ジッタ対策などは相当なノウハウがあるのではないかと推察しております。 ちなみに、これらの特許が切れるのはいつ頃でしょう? それと疑問に思うの ですが、特許の侵害をどうやって検証するのでしょうか? 非常に難しいと思い ますが(悪いことを考えている訳ではないです) ><マイコン内蔵レゴ> 今日本で入手可能かどうか知りませんが、 http://www.legomindstorms.com ですね。$200だそうです。 >そして現在では、大規模FPGA(パソコンで手元で1個から設計して書き込みできる >プログラマブルLSI)が、数万ゲート規模まできましたので、音源LSIも作れる >ようになっています。ただし、内部的なノウハウが相当にあるので、テーマと >してやるには相手が大きすぎるのです。  先日、ザイリンクス社のFPGAのセミナに行って来ましたが、乗算が9個もある のに150MHzで動くRGB変換回路(HDTV用)なんてのが1チップで作れてしまうので すね。で、開発キットは共立で15000円ぐらいで売ってますし、ファイトがあった ら何か作れるのではないかと思いました。あとは何を詰め込むかなので、現代のア マチュアの力量が試されているような気もします。  音源となると、アーキテクチャ上のノウハウもそうですが、標本化定理の壁 (エイリアスノイズの低減とか)がアマチュアの進出を阻んでいるような気もし ます。 ----------------------------------------------------- > >(音源でピッチを作る部分でも、だいぶ重要な点を省略して簡便化しています) > ジッタ対策などは相当なノウハウがあるのではないかと推察しております。 ジッタについてはこのWebの原稿の中でもちらっとだけ触れていますが、 具体的な実現方法となると、もろ特許ネタに近づきます。(^_^;) > ちなみに、これらの特許が切れるのはいつ頃でしょう? それと疑問に思うの > ですが、特許の侵害をどうやって検証するのでしょうか? 非常に難しいと思い > ますが(悪いことを考えている訳ではないです) 基本的な特許(時分割多重化、位相累算波形読み出し、エンベロープ演算、 ディジタルフィルタなど、ディジタル音源の原理的部分)はたいてい、もう切れて います。ところが、メーカ各社はこれらの原理を実現するためのいろいろな手法 の関連特許を五月雨式に出してきていますので、今現在だって、電子楽器に 関する新しい特許は出願されています。かなりアバウトな世界です。 FM音源も、ヤマハがチョウニング博士から買った基本特許はとっくに切れて います。ただし、チップとして実現するための多数の周辺特許がまだ生きて いるので、他社は作れないのです。もっとも誰もFMは欲しがりませんが。(^_^;) 昔は電子楽器をバラせば基板と汎用ICが見えたので回路を解析して方式は追えた ですし、CPUのソフトもROMから吸い上げて逆アセンブルして追えました。 (特許紛争のためにCPUソフトを解析したり、解析しにくいようにトラップを  かけてソフト開発をする、というのは、僕も実際にやってました(^_^;)) ところが現在では、全てが専用LSIの中に入ってしまい、外部メモリへの 信号をロジアナでトレースして解析するのも限界があり、現実的にはかなり 困難となっています。ただし、LSIパッケージを溶かしてチップを露出させ、 電子顕微鏡で見て回路方式を解析する、というところまでは僕もトライした ことがあります。(^_^;)(^_^;)(^_^;) 今では、楽器業界よりもはるかに巨大なソフト業界がソフトシンセ/ソフト音源 をびしばし出していますが、これらは、「方式」としては、これまで楽器業界が 累々と築き上げてきた特許アイデアをそのままタダで使いまくっています。 ところが、これまでの業界の特許というのは、「マイコンのソフトでは遅くて 実現できないので、このようなハードによって実現する」というのがほとんど だったのですが、その前提が崩れてきて、ソフトのみで実現しているので、 方式としてはイタダキでも、特許は侵害していないのです。業界のたいていの 特許では、「****の装置」「****の装置」....「を組み合わせて ***を実現する」というように定義されているためです。昔はソフト特許と いうのは認められていなかったので、具体的なハードを明記したのです。 結論として、ソフトで実現する分には、ほとんど大部分の特許問題はまったく 気にしなくて大丈夫です。楽器業界が膨大な膨大なコストをかけて築いてきた 特許権は、ほとんど回収されずに期限切れを迎える運命にあるわけです。(^_^;) > ><マイコン内蔵レゴ> > 今日本で入手可能かどうか知りませんが、 > http://www.legomindstorms.com > ですね。$200だそうです。 トラ技だったか、どこかで広告か記事を見たので、日本でも買えるのでは。 >  先日、ザイリンクス社のFPGAのセミナに行って来ましたが、乗算が9個もある > のに150MHzで動くRGB変換回路(HDTV用)なんてのが1チップで作れてしまうので > すね。で、開発キットは共立で15000円ぐらいで売ってますし、ファイトがあった > ら何か作れるのではないかと思いました。あとは何を詰め込むかなので、現代のア > マチュアの力量が試されているような気もします。 そうですか。画像関係だと、8ビットで高速、というのが欲しいんですよね。 そういえば、今後は「ビット精度」「変換速度」(この両者は反比例関係に ありますね)を、自在に設定できるA/DやD/Aになっていくようですね。 オーディオ帯域なら、スピードはかなり遅くていいので、その代わり、 ビット幅を広く取りたい、というようなことができますね。(^_^) 関係ない話題ですが、ソニーで、100KHzまで対応したステレオを出すそう ですね。特別のCDを使うもので、プレーヤとプリアンプとメインアンプで 200万円、スピーカは1本100万円で、ステレオを聴くのに400万円です。 でも、「CDより上の帯域を聴く」というシステムを出すということは、 これまでガンガンCDを売ってきたことの自己否定にならないのかなぁ。(^_^;) >  音源となると、アーキテクチャ上のノウハウもそうですが、標本化定理の壁 > (エイリアスノイズの低減とか)がアマチュアの進出を阻んでいるような気もし > ます。 はい、ここは永遠に難しいところです。1ビットA/D・D/Aというのも、 人間の可聴帯域が20KHz以下というのを前提としていますから、「帯域の上の 方で聞こえないところにノイズを持っていく」という発想の、シグマデルタ 方式の現在のシステムは、上記のソニーの100KHzシステムで聞いたら、 聞こえないのに悶絶してリスナーが苦しむことになるかもしれません。(^_^;)