOSTERでの応募である。 中身は5月の音楽情報科学研究会で発表するリニア振動アクチュエータねたの英語版なのだが、やはり英語の壁と戦いながらの作業は難関である。 ここを頑張ってこそ、今週末そして来週末の新入生とのマラソンカラオケ、さらに企画が立ちつつある「浜松まつりツアー」が楽しめる、というものなので、歯を食いしばってでもなんとか進めて、やっつけてみたい。

2016年04月29日(金)

またまた1mmも進まない水曜日(放課後には以下のような デザイン新歓 があった)と、木曜日にもあれこれお仕事と新入生面談(79人まで到達)に埋もれて、もう金曜日となった。

 

この日の予定は、昼休みに翌日のマラソンカラオケ新入生5人のmeeting、3限に馬ブンちゃんの特訓、そして5限に2回目のサウンドデザインで昨日に続いて「年に一度、ドラムを叩く日」である。 昨日、アメリカのSparkfunから

------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Customer: SparkFun Customer Service
Subject: EMG sensor board order (estimate) (again-resend)
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Hello Yoichi!

I just sent an email to Nate attaching your email to us. He'll be in touch soon. :) 

Casey DeLio
Customer Service Manager
SparkFun Electronics

という嬉しいメイルが届いていたが、今朝に届いていたのは、以下のCEOのNathanからのメイルだった。

Hi Yoichi,

Our product group has looked at your board and has agreed to work on it. 
It should be assigned to an engineer shortly.

Cheers,
Nathan

そこでテンションが上がり、一気に以下のように返信しておいた。 果たしてどうなるか、まぁ、これは「言ってみた」シリーズであるが、言わなければ実現の可能性はゼロなので、とりあえず言ってみる価値はある。

Dear Nathan,

On 16/04/29 2:51, Nathan Seidle wrote:
> Our product group has looked at your board and has agreed
> to work on it. It should be assigned to an engineer shortly.

Great !!

I am looking forward to your next contact.
And if, if possible, please name this board
"VPP_SUAC" or "VPP-SUAC" as a nickname adding
to your official name. In Japanese research/
multimedia community, the term "VPP" and "SUAC"
is very famous/popular in EMG field, so this
board will be hit with this nickname in
Google/Yahoo, and your sales of this board
will be much higher.

Best,

Yoichi Nagashima

そしてここから午前中、あと1ページ程度に迫っていた ICEC2016 の論文応募を、以下のようになんとかやっつけて送付してしまった(^_^)。 Submission Categoryの選択がメニューになかったが、まぁ4ページで出せばPosterなのだろうか。 これも、まぁやっつけで後のフォローは大変だとしても、なんとなく勝算アリである。

 

これで、明日のマラソンカラオケ9時間も、後顧の憂いなく燃え尽きることが出来るというものだ。 連休前に懸案事項のうちICEC2016応募が終ったので、あとは当面のToDoリストは、「時間学会の原稿送付」・「ICMC2016のカメラレディ」となった。 実はここ数日で、2週間前に「accepted」と届いていたICMCから、なんだか謎のメイルが何本も届いていた。 どうもReviewerのサイトが不調で、acceptされた著者に肝心のReviewsが届かない、というトラブルらしく、要するにpaper委員長という名の現地の実行委員長(たぶん若い研究者)が、獅子奮迅の活躍で、いちいち手作業で全てのAuthorsにReviewsを送っているらしい(僕は早々にReviewsをゲットしているので、何も問題はない)。

そして今週になって届いたのが、「実はあなたのacceptedはPOSTERorDEMOだった。なのでカメラレディは4ページにしろ」というメイルだった。 こんなのがacceptedの2週間後に届く、というのは有り得ないことで、けっこうICMC2016は杜撰である、と判明した(^_^;)。 そこで文句のメイルを出したところ、「POSTERでヨロシク」に加えて、なんとこの大会委員長の独断で「6ページまでOK」というのが来た。 かなり「いい加減」であり、逆にこちらは気楽になった。 camera-readyはたぶん、適当に出してもノーチェックでProceedingsに載りそうな雲行きである。 もちろんちゃんとreviseするが、だいぶ気楽になったのは事実である。

その後、ICEC2016をやっつけたノリで、夕方の帰宅前に、一気に時間学会の概要原稿(A4で1ページ)をやっつけて送付してしまった。 元々、何でもアリの時間学会なので、過去に自分がどこかで発表したような内容を連結してみれば、ものの30分ほどで出来る内容だった、と気付いたが、要するに森羅万象に「時間」は関係しているので、どんなネタでも時間学会ではOKという真理そのものなのだ。

2016年04月30日(土)

人生、上がる時もあれば下がる時もある。
世間は昨日の祝日から10連休らしいが、SUACでは昨日も講義日、そして来週の5/2(月)も5/6(金)も講義日なので、単に5/3-5の3日間が連休なだけで、まったく「連休感」が無い。 それでも今日は、既に2週連続している「新入生とのマラソンカラオケ9時間・4週連続シリーズ」の第3週とあって、昨夜はもちろん断酒、朝から気持ちよく目覚めて、普段ならバスで大学に来るところ、天気がいいのでiPodを聞きながら35分歩いて研究室に出て来た。 まさに「アゲアゲの朝」である。
そして、この朝に届いていたメイルは、以下のようなSparkfunのCEOのNathanからのメイルだけであった。

Hi Yoichi,

I am incredibly sorry but I was wrong. Our new product team decided the board would
conflict with our current Myoware products and confuse our market.

I am very sorry for leading you on. If I had the time I would work with you on this board.
Unfortunately, at this point in time I have to concentrate on other aspects of SparkFun.
Perhaps we can team up later this year.

Again, very sorry. You should consider checking out PGB:NG  [http://pcb.ng/index.html]. 
They should be able to assemble the boards for you in whatever qty you need.

Cheers,
-Nathan

つまり結論として「Sparkfunで出しているEMG製品とぶつかるので出せない」、という話である。 思い返してみれば、去年のSketching2015の時に、照岡さんの回路からあの基板をサクサクと設計していたので、NathanはSparkfunのEMG基板があるのを知った上で「出せるよ」と言っていた、と僕が勝手に勘違いしていたのだ。 考えてみれば、あれだけ膨大な種類の基板を出しているCEOなので、Sparkfunで出しているEMG製品というのを知らなかったのも無理はない。 「SparkfunにあるEMGセンサ基板より良いものなので出したい」と言っておくべきだった。

とりあえず以下のように返信して、Sparkfunについては消滅して、仕切り直しということになった。

Dear Nathan,

OK, I understand your situation.
We will try to PGB:NG or Japanese PCB maker.

This year Sketching is skipped, so I hope to meet you again in the future sketching.

Best,
Yoichi Nagashima

こうなると、新たな道としては、「P板.comで特注」か「上記のPGB:NGにトライ」ということになる。 過去の経験から、「P板.com」に出す回路図エディタはWindows上の使いにくいもので、ちょっとその時間的余裕は無い。 そこで照岡さんに、今回の回路は1チャンネルだったので、LM4051の部分を共通にした、2チャンネル版の回路PDFとschファイルを作ってくれたら、それをPGB:NGに出して見積りしてみたい、とメイルした。 いずれにしても連休明けに仕切り直しであり、ここだけ見ると「サゲサゲの朝」(^_^;)である。 ただし、単に新EMGセンサ基板を出すところが変わっただけ、という事であり、特別研究の財源はあるので、それほどのダメージでもないのだ。 ここは連休は完全に「連休堪能モード」に徹して、切り替えていくことにしよう。

2016年05月02日(月)

土曜日は新入生とのマラソンカラオケ3週目で26曲を完走し、日曜日は午前に木村一基八段の強気を堪能し、さらに午後には恐ろしい小学生の将棋3局に圧倒されているうちに終った。 そして、世間では連休まっただ中の月曜日、午後に5/5の某ツアーmeetingがあるだけ、という日を捉えて、懸案だったにCMC2016の改訂を一気にやっつけて、大きくA3にプリントしてRyan Jack先生に「赤ペンお願いします」と届けた。

するとなんと、ちょうど英語の講義があったらしいRyan先生から速攻で真っ赤な原稿が戻ってきて、そのまま夕方には一気にICMC2016のEasyChair(国際会議用の原稿提出/管理サイト)に カメラレディ のアップロードを終えてしまった。 既に参加費を払って参加登録しているので、これでICMC2016については、準備完了である。 あとは出発が近付いたら、原稿を変形してポスターに打ち出して持参するだけであり、今回は長期ツアーなので、A3で6枚〜8枚程度に分割してスーツケースに入れるだけとなった。 これで明日から浜松まつりの3連休、学生有志と行くのは唯一の好天日らしい最終日なので、明日と明後日はどうしようかなぁ。(^_^;)

2016年05月04日(水)

週間予報では浜松まつりの真ん中のこの日だけ「雨」だったが、実際には深夜に寒冷前線と突風とにわか雨が通過してしまい、どうやら今年の浜松まつりは3日とも激晴れである。 明日の学生との浜松まつりを前に、昨日から研究室で黙々と進めたのは、ここには書けない、もちろん後日になっても書けない、ある重要なお仕事である。 自分としては話題騒然の珠玉の仕事が出来た、と今のところ思っているのだが、もちろん何も書けない(^_^;)。

そして午後になって、音楽情報科学研究会から「音学シンポジウム」のポスターについての連絡メイルが届いたので、一気に高級プリント紙CRISPIAを使って、A3で全8ページのポスターを完成させて印刷してしまった。 要するに予稿をとんでもなく拡大するだけの作業であるが、プリント紙とインクを閑散すると、軽く5000円以上のプリントである。 さらに当日のポスター紹介セッションのためのPDFも作ってしまって、まずまず進展した1日となったので、サッサと帰宅することにした。

2016年05月10日(火)

上からもう1週間である。 連休の5/5には久しぶりに新入生3人と 浜松まつり に行って軽く16曲。 金曜日は「火曜講義日」ということで企画立案演習を進めて、土曜日には4週連続となる新入生とのマラソンカラオケ9時間で30曲を走破した。 日曜は異常な「真面目なハッシー」の圧巻の防御と攻撃を堪能しつつ休息日。 そして昨日の月曜には、村尾先生からのメイルを受けて、「3チャンネル呼吸センサ+動画+音声」記録用のMaxパッチを作り始めたが、午後には常用薬の処方箋をもらいに医者を2件ハシゴして終った。

この間、ここには書けないお仕事とか、照岡さんの進展関係とか、あれこれのプロジェクトに対応しつつ、いよいよ本格的に調べものに没頭すべき時期が近付いてきて、プレッシャーを感じる日々なのである。 今週末に迫った、音知学会(博多)に関してあれこれ調べものをして、2日目の午後にはなんと、去年の 初めての松山 で行った、アサヒビール四国工場見学に続いて、 アサヒビール博多工場 の工場見学を予約してしまった(^_^)。 そして、肝心の音知学会での発表の準備を確認してみると、なんとこの日記の「2016年04月03日(日)」のところで完成していたのだった。 これを画面サイズを現場のプロジェクタに合わせて3パターン用意したところで、オシマイである。 もしうまく行かなかったら、そこで撮って上げていた、 YouTube でOKである。

 

その後、企画立案演習の合間に業者から納品があって、 このように 1106研究室にドラムセットを組み立てた。 ヘッドホンで聞くとなかなか良い音だが、なんせ非常にかさばると判明したので、いつまで鎮座しているかは不明である。(^_^;)

2016年05月11日(水)

1限に「音楽情報科学」(ちゃんと「postGainer」の話もした)、2限のゼミ(院生/4回生は4人中3人が欠席)は3回生3人とあれこれ進めた。 午後まで石井さんが電子ドラムにハマッて叩いて、ちゃんと8ビートのハイハット+スネアに、裏拍のバスドラム(キック)まで入れたのには感心した。 そんな中、ロシアのDenisからのメイルが届いて、どうも当初計画よりもロシアでのイベント(講演/公演)が減りそうだ・・・という情報だった。 もともと、ロシアがまだバカンスシーズンなのに無理に探して打診してもらっているイベント企画であるが、その後の進展で、ICMC2016に採択され、さらにVS-Games2016とICEC2016にも応募する、というように、単なる聴講参加から踏み出していることを知らせて、「ロシアでのイベントは少な目でも大丈夫だよ」とメイルした。 そして半分冗談で「時間があれば、エカテリンブルクからモスクワまで、飛行機でなくてシベリア鉄道でもいいし・・・」と書いた。

 

するとなんと、「 シベリア鉄道 」にDenisが敢然と食い付いてきた(^_^)。 僕は「セキュリティもあるのでFirst Classで」と書いたが、上のように、Denisが薦める、エカテリンブルク始発モスクワ行きのシベリア鉄道の特急寝台列車は、250ドルほどで、およそ25時間でモスクワに到着するという。 彼自身、Moscowに行くには、これまでは列車がほとんどだったのだという。 ここにきて突然に、「乗り鉄」にとって夢のまた夢である、「シベリア鉄道」とは、凄いことになってきた。 ちょうどロシアでのイベント企画が当初よりも減ってきたので、彼に「頑張り過ぎなくていいよ」と書いただけだったのだが、こうなると俄然、目的として急浮上である。

 

 

Denisにも書いたが、思えば上のように高校生(16歳)の時に、「水戸発水戸行き」の切符を作って。4泊5日ずっと列車の中、という「本州一周」一人旅をしていたほどの「乗り鉄」である。 できれば一生に一度、ウラジオストクからモスクワまで167時間だというシベリア鉄道に乗ってみたいものだが、少なくともその一部区間だけでも乗れるとすれば、こんな幸せな事は無いのだ。 今週末から2週連続の学会発表出張(博多・東京)が続くが、なんだか元気が沸き立ってきた。(^_^)

いよいよ週末から今期の学会発表出張シリーズも始まるので、ここを区切りとして、「post-Gainer日記」は終わりにしよう。 続きはどうなるか不明であるが、スグに直結せず、NIME2016と欧露ツアーを視野に入れたあたりで「Max7日記」でも始めようかな。

「日記」シリーズ の記録