Max6日記 (1)

長嶋 洋一


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2014年2月13日(木)

卒展前日。成績評価も終えて何も予定の無い平日であるが、暇に飽かせるにも程がある、長嶋が「Max日記」とは何をいまさら、である(^_^;)。 今日は、午後半日かけて徒然なるままに、「何故、いまMax日記なのか」の背景を綴っておくことにする。 滅多に書き進めないが、この日記が終わるのは、半年以上あと、10月頃になる予定である。

かつて MIDI日曜大工日記 とか 「あらえっさっさ」の日記 を単発で書いていたが、ここ数年、(新しい方から逆順で) PureData日記 とか Raspberry Pi 日記 とか 続々・Propeller日記 とか 続・Propeller日記 とか SuperCollider日記 とか Processing日記 とか Arduino日記 とか Propeller日記 を書いてきた。これが一つの伏線である。 この春休み、院生のリュ君は Propeller日記 を教科書として猛勉強しているように、いずれの日記も、内容はいまだ現役である。

Maxについては、編著した共立出版「bit」別冊・「 コンピュータと音楽の世界 」に書いた アルゴリズム作曲 とか、世間に知られる前の Max前夜 とか、応用事例を満載した DSPSSでの発表 とか、 音情研での発表 などで、全て公開してきた。 しかし考えてみれば、パソコンが非力な時代から性能に限界のあるMaxをしゃぶり尽くしてきた事もあり、新しいバージョンになって機能が強化され便利なオブジェクトが増え続けているMaxなのに、基本的にMax2.5.2時代のオブジェクトでなんとかやり繰りしている自分に、 MDW2014ワークショップ の場で気付いたことが、もう一つの伏線である。 Gainerから取得したセンサデータをサウンド生成パラメータにマッピングするのに、いつもの加減乗除で構成せず、「scale」などという 邪悪な 便利な オブジェクトをRAKASU PROJECT.さんがサクッと出して、学生もサクッと使いこなしたのである。

この「scale」をオブジェクトでなく、サブパッチとして普通の加減乗除だけで構成する、というのは、Max初心者にとって格好の教材である。 MIDIオンリーだったMaxにMSPが加わったり、さらにjitterが加わった時には、もちろんそれらを新しく使ってきたが、基本的に「なるべく新しいオブジェクトは覚えたくない」(食わず嫌い)ために、昔からの基本的なオブジェクトを組み合わせてアルゴリズムを実現している自分に気付いて、ここは一つ、初心に帰って、しかしMax歴が四半世紀になろうというベテランとして、Max再発見の「日記」を綴ってみるのも悪くない、と思い至ったのである。

たとえば、おそらくもっとも簡単な「+」オブジェクトである。 オブジェクト内に記述される数値は「加算される値」の初期値であり、右インレットから入力すると出力されず(見た目も変更されず)に更新される。 そして左インレットから入力された数値と加算された結果が出力に現れる、とそれだけである。 しかし上のヘルプを見ると、左インレット入力にはbangもアリなのだった。 これはMax使いとして24年、使ったことが無かったものである。 数値(number)オブジェクトであれば、入力されてストアされているデータを再度、bangで叩いて出すことはよくあるが、これを何に使うのか一瞬、不思議だった。しかし、このbang入力は強力な機能だったのである。

上のように、2つの入力があり、センサ情報のようにその入力タイミングは色々である場合に、その2つの数値を加算するのに、これまでは左側のように「+」オブジェクトを2個並べて、左右どちらの入力が先でもいいように、データをたすきがけにしてきた。 しかしこれは右側のように、右入力に対してbangを左に入れれば、Maxではパッチ全体として「処理は右から左に行う」というルールに従って、右インレットに数値を入れた後で左インレットをbangするので、「+」オブジェクトは1個でも、「どちらからでも加算」は実現できるのだった。

また、上にある3つのカウンタのうち左側は、「+」オブジェクトの出力を数値オブジェクトにストアしつつ、たすきがけでその出力を「+」オブジェクトの右インレットに入力させる「加算累算器」(アキュムレータ)である。 入力数値が1なので、インクリメント・アキュムレータとなっている。 これを中央のように、例えば時計の「秒」「分」のように、「% 60」オブジェクトで60の剰余とすれば、0から59までをループするカウンタとなる。 右側のように、Maxの「counter」オブジェクトのモード0でこれを簡単に実現できるが、実際の作曲では、counterでなく「+」のアキュムレータを活用したことも少なくない。 「counter」にも色々なオブションがあるが、経験的にはカウントfullになった時の挙動とか、新たにリセットする時とかに、入力bangが一発だけシカトされたり余計な出力が再度出たりして、どうも「counter」は使いにくいのである(^_^;)。

そのうち思い出したら加筆するとして、おそらくもっとも基本的な「+」オブジェクトにしても、これである。 いわんや他の膨大なオブジェクト群をや、である。 IAMASの赤松さんたちの力作の「Maxリファレンス本」が出ているが、ノウハウの再確認をしつつの「Max温故知新」というのは、存在意義があるようにも思う。 初学者〜中級者のMaxテキストとしてでもあるが、何より自分の思い込みを払拭する機会としたいのである。

・・・さて、ここまでは真面目に「第二の伏線」の方を書いてきたが、「Max日記」に思い至ったのは、実はもちろん第一の伏線の方がより大きい。 実は、冒頭で紹介した各種「日記」のうち、 Processing日記(4)ICMC2011 の合間に書き進め、 SuperCollider日記(5)NIME2011 の合間に書き進め、 続・Propeller日記 の(1)と(2)は 欧州ツアー2012 の合間に書き進め、 Raspberry Pi 日記(3)スケッチング2013 の合間に書き進め、 PureData日記欧州ツアー2013 の合間に書き進めていたのである。 この発端はさらに遡ると、「未踏」の FMC3 のプログラミングを、わざわざ 欧州ツアー2005 のリンツとバルセロナのホテルに缶詰になって進めたところに行き着く。 つまり、海外出張という非日常時空間のテンションの中で、この手の考察が、頗る、捗るのである (←読める?)。

そして、今年2014年というのは、 Sabbatical 2004 から10年後なのである。 SUACの教員学外研修制度は10年に一度の権利であり、ようやく2014年にそのチャンスが巡ってきたのだ。 しかし2013年から2014年に移る頃には、まだ全く、そのつもりは無かった。 焦ることはなく、2015年あたりに向けて、世界各地のレジデント情報などをぼちぼち集めていただけである。 ところが2014年1月中旬あたりから、毎年恒例の、夏の時期の国際会議等イベントの発表募集の情報が続々と舞い込んでくると、ちょっと状況が変わってきた。

6月末〜7月冒頭のロンドンでの NIME2014 は別に応募するとして、なんと今年は ICMC2014 が去年に続いてSMCと合体して、ギリシャのアテネで、それもアルスエレクトロニカのちょっと後の、9月中旬に開催される、という案内が来たのである。 ギリシャでのICMCと言えば、まだフリーだった1997年に、アテネに次ぐギリシャ第二の都市、テッサロニキでの ICMC1997 を思い出さずにはいられない。 このICMC1997の会場で知り合った、作曲家・笙演奏家の東野珠実さんとは、その後、1998年の神戸国際現代音楽祭で僕の作品の演奏を依頼してから、 ICMC1998 とか ICMC1999 とか MAF2001 とか 欧州ツアー2001 とか NYツアー2002 とか MAF2002 とか 特別講義 とか NIME2004 とかでご一緒してきたのだ。 そして1997年には、ローマからの飛行機をアテネ空港で乗り継いだだけで、アテネの街に出ていなかった「悔い」を思い出したのである。

さらにここで思い出したのが、可能であれば今年も夏休みにはアルスエレクトロニカの欧州に行きたいのでたぶん無理、となかば断念していたカナダの TIES2014 の発表募集の案内であった。 そしてこのタイミングで届いたのが、昔からmemberとなっている EMF からのニュースレターであった。 いつもであれば、世界のどこかで行われている、指をくわえて看過するだけの情報なのに、なんと点と点が繋がり線となるような、いくつもの情報が一気に舞い込んできた。 ニューヨークのFM放送局のレジデンスプログラム、フランス・ボルドーでのアーティスト・ミーティング、ポルトガルとスペインのアーティストレジデンス、ブルガリアでのメディア関係国際会議、等々である。 まだ参加したことのないSIGGRAPH2014も、TIES2014に隣接(一部重複)した時期にバンクーバーで開催されるということで、ここから1月後半はインターネット古今東西大検索大会となり、遂には1週間ほどで学外研修への応募書類を完成してしまった。

それからおよそ半月、目標があると普段より頑張れるもので、例年であればぐだぐだと時間のかかる色々な英語での応募がサクサクと進み、現在のところで、およそ このような 旅程である。 まだまだこれは先方の都合によって変更されていくが、とりあえず初めての「 世界一周 」となった(^_^)。 考えてみれぱ、パリ往復とNY往復に別々に行けば長距離フライトが計4回となるが、一気に一周すれば計3回と効率的で、経由地を追加しても旅費はほとんど変わらない。 10年ぶりのおよそ2ヶ月の長旅の友として、ここはいよいよ「Max日記」だろう、というのが、まさに最大の理由なのだ。 ただし以下のように、Max6の標準オブジェクトだけで1009個もあるという(^_^;)。 「Max日記」の道のりは、実はきわめて険しいのである。

2014年2月14日(金)

このところ3週連続で週末に天気が大荒れとなっている、その3週目、全国的に大雪なのに浜松だけは脳天気にまたまた雨なのはご愛嬌である。 11時に卒展のオープニングがあるだけ、という時間を使って、昨日の「+」オブジェクトの続き(単純な数値計算だけで何が出来るのか)として、今日は「非線形」について取り上げてみる事にした。 札幌五島列島ニセコと、 このところ年一回のペースで通っているのが、電子情報通信学会・非線形問題研究会(NLP)である。 去年の 公開講座 を担当したご褒美に研究費に上乗せされた旅費で、来月にも上智大での研究会に聴講参加の予定である(なんせ、「招待講演 田中衛[上智大] 非線形回路からの音楽生成」などというのがある(^_^;))。 僕にとってMaxと非線形がどう繋がっているかは、過去3回のNLPでの発表の、 これ とか これ とか これ を読むと判るように、1990年あたりからずーーっと続いているのである。

ここで、 僕のWeb、 の初期から掲載しているページを発掘してみると、ちょうど20年前の1994年春の京都芸術短大の紀要に カオス理論とComputer Music というのを書いていた。 テキスト部分をHTML化したその内容が これ であり。その最後にあるように、当時のパソコンは「PC-9801」であった(^_^;)。 その処理能力は現在のスマホに比べても圧倒的に非力で、パソコンとしての能力はおよそ最近のパソコンの1000分の1から10000分の1ぐらいだろう。

そして2年後、今から18年前の1996年春の京都芸術短大の紀要に Chaos理論の応用 というのを書いていた。 ここでMaxのパッチが登場していて、PC9801やその後のWindowsを捨てて、Macの路線が確立しているのが判る。 実際、カオスの概念を作品に適用した作品は1992年ぐらいから始めていて、1992年の「電楽」で"Chaotic Grains"を、1993年には「知識工学と芸術に関する国際ワークショップ」と「神戸国際現代音楽祭」で作品"CIS(Chaotic Interaction Show)"を公演し、1994年の「コンピュータ音楽の現在」コンサートで発表した作品のタイトルはなんと"Strange Attractor"である(^_^;)。 記録(YouTubeへのリンク)は ここ のいちばん下の方にある。 ローランド芸術振興財団から受けた研究助成金50万円を手に秋葉原に走り、店頭にわずか4箱だけ積まれていた在庫限りのPowerBook145Bを「上から3つ、ください」とまとめ買いしたのが懐かしい(^_^;)。

ここで1階に下りて 卒展オープニング に参加してWebに上げて、午後となった。 上のPowerBook145Bの頃のMaxはバージョンが2.5あたりで、もちろん内蔵ソフト音源で鳴らすことすら出来ず、入出力の情報は全て外部のMIDIインターヘフェースを経由する必要があった。 その後、まずはソフト音源オブジェクトとしてichi氏の「ピアノ音源」「ギター音源」などが出現した頃に作ったのが、以下のロジスティック関数で刻々と単音を連打するパッチで、これは 2013年のNLP に参加する際にMax6版に整理改訂した logistic_piano.maxpat であるが、基本はまったく変わっていない。

これはその後、内蔵QuickTime音源が登場しても、ほぼそのまま移行して以来、これまで毎回、教材として提示してきた「15年モノ」である。 その内容は、20年前に書いた カオス理論とComputer Music の記述そのままで、ただmetroに従って刻々と

を計算して、0から1までの実数値として得られる変数 X(n) をMIDIノートナンバにマッピングして発音させているだけである。 画面内のパラメータ μ の値を3から4までの間で細かく変更していくと、周期倍分岐によって2音トレモロが4音、8音になったり、3値をとる「窓」からは6音、12音になったり、さらにはカオス領域で繰り返しのない状態に突入するのを体感できる、というものである。 これはさらに以下の、 2013年のNLP の際に、位相空間のマッピングのアイデアから新しいパラメータ λ を導入して、λ>0 の場合には、粘性のある媒体上での振動における粘性抵抗、λ<0 の場合にはクオーク力学の反発性をイメージした dumped_logistic.maxpat へと発展したが、実はこの挙動については、まだちゃんと調べていなかった(^_^;)。

上の dumped_logistic.maxpat を導く数値計算は、以下に従っている。 理解しやすくするために、いったん変数「A」を導入しているものの、基本的にはこれもLogistic関数から来ている。 λ=0の時には普通のLogistic関数に縮退するので、今後はこちらを一般形として使っていくことにしよう。

2013年のNLP の際には、かなりとびとびのMIDIノートナンバに離散化することに満足せず、MSP機能をフルに使って、このパッチの可聴化部分をオーディオに拡張した。 以下の dumped_sine100.maxpat では、内部の「100_sinusoid」というサブパッチを開くと判るように、100個のサインオシレータを愚直に0.01秒ごとの間隔で X(n) の実数値を周波数に順にマッピングしているので、いわば「音のクラウド」的な印象で、従来よりもロングスパンの周期倍分岐やカオスの縁を聴取できるようになった。 このパッチは、ここからの作業のスタートラインとなる。

さて、ここでMax6で何をやりたいのかというと、がしがしのプログラミングである。「がしがしの」というのは、やるべき事はシンプルで、しかし気力と体力が必要な作業、という意味で、なかなかこの歳になると取り組むテンションに到達しない世界である(^_^;)。 20年前の カオス理論とComputer Music の原稿の「図」(PC-9801のスクリーンショット)のデータはもう残っていなくて、 このページ の、紀要紙面をスキャンした画像しかない。 ここでやりたいのは、 この図この図 を生成した、Logistic関数の μ の値ごとに描画するプログラムであり、これはマウス指定でいくらでも領域をズーム拡大できる、というものであった。 C言語のプログラムはどうやら これこれ のようであるが、テキストデータとして残存していない。 僕はこれまでに、 各種言語によるプログラミング例 に紹介したように(このページをWebに上げてからもうじき20年)、C言語もかつてバリバリやっていたが、最近ではC言語はもっぱらArduinoのプログラミング専用となっている。

過去のプログラムを参考にするまでもなく、このロジスティックマップ描画プログラムでなすべき事は明確である。 そして、ズーム拡大表示とともに、特定の μ の値に対応したラインを移動可能な形でオーバーラップ表示して、その μ に対応したサウンドを dumped_sine100.maxpat に従って発音させればいいのである。道のりは長いながら明白、あとはイザ取り組むというやる気だけの問題であるが、ここが難しいのだ。 それ故の「Max日記」であり、日常ではテンションが上がらなければ、非日常の海外出張中にやってしまおう、という事なのである。

2014年2月18日(火)

昨日は、 卒展の様子 を取材してWebに上げるだけの日だったので、空き時間に宿題となった非線形Maxプログラムを進めてみた。 まだ途中であるが、とりあえずjitterのスクリーンを重ねることで、以下のような感じにロジスティックマップを描画して、さらにマウス位置のμの値の表示とその位置でのカーソルライン描画までは出来た。 午後には学科会議と教授会があるので、今日はこのあたりまでである。 明日からの石垣島/那覇はマイレージ活用のプライベート旅行なので、これを道中に進めるつもりは無い。

さて、海外遠征に向けたテンションで、今年は珍しく、NIME2014(ロンドン)、アルスエレクトロニカなどの応募までサッサと済ませて、あとは3月末までに片付ける英語の論文書きは、ブルガリアでの国際会議のカメラレディ(アブストラクト受理済)と、あとICMC2014の応募だけなのであるが、国内の学会もぼちぼち4月以降の発表募集が届いてきている。 いま手元にあるのは、 日本音楽知覚認知学会 の「2014年度春季研究発表会」である。 この音知学会は、前身となったICMPC(音楽知覚認知国際会議)1989に発表参加して以来の付き合いであるが、年2回の研究会のうち秋季はいろいろな予定とカチ合うのでなかなか参加できず、春季も5-6月ということでNIMEや音情研と当たったりする事が多い。 去年は、フト思い立って グロッケン音色の利用に関する考察 というタイトルで3月中に発表応募しておき、4月になってから慌てて研究の全てをやっつけて発表したが、短期間に集中してなかなかいいセンまで進められた。 ここでは以下のように、サウンドのソナグラフ分析、被験者心理学実験ツール、実験結果の分析、と全ての道具立てにMax6が活躍した。

今年の音知学会に応募するとすれば、MDW2014でレクチャーに来てくれた、カルテックの下條先生の著書3冊から拾ってあるネタで、視覚と聴覚の両方の錯覚に関する心理学実験をデザインして、講義を受講する学生を被験者としたメディア心理学実験をやってみたいが、ここでも間違いなく、Max6はツールとしてその中核を担うことになる。 メディア心理学実験にMaxを活用した最初の大きなトピックは、 音楽的ビートが映像的ビートの知覚に及ぼす引き込み効果 という研究であった。 これは最終的に芸術科学会論文誌に掲載されたが、ここでもMaxを活用して、心理学実験に提示するためのグラフィック素材(動画)とサウンド素材と身体動作(タッピング)の連携と記録のツール、さらに実験結果を分析するための可視化ツール、をいずれもMaxで以下のように制作していた。

このビートに関するメディア心理学実験に続いて行ったのは、「映像酔い」に関する研究である。 Webにコンパクトにまとまってはいないが、学会発表としては関連ネタまで含めて、 と、けっこう続いた。 ここでも、映像酔いさせるための素材動画のリアルタイム処理や、「酔い」の指標となる末端二酸化炭素濃度変化を記録するためのメディア心理学実験システムをMaxで制作した。 そしてこの最後の サウンドの空間的予告による映像酔いの抑止について という論文が情報処理学会の電子図書館にあるのを見つけたある企業から依頼され、「乗り物酔いとサウンド」の絡んだ受託研究に発展した。 大人の事情があり詳細な報告書はWebに上げていない(^_^;)が、学会発表としては、 の3件が公開されているので、以下のようにここでも活躍したMaxによるメディア心理学実験システムの様子、あるいはクルマを改造して行った実験の様子は判るかもしれない。

そして、これまで3世代にわたって進めてきた筋電センサに関する研究でも、Maxは実験・開発・公演の全てを支えてきた。 いつものように関連情報は全て公開していて、 センサを利用したメディア・アートとインスタレーションの創作 とか、 身体情報と生理情報 とか、 生体センサによる音楽表現の拡大と演奏表現の支援 とか、 メディア・アートと生体コミュニケーション とか、 新・筋電センサ"MiniBioMuse-III" とか、 生体センサとMax4/MSP2による事例報告 とか、関連して SCANNED SYNTHESISのための身体動作コントロール とか、ちょっと違うが 電気刺激フィードバック装置の開発と音楽パフォーマンスへの応用 という情報を見つけたある企業から依頼され、「Wiiリモコンのストラップに仕込んだ筋電センサによる手首ジェスチャの認識」という受託研究に発展した。 大人の事情があり詳細な報告書はWebに上げていない(^_^;)が、学会発表としてはわずかに の2件が公開されているので、以下のようにここでも活躍したMaxによるメディア心理学実験システム(FFT200チャンネルによるパターン認識)の様子は判るかもしれない。

上記2件だけでなく、SUACでの受託研究の最初はヤマハからだった。 1990年代のなかばには "Improvisession" : ネットワークを利用した即興セッション演奏支援システム を実現していたが、これをヤマハからの受託研究としてMaxとOSCで発展させた、以下の GDS (global delayed session) Music--- ネットワーク遅延を伴う音楽セッション・モデル に進化させた。 このアイデアは僕を筆頭発明者として、アメリカ特許として このように 登録されている(^_^)。 ちなみにこれを検索していたら、河合楽器にいた時代に僕が出した米国出願特許も このように あったが(懐かしい回路図(^_^;))、これは出願だけで消え去ったようである。

このGDS Musicは、自分のComputer Music作品の作曲とは別領域であり、「聞きやすい」音楽の構造を自動生成しつつセッションする。 そのように、自分のオリジナル作品としてでなくMaxを「自動作曲」に使った事例の究極といえば、 IPA未踏 に採択された、 コンテンツクリエイターのための著作権フリー音楽クリップ生成システム である。 ここには、「サウンドデザイン(演習)」の講義でチラッと学生に伝授している、「おいしい音楽理論」のエッセンスが凝縮されていて、Maxソースとともに全てこのWebで公開している。 僕にとってまさにMaxとは、アイデアを実現する最良のパートナー、プラットフォームなのである。

2014年2月25日(火)

一昨日の夕方に 16回目の沖縄 から帰ってきて、昨日は卒展の撤収とか写真1000枚近くのWebアップをして、午後には謎のサーバ停止トラブルに巻き込まれて、終わってしまった。 そして今日と明日は前期入試である。 「メディア造形学科」としては最後になる学年(来年からは3学科が合体して「デザイン学部デザイン学科」になった上で5コースに分かれる)の入試であり、報道によれば「ゆとり世代」のラストであるらしい。 開学以来、勝手にやっている修行であるが、前期の鉛筆デッサン/発想表現の実技180分の試験監督、あるいは後期の鉛筆デッサン実技240分の試験監督をしていて、一度も椅子に座らず立ち続けて心の中で受験生を応援する、というのを今年も続けたいと思う。 その試験監督集合までの午前はちょっと中途半端でMax6のプログラミングに没頭できないので、来週末の期限である音知学会への発表応募について作戦を検討することにした。

プログラミングと言えば、先週あたりから話題になっていたAppleのセキュリティアップデートの原因となったSSLのバグが解明され、騒動となっている。 上のソースコードにあるように、コピペのミスで「goto文」が1行でなく2行、並んでいるのである。 いまどき「goto文」というのも驚いたが(^_^;)、ここはSSLのセキュリティチェック部分で、多数の暗号化チェックの「if文」が並んでいて、判定がヒットした部分を「{」と「}」で囲むのを省略して次の行に「goto文」を書いているので、その「goto文」が1個でなく2個あると、ここから下のセキュリティチェックを全部すっとばしてしまう事になる。 あまりに単純であるが、これはえらいバグである。SSLは日々、クレジット決裁でお世話になっているのだ。 テキスト入力のコーディングだから、コピペをミスしてこのようなバグを生むのであるが、Max6ではオブジェクトをコピペしてもラインで繋がないといけない(「{」と「}」で囲むのに相当)ので、こういうバグはあり得ないかな。

石垣島に行っている間に判明したのであるが、なんと今年の音楽情報科学研究会の「音学シンポジウム」は、音知学会の研究会と完全に日程がかぶっていた。 去年は学生を引率して このように 参加したのだが、今年は断念(Dannenberg)である。 音楽情報科学研究会は、インターカレッジと円満離婚し、さらに日本音楽知覚認知学会にも背を向けて、いったいどこに行こうとしているのか、残念でもあり、謎である。 音知学会の発表申し込みは、「100字程度」のアブストラクト応募なので、今回はなるべく具体的な内容が確定しないように、抽象的に記述して発表応募しておいて、原稿提出期限の4月中旬までに中身を進めて予稿を提出し、さらに発表当日までに講義中に学生を被験者とした心理学実験を行ってまとめて発表(^_^;)、という去年と同じ作戦でいく事にした。

2014年2月26日(水)

今日は前期入試の2日目。実技選択の受験生だけが、昨日の鉛筆デッサン実技3時間に続いて、今日は発想表現実技3時間である。 ただし、去年までの入試監督でたくさん担当したためか、なんと今日は監督業務の担当ナシという事で、終日、研究室で邪魔もなくお仕事できる日となった。 そこで、さっそく先週に進めたMax6パッチを開いて再開しよう・・・というところで、いきなりトラブルに遭遇した。 先週の最後の最新パッチである Logistic_03.maxpat を開いたところ、何故かロジスティックマップを描画せず、X(n)の値はずっと0.5のままの水平線となった。 そこで、それより前バージョンのバックアップ Logistic_02.maxpat を走らせてみると、ちゃんとロジスティックマップを描画した。 さらに調べると、 Logistic_03.maxpat だけでは駄目なのに、同時に Logistic_02.maxpat を開いておくと(開いただけ)、ちゃんとロジスティックマップを描画したのである。 これだから、1週間でも時間を空けると忘却してプログラミングは厄介なのだ(^_^;)。

先に進めるのでなく、後退してプログラミングは過去のバグを探すところから始まった。 Logistic_02.maxpatLogistic_03.maxpat の両者のパッチでは、変数などは全て同じ名称のままなので、おそらく初期化データが抜けているとかだと思うのだが、 上のようにロジスティックマップ描画のサブパッチ「logistic_draw」の部分はほぼ完全にコピペのままで、違いが見当たらないのである。 現象をさらに確認すると、 Logistic_02.maxpat を開いた状態(「loadbang」により初期化されている)で Logistic_03.maxpat を開いて走らせるとOKであり、さらになんと、 Logistic_03.maxpat をまず開いて(ここで走らせても駄目)、さらにいったん、 Logistic_02.maxpat を開いてから走らせずに閉じて、そこでようやく Logistic_03.maxpat を走らせてもOKであった。 つまり、正常に走るためには、 Logistic_02.maxpat をただ開く(「loadbang」による初期化だけ)、ということが必要十分条件であり、 Logistic_03.maxpat の単体だけの起動では駄目である、という現象なのだった。 これは間違いなく、「loadbang」による初期化に関する部分のバグである。

・・・そして奮闘すること20分、ようやく原因が判明して解決した。 おまじないの Logistic_02.maxpat をリネームしたテストパッチから、どんどん関係なさそうな部分をカットしていき、遂に突き止めたのは、変数「ラムダ」であった。 最初はテキトーに「ramda」としていた変数名を、先週の最後に、スペルを調べて「lambda」と訂正して、スクリーンのオブジェクトの方は改訂していたのに、肝心のサブパッチ「logistic_draw」の方は訂正していなかったのである。 だから、旧版の初期化によってのみ、「logistic_draw」内部に残っていた「r ramda」が設定されたのである。 判ってしまえば何でもないが、これがまさに、よくあるバグの姿である。Appleのバグを笑えない(^_^;)。 このどたばたのお陰で、忘却の彼方にあった自分のパッチが、だいぶ見えてきたので、よしとしよう。

ここで、東京新聞(共同通信)の「素数の間隔で新定理発見。極端な偏りなく分布、米英数学者」というニュースが「2ちゃんねるニュースヘッドライン」から流れてきた。東スポではなく、本当であれば素晴らしい進展であるが、まぁ結論は想定内である。 さっそくYAHOO.COMで調べると、 このようなページ を発見して、おいおい読んでみるために、とりあえずプリントした。確かに「Sudden Progress on Prime Number」ではある。

そして、上のようにお仕事パソコンの2画面を使って3時間ほどかけて、ラムダの部分を残して、つまり古典的なロジスティックマップをずんずん拡大してフラクタル構造を探検する、という20年前の白黒ソフトと同じような Logistic_06.maxpat が、カラー版のMax6パッチとして、以下のように完成した。(^_^)

とりあえずこの Logistic_06.maxpat では、まず最初にμの範囲を「1.0から4.0」として、X(n)の値域は「0.0から1.0」として、ロジスティックマップを描画する。 そして描画完了すると、画面内のマウスカーソルの位置に横方向(μの軸)と縦方向(X(n)の軸)のラインが出るので、まずは拡大領域の「左上」の地点でマウスボタンを押し、拡大領域の「右下」の地点が刻々と矩形表示されるので、「ここでOK」という地点でマウスボタンを離す。 すると、その「左上」から「右下」の座標が新しいスクリーン領域として拡大描画される、というものである。 お約束のルールとして、「左上」と「右下」の座標の順序に矛盾があると、何も描画しないのに描画動作となる(^_^;)。 こういう場合にはエスケープキーで起動時のμの範囲を「1.0から4.0」とした描画に戻る。 以下は、ずんずん拡大していく画面スクリーンショットである。おぉぉフラクタル、懐かしい。(^_^;)

1週間ぶりのプログラミングは楽しい時間となったが、また明日から週末をまたいで予定が満載なので、次に進めるのはもしかすると来週になってしまいそうである。 まぁ、忘れ忘れ、思い出し思い出し、というMaxプログラミングも悪くないかな。

2014年2月28日(金)

昨日はどしゃぶりの雨の中、愛知県方面に280kmほどドライブしてきたが、今日は好天になった。 中国から飛来するPM2.5と黄砂に加えて、天竜美林(杉)のために全国有数レベルである浜松は、いよいよ花粉症が激化するシーズンである。 毎年、馴染みの耳鼻科で処方してもらっている薬は既に1月末から飲んでいるが、ここにきて晩だけでなく朝晩の服用に切り換えたので、毎日、日中ウトウトする生産性低下のシーズン到来であり、これは4月末まで続く。 特に予定の無い日ということで、 Logistic_06.maxpat を改訂して「λ」を刻々と変化させたロジスティックマップ表示を刻々とスクリーンショットに撮る、というのを目指したが、時間切れで中途になった。 ただし途中でチラと眺めたところでは、どうやら「λ」を0.1、0.2、・・・と増やしてみても、ロジスティックマップが「μ」のプラス方向に移動しつつ「X(n)」のプラス方向に増えているような感じで、あまりドラスティックな変化は無さそうである。 これは企画倒れのスペックなのかもしれない。(^_^;)

2014年3月1日(土)

ついに3月に入った。しばし安閑としていたが、音知学会の発表申し込み、そしてブルガリアのメディア関係の国際会議のカメラレディ、さらにICMC2014アテネへの応募、と締め切りが視界に入ってきた。 あまりMax6プログラミングを楽しんでばかりもいられない。 今日は夕方に、SUAC近くの八幡神社に行く予定がある。 ここは浜松でも歴史ある由緒正しい神社であり、かつて技術造形学科の卒業生の 結婚式 (新郎1期生・新婦3期生)に列席した場所である。 僕は基本的に、卒業生の結婚式に招待を打診されても受けないが、例外は「新郎新婦とも教え子」とルールを決めていて、これが2例目だった。 そして今日は結婚式でなく、その後の2次会の披露宴にだけ、参加する。 新婦は僕のゼミの教え子、「乗るマウス」を制作した4期生の岡山文香さんである。 彼女とはこんなコンサート にも一緒に行っていた。 新郎がまったく知らない人であれば出席しないところだが、「mixiカラオケ知人」という特例のため、受諾したのである。 二人は去年の碧風祭にも来てくれていて、 このどこか に写っている(^_^;)。

明日と明後日は京都に行く用事があるので、区切りとして進めるチャンスは今日だけなので、さらに進めていくことにした。 実験してみて判ったのは、「μ」と「X(n)」の変域の全域でも上述のアフィン変換のような拡大だったが、さらに領域拡大モードでオフセットがかかると、「λ」がゼロより大きい場合には、あまり全体に変化なく、単に画面外に出てしまう(^_^;)、という事であった。 どうやら、「λ」の導入はあまり効果が無さそう、と判明した。 結局、3時間ほどかけて(昨日から合わせると半日)、以下のように「λ」を刻々と刻んで連続スクリーンショットを撮る、という Logistic_08.maxpat が完成した。

以下に示したのは、「λ」を「0.02」、「0.01」、「0.0」と3パターンで刻んで、次第に拡大していったスクリーンショットの画面例である。 この例では敢えて中央付近で出現を避けたが、油断して拡大していくと画面が真っ黒になるのは、「λ」により値域が画面外(X(n)の最大値と最小値の範囲に入らない)場合である。

2014年3月3日(月)

昨日から京都に来ていて、いま浜松に帰る新幹線の中である。 停電工事のため昨日の午前10時頃からSUACネットが止まったが、工事が終わって通電した筈なのに晩にアクセスしてもSUACメイルサービスは停止したままで、今日になっても死んでいた。 今朝、情報室に電話してみると、メイル関係のシステムが立ち上がらなくなったとのことで(^_^;)、これから夕方に研究室に戻った時に復旧しているかどうか、甚だ不安である。 何より恐ろしいのは、この30時間ほどの間に、SUACアドレス宛に出されたメイルは、相手に届かず、差出人にもエラーが戻らず、つまりその存在が闇に消えていて誰も知らない可能性がとても高い、という事である。 このところ、頻繁に海外とメイルをやりとりしているので、これが欠落すると困るわけだが、SUACが丸投げ外注しているNTT西日本の力量はコレなのだ(;_;)。

メイルがチェックできないので、ホテルで音知学会での発表ネタとして「錯覚」を、という調査をしていて、いいネタが見つかった。 今回はこれで行こうと思う。クロノスタシス(Chronostasis)である。 とりあえずのWikipediaでまずは「錯覚」と調べると、以下のようなものであった。

錯覚
錯覚(さっかく、英: illusion)とは、感覚器に異常がないのにもかかわらず、実際とは異なる知覚を得てしまう現象の
ことである。対象物に対して誤った感覚や認識を得るのが錯覚であり、存在しない対象物を存在すると見なしてしまう
幻覚とは区別される。
錯覚の種類
	錯覚はその原因により大きく4つに分けることができる。
不注意性錯覚 
	対象物への注意が不十分のために起こる錯覚。見間違い、聞き違い、人違いなど、われわれが日常経験する多くの
	間違いを含んでいる。
感動錯覚 
	暗くて怖い場所を歩いていると、物の影が人影に見えたり、何でもない物音を人の気配に感じることがある。恐怖や
	期待などの心理状態が知覚に影響を与えるものである。
パレイドリア効果
	雲の形が顔に見えたり、しみの形が動物や虫に見えたりと、不定形の対象物が違ったものに見える現象に代表される。
	対象物が雲やしみであることは理解しており、顔や動物ではないという批判力も保っているが、一度そう感じると
	なかなかその知覚から逃れられない。熱性疾患の時にも現れやすい。変像とも言う。(例:人面魚、火星の人面岩、
	トリノの聖骸布など)
生理的錯覚 
	数多く知られている幾何学的錯視や、音階が無限に上昇・下降を続けるように聞こえるシェパード・トーンなどのように、
	対象がある一定の配置や状態にあると起こる錯覚。誰にでもほぼ等しく起こる。
その他の錯覚
	クラスター錯覚(clustering illusion)
	シャルパンティエ効果 - 同じ重量の物体でも体積の大きい物のほうが軽く感じられるという錯覚。
	クロノスタシス - 時計に目を向けると、その直後の1秒間が長く感じるという錯覚。
そしてもちろん、我らが柏野牧夫さんの イリュージョンフォーラム のリンクもあった。 ここに多数ある錯覚は圧巻であるが、完成されているので、なるべくこれ以外を攻めたいのである。 「クラスター錯覚(en:clustering illusion)」も、宇宙物理学の匂いがしてちょっと面白そうだったが、上記の最後の「クロノスタシス」をWikipediaで追いかけると、収穫がたくさんあった。
クロノスタシス(英:Chronostasis)は、サッカードと呼ばれる速い眼球運動の直後に目にした最初の映像が、長く続いて 見えるという錯覚である。名前はギリシア語の「クロノス」(時間、χρόνος)と「スタシス」(持続、στάσις)に由来する。 クロノスタシスのよく知られる例として「時計が止まって見える錯覚」がある。アナログ時計に目を向けると、秒針の動きが 示す最初の1秒間がその次の1秒間より長く見えるというものである[1]。眼球がサッカード運動をするとき、時間の認識は 僅かに後に伸びる[2]。そして観察者の脳は、実際よりもわずかに長い間時計を見ていたと認識し、秒針が1秒間以上 固まっていたという錯覚を生む。実は、見ている方向がある点から次の点へ移動するたびにこの現象が起きているのだが、 われわれがそれに気付くことはほとんどない。説明の一つは、見る方向が移動する際の時間の隙間を脳が埋めていると いうものである。実験によると、おそらく、サッカードがあるにも関わらず脳が連続した意識体験を構築しようとすることで、 この錯覚は引き起こされる[2]。この現象はあらゆる眼球運動によって生じるが、何か時間を計れるものがある場合に顕著 になる。クロノスタシスは、視覚的な観察でしか起こらないわけではなく、聴覚刺激でも認識される[3]。
そして上の[1]のリンクから、以下のように視覚でのクロノスタシスがよく判った。 実際に、視線を宙に彷徨わせてから腕時計の秒針を見ると、確かに最初の一歩が1秒よりかなり長く、次から正しい1秒間隔になる。
[1]http://www.bbc.com/future/story/20120827-how-to-make-time-stand-still
The mystery of the stopped clock illusion
Have you ever stared at a second hand on a clock and thought that time seemed to stand still for a moment? It’s not just you.
Sometimes, when I look at a clock time seems to stand still. Maybe you've noticed this to your bemusement or horror as well. You'll be in the middle of something, and flick your eyes up to an analogue clock on the wall to see what the time is. The second hand of the clock seems to hang in space, as if you've just caught the clock in a moment of laziness. After this pause, time seems to restart and the clock ticks on as normal.
It gives us the disconcerting idea that even something as undeniable as time can be a bit less reliable than we think.
This happened to me for years, but I never spoke about it. Secretly I thought it was either evidence of my special insight to reality, or final proof that I was a little unhinged (or both). But then I found out that it’s a normal experience. Psychologists even have a name for it - they call it the “stopped clock illusion”. Thanks psychologists, you really nailed that one.
An ingenious experiment from a team at University College London recreated the experience in the lab and managed to connect the experience of the stopped clock to the action of the person experiencing it. They asked volunteers to look away and then suddenly shift their gaze to a digital counter. When the subjects tried to judge how long they had been looking at the digit that first appeared, they systematically assumed it had been on for longer than it had.
Filling gaps
Moving our eyes from one point to another is so quick and automatic that most of us probably don't even think about what we are doing. But when you move your eyes rapidly there is a momentary break in visual experience. You can get a feel for this now by stretching your arms out and moving your eyes between your two index fingers. (If you are reading this in a public place, feel free to pretend you are having a good stretch.) As you flick your eyes from left to right you should be able to detect an almost imperceptibly brief “flash” of darkness as input from your eyes is cut off.
It is this interruption in consciousness that leads to the illusion of the stopped clock. The theory is that our brains attempt to build a seamless story about the world from the ongoing input of our senses. Rapid eye movements create a break in information, which needs to be covered up. Always keen to hide its tracks, the brain fills in this gap with whatever comes after the break.
Normally this subterfuge is undetectable, but if you happen to move your eyes to something that is moving with precise regularity – like a clock – you will spot this pause in the form of an extra long “second”. Fitting with this theory, the UCL team also showed that longer eye-movements lead to longer pauses in the stopped clock.
It doesn't have to be an eye movement that generates the stopped clock – all that appears to be important is that you shift your attention. (Although moving our eyes is the most obvious way we shift our attention, I'm guessing that the “inner eye” has gaps in processing in the same way our outer eyes do, and these are what cause the stopped clock illusion.) This accounts for a sister illusion we experience with our hearing – the so-called “dead phone illusion”, which is when you pick up an old-fashioned phone and catch an initial pause between the dial tone that seems to last longer than the others.
These, and other illusions show that something as basic as the experience of time passing is constructed by our brains – and that this is based on what we experience and what seems the most likely explanation for those experiences, rather than some reliable internal signal. Like with everything else, what we experience is our brain's best guess about the world. We don't ever get to know time directly. In this sense we are all time travellers.
この最後のフレーズ、「我々は皆んな、ある意味でタイムトラベラーなのだ」は素晴らしい。時間の知覚というのは、きわめて微妙な脳内作用なのだ。これは面白い。 そして上の[2]のリンク先は「Nature」の論文で、フルPDFの購読には3300円が必要だが、以下のアブストラクトで十分に判った。
[2]http://www.nature.com/nature/journal/v414/n6861/full/414302a0.html Illusory perceptions of space and time preserve cross-saccadic perceptual continuity Abstract When voluntary saccadic eye movements are made to a silently ticking clock, observers sometimes think that the second hand takes longer than normal to move to its next position. For a short period, the clock appears to have stopped (chronostasis). Here we show that the illusion occurs because the brain extends the percept of the saccadic target backwards in time to just before the onset of the saccade. This occurs every time we move the eyes but it is only perceived when an external time reference alerts us to the phenomenon. The illusion does not seem to depend on the shift of spatial attention that accompanies the saccade. However, if the target is moved unpredictably during the saccade, breaking perception of the target's spatial continuity, then the illusion disappears. We suggest that temporal extension of the target's percept is one of the mechanisms that 'fill in' the perceptual 'gap' during saccadic suppression. The effect is critically linked to perceptual mechanisms that identify a target's spatial stability.
[3]は聴覚のクロノスタシスで、なんとPDFが このように ゲットできた(^_^)。 これらの論文はもう10年以上も昔のようだが、[2]の視覚のクロノスタシスの追試、さらに[3]の聴覚のクロノスタシスの追試だけでも面白そうだし、これらをマルチモーダルに合体させた実験であれば新しいものになるかもしれない。 サッカードは 音楽的ビートが映像的ビートの知覚に及ぼす引き込み効果 の中で触れていたが、そのサッカードと時間知覚の心理学実験で再会する、というのは、素晴らしいテーマであると思う。 これで行こう。ただし明日は終日、学科会議なので、アブストラクト作りは水曜日以降になりそうである。 ここまで書いて、残り「こだま」の三河安城から浜松までは、ICMC2014のネタの検討の時間とした。

2014年3月4日(火)

先週に最大の前期入試(6.1倍)があり、明後日の教授会で合否判定、金曜日に合格者発表で、今年度の入試の大多数が決まる。そして来週には残り少数の席をかけた後期入試(18.3倍)がある。その前後期入試の谷間の今週はやや余裕があるが、今日は終日、ロングラン学科会議の予定があるので何も進める事が出来ない。 昨日は晩に研究室に帰ると、なんとか無事に午後にサーバが復活していて、あれこれ善後策に奔走した。 そんな中、去年の スケッチング2013 に参加した時に知り合った仲間が、KickStarterで凄いものを遂に公開した。 これ である。 導電性インクを使って、普通のプリンタでちょっとだけ特殊な紙に、電子回路のプリントパターンを印刷してしまう、という優れものである。

昨日、音知学会での発表ネタとして聴覚のクロノスタシスを選んだが、その後、あれこれ新しいアイデアが出て来た。 文献[3] では、提示刺激として700Hzの純音(サイン波)を使っているが、まずはここに対するツッコミである。 左右のチャンネルの片方だけを使って空間的移動(サッカードの移動に相当)を実現しているが、視覚的サッカードの実験では通常は1000msの時間間隔が「22°で880ms」、「55°で811ms」というように空間的移動距離(角度)で感覚的時間伸長の度合いが変わったのだから、聴覚的な実験でも、ステレオ定位位置によって複数の移動距離を実験してみたくなる。 そこで問題となるのが、純音を左右から提示した場合の位相である。極端には、位相が180°ずれれば中央でゼロになってしまう。 このあたりを検証しつつ、ホワイトノイズのバースト(それも別ソースを使用)、という事になるのではないか、というのが第一観である。 提示刺激の最後のサウンドでピッチを変えられなくなるのは、フィルタで音色(ピンクノイズ化等)を変化させればいいのでは、と思う。

この歳になっても、日々、色々な英語に接していると少しは上達するのか、 文献[3] は、何度か読み返すとオンライン辞書を使わずにほぼ完全に把握できた。 唯一の不明点は、被験者実験のところで「and a threshold was determined by using a modified binary search procedure [5].」というものだけだった。 ところが研究室に戻って(オンラインで)、文献[5]とあった「Tyrell,R.A.,andOwens,D.A.(1998).A rapid technique to assess the resting states of the eye and other threshold phenomena: the modified binary search (MOBS). Behav. Res. Methods Instrum. Comput. 20, 137–141」のタイトルをYAHOO.COMに入れると、サッと このページ が出て来て、親切にもこのページには「Download PDF (629KB)」というボタンがあり、なんと検索時間=1分ほどで 文献[5] が入手できてしまった。いい時代である(^_^)。 さらに関連して検索して、 こんな論文 もゲット出来てしまった。これも読んでみよう。 こうなると音知学会だけでなく、ネタとしては時間学会でも発表できそうな雲行きだ。 この論文はサイトによってはPDF購読に3000円ぐらい必要だったのに、いい時代である(^_^;)。

2014年3月5日(水)

さて、ちょっとMaxから寄り道しているようであるが、「試しにMaxパッチを作って実験」したいのをググッと堪えているだけで、作業の脳裏には常に「Maxならこうやれば」とイメージしつつ、進めている。 今日は午前に学生2件のアポ(機材返却と機材借用)、そして午後に院生のリュ君のアポがあるが、2chニュースヘッドラインが先週末から落ち続けどうやら消えた模様で、ここで世界先端のニュースをウォッチするのに毎日合計1-2時間を細切れに費やしていたのが無くなって、かなり余裕のある日々となっているので大丈夫だろう。 懸案の 文献[5] をGoogle翻訳とともに読んだところ、これは二分探索アルゴリズムを、閾値が変動する心理学実験などに応用するように拡張したものらしい、と判明した。 ただしこれはコンピュータが非力だった20世紀の論文であり、リアルタイム性が格段に向上した現在では、敢えて考慮しなくても簡単に実験計測できてしまうもの(なかば過去の遺物)でもある。

・・・ここで午前から学生の対応、さらに午後イチでPropellerプログラミングに挑戦する(なんと Propeller日記 を順に追いかけていくという)院生・リュ君の実験環境の立ち上げなとが入ったが、その後にまた少しだけ時間が作れた。 そして 文献[3] でMOBSを使った、というのは、おそらく被験者に提示する実験後半の無音インターバルとその後のバースト音の間隔との比較判断の閾値の判定のところらしい、と理解できた。 しかしこの論文の研究については、まだ謎が残っている。 例えば、どうして前後の等間隔の無音で隔てられたサウンド列は「4発」なのか。3発では駄目なのか。 さらに、MOBSを使って閾値を判定するというのは、例えば最初は1000msで長短を判定させて、その振れた方に領域の端点をずらすという事でいいのか・・・などである。

ここで、ようやくMaxの登場である。 自分自身を被験者として、本当にAuditory Chronostasisが体験できるかどうか、まず試してみたい。 かつて音知学会の研究会に参加していて、その場の発表を聞きながらその場で実験内容を追試するMaxパッチを作ってみたことがあった。 「時間縮小錯覚」の実験 である。 ただしこれは、Max6版に書き直した time_test.maxpat を走らせても、もう忘却の彼方でうまく思い出せなかった(^_^;)。 とりあえずこれは放置して、Auditory Chronostasisの体験パッチを明日にでも作ってみることにしよう。

2014年3月6日(木)

入試判定/卒業判定の教授会があるだけ、という余裕ある平日である。 ただし、消滅した2chニュースヘッドラインに替わる2NNというサイトを発見して、途絶していた3日間のニュース1700件を追ったりしているうちに3時間が消えた(^_^;)。 宿題の「Auditory Chronostasisの体験パッチ」に入りたいが、まずその前に、音知学会と時間学会の発表申し込みを出してしまう事にした。 去年の場合、時間学会は発表応募の1ページがそのまま予稿になるので、 これ を送った。実際のプレゼンは これ である。 また去年の音知学会は以下のように申し込みしていて、1ヶ月後の予稿では ここまで だったのに、そこから発表までに ここまで 完成してしまった(^_^)。
●和文タイトル
記入欄:[ グロッケン音色の利用に関する考察 ]

●簡単な概要(100 字程度)
記入欄:[
本来は楽譜より2オクターブ高く演奏される移調楽器のGlockenspiel
であるが、MIDI演奏データにおいてはオルゴールの音色として使用
されるだけでなく、本来ありえない音域でも利用されている。本稿
では、非斉次倍音の強いこの音色に特有の作曲の事例と、問題ある
アレンジによって違和感のある事例から作曲における活用法について
考察するとともに、楽器音の分析と違和感の印象についての実験に
よって検証した。
]

100文字アブストラクトの音知学会については、ここまでの検討で既に最終段階までの道筋がうっすら見えているので、まずはこちらを「サッカード直後に目にした最初の視覚情報が長く続いて見えるクロノスタシス錯覚について、聴覚刺激においても起こると報告した先行研究について追試するとともに、より実験条件を拡張した聴覚的クロノスタシスについて検証した」と、サッと片付け、タイトルは地味に「聴覚的クロノスタシスに関する実験報告」として、学会に出してしまった。

すると、ここでSUACに遊びに来ていた、卒業生の 山村知世さん が研究室に来て、一緒に1106で昼食、そして3限は色々なビデオを観て4限の教授会の前まで盛り上がったため、時間学会の応募は教授会の後、という事になった。 時間学会の予稿はたったA4で1枚、といってもそこそこの分量があるので、ここまでの考察などを整理してまとめてみたが、そこそこの分量がありながら中身は今後の研究で明らかにする(まだ未確定(^_^;))、というpaper machineの難しさを久しぶりに体感した。 結局、 こんなカンジ にまとめて、これも一気に出してしまった。 懸案を2つも予定より早く片付けたので今日も進展があったが、宿題の「Auditory Chronostasisの体験パッチ」は、またまた明日以降にお預けである。

2014年3月7日(金)

前日に発表申し込みをした時間学会から受領の連絡が来た(もちろん音知学会からも)。 今年は時間学研究所のある山口大学ではなくて、福岡県みやま市の「保健医療経営大学」である。 みやま市というと馴染みが無いが、なんと最寄り駅の一つは このように 西鉄柳川駅である。 「柳川」と言えば、(男声)合唱人であれば誰でも知っている、北原白秋/タダタケの 柳川 である。 そしてこの曲は、 このように 僕にとって、思い出深いのである。 この録音は1980年12月の京大合唱団第50回定演、およそ35年前という事になる。3回生だから20歳、あの頃は若かった(^_^;)。 その柳川に、ようやく行けるのである。気合いが入らない訳がない。

この日は午前中に、まず学内の事務仕事として懸案だった1件(学科再編関係)を片付けて、さらに浜信・野口支店に歩いて行った。 ブルガリアの国際会議で、参加費はオンライン(PayPalのクレジット決済)でいいのに、予約したホテルから「Bank Transferで総額の50%を振り込め」とのメイルが来て、「オンラインで出来ませんか?」との質問にシカトされ続けた(^_^;)ので、遂に出かけたのである。 銀行の窓口というのはお役所の窓口と一緒で、もっとも行きたくない場所であるが、まさに久しぶりにこの慇懃冗長な対応を我慢しつつ、ようやく122.5ユーロの送金を完了して研究室に戻り、これだけで午前は潰れてしまった。

そしてようやく、午後に久しぶりのMax実験を開始したが、あれこれ舞い込む連絡メイルに対応していたために、今日は上のような入口までの実験となった。 バースト状のノイズを両耳のヘッドホンに対してパンポット定位を付けて振り分ける・・・というのは簡単なようで、実際に作り始めてみると、まず最初に直面するのが、「自然な定位の重み付け」という難題なのだ。 上のパッチでは、あれこれ試行錯誤した末に、リニアな定位量(左端の0から右端の100)に対して、そのまま定位量を100.0で割った値を乗算するのでなく、左側にコサインの1/4周期、右側にサインの1/4周期を乗算する、という、よくあるパターンに落ち着いた。 中央の定位で言えば、左チャンネルも右チャンネルも乗算値は0.5ではなくてルート2の半分となり、中央が持ち上がるのである。 そしてさらにヒューリスティックに、「左端-中央」と「中央-右端」を等分する場所についても、「25」と「75」というよりは「23」と「77」あたりが自然だなぁ・・・というところが今日の結論である。

2014年3月8日(土)

前夜にちょっとしたお祝いで飲んで寝坊して、9時過ぎと遅めのスタートの、何も邪魔の入らない土曜日である。 ブルガリアの予約代行会社からは、昨日の海外銀行送金の受領確認メイルも無事に届いた。 明日には北海道からSUACメディア造形に来た3人と卒業祝いのマラソンカラオケの予定があり、来週の月・火は東京に行って「非線形」の研究会に聴講参加、さらに水曜日は鉛筆デッサン実技試験監督240分+多数の面接試験、という後期入試があるので、今日でそこそこ進めておないと、またインターバルが挟まって忘れてしまう(^_^;)。

昨日はiPodイアホンをしていたが、今日は重いのを我慢して、上のようなヘッドホン(過去に研究費が余っていた時に仕入れたSONYの上等なヘッドホン)を被ることにした。 そして、昨日の実験途中のMaxパッチを呼び出してホワイトノイズを左右に振ってみると、確かに聞こえ方はだいぶ違っていた。 ここに、かつて作った この中 の被験者実験Maxパッチ(ユーザインターフェースのテンプレート)を読み出してコピペして、以下のようにスタートである。

・・・そして奮闘すること数時間、ヘッドホンが両耳を押し付ける痛さの限界がやってきて(^_^;)、体感では50%以上まで進んできたところで、今日のプログラミングはおしまい、となった。 見通しは立ったが、まだまだ予断は許さない。 来週の後半にはさらに進めて、新学期の最初から実験を行えるように頑張っていこう。

2014年3月10日(月)

この日の晩にはメディア造形学科で卒業生の「追いコン」が予定されたが、月・火と連続で東京の上智大学・四谷キャンパスでの、電子情報通信学会非線形問題研究会に聴講参加、という出張が先に決まっていたので、初めての欠席となった。 発表しないで学会/研究会に聴講参加する、というのは極めて珍しいのだが、なんせ去年の秋に公開講座を担当して、そのご褒美に個人研究費にわずかに上乗せ追加されたので、これをそっくりそのまま、行く予定のなかった研究会参加の旅費に使った、ということである。

そして非線形問題研究会の会場では、ちょっと思いついたアイデアがあって、Maxで実験をしてみた。 ロジスティック関数「X(n+1)=μ・X(n)・(1-X(n))」の定番のちょっとした拡張である。 この関数はμが1から最大で4、ということだと、X(n)の値域が繰り返し演算でも発散しない「0≦X(n)≦1」に収まるが、その関数の形状は2次関数である。 そこで、同じ固有値「0」「1」を持つような「0≦X(n)≦1」の区間で上に凸な関数として、3次関数はどうだろう・・・という思いつきである。 まずは「X(n+1)=μ・X(n)・X(n)・(1-X(n))」というのをやってみたが、何故かグラフは一度も点を打つこともなく真っ暗であった(^_^;)。 そこで今度は、以下のような Logistic_09.maxpat というのをやってみた。「X(n+1)=μ・X(n)・(1-X(n))・(1-X(n))」ということになる。 ところが以下のように、グラフは持ち上がったものの、何も分岐が起きず、残念なことになった(^_^;)。 「X(n+1)=μ・X(n)・X(n)・(1-X(n))」の場合には、固有値X=0の付近の傾きが、また「X(n+1)=μ・X(n)・(1-X(n))・(1-X(n))」の場合には、固有値X=1の付近の傾きが、いずれも小さいことが問題なのだろうか。

ここでちょっとメゲて、研究会の聴講に没頭したが、時差ぼけはニューヨークまで行くよりもサンフランシスコまでの方がキツい、などの収穫があった。 そしてフト思いついたのが、「μの持ち上げ」である。 もともとμというのは、単に「X(n+1)=X(n)・(1-X(n))」とすると、どんどんX(n)が小さくなってしまうので、頂点の座標である「X=0.5」の時にX^2=0.25となるので、これを元の1に戻すために最大値を4にしていた、と思い出したのである。 そこでまず、3次関数でなく4次関数として(これなら2次関数と同様に固有値付近の傾きは十分に大きい)、その頂点X=0.5の場合にはX^4=0.25^2となることから、μをさらに4倍することにして、「X(n+1)=4・μ・X(n)・X(n)・(1-X(n))・(1-X(n))」とした Logistic_10.maxpat を試してみた。 すると以下のように、μの変域は「1≦μ≦4」よりも狭くなるものの、奇麗にロジスティックマップと類似したグラフを描画できた。(^_^)

このグラフの第一観として気になったのは、左端の立ち上がり部分である。 そこで以下のようにその部分を拡大表示してみると、これまでとちょっと違った振る舞いが見えた。

さらに、マップの右端のあたりをずんずんと拡大してみたのが、以下である。 ちょっと違いがあったものの、基本的には2次のマップをそのまま二乗しているので、こちらはあまり面白い展開は無かった。 そして、1日目の最後の招待講演で、上智大を定年退官される田中衛先生の「非線形回路からの音楽生成」という、今回、駆けつけた最大の目的の時間となった。

田中先生の招待講演は、これまで上智大学で進めてきた、非線形現象をリアルタイムに合成できる「ソフィアなんとか」というシステムの歴史の紹介から始まり、最後にはそのシステムでライブにカオス音を鳴らす、というものだった。 カオスで作った音をサンプリングしてMIDIシーケンサで鳴らすのでなく、あくまでリアルタイムの数式のパラメータを刻々と変化させる、というシーケンスであるものの、サンプル曲が「天城越え」で(^_^;)、サウンドに変化をつけるためにAM(リング変調)とFMを使っているだけで、まったく目新しいものは無かった。 だいいち、pitch(音高)のことを「音程」と呼ぶ、という最初の部分で、音楽情報科学研究会であれば「ちゃんと勉強して出直してきてね」と言われるレベルで、残念ながら音楽的な視点も考察もまったく乏しいのであった。 残念ながらコメントを述べるまでもなかったので、質疑応答の時間は寡黙を貫いた。

2014年3月11日(火)

震災の記念日であるが、ニュースは「STAT細胞の論文を撤回しては」という共同研究者の提案の話題の方が大きい、研究会の2日目となった。 いつものように朝5時に目が覚めた瞬間に、フト、昨日の「壁」を突破するアイデアを思いつき、新宿のホテルの部屋で、早朝の実験タイムとなった。 昨日は固有値付近の傾きが小さいので駄目なのか・・・と断念していた3次関数タイプのロジスティック関数であるが、こちらも昨日の最後の4次関数と同様に、μを持ち上げてやれば見えてくるのでは?、という単純な思いつきである。 そこで、μを3倍して、「X(n+1)=3・μ・X(n)・(1-X(n))・(1-X(n))」とした Logistic_11.maxpat を試してみると、こちらもμの範囲はより限定する必要があるものの、以下のように見事にロジスティックマップと類似したグラフを描画できた。(^_^)

そして、2次と4次でかなり類似していたのに対して、明らかに違う振る舞いがあったので、以下のようにぐりぐりと拡大してみた。 これは新たな収穫で、やはり奇数次となると、定番の2次のロジスティックマップではまったく見られなかった魅力的なパターンが登場した。

周期倍分岐のあたりに、何かトゲみたいなものが見えたので、さらにこの関数については、以下のように別の場所をスタートラインとして、ぐりぐりと拡大してみた。 こちらも計算精度の限界で荒くなるまで追いかけてみたが、やはり目新しいパターンがあった。 こうなると、過去にやった「可聴化」のプログラムを適用して、偶数次のパターンとの違いも聞いてみたくなった。

この結果を受けて、当然のことながら、もう一つの3次関数のパターンとして、またまたμを3倍して、「X(n+1)=3・μ・X(n)・X(n)・(1-X(n))」とした Logistic_12.maxpat を試してみた。 こちらも以下のように、ぐりぐりと拡大してみると、定番の2次のロジスティックマップでは見られなかったパターンが登場したが、上の例ほどの劇的なものではなく、これは二乗している項が「X(n)」であるか「(1-X(n))」であるか、の差であると思われる。

・・・ここまでの多数のスクリーンショットの編集とHTMLの編集は、ホテルのロビーでの朝食時、さらに研究会の会場に到着してからの午前のセッションの合間の内職(^_^;)として進めた。 研究会の発表にはまさに玉石混淆、いろいろなものがあるが、ちょっとトンデモ系のものとか、多数のノードの最適探索、という、いずれもあまりソソラレナイ話題が続いていたので、心おきなく内職に励むことが出来たのである。

そして午後のセッションでも、キネクトねたとか筋電ねたが期待を裏切ってちょっと残念だった合間に、過去の dumped_sine100.maxpat を発掘し、不要と分かった「λ」を消して、なんとかロジスティックマップのズーミングと合体させた「Logistic_13.maxpat」まで進めた。 やはり、MIDIクロマティックスケールなどに荒くマッピングせずに、実数値のX(n)を周波数に対応させた100個のサインのサウンドの方がずっと豊潤であった。 ただしこの「Logistic_13.maxpat」には仕様の問題があり、発展途上の未完成品である。 横軸のμの方はいいとして、縦軸のX(n)の方は、ズーミングした時に、画面をハミ出た部分の音まで出ているので、本当のズーミングの可聴化になっていないのだ。 これは、サウンドの周波数オフセットと上下のX(n)の値とで比較判定すればいいのだが、この段階ではグラフィック部分とサウンド生成とが分離しているので(別々の二つを合体させたのだから当然(^_^;))、ちょっと内職では改造できそうもない、とここで断念した。 それでも、だいぶ進んだので、今回の東京出張は収穫アリ、ということでいいだろう。 非線形はまだまだ勉強中ながら、パワーエレクトロニクス関係の話題もなかなかに面白かった。(^_^)

2014年3月13日(木)

昨日は無事に後期入試の鉛筆デッサン実技監督で240分立ち続け、午後には8人の面接を終えた。 そしてあれこれ書類書きに忙殺されたこの日、わずかに残った時間で、宿題だった未完成の「Logistic_13.maxpat」を改訂して、無事にズーミングに対応して、拡大した画面に表示されている値だけを、フルスケールでリマップして100個のサインオシレータで鳴らす、という Logistic_14.maxpat が以下のように完成した。 赤い縦線カーソルをぐりぐり左右に移動させてサウンドが変化する様は、動画に撮らずに体験して欲しい、ということで動画はナシである。

とりあえずの非線形としてはこのあたりにして、新学期に向けて、Maxプログラミングはクロノスタシスの方を進めていくことにしよう。 この週末にはまたまたマラソン(^_^)、そして月曜日の卒業式、と行事も続くが、今月中にあと2本、ICMC2014とブルガリアのカメラレディの英語も待ち構えている。 毎週のようにアポを入れてPropeller学習を進めている新M2のリュ君も頑張っている。 なにかと充実しつつの春休みである。

2014年3月14日(金)

この日は2限にリュ君のアポ、午後にもアポとか学生委員会とか面談とかの予定が細切れに入っているので、ぼちぼちペースである。 リュ君からは、撮影スタジオできちんと作品「Sand Art」の記録写真を撮影した、ということで、巨大なデータ(41枚のjpeg画像だけで161MB(^_^;))が届いた。 これを25%に縮小してアーカイブし、さらに50%に縮小してWebに並べたのが これ である。素晴らしい(^_^)。

そして、昨日の Logistic_14.maxpat が定番のロジスティックマップ「X(n+1)=μ・X(n)・(1-X(n))」だったのを思い出して、東京で発見した「X(n+1)=3・μ・X(n)・(1-X(n))・(1-X(n))」という3次関数のバージョンも作っておくことにした。 定数3は大きすぎるということで調整して、適当であるが「1.7」としたのが Logistic_15.maxpat である。 修正は所要15分程度で完成して、以下のようになった。 ムービーは無いので、これも実際に触って聞いてみて欲しい。

2014年3月24日(月)

前回が3/14だったので、そこから10日が経過した。 この間、 卒業式 があったり、留学生のマブンさんのお母さんが来日しての ドライブ があったり、一昨日33曲昨日30曲と連続でマラソンカラオケを完走したり、と色々あったが、Maxは完全に停止している(^_^;)。 ただし、ブルガリアの国際会議の カメラレディ が完成したり、今日の午前にはICMC2014の2本目の応募を出したり、とちゃんと英語と格闘していたのである。 明日は親父の七回忌で牛久大仏に行くので不在、明後日にはまたリュ君からのPropellerアポがあり、あとはもう、新学期に向けての準備に突入である。 原稿書きはとりあえず一段落で、次に音知学会の予稿を書くには、Maxでクロノスタシス錯覚の実験ソフトを作って、講義の中で学生を被験者として実験データを集めないといけないので、またまた幸せなMax漬けが始まることになる。

2014年4月1日(火)

今年のエイプリルフールも これ とか これ とか、期待していなかったものの残念な日であった。 STAP細胞も残念なところに進展してきた。 そして何とも残念なことに、 この計画 も幻となってしまった(;_;)。 学外研修の予算枠が一人分だったとは、14年間まったく知らなかった。 とりあえずTIESは応募したがキャンセルとして、相手が熱心だったtempolaとブルガリアのどちらに行くか、またICMCは? ・・・これは悩ましい日々が始まりそうである。 Maxの方は、クロノスタシス錯覚の実験ソフトがほぼ完成したが、これはペーパーに書くので、ここでは出し惜しみである。(^_^;)

2014年4月14日(月)

これを書き出したのは、浜松から乗った下り新幹線「こだま」の車中、朝8時前である。 前回の日記から2週間も経過してしまったが、この期間は実に中身が濃かった。 今年のサバチカルとして計画した世界一周は来年以降へと棚上げになったが、結局、9月前半に、アルスエレクトロニカとブルガリアの国際会議の連チャンで2週間ほどの渡欧、という計画が確定してフライトとホテルを予約した。 TIESとtempolaについては、先方の代表と色々やりとりしてもらったが、こちらの事情で止むなくキャンセル、という状況を理解して受け入れてもらった。 tempolaは隔年でボルドーとイタリアのミラノでの開催のようで、来年にはリベンジでミラノを目指そう、という気になった。

予算の関係でさらにアテネのICMCまで足を延ばすのは厳しかったので、応募した2件(piece+paper)は、まだ募集期間内だったので「取り下げ」(withdraw)した。 これまで何度となくsubmitしてきたが、withdrawというのは初めての体験である。 また、3日ほどでやっつけたNIME2014の応募は「残念でした」のメイルが届き、前期末の総合演習最終合評の日と重なるので涙をのんで断念したベルリンのSketching2014をパスしたので、今年の海外出張はどうやら1回となりそうである。 その代わりに、旅費枠で国内であちこちに出かけることが出来るので、とりあえず7月下旬の函館の非線形研究会と、8月下旬のリハ工学カンファレンス(広島)をロックオンした。

4月5日には、メディア造形学科としては最後となる15期生の 入学式 があり、ガイダンスとともに、一気に新学期モードに突入である。 今年の新入生の「履修相談」は、先週の4日間で、学科35人のうち27人が来てくれて、「カラオケ好き」とマークしてくれた学生多数の情報もゲットできた。 実は一昨日、その第1陣として、新入生2人とマラソンしてきたところである(^_^;)。 新M2のリュ君と新4回生の2人のゼミには、3回生の仮ゼミとして2人(ほぼ確定)と2人(掛け持ちと見学希望)も加わってスタートした。 まずは4回生が、来週までに企画書を固めていく必要がある。 3月に新しい動きとしてスタートしてきたキッコサウンド社は、今月になって研究室を訪問いただいてミーティングがあり、 このように 学生に見学訪問とPV映像制作の話を振って、こちらも既に手が挙がってきた。

また、6月に姪(弟の長男)の結婚式が千葉であるが、その披露宴の余興で何か歌って欲しい、というリクエストに「ではMisiaのEverythingをば」と回答していたが、当初はカラオケ(マイリストで◎5個の十八番)のつもりであった。 しかし、フト思い立って、しばらく開けていなかったMartinを出してきて、苦労してコードを取って、なんと「Guitarの弾き語りでいく」と連絡して、退路を断ってしまった。 それで毎日、リハビリを兼ねて、研究室でEverythingを弾く日々がスタートした。 1日でも怠けると指先が柔らかくなり握力が低下するので、この新幹線でもグリップを握っている。 このストイックな日々は、6月末まで続きそうである。

・・・そして、クロノスタシスである。 上記のように目まぐるしくあれこれが進んだ中で、だんだん音知学会の原稿提出期限が迫ってきて、なんとか実験ソフトを開発し、前期の講義初日となる先週の金曜日1限に引っ越した「音楽情報科学」の講義の中で、学生10人を被験者として実験を行い、そのデータのごく一部をまとめて、昨日、 このように 出してしまったところである。 去年の これ に続いて、またもや「続きはWebで」となってしまったが(^_^;)、これは仕方ない。 まだそのWebは影も形もないが、当日までには、今週の水曜日5限に引っ越した「サウンドデザイン」での被験者実験結果を含めて、完備していこうという同時進行的計画なのである。

従って、この「Max日記」からは、今後、重複するのでクロノスタシスの話題は こちら (ここを執筆中はまったく中身が空っぽ(^_^;))に一本化することにする。 新幹線はもうじき名古屋であるが、これ以降は、さっそく こちら の執筆に取りかかることにしよう。

・・・ということで、いま、浜松に向かう上り新幹線「ひかり」は名古屋を過ぎて快走している。 上のように、Max大活躍での こちら もまた、一気に今日までのところ(音知学会に出した予稿)までを書き上げてしまったところである。 明日の朝イチで、こちらのページとともにWebにアップすることにしよう。 なかなかに充実の一日であった。(^_^)

2014年5月6日(火)

なんと、上の日記からぼちぼち1ヶ月である(^_^;)。 この間、 続々・Propeller日記(4) なんてのをチラッと始めたり(実質はまだ(^_^;))、 メディア造形学科の最後の新歓 があったり、某社が来訪して こんなサイト を紹介したり、7月の非線形問題研究会に参加申し込みしたり、と色々あったが、なんとクロノスタシスも含めて、Max関係は完全に棚上げ状態であった。

では何をしていたか、といえば、 このように お勉強に没頭していたのである。現在進行形で、これは夏あたりまで続く。 たまにはひたすら、難解な本に明け暮れるというのも、いいものである。 以下は、このところ読んだ本と、これから読む本の、現時点でのリストである。 「これから読む本」は、大部分はSUAC図書館から借りて積み上げてあるが、無かった本はAnazonで買っていて、あと2冊ほど、この連休明けには届く予定である。

■文献調査リスト■ (読んだ順→「調査メモ」)

モダン・アートへの招待
木村 重信 (著) 講談社, 1973 講談社現代新書

美学への招待
佐々木健一著. 中央公論新社, 2004 (中公新書:1741)

視覚文化 : メディア論のために
日向あき子著. 紀伊國屋書店, 1978 (カプセル叢書)

ヴィジュアル・カルチャー入門 : 美術史を超えるための方法論
ジョン・A・ウォーカー, サラ・チャップリン著/岸文和 [ほか] 共訳. 晃洋書房, 2001

ヨーロッパ視覚文化史
ジャン・ピエロ・ブルネッタ著/川本英明訳. 東洋書林, 2010

幻燈の世紀 : 映画前夜の視覚文化史
岩本憲児著. 森話社, 2002

映画というテクノロジー経験
長谷正人著. 青弓社, 2010 (視覚文化叢書:2)

観察者の系譜 : 視覚空間の変容とモダニティ
ジョナサン・クレーリー著/遠藤知巳訳. 以文社, 2005 (以文叢書)

グーテンベルク銀河系の終焉 : 新しいコミュニケーションのすがた
ノルベルト・ボルツ [著]/識名章喜, 足立典子訳. 法政大学出版局, 1999 (叢書・ウニベルシタス:657)

フーコー入門
中山元著 東京 : 筑摩書房, 1996.6 

グラモフォン・フィルム・タイプライター (上・下)
フリードリヒ・キットラー著/石光泰夫, 石光輝子訳. 筑摩書房, 2006 (ちくま学芸文庫)

複製技術時代の芸術
ヴァルター・ベンヤミン著/佐々木基一編集解説/[高木久雄ほか訳]. 晶文社, 1999 (晶文社クラシックス)

反美学 : ポストモダンの諸相
ハル・フォスター編/室井尚,吉岡洋訳. 勁草書房, 1987

視覚論
ハル・フォスター編/榑沼範久訳. 平凡社, 2007 (平凡社ライブラリー:608)

記号と事件 : 1972-1990年の対話
ジル・ドゥルーズ〔著〕 ; 宮林寛訳 改訂版新装 東京 : 河出書房新社, 1996.1 

運動イメージ
ジル・ドゥルーズ [著]/財津理, 齋藤範訳. 法政大学出版局, 2008 (叢書・ウニベルシタス:855, シネマ:1)

根源の彼方に : グラマトロジーについて (上・下)
ジャック・デリダ著/足立和浩訳. 現代思潮社, 1972-1976

他者の言語 : デリダの日本講演
ジャック・デリダ [著]/高橋允昭編訳. 法政大学出版局, 1989 (叢書・ウニベルシタス:281)

意味の論理学
ジル・ドゥルーズ [著]/岡田弘, 宇波彰訳. 法政大学出版局, 1987 (叢書・ウニベルシタス:219)

表象 : 構造と出来事
小林康夫, 松浦寿輝編. 東京大学出版会, 2000 (表象のディスクール:1)

イメージ : 不可視なるものの強度
小林康夫, 松浦寿輝編. 東京大学出版会, 2000 (表象のディスクール:4)

メディア : 表象のポリティクス
小林康夫, 松浦寿輝編. 東京大学出版会, 2000 (表象のディスクール:5)

創造 : 現場から/現場へ
小林康夫, 松浦寿輝編. 東京大学出版会, 2000 (表象のディスクール:6)

カントの批判哲学
ジル・ドゥルーズ著/國分功一郎訳. 筑摩書房, 2008 (ちくま学芸文庫:[ト-7-3])

カントの批判哲学 : 諸能力の理説
ジル・ドゥルーズ[著]/中島盛夫訳. 法政大学出版局, 1984 (叢書・ウニベルシタス:147)

フッサール哲学における発生の問題
ジャック・デリダ [著]/合田正人, 荒金直人訳. みすず書房, 2007

身体の宇宙性
市川浩 [ほか] 著. 岩波書店, 1982 (叢書文化の現在:2)

時間を探検する
青木保 [ほか] 著東京 : 岩波書店, 1981.6(叢書文化の現在:7)

技術と芸術
多木浩二 [ほか] 執筆. 岩波書店, 1989 (講座・20世紀の芸術:4)

現代芸術の焦点
多木浩二[ほか]執筆. 岩波書店, 1990 (講座・20世紀の芸術:8)

=========↑ここまで読んだ↑===========
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
========↓読むため積んである↓=========

記憶への旅
浅井健二郎編訳/久保哲司訳. 筑摩書房, 1997 (ちくま学芸文庫, ベンヤミン・コレクション:3)

映像の修辞学
ロラン・バルト著/蓮實重彦, 杉本紀子訳. 筑摩書房, 2005 (ちくま学芸文庫:[ハ-9-5])

教育としての遊び
ヴァルター・ベンヤミン著/丘澤静也訳. 晶文社, 1981

ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念
ヴァルター・ベンヤミン著/浅井健二郎訳. 筑摩書房, 2001 (ちくま学芸文庫)

方法としてのユートピア
ヴァルター・ベンヤミン著/今村仁司 [ほか] 訳. 岩波書店, 1993 (パサージュ論:4)

エクリチュールの零 (ゼロ) 度
ロラン・バルト著/森本和夫, 林好雄訳註. 筑摩書房, 1999 (ちくま学芸文庫)

記号学の冒険
ロラン・バルト [著]/花輪光訳. みすず書房, 1999

新=批評的エッセー : 構造からテクストへ
ロラン・バルト[著]/花輪光訳. みすず書房, 1999

第三の意味 : 映像と演劇と音楽と
ロラン・バルト [著]/沢崎浩平訳. みすず書房, 1998

美術論集 : アルチンボルドからポップ・アートまで
ロラン・バルト [著]/沢崎浩平訳. みすず書房, 1986

批評と真実
ロラン・バルト[著]/保苅瑞穂訳. みすず書房, 2006

アポリア : 死す-「真理の諸限界」を「で/相」待-期する
ジャック・デリダ著/港道隆訳. 人文書院, 2000

声と現象
ジャック・デリダ著/林好雄訳. 筑摩書房, 2005 (ちくま学芸文庫:[テ-2-6])

フーコー・ドゥルーズ・デリダ
蓮實重彦著 東京 : 河出書房新社, 1995.5 

知/身体 : 1978
ミシェル・フーコー[著]/[廣瀬浩司ほか訳]. 筑摩書房, 2000 (ミシェル・フーコー思考集成:7)

ドラキュラの遺言 : ソフトウェアなど存在しない
フリードリヒ・キットラー著/原克 [ほか] 訳. 産業図書, 1998

カオスとシミュレーション
ノルベルト・ボルツ [著]/山本尤訳. 法政大学出版局, 2000 (叢書・ウニベルシタス:679)

世界コミュニケーション
ノルベルト・ボルツ著/村上淳一訳. 東京大学出版会, 2002

人間とは何か : その誕生からネット化社会まで
ノルベルト・ボルツ, アンドレアス・ミュンケル編/壽福眞美訳. 法政大学出版局, 2009 (叢書・ウニベルシタス:926)

知覚の宙吊り : 注意、スペクタクル、近代文化
ジョナサン・クレーリー著/石谷治寛, 大木美智子, 橋本梓訳. 平凡社, 2005

映像の歴史哲学
多木浩二 [著]/今福龍太編. みすず書房, 2013

視線とテクスト : 多木浩二遺稿集
多木浩二著/多木浩二追悼記念出版編纂委員会編集. 青土社, 2013

眼の隠喩 : 視線の現象学
多木浩二著. 筑摩書房, 2008 (ちくま学芸文庫:[タ-29-1])

動きすぎてはいけない : ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学
千葉雅也著 河出書房新社, 2013.10 

ドゥルーズの哲学原理 (岩波現代全書)
国分浩一郎, (岩波現代全書), 2013

デザインと犯罪
ハル・フォスター (著), 五十嵐 光二 (翻訳), 平凡社, 2011

ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読
多木浩二,  (岩波現代文庫), 2000

表象05:ネゴシエーションとしてのアート
表象文化論学会, 月曜社, 2011
そして今日は連休最終日、これから新入生と奥浜名湖にドライブ(映像撮影練習ロケ)に行き、明日は「サウンドデザイン」で年に一度、2回生の前でドラムを叩き、明後日は「メディア造形論」の顔見せ講義の担当で久しぶりにGHI2014を鳴らす予定である。 週末には甲子園が待っている(^_^)。 今月下旬の音知学会までには、中途で止まっている このページ を完成させて報告する必要があるので、ぼちぼち、Maxも再開していこう。

昨日は、 「BASIC」が生まれて50年 というニュースが舞い込んできて、MaxOSX版のBASICインタプリタをゲットしたところなのだが、ちょっと、BASICで遊んでいる暇は無さそうである。

2014年5月14日(水)

また1週間以上、経過してしまった。色々と忙しい、充実の日々である。 5月11日の日曜日には、ヤフオクでゲットしたチケットを手に、雲一つない好天の下、 甲子園球場ライトスタンド 最前列4列にて真っ赤っかに日焼けして巨人戦に勝利した(^_^)。

その往路、 クロノスタシス については、浜松から大阪に向かう車内のテンションの高さで追記していたが、後半のデータでちょっと飛び出た「困ったデータ」があって、この解釈に苦悶していた。 STAP細胞ではないので(^_^;)、このデータの不自然さを誤摩化すことも、知らんぷりをする事も出来ない。 ちょっと解釈の口実に行き詰まったまま、他についてぼちぼちと進めることにした。

そこで、「音釜情報科学」の受講学生からの希望のあった、Computer Vision(CV)について調べてみた。 CVは要するに、ビデオ信号という時系列の2次元情報をまとめて扱うライブラりであり、WebカメラなりDV入力のビデオ入力に対するリアルタイム処理の総称である。 Max(jitter)では歴史的に、ガリガリに組み上げられた他環境の CVよりも成績が芳しくなかったが、友人のIAMASのJean-Marc Pelletier氏が開発・公開している cv.jit を思い出して、ダウンロードして実験してみた。 すると以下のように、 Eye Tracker というサンプルが、簡単にWebカメラの自分の両目をきちんと追いかけてくれる事が判明した。 レイテンシも想定内であり、これは使えるかもしれない。

その後、来週の京都精華大でのワークショップに向けて、先週末に届いたばかりのブツをさっそく切断して、以下のように いろいろ改造 に着手した。 5限に「サウンドデザイン」、そして放課後にアカペラがあるので、途中までであるが、ちょっと改造の方針が見えてきた。 Maxは今のところ絡まないが、MIDIの切り口を増設すれば一気に関係してくるので、可能性はまだ残っている。

2014年5月16日(金)

昨日は午前に 改造の続き をして、午後には学生たちと キッコサウンド見学訪問 に行った。 そして今日は、1限の「音楽情報科学」で改造したlittleBitsを学生に見せた後で、さらに 改造の続き をして、3限のゼミでゼミの皆んなに見せた。 夕方には会議があるので、今日はここまでである。 遅々とした、しかし地味に充実した日々が続いている。

2014年5月17日(土)

3回生の専門科目「音楽情報科学」では、グループに分かれてインスタレーションか何かをやってみる、という課題に挑戦しているが、多田クンと坂下さんのグループはkinectを使って何かやる、という方向になってきた。 そして彼から というようなリンクの情報を受けとった。

なんと、またまたJean-Marc Pelletier氏が開発・公開していたのだ(^_^)。 さっそく、業者にkinectを4-5台、発注した。 今年の前期は「kinect大会」「画像認識大会」になるかもしれない。 そして今日はまたまた、新入生とマラソンカラオケ9時間(*^o^*)である。

2014年5月19日(月)

休養日となった日曜日を経て、京都に向かう新幹線の中で、久しぶりに このページ をさらに進めた。 なんせ週末には、いよいよ音楽知覚認知学会で発表なのである(^_^;)。 以下のように、微妙なグラフが並んでいるが、これは仕方ない。

しかしまずは、今日の京都精華大学でのワークショップである。 既に、大きな荷物として、いろいろとデモする機材を持ってきた。 今回のデモは、「はやくスシになりたい」と「GHI2014」と「改造littleBits」である。 晩のワークショップで京都泊、明日に浜松に朝帰りである。(^_^;)

2014年5月20日(火)

浜松に朝帰りして、ちょっとした不調で医者に行って抗生物質をもらった。 昨日の 京都精華大学でのワークショップ は無事に終えたが、ちょっとここは自重モードで、明日のアカペラは「お休み」とした。 しかし、週末の音知学会の発表に向けて、 このページ はさらに明日以降、進めていかないといけない。 7月の非線形研究会の原稿締め切りの連絡も届いたので、またしばし、Max漬けの日々が再開である。(^_^)

2014年5月21日(水)

京都精華大の落さんからの情報で、 Leap Motion というのを教えてもらった。 YouTubeのデモだと、 という感じである。 これが使えるというiPadなどのアプリをいくらフリーでもらっても面白くないなぁ・・・と問合せしてみると、さすが赤松さん、ちゃんと以下のように Max用エクスターナル を出していた(^_^)。

これで安心して、業者に Leap Motion を発注した。 kinectもおいおい届くので、どうやら「Maxでモーションキャプチャ大会」という雲行きである。 せっかくなので、これは「音楽情報科学」の各チームのネタとして提案してみることにしよう。

ちなみに、購入したlittleBitsのKorgシンセのキットは1セットではアナログシンセとして不足するのでもう1セットを、さらに落さん情報で「littleBitsにArduinoモジュール」というキットが出たということでこれを2セット、さらに発注している。 littleBitsの改造でArduinoを入れたモジュールを作ろうと思っていた矢先の情報だったが、どうせ機能は限定されるので、こちらもおいおいオリジナルのArduinoモジュールと、あとlittleBits用のPropellerモジュールも作っていけたら面白いかな。

・・・と午前中に書いていたら、なんと午後には、注文していたkinectが5台、届いてしまった(^_^)。 こんなカンジ である。 そこで、再び のリンクを辿ってみると、なにやらキネクトドライバのインストールとか、かなり面倒な事が書いてある。 5限には「サウンドデザイン」の講義なのでちょっと時間が無い、と、とりあえず駄目モトで これ の最新のパッケージをダウンロードして、ドライバなど無視してkinectをUSBに繋いで、サンプルのhelpパッチを起動してみると、なんと、以下のように動いてしまった(^_^;)。

これ は素晴らしい。 5限に間に合ってしまったので、さっそくマルチメディア室に持っていって、工房のマシンでの動作確認をしてみよう。 モノクロ画面の方では、ピースサインの2本の指がダブルの4本に映っていて、これで奥行き検出している、というのがよく分る。(^_^)

2014年5月22日(木)

明日は1限「音楽情報科学」、2限に医者、3限にゼミ、4限に会議、放課後に42虎の顔合せ、と予定が満載で、いよいよ週末(土曜の発表)の 音知学会での発表ネタ を進める必要性が直面して、午前中はMaxにかかりきりになった。 そしてようやく、結論はやや不本意ながら、以下のようにちゃんと実験して「捏造もコピペも嘘偽りもない」結果まで、やっつける事が出来た。 不十分であった結果はそのまま報告しよう。

あとはKeynoteでのプレゼンだが、今回は 去年の発表 に続いて Web掲載 の内容が充実しているし、実験ソフトをデモしたいので、敢えてKeynoteはナシで行くことにした。 決してkinectが気になっているからではないが(^_^;)、しかし30分以上をかけて こんなこと をしていた、というのも事実である。 無駄に長いケーブルというのは好きじゃないので、ついつい「カット&コネクト」してしまった。 カスタマイズはこの「無駄なケーブルの除去」から始まるのである。

2014年5月24日(土)

昨日の金曜日はまさに「あらえっさっさ」の一日だった。 2限に行った耳鼻科では、外耳道の炎症でわずかに切開したもののまだ治らず、抗生物質は来週まで続けることとなったが。去痰剤は効いて咳はまずまず治まってきたので、来週はアカペラも週末のマラソンも大丈夫だろう。 片耳が聞こえない被験者には実験を依頼できないような 心理学実験 のプレゼンを、まさか自分の片耳が聞こえない状態で報告するとは思わなかった。(^_^;)

放課後から5限に移動した42虎の顔合わせミーティングでは、今年の精鋭5人の新入生が確定した。 新しいデザイン学科(これまでの3学科が合体して1学科となり5領域に分かれる)のオープンキャンパスということで、我々は「領域3」(ビジュアル・サウンド領域[インタラクティブも含む])の展示会場である講堂ホワイエを担当する。 さらに、3限のゼミで、4回生の土佐谷さんのインスタレーションに瞑想空間の「靄夜」を表示装置として活用する、という作戦が出て来たので、こちらも42虎で協力して、3年ぶりに設置体験をすることとなった。 これは楽しみである。(^_^)

浜松 10:20〜10:54 豊橋 東海道本線
豊橋 11:02〜11:21 東岡崎  名鉄名古屋本線快速特急・新鵜沼行
東岡崎 11:24〜11:25 岡崎公園前 名鉄名古屋本線・犬山行
岡崎公園前 11:26〜11:27 中岡崎 徒歩
中岡崎 11:32〜12:14 八草 愛知環状鉄道・高蔵寺行
八草 12:19〜12:22 愛・地球博記念公園 愛知高速交通リニモ・藤が丘行
・・・そして、上のなかなかに盛大な旅程を経て、愛知県立大での「日本音楽知覚認知学会」の研究会会場である。 同一日時に東京で音情研の「音学シンポジウム」がぶつかっているためか、かなり寂しい。 既にトップバッターとしての発表を終えて、あとは悠々自適である(^_^)。 Maxを活用した心理学実験の事例の紹介といまいちな結果を無事に報告して、これにて今年の音楽心理学はひとまず終わりで、今度は7月の函館での非線形問題研究会での発表に向けて、また準備に向かうことになる。 ただしこの日記に書いた、3月の非線形問題研究会での内職の結果、既に中身はほぼ出来ているので、あとは予稿とプレゼンだけであり、函館の朝市の丼がチラチラと浮かんできた(^_^;)。

Maxとは離れるものの、ここで忘れないようにメモしておく事が2件。 まず、ネットから拾った有名なジョブズのフレーズ。

「今日が人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことが本当にすべきことなのか」
(=毎日、人生最後の日の覚悟で最も必要なことをやれ)
これは、自分としては、「やってるし。」という感じである(^_^;)。 もう一つは、読書勉強シリーズとして、今回、多木浩二氏の『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』を電車旅の中でじっくり読んでみて、思わずメモった事である。
長嶋洋一
多木浩二
ベンヤミン
「複製技術時代の芸術作品」
精読
の研究

・・・という論文を書きたくなった(^_^;)
色を変えなかったら、ネスティングのネスティングでなんのこっちゃであるが(^_^;)、非常に触発啓発された。 これまでの斜め読みの乱読が、次第に遅々として実りつつあるのだ。 この本はSUAC図書館に無かったのでAmazonで買ったが、隅々まで繰り返し再読し尽くしてみたい。 元々の「複製技術時代の芸術作品」も入っているのも有り難い。

音楽情報科学研究会の夏シンポの発表募集も届いたが、広島でのリハ工学カンファレンスと3日間の日程が完全にかぶっていて、またまた悩ましい(^_^;)。 ヴァルター・ベンヤミン、ロラン・バルト、ジャック・デリダ、ジル・ドゥルーズ、ミシェル・フーコー、フリードリヒ・キットラー、ノルベルト・ボルツ、ハル・フォスター、ジョナサン・クレーリー、多木浩二、鷲田清一、下條信輔などについてさらに勉強して、新しい芸術科学哲学の論文を発表してみたい野望が勃興してきたのだが、その対象としては、音楽情報科学研究会(情報処理学会)よりも、芸術科学会の方が相応しいのかもしれない。

・・・ここで音知学会のセッションは後半に入ったが、その後の難波先生の講演まではあまり見るものも無い(^_^;)ので、さらに内職である。 Maxについては、現在、「勉強すべし」となっている仕掛かりテーマは、以下である。

既に「cv.jit」はMax環境にインストールしているが、あまりに膨大なので(^_^;)、ここでは、そこそこのパッケージであるEye Trackingのサンプルを調べてみることにした。 ベースとして「cv.jit」のモジュールを使っているので、適宜、参照する寄り道も想定しての事である。 スタートラインとしては、再び、以下の画面である。

上のパッチ内には、数多くのオリジナル・エクスターナルオブジェクトとサブパッチがあり、それらを叩くと、さらにまたまた新しいオリジナル・エクスターナルオブジェクトとサブパッチが出現する。 その一部は「cv.jit」のモジュールであり、また簡単な座標変換・パラメータ変換も多い。 それらを除いた、このEye Trackingのためのソフトウェア部品群のスクリーショットをざっと並べると、以下のようになった。 素晴らしいが、やはり、コンピュータビジョンの内幕は、とてもとても深いのだった。(^_^;)

ここで分かったのは、とてもこの個々を追いかけていけそうもない(^_^;)、という事である。 結論として、以下のようにまとめた。

ここで、音知学会は難波先生のチュートリアルになったので、こちらに重点を移した。 テーマは「精神物理学」であり、最近のメディア心理学に関しても、最近の芸術哲学の勉強に関しても、とても有意義である。 ベルグソンの批判は物理学者や心理学者を矛先としているようで、実は応援しているのだった。 サウンドのラウドネスに関しては、現在でも、対数法則とべき法則の両方が生き残っている。 そして話題はいよいよ、「音刺激の制御と測定」という話題になった。 以下はそのメモ(難波先生からのアドバイスと自分のコメントがごった煮)である。 充実した、幸せな、中身の濃い時間であった。 これだから音知学会は、いいのである。(^_^)

2014年5月25日(日)

ここは名古屋の宿で、日付がこの日になったので追記である。 詳細不明だが、泉谷しげると夏木マリの対談をテレビでたまたま観たコメントである。 二人に共通の友人である忌野清志郎の話題で、何かツッコミしたいところがあった。 しかしそこは飲んでの視聴(^_^;)、肝心の突っ込みポイントを瞬時忘却したのである。 それでも「違和感満開」と記録しておく意義はある。 この現代、限りなく社会的にも文化的にも経済的にも存在意義が消滅に向かっている「テレビ」という儚き残滓を見届けるという意義を重視して、ここに記しておこう。
(翌朝になってみると、上記はまったく記憶になく、意味不明であった)
(ネットで検索したところ、どうもこの再放送だったらしいが、さすがに動画はどこでも速攻で消されているようで見つからなかった)

2014年5月27日(火)

ちょっと時間があったので、昨日の夕方に納品されていた Leap Motion を開けてみることにした。 まずは以下のようなsetupのサイトに行って、「Mac Download」というのをダウンロードした。

そしてこれを解凍してインストールしようとすると、なんと以下のように「Max OSX 10.9にしろ」と言われて駄目だった。(;_;)

仕方ないので、 赤松さんのサイト に行って、とりあえず これ をゲットして解凍し、helpパッチを起動してみた。 すると以下のように、「まずLEAPmotionを接続せよ」「次にLEAPアプリを起動せよ」「そしてこのパッチを走らせよ」とあって、2番目のところで頓挫しているので、つまり、駄目だ、と確定した。(^_^;)

・・・ということで、しばらくの期間、Leap Motionはお蔵入りである。 いつなったらOSX 10.9になるかは不明、というか、相当に先になりそうである。 まぁ、これは、仕方ない。(^_^;)

2014年5月28日(水)

あれこれ満載の水曜日である。 まず、CGクリエイター検定の受験手続きの期限となって、馬込郵便局まで行って団体受験料を振り込んできた。 そして、5限の「サウンドデザイン」で、来週と再来週に扱う予定のGarageBandのおさらいをした。 年に一度、この時にしか触らないので忘れている(^_^;)のと、マルチメディア室のiMacとは環境が違うので、過去のサンプルを見せるために研究室のMacBookAirの環境をもう1台のMacBookAirにもコピーしたり・・・という些事に追われた。

 

さらに3限に予定されている、ゼミの土佐谷さんの防音室レコーディング(ハサミの音を多数収録予定)のために、またまた久しぶりに上のマイクを引っ張り出してきた。 これは 宇宙人音楽と人体音楽 の時に買ったマイクで、 ジャミーズ娘+ の録音でも活躍したし、何より Berlin Power の作品公演では、ベルリンで買ってきたバスリコーダーのライブサンプリング用マイクとして大活躍した。

このマイクを使うために、最初は手元にあった、上のUA-25を使おうと、ローランドのダウンロードサイトからドライバを落としてインストールして繋いだところ、何故かノイズが酷くて困った。(^_^;)

そこで次に、これまた手元にあった、上のUA-101を使おうと、ローランドのダウンロードサイトからドライバを落としてインストールして繋いだところ、こちらは無事に使えると判明した。 ちょうど、土佐谷さんは多数のチャンネルから直進スピーカでサウンド出力するので、UA-101の方が好都合なのだった。 これでいこう。(^_^)

2014年6月1日(日)

上記の日記のように、ゼミ4回生は 土佐谷さんの録音 とか 森川さんの検討 とか、着々と進展している。 LEAPmotionは残念なことになったが、キネクト2台を「音楽情報科学」の多田クン・坂下さんに貸し出ししたりして、こちらは活躍している。 京都精華大学のミンミンゼミでの特別講義 に続いて、京都市立芸術大学での「電子工作ワークショップ」の依頼も舞い込んできた(^_^)。 とても、Javascriptで作られた Googleゲーム など、やっている暇は無い。

そして昨日は2週間ぶりに新入生有志と9時間マラソンカラオケ(^_^)、さらにこの日は始動してきた42虎と、恒例の SUAC秘境ツアー があった。 多くのSUAC学生にとって、卒業まで見たこともない場所にも案内する、「虎」の特権である。 貸し出ししていた、卒業生の杵柄クンの作品も以下のように発見して、収穫は十分であった。 今年の「虎」は、土佐谷さん作品の道具として3年ぶりに復刻する「靄夜」を体験できるのである。(^_^)

これで6月に入って、このHTMLも170KBを超えたので、ここらで一つ、区切りとすることにした。 ここまでを「Max日記(1)」として、次の「Max日記(2)」は、おいおいスタートする予定である。 「靄夜」や「音楽情報科学」各グループの制作、ゼミ学生の制作、オープンキャンパス、などの展開を期待しよう。 全ての基礎として、Max6が活躍していくのである。(^_^)

→ Max日記(2)

→ Max日記(3)

→ Max日記(4)