続・Max7日記 (6)

長嶋 洋一


→ Max7日記

→ 続・Max7日記(1)

→ 続・Max7日記(2)

→ 続・Max7日記(3)

→ 続・Max7日記(4)

→ 続・Max7日記(5)

→ 続・Max7日記(7)

→ 続・Max7日記(8)

2018年6月14日(木)

今日は講義もアポもなくお仕事日和の筈なのに、午前にも昼休みにも午後にも面白くもない会議があって、時間が細切れになりちょっと残念な日である。 朝イチでSketchingコミュニティから届いた話題(アドバイス求む)と、それに対する素早いコメントがとても興味深いのでここで記録しておこう。 発信者のDave Vondle氏はベテランのSketcherなので、彼自身はもちろん解決方法を熟知しているが、このMLで出てくる関連した色々な情報が若手Sketcherやコミュニティの盛り上がりに貢献する・・・という達観の「ネタ振り」と見た。 ML投稿メイルのタイトルは「Advice on System Architecture for Large Scale Animatronics」。 アニメトロニクスって何だ?と思ったら、まずは以下の、添付されたファンキーな写真が度肝を抜いて「掴みはOK」である。

これは Showbiz Pizza Rock-a-Fire Explosion Band という、お店で子供が喜ぶアニメキャラ的なロボットのようである。 これがだいぶ古くなって動かなくなってきたので、新しく補修して生まれ変わらせようという話のようだ。 それぞれの人形はエアーシリンダーで動作し、制御は24ボルトのソレノイドで行ってるという。 つまり、テーマは「100チャンネル以上の24ボルト・ソレノイドのリアルタイム制御」をいかにスマートに実現するか、そのためのハードとソウトは何? という素晴らしい「課題」なのだ。

元々は上のような、DMX-512でパソコンから制御する このボックス を使っていたようなのだが、おそらくこれが製造中止になったのだろう。 ただしこれを置換するだけでなく、実際に動作させながら全てのチャンネルを別々にプログラミングして全体の演出を容易に現場で修正できたり、さらにはKinectなどユーザ自身のセンシングを含めた「karaoke」モードなど、リアルタイム処理に発展できるような可能性を将来に向けて持たせたい、というのが彼の希望である。そのためには、ハードだけでなくソフトも違うものにしたいのだという。

するとそのメイルから1時間後には、さっそく上のような 22 x 12 inchesで64個のリレー という化け物のようなボードの情報が届いた。 「驚かないで、これはコラージュ画像じゃないんだぜ」とのこと。 56センチ×30センチで400ドルである。(^_^;)

するとそのメイルから10分後には、上のような 185 mm x 118 mmで128チャンネルの+5V出力 というボードの情報も届いた。 こちらは+5V出力なので、ここに+5Vから+24Vをドライブするパワートランジスタがチャンネルごとに1個必要だが、なんと「MIDI入力」なので、そのままMaxで制御できるのは美味しい。 まぁ、僕は昔からこの手のシステムを、最大だと384チャンネルまで手作りで作ってきているので何も目新しくないが、32チャンネル版が63ポンド、64チャンネル版が89ポンド、128チャンネル版のこの「MTP-9」が110ポンドだという。

そして4時間ほどして(地球が回っているのを実感できる)、Sketchingの大御所、Philip van Allenから、「DMXでの制御を考えているなら、今なら ArtNet という、UDPプロトコル上でDMXを飛ばす手があるよ」、と 上のような Artnet to DMX や、 初心者向けの解説 や、 MIDIベースのタイムラインMIDI/OSC/DMX演出制御ソフト や、 ビジュアルショー演出ソフトウェアの原理 などへのリンクがさらっと提供された。 さすがの大御所である。 ショービジネスの世界では、ももクロのライブでもブロードウェイのミュージカルでもオリンピックの開会式でも、全てこれらのシステムが裏方で頑張っているので、このあたりは調べていくと楽しみも尽きないだろう。

そしてコマ切れの時間の合間を利用して、終日ひたすらMaxプログラミングに没頭した。 高校数学の懐かしい こんな便利なページ を発見して、まずは以下のようなところまで作ってみた。 そう、これは高見さんがopenFrameworksで作った「試作」をMaxで実現しよう・・・というものなのだ。

YouTube

ただし、線分との衝突判定までで時間切れとなったので、上のYouTubeのように、最初は一見、うまく動いているように誤解させるが、PAWセンサで線分の両端の円を移動させて角度を変えれば、明らかにおかしい挙動となる(^_^;)。 ベクトルから今度は三角関数、線分に立てた法線に対して等角度になるようベクトルの角度を反転させる演算によって、移動ベクトルの値を書き換えるという処理が残っているだけなのだが、これがなかなか、思い出しが大変そうだ。 続きは明日、そして東大での音学シンポジウムでの内職に持ち越しである。

2018年6月15日(金)

1限に「サウンドデザイン」があるだけのこの日、朝イチで届いていたメイルは、「VSGAMES 2018 notification for paper 4」というタイトルの、VS-Games2018に応募した論文の採択通知だった。 冒頭の「 We regret to inform you that your submission ... 」で結果が分かるというこのシステムはいつものやつで、「残念でした」だったが、3件のレビューを読んでみると、どうやら「ヤラカシてしまった」らしい事に気付いた。 元々、VS-Games2018とICEC2018とは時期的に連続するという事で応募したのだが、両方の論文執筆時期がかなり重複していて(中身はまったく別)、それぞれの応募規定もまったく違っていたのだが、どうやら規定の読み落としがあって、「もともとregurationに適合していない」と3人のレフェリーに全て指摘されていた(^_^;)。 「この分野の適合度」とか「アイデアの面白さ」などのスコアはそこそこ良かったので、久しぶりにやってしまったミスは残念だが、しかし今年は先にICEC2018のWorkshopが確定しているので、出張は予定通りに進められる。 VS-Games2018は「発表参加」でなく「聴講参加」になった、というだけであり、現場では世界中の専門家と議論できるので、ほぼ予定通り(やや負け惜しみ)なのだ。

2限〜3限には明日からの音情研と並んで会員であるEC研が昨日と今日に開催されていると思い出して、情報処理学会のサーバからSIGMUSとSIGECの研究報告を全てダウンロードしたり、9月の海外出張のために提出する書類整理などを進めて、ようやく午後になってMaxプログラミングの続きに着手した。 昨日は方針が定まっていなかった法線ベクトルに関しては、あっさりと こんな便利なページ を発見して、またまたお手軽に行けるか・・・と思ったが、なかなか世の中、甘くなかった。 そこそこ反射してくれるものの、反対側からは何故か反射せず透過してしまうという、ある意味では「面白い」(ヘンな)挙動のバージョンが出来たところで時間切れとなった。 まぁ、せっかくなのでPAW-doubleを持参して、音情研の内職に精を出すことにしよう。

2018年6月16日(土)

今日と明日はここ東大、安田講堂のスグ横の工学部2号館での「 音学シンポジウム 」の会場である。 ちょっと遅れて到着すると、話題の「深層学習」の招待講演は立ち見の状況で部屋に入れなかった。 とりあえずタイトルだけ並べると、今日のメニューは以下のようになっている。

■ 6月16日(土)■
(1) 音学シンポジウム2018の開催にあたって
(2) [招待講演] 音楽情報処理のための深層学習
(3) [チュートリアル講演] 自由聴点オーディオの概略とその要素技術
(4) [招待講演] 立体音響を利用した聴きたい音を聴きたいように聴くための技術
(13)[一般発表] 歌声の習熟度と周波数特性の時系列変化の関係に関する考察
(14)[一般発表] 歌声の放射パターンと音量エネルギーの変化
(15)[ディスカッション] ピアノ演奏技能の定量的な評価方法に関する検討
(16)[研究紹介] 演奏見える化ツール (VSPP) を用いたピアノ初学者向けの学習支援の実践
(17)[一般発表] 既存曲の旋律,  和声,  律動の分析に基づく自動作曲
(18)[ディスカッション] 楽器音を対象とした「ほぼあらゆる音をつくる」ことの挑戦
(19)[一般発表] モーターを用いた擦弦デバイス“Gizmoviolon”
(20)[ディスカッション] コード進行に関するモーフィングの初期検討
(21)[一般発表] Chroma領域でのNMFとその和声推定への応用
(22)[一般発表] ジャズにおける複数の演奏者にわたるアドリブの構造分析
(23)[研究紹介] ユーザ好みのスキャットを強化学習する初音ミクとのジャムセッションシステム
(24)[ディスカッション] メロディの自動補間によるメロディ編集手法の検討
(25)[研究紹介] 先天性重度難聴児への音楽療法‐運動・認知・言語発達への効果の検証‐
(26)[一般発表] Evaluation of DNN-based Speech Recognition for English Spoken by Japanese 
(27)[ディスカッション] 畳込みニューラルネットワークを用いた音響特徴量変換とスペクトログラム高精細化による声質変換
(28)[一般発表] Variational Autoencoderによる話者ベクトル空間の構築とそれに基づくパラレルデータフリー話者変換
(29)[一般発表] 準周期性を考慮した複合ウェーブレットボコーダによる音声分析合成
(30)[一般発表] LSTMによる人物の印象を考慮した音声合成手法の検討
(31)[研究紹介] DRMを用いた唇動画像と音声の双方向変換
(32)[ディスカッション] マイク間到来時間差のばらつきを用いたなりすまし音声検出の検討
(33)[一般発表] 雑音下異常検知における前処理としてのNMF音源抽出手法の検討
(34)[ディスカッション] クラウドソーシング音像定位実験における参加者信頼度と実験デザインの検討
(35)[一般発表] マイクロ波聴覚効果を応用したマイクロ波通信におけるマイクロ波ビームの形成
(36)[一般発表] 時間順序による時間知覚の非対称性を説明するベイズモデル
(37)[一般発表] Superior perception of self-produced auditory stimulus in musicians)
(38)[研究紹介] 屋外拡声システムの主観的聴き取りにくさの客観計測器の提案
(5) [チュートリアル講演] 小鳥の音声コミュニケーションとその学習
(6) [招待講演] 小鳥の歌の科学?複雑な音声パターンを学習により獲得するメカニズム?

昨日の午後はMaxプログラミング「Takami-style」を進めたが、残念ながら「ある方向では反射するが反対方向からは通り過ぎる」という不思議なバージョンまでしか出来なかった。 そして今は午後のポスターセッションの時間であるが、けっこう時間がとってあるので、セッション会場で黙々とMaxプログラミングの続きを進めて、まだちょっとヘンなところはあるものの、 以下のようにまずまず動いた「version 1」が完成した。 細部に突っ込みどころはあるものの、とりあえず、週末から続いたプレッシャーからはこれで解放された。

2018年6月18日(月)

今日はもう新しい週のスタートだが、実は「人間ドック」を予約していて、昨夜9時から飲まず食わずのまま研究室に出てきて、8時に遠州病院に向かうという朝である。 写真は撮ったものの、音情研運営委員会に出たりポスターセッションで発表(パネルを出しただけで何もしないスタイル)したり、とまったくこの日記は書けなかったが、昨日の「 音学シンポジウム 」2日目のメニューは以下のようなものだった。

■ 6月17日(日)■
(7) [チュートリアル講演] 精度と誤差から読み解く聴覚の時計
(8) [招待講演] 聴覚皮質における音の時間的側面の処理
(9) [招待講演] NTT東日本が提供するロボットサービスについて
(10) [招待講演] 実環境音響信号処理における収音技術
(39)[一般発表] 音符区切り位置の推定誤りに頑健な高精度歌唱音声認識
(40)[一般発表] 調音運動に基づく発声難易度の指標化と歌詞の歌いやすさ評価への応用の検討
(41)[一般発表] 深層学習によるヴァイオリン制作者識別の試み
(42)[研究紹介] アニメ主題歌による類似アニメ検索の検討
(43)[一般発表] 大域的構造を考慮したドラムパターンの差し替えシステム
(44)[一般発表] GPRに基づくメロディセグメンテーションによるフレーズの分散表現の獲得
(45)[一般発表] 自由なドラムス演奏の複数尤度を用いたHMMによる自動伴奏
(46)[一般発表] 自動伴奏システムを応用した介護老人保健施設での音楽レクリエーション
(47)[ディスカッション] 楽曲の多面体による可視化について
(48)[一般発表] 符号化モデルを用いた音楽ジャンルの脳内情報表現の可視化
(49)[一般発表] post-Gainer時代の音楽情報科学platform  ★ 長嶋 洋一 (静岡文化芸術大学)
(50)[一般発表] 正規化特徴量を用いた多言語対応感情識別法の提案
(51)[ディスカッション] HMM音声合成と発話構文解析を利用した「よく聴こえる」拡声システム
(52)[一般発表] Human-in-the-loop型音声デザインのためのDNNを活用した音声パラメータ生成の検討
(53)[ディスカッション] 発話の好感度改善を目的とした音声加工技術の検討
(54)[一般発表] von Mises分布DNNに基づく振幅スペクトログラムからの位相復元
(55)[一般発表] 模擬難聴システムを用いた発話訓練による音声の明瞭性向上の評価 
(56)[研究紹介] 物を叩く・擦る際の音響信号を活用した実世界向けユーザインタフェースの研究
(57)[一般発表] 通常発声とささやき声を対比した時の寸法知覚  ー どちらが小さい話者に聞こえる? ー
(58)[一般発表] 音響インパルス応答測定の確からしさについての検討
(59)[一般発表] 蝸牛雑音を導入した絶対閾値と聴覚フィルタ特性の同時推定
(60)[ディスカッション] 2chコンテンツからの分離音源を用いたリミックスとそのプリファレンス評価
(61)[ディスカッション] 海釣り用の音刺激による誘引デバイス”Multi-Sounds Fish Call” 
(11) [チュートリアル講演] 聴覚情報処理の概観とピッチ知覚
(12) [招待講演] 加齢によるピッチ現象とピッチ・モデル:内部参照の必要性

そして、上のような招待講演「聴覚皮質における音の時間的側面の処理」の中で紹介された面白い現象にトリガされて、これをリアルタイムに作るMaxパッチというアイデアを思い付いて、午前の続く招待講演セッションの内職と、東京から浜松までの帰途の新幹線の車中で、以下のように一気に完成させてしまった。 これは格好の教材なので、水曜の「音楽情報科学」でも金曜の「サウンドデザイン」でも、学生に紹介しよう。

そしてこの週末には、いくつかの情報が届いていたので、ここで備忘録としてリンクを置いておくことにした。 一部は講義でも紹介するし、自分がこれから応募するというものもある。

今日は人間ドックがあるという事で、昨日の東京からの帰途はちょっとだけ早く東大を抜け出して浜松への新幹線に乗ったが、ちょうどその頃に東北新幹線で車両トラブル?から全線ストップが深夜まで続いていたという。 そして今日は、ちょうどSUACから遠州病院へと歩いている5分間のその時に大阪で大きな地震があって、どうも終日、全ての交通機関がストップしたりインフラが止まったりしている模様である。 午後3時過ぎには終了して研究室に戻ってきたが、どうやら世間は騒然としているらしい。 まぁ、地震来る来る詐欺のここ静岡県だけが、いつまで経っても地震が無い(僕が浜松に来た1981年には「来年に大地震カモ」と言っていたところから既に37年が経過)というのも凄いことだが。

そして午後4時過ぎ、電子情報通信学会から、発表応募していた「ヒューマン情報処理研究会(HIP)」のプログラムが上のように届いた。 なんと予稿は4ページという条件である(^_^;)。 情報処理学会は予稿集の電子化によってページ数はご自由に・・・という流れだが、「紙の予稿集」(会員でも有料)を出し続ける電子情報通信学会では、いろいろな大人の事情によって(研究会ごとの懐具合)、ページ数が色々と指定されるのがちょっと面白い。 こうなると、いよいよこちらの原稿書きも始まるが、ちょうど音情研・夏シンポと一部重複するネタなので、夏シンポの応募前にこっちの原稿を片付けておくと相互の連関がスムースになりそうな予感がする。

2018年6月19日(火)

朝イチ、珍しく「07:30」というアポで2回生の領域面談をしたこの日、一念発起で「ヒューマン情報処理研究会(HIP)」の 予稿 をやっつけてしまった。 そして、予稿でもリンクしている資料として、 新・触覚センサシステム「PAW-double」 のページも大幅拡充した。 作業量としては予稿執筆と同じぐらい、頑張った。 そして、この予稿執筆をベース(前提)として、以下のように音情研・夏シンポのエントリーも済ませてしまった。

基礎心理学実験プロトタイピングツールとしてのMax7とウェルネスエンタテインメントプラットフォームとしてのMax7

1991年に発表されて27年、この9月にはバージョン8になると噂されるMax(現行はバージョン7)の
デザイン領域での活用について、2つのトピックから報告する。「基礎心理学実験プロトタイピング
ツールとしてのMax7」とは、具体例として、「音学シンポジウム2018」の会場において紹介された
人間の音声知覚に関するデモ音響を「自在なパラメータでライブ生成できる実験ツール」がその
場で簡単に作れた事例(過去にも同様の事例多数)を紹介し、プロトタイピングツールとしての
柔軟性を再確認する。「ウェルネスエンタテインメントプラットフォームとしてのMax7」とは、筆者が
触覚バイオフィードバック汎用プラットフォームとして2018年8月に発表公開したシステムの基盤
として、デザイン教育や福祉/リハビリ領域での展開が期待されるシステム実現においても活躍する
事例を紹介する。

すると夕方になって、ポーランドのICEC2018レジストレーションを代行しているポーランドの「Elżbieta Michalczewska」(とても読めない(^_^;))というスタッフからメイルが届いた。 実は、まだ参加費が正しく払えず、つまりRegistrationが完了していなかったのだ。 これまでに彼女と何本もメイルを往復させていたが、先週の東大への出張出発直前に「最初の登録を消したので再度やってみて」というメイルが届いたのでやってみたが、初めてのポーランドに550ユーロの支払いということで、カード会社が気を利かせてブロックしてしまっていた(;_;)。 そして今日、リトライのためのURLのメイルが届いて、まずはカード会社にブロックを止めるように電話して、ようやくオンラインでの支払いが成功した、というところである。 なかなか進んだが、これで放課後のアカペラの後、帰宅すると、ちょうどサッカーW杯2018の日本戦の初戦である。 明日に元気があるかどうかは、その結果次第なのだ。

2018年6月20日(水)

「ゲン担ぎ」・「願掛け」というものがある。 最近、僕が観戦するたびに日本サッカーは情けない試合をしていたので、「願掛け」として、いつもの これ でなく これ にしてみて、「流れを変える」と念じた。 すると試合開始3分でコロンビア選手がレッドカード退場で香川のPKで先制して、なんと格上のコロンビアに勝ってしまった。 今朝、5ちゃんねるのニュースヘッドラインを見てみると以下のように盛り上がっていたようである。

1限の「音楽情報科学」ではMaxプログラミングとopenFrameworksの話題などをみっちり伝授して、 2限のゼミ では、ブンちゃんと山本さんとでやや淋しく進めた。 そして午後には、昨日のICEC2018のレジストレーションに続いて、GlobalWiFi社で「海外モバイルWiFiルータ・レンタル」を予約完了させた。 今回はセントレアで朝に受け取って、帰りは羽田か中部か翌日に宅急便での返却である。 これで、あと残ったArs Electronicaのフルパスを事前に購入予約すれば、ほぼ渡欧ツアーの準備完了である。

YouTube

そして、午後には2回生の領域面談があったが、その後にフト思い付いて、上のような「PAWセンサでモアレをうにうに」というMaxパッチを1時間ほどで作ってしまった。 これはやってみると、なかなかに気持ち良い気がする。 これも一種の「癒し系」と言えれば嬉しいのだが、果たしてどうなるか、来週の講義で学生に提示してみよう。(^_^)

2018年6月21日(木)

今年のVS-Games2018は残念ながら聴講参加となったが、遂に遅れに遅れたICEC2018の論文応募の結果メイルが届いた。 中身を見ずとも、冒頭の「 We are very happy to announce, that your paper: 」で結果は分かった(^_^)。 ・・・しかし、3件のReviewを眺めてみると、どうしてこれでacceptされたのか、なかなか悩ましい疑問となった。 膨大な査読者のコメントもさることながら、3人中1人が「Overall evaluation: 0 (borderline paper)」で残り2人が「Overall evaluation: -2 (reject)」なのに全体としてacceptということは、どうやらこのポーランドでの国際会議の参加者はあまり多くない(採択率はかなり甘い)、と見た。 「your paper: "Realtime Musical Composition System for Automatic Driving Vehicles" has been ACCEPTED AS SHORT PAPER for the conference」ということで、SHORTペーバーでの口頭発表であり、6ページ(といってもdouble columnでなくかなり分量は少ない)の改訂原稿を提出する必要がある。 そこで、午後の3限に2回生の領域面談アポと4限に学生委員会の予定があるので、午前中みっちり集中して、いくつものReviewの突っ込みにも対応しながら、図を減らして「サーバに置いてURL参照」という技(^_^;)を駆使して、 このように 一気に改訂を完了させて、Easychairのサーバに上げてしまった。

昼休みには、上のように昨日作ったMaxパッチの「uzi」大会となっているサブパッチをあらためて眺めて、まだ出来そうな気がする「別のモアレうにうに」に取り掛かった。 そして、40分ほどで出来たのが、以下の同心円状のモアレうにうにである。 ただしYouTubeで分かるように、こちらは多数のframeovalをさらに並行移動させているせいか、演算に時間がかかって、多重にしていくと途端に「重く」なった。 このあたりはjitterの描画とセンサの高速通信の限界があるか、またはどこかで無駄な処理をしているか、原因を追求する余地がありそうだ。

YouTube

領域面談の学生に出来立ての上のMaxパッチを実演していて判明したのは、その「重さ」の主要な理由は、同時に「QuicktimePlayerXでデスクトップレコーディングをしている」こと、さらに「QuicktimePlayer7でムービーレコーディング画面を開いてWebカメラ画像をリアルタイム表示している」こと、がMaxでの処理に重なっているためであった。 まぁ、そういう意味ではMac miniの2.6GHz Intel Core i5はなかなか頑張っているんだな・・・というところである。

そして学生委員会も終わり、今日は午前の集中で疲れたので、もうオシマイである。 無事にICEC2018のRegistrationとPaper改訂も終わって、久しぶりにMapを取り出してきて、最終的に決まった旅程を書き加えると上のようになった。 赤マルで囲んだ都市に泊まり、下線の空港を経由し(ウイーンはナシになった)、プラハではバスを乗り換える。 けっこうコンパクトにまとまったような気がする。

2018年6月22日(金)

1限の「サウンドデザイン」では、プチ課題「30秒間のサウンドドラマ(電子音響音楽)作品」の合評でほとんどの時間が費やされて、「Max7でグラフィック/アニメーション」は来週から、となった。 昼休みには事務局からのメイルで、久しぶりに愛知県の某高校からの依頼で、模擬授業に出掛けることになった。「希望内容:デザイン学科のビジュアル・サウンド領域の講義を希望」・「専門学校のイメージがつよいアニメーションや映像、音響の分野を大学でどう学んでいくのか、興味・関心のある生徒が多いのでお願いしたい」とのリクエストで、事務局入試室から直々に御指名の依頼である。 これを受けない手はないので、会場(ちょっと暗くなる部屋と大きめのスクリーン)の希望を出しつつ、快諾した。 今年はオープンキャンパスが規模縮小ということでスペースの関係でインタラクティブ作品展示を行わないので、代わりにオープンキャンパスでも模擬授業を担当することになっているので、まぁ「1粒で2度、美味しい」ということになる。

2018年6月28日(木)

早いもので上の日記から1週間であるが、なかなかに激動の期間だった。 先週末の土日はイワカラとかサッカーW杯2戦目とかで過ぎ去り、その時差ぼけダメージを引きずりつつ、月・火は採択されたICE2018論文の著作権許諾文書作成(PDFをプリントして手書き記入して、初めてスキャナで複数文書スキャン→1本PDF作成、というのに成功)送付、さらに某論文執筆、などなど進めた。 古田先生のお休みに関連して学生から依頼され、水曜からは毎朝06:30にGWS室とMM室の開錠をする、というルーチンも加わった。 昨日は、W杯に触発されてなんとなく過去の写真を発掘して こんなページ も作ったりして今日23時の予選3戦目に備えた。

さらにずっとやりとりしてきた「ココナラ」のArduinoプログラミング作成依頼の件が、ようやく前提となる条件/計測/仕様が整理されて着手できることになり、昨日の夕方にシミュレーションのための実験基板を3時間ほどで完成させた。 そして教授会があるだけの今日は、 このように 久しぶりにきちんとしたArduinoプログラミングに没頭、という日となった。

2018年6月30日(土)

6/28のW杯予選第3戦はなんとか決勝トーナメントの切符を得たものの、23時キックオフという深夜観戦のダメージはなかなか深い。 これで来週月曜日ベルギー戦の深夜27時キックオフ(つまり火曜日の朝3時)となったらどうなるんだろう。 昨日の1限の「サウンドデザイン」はそのダメージとともに「Maxでアニメーション」の初日を無事に終えて、残り時間はその回復に努めた。 そして今日は告知通りに朝8時過ぎにGWSとマルチメディア室を開錠して、久しぶりのデータ整理とバックアップなどで流していたが、午後には 日記part5 の「2018年6月13日(水)」のところにあった、 イリュージョンフォーラム の錯視・錯聴サンプル(おそらくFlash)から、面白そうな(機能拡張できそうな)ものをなるべくたくさんMax化する・・・というのを思い出して、ぼちぼち進めた。 元々、先週に作ったPAW-double+Max7の2つの「モアレ」というのも、これを眺めていて着想したものだったのだ。 そして、とりあえず上のような「候補」をピックアップした。 これは、「その錯視をMaxで作る」というのでなくて、錯視から何か、Max7で作ってみたい(出来ればPAW-doubleを使って)、というアイデアが触発されたもの、という意味だ。 例えば最初の「フレイザー錯視」の場合には、また新しいモアレとして「対数螺旋」というのを思いついた、というような事である。 そして、イリュージョンフォーラムの解説ページからリンクで到達した、 Grand Illusions という英国の面白いショップで、ついつい大人買いで3点ほど注文してしまった。 届いたらゼミとか講義で紹介したい面白いものを厳選したが、ポンドだとピンとこなくて円建てでいくらになるか不明、というのがちょっと怖い(^_^;)。

2018年7月2日(月)

日本が負けてしまえば一気にW杯フィーバーは過ぎ去るのだが、今夜27時(というか明日の早朝3時)からのベルギー戦まではW杯ウォッチが続いて、微妙に時差ぼけのような靄がかかった日々が続き、午前でも午後でもちょっと油断するとウトウトする。 昨日は午後にGWSとマルチメディア室を開錠したが、今朝も早起きして6時半にはGWSとマルチメディア室を開錠した。 その早起きしたところでライヴ目撃したのが、決勝リーグのスウェーデンvsクロアチアの試合で、なんと試合開始後1分と4分にそれぞれ1点を取り合った後はずっとゼロのまま延長の前後半まで進み、同日のスペインvsロシアに続いてのPK戦となったところだった。 こんな美味しい瞬間をライヴで観戦とは、まさに「早起きは三文の徳」である。

上の3点は、土曜日に勢いでオンライン購入してしまった Grand Illusions のToyであるが、実は昨日の日曜日には、このショップで最初に発見した、以下のグッズ(1500円ほどだがこれは買わず)に触発されて、またまた 錯覚ネタのMaxパッチ を作った。 土曜日にはイリュージョンフォーラムの ダイナミックルミナンス が、静止画を眺める人間の側が近づいたり遠ざかったりする、というのをMaxで自動ズームする、というのを作っていたのだが、それに続いて、以下のサイトの画像をスクリーンショットして、この錯視コマを実際に回すのでなく、Maxで回転させてスピードとかスタート/ストップする、という 錯覚ネタのMaxパッチ である。

そして今日も、土日にそれぞれ1本ずつ錯覚ネタのMaxパッチを作った流れを受けて、朝イチでまた新しく、イリュージョンフォーラムの フレイザー錯視 渦巻き をヒントに、もっと高画質の画像をネット検索して、これまたMaxで回転させてスピードとかスタート/ストップする、という 錯覚ネタのMaxパッチ を作った。 ここまでで3日連続でそれぞれ1本の新しいMaxパッチを作ったことになる。 「1日1本、Maxパッチ」なんてのはなかなか出来ないことなので、これは水曜日の「音楽情報科学」の教材として学生に紹介するとして、とりあえずまずこの3本を以下のように一気に連続記録してYouTubeに上げた。

YouTube

そして今日は特に予定もなく、今夜は18時あたりに寝て明日の2時過ぎに早起きすることになるので、さらにMaxプログラミングを進めることにした。 午前中には、「ジター錯視」というところから、2種類の 錯覚ネタのMaxパッチ を作った。 これは以前に作ったアフォーダンスのMaxパッチでのテクニック等が活用できたもので、ここらがMaxのいいところである。 「ジター錯視」で検索したところ、NICTのプレス発表で アルファ波の揺れが目に見えた というものがあり、ジター錯視の揺れのスピードがその人の脳波のアルファ波のリズムと関係している、という記事があった。 こちらはいいとしても、さらに以下のように、「脳に電気刺激を与えると脳波のアルファ波のリズムが速くなり、ジター錯視の揺れのスピードも速くなった」というなかなかスリリングな実験結果の報告もあった。(^_^;)

そして午後には「Shiffrar & Pavel」というのに取り掛かったが、昼休み後にウトウトしているところにメイルが届いて、「ココナラ」の依頼者から仕様改訂の依頼が来てArduinoプログラムをその場で改訂して送ったりしているうちに、時間が刻々と経過した。 そうなると、サッカーが頭にチラついてきてMaxプログラミングの手がスローダウンしてきたが(^_^;)、まぁ、こんな事は4年に一度なので仕方ない。 それでも夕方には、なんとかイリュージョンフォーラムの 呼吸する四角形 というのを、正方形だけでなく正三角形や正五角形でも実験できる Maxパッチ を完成させた。 ここでは回転する赤い正多角形のサイズと、頂点を隠す複数の黒い円の距離と半径をそれぞれ可変にして、さらに回転するスピードも変えられる。 最初に三角形バージョンを作りつつ、それが「3→4」、さらに「4→5」と簡単に改編できるようにプログラミングしてみたが、これはjit.lcdでの描画の格好のサンプル教材となった。

2018年7月3日(火)

W杯のベルギー戦はロスタイムの逆転負けで日本敗退(クリーンな試合を進めたセネガルのレフェリー陣が素晴らしかった)、ようやく平穏な日々が戻ることとなった。 昨夜は19時ぐらいで無理に寝て、深夜2時前に目覚めて観戦して、試合終了後の午前4時半あたりで再び寝たのだが、身体時計が「朝」と知らせる6時・7時あたりになっても、いつもの「身体から内受容感覚が染み渡ってきて意識が戻る」という状態にならず、悶々と不快な状態で起きられなかった。 もちろんこのところの夜更かしと寝不足から体内リズムが狂ってきた「時差ぼけ」であるが、こんな起床時の不調というのは初体験でとても新鮮だった。 研究室に出てきたのは9時半過ぎである。(^_^;)

YouTube

3限に準ゼミ木村さんのアポがあるので、それまでに昨日の最後に作った Maxパッチ のスクリーンショットや記録動画をYouTubeに上げたが、まだまだ時差ぼけのフワフワした感じは続いている。 そして午後には、木村さんの卒制に向けた作戦会議と相談、さらに5限には「音楽情報科学」に向けて平田クンのアポで支援、などと淡々と進めた。 放課後のアカペラは全9人中3人が欠席したが、新人2人とコンバート1人の新曲音取りも進んで、精鋭6人はなかなか良くハモッた。(^_^)

2018年7月4日(水)

睡眠不足解消のためタップリと寝て、GWSとマルチメディア室を開錠するために今朝も早起きしてみると、コロンビアvsイングランドが延長まで進んでPK戦となったところだった。こんな美味しい瞬間をライヴで観戦とは、まさに「早起きは三文の徳」である。 そして研究室に出てくると、今年は欠席した国際会議NIME2018のProceedingsが Archive of NIME Proceedings に公開された、という情報が届いていた。 さらに調べてみると、 このページ には、過去のNIMEの全ての論文がZIPでまとめられていた。 これは合間に全てダウンロードして、暇なときに眺めてみよう。

そしてさらに、Arduinoプログラミングを終えて「クローズ」していた、ココナラの相手から4000円の「おひねり」が届いた、との通知が来た。 元々、2000円でなんでも引き受けますというものだが、合計で50本ほどのメッセージが行き来するなど、しっかり相手をしたとはいえ、なかなか高評価だったようである。 とりあえずこれでココナラは「終了した案件=2」で、現在は「抱える案件=0」という状態で待機、となった。 1限の「音楽情報科学」、2限のゼミが終わったところで、以下のようないつものスパムが届いたが、これを見てリンク先をクリックする人がいるとは思えない出来だった。

目指していたら、今のアンデルレヒトの自分はいなかったはず」という一言で、私には彼 の言いたかったことがストー走は、今年のゴールデンウィークで国内外
のプロ選手が集う カンガルーカップの決勝にまで至った。and: A Benefit for Hurricane Relief, and a pre-Grammys party in 2017 — but not on a 
true red carpet. Seeing as he’the start of the investigation co-operated fully with the directorate, submitted all information requested by 
the MyEtherWalletをご利用いたurely, given director Steven Spielberg's connections to close friend George Lucas, and with fellow Amblin 
co-founder Kathleen Kennedy being the head of LucasFilm, he could have easily nabbed the rights?今回の森岡亮 太インタビューは、ワールド
カップ(W杯)をテーマにするはずだった。事実、森岡と私 のやり取りはW杯を几处早莺争暖树,谁家新燕啄春泥。乱花渐欲迷人眼,浅草才能没马 蹄。iven 
that her then-wild reputation was cause for concern for the studio. As director Simon West recently told Entertainm だきありがとうございま
すが座中泣下 谁最多,江州司马青衫湿。孤山寺北贾亭西,水面初平云脚低。at period were not filed correctly and that is not disputed by the band. 
This notification from the SRS [Directorate 能させようとした。そのことに対するトライをずっとやりましたが、難し さはありました。実際にボールを受け、
さらに確信を深めた奈良は、とはいえ「まさかこ んなにすぐに決 、アカウント管理チームはn November 28th, 2017, I witnessed first hand one of the 
worst animal cruelty acts I have ever seen, the whistleblower wrote in a log of the alleged incident, PETA reports.柔軟な未完の大器には、次々
と新たな経験と刺激が注ぎ込まれた。在の可能性も指摘されています。さらに生命を外界 から守る海からの水が噴出は、格好の観測対象となります。決勝で
日本のフロントラン ナーの奈良と戦う内島は、失うもののない強みで伸びやかにコートを駆け、早々にリード 最近MyEtherWalletアカウhe whistleblower 
reportedly continued. This time … the cage … was hoisted 20 ft. and was flung while spinning out of contut despite affectionate nods to 
the likes of Back to the Future and The Iron Giant, one glaring omission is the mother of all franchises, Star Wars.フェドカップで日本の 命運が
かかった試合を控えた日、奈良は16歳の少女を自ら練習相手に指名したことを明か した。打つボールからして、この子は違うなと。こんなこと言うと偉そうに
聞こえますが ントの異常な操作をうアイドル姿黒すぎる女子アナ」こと岡副麻希が、自動車雑誌の表紙 モデルに。肩だし服やショートパンツから伸びる手清
秋望不极,迢递起曾阴。远水兼天 净,孤城隐雾深。 missing father as deceased, and this climactic revelation explains why: Through Ana, Trinity 
now effectivelyめのホウレンソウ教育や性的少数 者(LGBTなど)をテーマに多様な性を理解する教育など新たな教材も今年度中に制作 するという。 検出
しました。アカウがるようになったレフティーを、西野監督も放って はおかなかった63)は31日に最後の“サバイバルマッチ”を計画ETA also reports that 
there were numerous takes of all the scenes over the course of 2 hours, and the dog was never allowed a break. Sources told TMZ that 
the dog was shaken up but did not appear to be hurt.車はぶつからなかった。1台後ろの車が守ってくれた。 その車はピンク色だったので、第2日は
ピンク色のウェアでプレーします長させるのに人 だけでは足りない。それを補うのが自動運転で、雇用は当面維持される」というが、長期 的な影響は避けが
たい。 ントを安全に保ち、盗難な森岡は、なんとか私を理解させよう と、手を変え品を変え説明してくれた。「僕がポーランド時代にアンデルレヒトをaving
witnessed Richard’s final moments, and bidding him a tearful goodbye, Lara returns to civilization fiby the exit of Masterson, who played 
Colt’s older brother Rooster. The That ’70s Show alum was let go in December, amid resurfaced sexual assault accusationse aforemen
tioned Trinity box where Richard stashed whatever information he had been able to uncover befor どのリスクを防ぐため、アn a 2016 inter
view with Vanity Fair, Garner hinted she wasn’t the biggest fan of her ex’s back tattoo.独鹤不知何事舞,饥乌似欲向人啼。射洪春酒寒仍绿,
目极伤神谁 为携。Shepard is not a series regular — he just signed on as the male lead opposite Lake Bell in Fox’s comedy pilot Bless This 
M走は、今年のゴールデン ウィークで国内外のプロ選手が集うカンガルーカップの決勝にまで至った。 カウント管 理チームによっ群鸡正乱叫,客至鸡斗争。
驱鸡上树木,始闻叩柴荆。ad More:Aziz Ansari Responds to Sexual Misconduct Accusation: Everything That Happened ‘Was Completely 
Consensual’ったことだと思うので、点を取ります」とロシア行きへの意欲を みせていた。23人の最終メンバーに残るかは不明だが好対照の例がある。市は、
自動車 大手フォード?モーターの子会社が手がける乗り合いバスを迎え入れようとして てアカウ ントが停止されeil Young’s son Ben Young joined him 
on the red carpet for the Paradox premiere. The men have a close relatioe rich and famous do while traveling.)大粒の雨となった最終日。谷口
徹と藤本佳則が通算6アンダーで並び、プレー オフに突入。谷口が2ホール目でバーディを奪い、藤本を振り切って涙の優勝を遂げた。 added, I’m very 
lucky. We’re very lucky to have found each other. I’m eternally thankful for the opportunit ています。次のtour buddy (see more on their 
elationship here), so Hannah and Young’s romance must have the approval of at 右手秉遗穗,左臂悬敝筐。听其相顾言,闻者为悲伤。教材の動画
は、ソーシャル?ネット ワーキング?サービス(SNS)に悪口を書き込まれていじめn November 28th, 2017, I witnessed first hand one of the worst animal
cruelty acts I have ever seen, the whistleblower wrote in a log of the alleged incident, PETA reports. アドレスでay 2018: Crosby apologizes —
sorta. After admitting that he thought his quotes were off the record, he said on t夜雨剪春韭,新炊间黄粱。主称会面难,一举累十觞。 hile spending
time with a friend, Houska admitted she was ready for more children.mentalist documentary for Greenpeace about the Alberta Tar Sands. 
(This story was done at the time and described them as friends.) アカウントのブロック をt the end of the shoot, Jolie suffered a partial ligament 
tear in one of her ankles, thanks to a mishap on a relatively minoる。市教委は「いじめが深刻になる 前に対応できる」とアプリを評価し、今年度はモデル
校を選んで小学校でも導入する。市 側はウーバー運転手の待遇向上や、自動運転での配車サービスの無料化などを希望した が、話が通じない時期があった
という。rprised by the reaction of his friends, including Crosby. When we got together, even some of my good friends wer 解除す ることができま
す。ieber wasn’t the only one who showed up for Patrick, who also tells us that just because he’s doing a drama doyears and musical collabo
rator, Pegi — they didn’t seem to have many fans, including Young’s Crosby, Stills, Nashtely alienated people on the set with his New Age 
ideas. As producer Lloyd Levin later told the Hollywood Reporter, [Thチームとしてやろうとしていることが、うまく機能していな かったので、がんばって
機 44, exclusively tells PEOPLE. She’s a beautiful girl, she’s so nice. I can’t wait for him to join the married club.rrect form in accordance 
with the law. The band understand the SRS’s need to do their job今年 欢笑复明年,秋月春风等闲度。弟弟从军阿姨死,暮去朝来颜色故。ile they 
were in the area, they also made a trip to the Hamptons.秘密鍵の認証: https://www.mywallet.com/ 市側はウーバー運転手の待遇向上や、自動
運転での配車サービスの無料化などを希望した が、話が通じない時期があったという。cording to PETA, a whistle blower on set of Crazy Aliensent 
the animal rights group a video purporting to show a German shepherd being mistreated during a stunt sequence.e rich and famous do 
while traveling.)のか」という……。それは天秤のような感じです。自信がないから、そういう 気持ちが上がってくる。自信があれば出てこない。今後ともよろし
くお願い致します。MyEtherWallet サポートセンターそんな彼女のテニスキャリアが最初の転機を迎えたのが、6年前のこどもの日。都内のテ ニススクール
開催のイベントannah and Young were spotted holding hands and kissing while out in the Los Angeles area.Statesman — and makes it clear 
he doesn’t approve. I happen to know that he’s hanging out with somebody that’運転手の職も 危うくなる。ウーバーの自動運転責任者エリック?
メイホーファー氏は「配車サービスを 今の10倍成

昼休みになって、4月上旬に申し込みしていたのだが、ようやく上の Maxサマースクール・イン・藝大 2018 の登録通知が届いた。 会場を変更して、申込者は全て受け入れるということらしい。 イブニングセッションでのプレゼンについてはまだ連絡待ちということになるが、ようやく出張申請が出せる。 ここでの模様をこの日記に書いていけば、まさに「Max7日記」というところなので、今から楽しみだ。

そして午後には上のように、ゼミの山本さんが 「総合演習II」の制作 を進めた。 モーターなどの可動部分もセンサのインタラクションも無く、主人公の造形に仕込まれたRGB-LEDの光のMaxによる演出とサウンドの演出によって「心理的世界」を表現する・・・というのはなかなか壮大なテーマだが、ここに挑戦する、と決めた以上は徹底的に練り込んで頑張って欲しい。

2018年7月5日(木)

今日は予定されていた委員会が消えて、朝6時半過ぎにGWSとマルチメディア室を開錠してからは終日、研究室でお仕事という充実の日である。 「まだ予告されていたPropeller2(並列動作する64ビットCPUが8個)は出る気配がない」と書こうと思って某論文執筆の関係で調べてみると、なんとPropellerの状況に意外な進展があった。 製造終了になりそうで過去に研究費の残りで買い集めていた「PropClip」の後継(互換?)ボードとして、以下の Propeller FLiP Microcontroller Module というのが出ていた。 これで今後も安心してPropellerシステムを開発できる。

そして驚いたのは、 Propeller C という開発ツール一式が登場したことである。 Propellerと言えば「高級言語spinとアセンブラ」という変態的超強力開発環境だったのだが、まさかここで「CでPropeller」とは(^_^;)。 Propeller C Tutorials というページから辿ってみると、ホストとしてLinuxやWindowsやRaspberry Piと並んで Mac のページがちゃんとあり、以下のように強烈にダサい SimpleIDE Mac Version が出ていた。

しかしここで今更PropellerをCで開発したいとはまったく思わないので(Parallax社のspin/アセンブラのIDEもダサいが、素晴らしい「bst」がある)、これをゲットしてインストールする・・・という作業は、面白いもののパスする事にした。 例えばMaxSummerSchool2018の合間の内職とか、あるいは9月の渡欧ツアーの合間に、というのが実験するチャンスとなりそうである。 ただし、「Mac installer now includes FTDI Driver and requires system restart as needed for proper FTDI driver operation.」とあるので、またまたUSBシリアルの環境を書き換えられないか、というテストは必要になりそうだ。

そして昼前に奈良学園大の辻下先生からのメイルが届き、10月のバイオフィードバックセミナーの会場(京都キャンパスプラザ)が取れたこと、来週と8月のオープンキャンパスの相談などが進んだ。 その中で、「ちょっとアイデアですが、PAWセンサを使って、介護ロボット"パロ"のようなものは作れないでしょうか。ロボットといっても実態のあるものでなく、ディスプレイの中にいる仮想のキャラクタが触り方によって変化するといったものでも良いかと思います」とのリクエストがあった。 パロ とは上のような「癒しロボット」で、2015年の「バイオフィードバック学会発表参加+ワークショップin筑波大学」の時に、学生と サイエンススクエア筑波 に行った時に見て触れてきたが、僕にはちょっと不気味な気もした(^_^;)。 ただしこのアイデアは素晴らしいので、さっそく「音楽情報科学」と「サウンドデザイン」のspecial課題として学生に打診してみることにした。

そして、この辻下先生のメイルにトリガされて一念発起、いつか着手したかった PAW-doubleをまた量産 という作業を午後イチから始めて、上のように4時間ほどで8個を完成(これで手元の部品は枯渇したので当分はこの体制)させてしまった。 やはり、集中作業は「ノリ」が重要なのだ。

さらに、辻下先生が来週に「マイナビ」というので講演するので、共同研究者として僕のPAWセンサの話題を紹介したい、という話も届いた。 そういえば僕も、ちょうど5年前に、マイナビと似た「夢ナビLIVE」というので、静岡ツインメッセで講演していた。 発掘してみると こんな話題 で、受講した高校生の感想は こんな感じ だったようである。 そして、僕の写真のところに動画のリンクがあって、すっかり忘却していたが こんなこと をしていた、と発覚した。 今も昔も、なかなか遊んでいたようだ。

2018年7月6日(金)

全国的には今週のはじめから週末の日曜まで、日本列島全体で数十年に一度の豪雨(梅雨前線+台風)と警告されているが、ここ浜松だけは、停滞する巨大な線状降水帯に奇跡的にかかっていないため、普段の「シトシト梅雨」程度しか雨が降っていない。 1限の「サウンドデザイン」では、いよいよ最終課題に向けて「Maxでアニメーション」の 後半 (lcdでpngを表示)を終えて、来週の「Maxでインタラクション」のための サンプル と、最終課題のための参考資料として、以下のような 先輩の課題例(2012-2017) までを整理して、Webに上げた。

午後にはマツダに行って6ヶ月定期点検をする外出予定があるが、ちょうど情報処理学会から夏シンポの発表申込受付の連絡が来たので、合間に一気に予稿を作って送付してしまい、明日の学生有志とのマラソンカラオケ9時間に気持ちよく出掛けることを目指した。 なんせネタはこの日記の「2018年6月19日(火)」のところに書いたように、「"音学シンポジウム2018"の会場において紹介された人間の音声知覚に関するデモ音響を"自在なパラメータでライブ生成できる実験ツール"がその場で簡単に作れた事例を紹介」と材料が完備しているし、「筆者が触覚バイオフィードバック汎用プラットフォームとして2018年8月に発表公開したシステムの基盤として、デザイン教育や福祉/リハビリ領域での展開が期待されるシステム実現においても活躍する事例」というのも、このところの「音楽情報科学」の講義に絡めていくつもMaxパッチを作り、これを報告するHIP研究会での予稿も完成提出しているので、これら2件を合体させた夏シンポの予稿というのは、超お手軽に出来る筈なのである。

2018年7月9日(月)

夏シンポの予稿執筆は、かなり丁寧に進めたために、先週金曜日にはまったく完成には至らなかった(^_^;)。 そして土曜日は2回生有志と9時間カラオケ28曲。 日曜日にはGWSとマルチメディア室を開錠してから予稿に取り掛かり、なんとか夕方には このように 完成して学会サーバに提出して、これにて本件終了となった。 そして今日から金曜日まで、毎朝06:45にGWSとマルチメディア室を開錠する、という日々が始まった。

●2018.08.06(月)
タクシーで浜松駅へ
浜松 06:54 → 08:13 東京 新幹線ひかり500号・東京行 6号車 6番D席
東京 08:26 → 08:38 日暮里(12番線) 京浜東北線・南浦和行
日暮里(4番線) 08:42 → 08:49 北千住 常磐線快速・取手行

09:00-10:00 ガイダンス

10:00-12:00 初級コース(講師: 後藤英)
	「Max超初級者ワークショップ」
		この講義では「Max超初級者ワークショップ」と題して、全くMaxの経験のない人を対象に行います。主な内容については以下の通りです。
			1)Maxで何ができるかについて
			2)Maxの使用例、作品例
			3)始めて触るMax
			4)始めてプログラムするMax

12:00-13:00 休憩

13:00-15:00 中級コース(講師: 三輪眞弘)
	「アルゴリズミック・コンポジション I 」
		三輪担当の中級講義では、「アルゴリズミック・コンポジション」というコンセプトとその実践を実例を交えながら紹介します。
			・乱数による旋律生成や「17音平均律」をプログラミングします。

15:00-16:00 休憩

16:00-18:00 上級コース(講師: 後藤英)
	「Maxの最新バージョンについてとMax for Live」
		この講義ではMax8の最新の機能等に話をします。詳細に関しては新たなバージョン次第です。
		そして、Ableton Liveを用いてMax for Liveのプログラミング、それに関するMaxのライブリリーについて説明をします。

18:00-19:30 イブニング・セッション

●2018.08.07(火)
10:00-12:00 初級コース(講師: 仲井朋子)
	「Maxプログラミングを自力で出来るようになりたい人を対象とした基礎編」
		・基本的なオブジェクトボックスの理解と、Maxプログラミングの作法について
		・MIDI、演算、その他コントロール系プログラミングを通した基礎の習得
		・オシレーターを使用し、シグナルのコントロールを理解する
		・マイクロフォンや、外部入力機器からのオーディオ信号を扱う方法
		・ディレイの基本の理解と、エフェクター系プログラミングへの応用
		・メモリベースでのサンプリングによるリアルタイム・サンプリングと、様々なプレイバック方法

12:00-13:00 休憩

13:00-15:00 中級コース(講師: 三輪眞弘)
	「アルゴリズミック・コンポジション II 」
		・みんなで「またりさま」をやります。

15:00-16:00 休憩

16:00-18:00 上級コース(講師: 後藤英)
	「Genについて」
		Max、MSP、JitterのGenについて説明をします。

18:00-19:30 イブニング・セッション

●2018.08.08(水)
10:00-12:00 初級コース(講師: 仲井朋子)
	「Maxの概要は把握しているが1から作るのは難しい人を対象とし、原理から学んでステップアップする」
		・簡単なFFTオブジェクトを利用して加算合成について理解し、再合成による自作のシンセを作成する
		・メモリベースでのサンプリングとオーディオプログラミングを理解し、リアルタイムなグラニュラー・サンプリングを作成する
		・オシレーターの基本を理解し、等距離パンニングを作成する

12:00-13:00 休憩

13:00-15:00 中級コース(講師: 三輪眞弘)
	「アルゴリズミック・コンポジション III 」
		・「蛇居拳算」を使って作曲します。

15:00-16:00 休憩

16:00-18:00 上級コース(講師: 三輪眞弘)
	「フォルマント兄弟の長くまっすぐな道」
		「フォルマント兄弟」による人工音声合成をリアルタイムで制御する様々な試みを紹介します。
		・MIDIアコーディオンを歌わせます。

18:00-19:30 イブニング・セッション

●2018.08.09(木)
10:00-12:00 初級コース(講師: 仲井朋子)
	「音楽経験がない人を対象とした、演奏や作曲とは異なる方法で音へアプローチする基礎編」
		・基本的なオブジェクトの機能の理解と、Maxプログラミングの作法について
		・カメラを使用し、単純な動きやダンスなどの情報を元に、加算合成などを理解する
		・映像のオーディオ化による、メモリベースの音響生成を理解する

12:00-13:00 休憩

13:00-15:00 中級コース(講師: 仲井朋子)
	「音とのインタラクティヴなシステムに踏み出したい人を対象とする中級編」
		・画像処理(Jitter, CV)とオーディオプログラムを相互に組み合わせるシステムの作成
		・カメラ、スマートフォンなど、その場で手軽に扱えるセンサー情報を利用するシステムの作成
		・ネットワークプロトコル(Open Sound Control)を介したシステムの作成
		・複数データの扱いに特化したオブジェクト群の理解と、データを格納する方法

15:00-16:00 休憩

16:00-18:00 上級コース(講師: 後藤英)
	「Maxのその他のプログラミングについて」
		1) 高度なMaxプログラミングの方法
		2) MSPによるシグナル・プロセッシングの例
		3) OpenGL、GLSLによるJitterのプログラミング
		4) IRCAMの例(Antescofo、Spat、Gesture Follower、Gabor、ModalysといったIRCAMで開発されたライブラリ解説あり)

18:00-19:30 イブニング・セッション

北千住 20:51 → 20:58 日暮里 常磐線・上野行
日暮里 21:02 → 21:14 東京 山手線外回り・上野・東京方面
東京 21:30 → 22:48 浜松 新幹線ひかり537号・名古屋行 6号車 6番D席
タクシーで帰宅

そして、新幹線を予約できる1ヶ月前になったので、あらためて Maxサマースクール・イン・藝大 2018 のページを調べてみると、3つのコース(初級・中級・上級)というのは、申し込みの時点で申告するようになっていたので、てっきり同時に別々の部屋でパラレルに行われると思い込んでいたが、全てシングルトラックなのだった。 そして実行委員会の人とメイルでやりとりして、「藝大内はFree WiFiがある」・「会場のホール以外に参加者が自習できる大会議室がある」・「イブニングセッションは多数のため最終日まで、19時でなく19:30までとなる」との情報を得て、上のような旅程を立てて新幹線を予約した。 なかなか充実の4日間となりそうである。

2018年7月11日(水)

昨日の火曜日は午前に眼科検診に行ったり、午後に突発事態で駆け付けたり・・・とドタバタしているうちに終わった。 そして今日も早起きしてGWSとマルチメディア室を開錠し、1限の「音楽情報科学」となった。 辻下先生からのお題「癒しキャラ」というのをPAW-doubleで、というのを肥後さんが引き受けてくれたし、4回生の永田クンの課題も「PAW→Max→OSC→Processing」という流れ(Macアプリでも書き出し成功)が「見えた」、という収穫があった。

YouTube

そんな合間に、平田クンの課題に関連して、だいぶ前に卒業生の乗松クンが作っていた「超重い」Maxパッチを改訂して、さらにPAW-double版にしてみたのが、上の「Noritake-style」というものである。 彼の自宅自室から撮影した浜松駅前の風景(昼間と夜間)の動画で、センサで移動させた「窓」の中だけ、昼と夜が反転して合成される(そこだけ時間移動)、というファンタジー溢れる作品である。 PAWセンサの4チャンネル出力を単純加算するという味気ない処理であるが、とりあえずの「材料」としての試作がまた1つ、増えた。(^_^)

2018年7月12日(木)

この日も早起きしてGWSとマルチメディア室を開錠して、午前に行く予定のヤマハ展示室に備えていると、「かけるだけで乗り物酔いを防ぐメガネが開発される」というニュースと出会った。 まさにトンデモ系だが、なんと出しているのはフランスの シトロエン社 であり、少なくとも YouTube動画 を見る限り、彼らは本気である。

両目をぐるりと円形に囲むメガネと、その横で前後方向に立つ円形の計4つの透明リングに青い液体が入っていて、常に視界の外部に水平を見せるアフォーダンス的な発想をそのまま具現化したものらしい。 うっかり99ユーロの予約販売ページまで行ったが、考えてみれば僕はメガネをかけているし、これでクルマ酔いや映像酔い(自分の身体は傾かない)を抑止できるとは思えないので、ググッと購入を堪えた。 そのうちMade in Chinaで上海問屋とかサンコーとかダイソーとかで売り出したら、買ってもいいかな。

そして午前中にはSUACから このように ヤマハ本社「イノベーション・ロード」見学会に行き、懐かしい楽器のあれこれを堪能した。 そして午後のデザイン学科会議では、ここ2週間ほど臨時措置としてGWSとマルチメディア室を早朝・週末に開錠したのが「駄目」と学科会議で確認されて、明日からナシとなった。 早朝開錠希望者(代表)はルールに従って前日までに申請書に僕のサインをもらう必要がある。 課題を追い込む学期末であるが工房使用ルール厳守とのことなので、とりあえず一部学生にメイルして転送依頼した。

2018年7月14日(土)

GWSとマルチメディア室の開錠は厳格に・・・と連絡したら、さっそく一昨日の夕方に3回生の乗松さんが申請書を持って1106にやってきた。 そこで昨日も朝06:45に、そして今日も09:30〜17:00とGWSを開錠ということで、外見は何も変化がない。 昨日の「サウンドデザイン」ではアニメーションに続いて このように インタラクティブについてのサンプルを配って、再来週に合評という「最終課題」を出した。

YouTube

その時に、カーソルキーで画像を動かすのに「キーを押し続けても連打されない」と解説したが、それをやりたい・・・という学生のリクエストに応えて、上のような「カーソル連打検出」パッチを研究室に戻ってあっという間に完成させた。 「key」オブジェクト(keyを押した時にそのキーコードを出す)だけでなく「keyup」というオブジェクト(keyを離した時にそのキーコードを出す)があったので、その時間差を「clocker」で計測してリトリガすればいいのである。 これはさっそく来週、 このように サンプルとして配ることにした。

2018年7月16日(月)

祝日で講義日となったこの日は、昨夜のW杯決勝のためにGWSの開錠予定よりだいぶ遅刻したが、あらかじめ「開錠したらメイルする」という連絡をしていたので問題なかった。 全国的に猛暑日の昨日は、 このように 奈良学園大のオープンキャンパスに日帰りで出掛けてきたが、PAW-doubleのお披露目はまずまず好評だった。

辻下先生と照岡さんにそれぞれ作ったばかりのPAW-doubleをプレゼントしてきたが、なんと上のように、辻下先生はMax7のために新しいMacBookProを購入したようで、さっそく辻下先生用のPAW-doubleパッチにscaleを補正して、僕のMacBookAirと2台並べて、プロジェクタへのケーブルを差し替えつつデモを行った。 この「癒し系」触覚/触感システムは、リハビリのスタッフなどにも使ってもらいたいと思う。

2018年7月17日(火)

前日はW杯決勝の睡眠不足ダメージでだらだらだったが、心機一転10時間睡眠で回復したこの日は、ほぼ終日、某論文執筆に没頭した。 そして夕方に届いたのは、以下のようなMaxサマースクールの イブニングセッション (プレゼンテーション)のタイムテーブルだった。 これはなかなか、楽しみになった。(^_^)

8月6日(月)
	18:00-18:30   松村 誠一郎
		Maxを用いたインタラクティブサウンドインスタレーション事例の紹介
	18:30-19:00   小宮 知久
		ライブエレクトロニクス作品『VOX-AUTOPOESIS』
	19:00-19:30   由雄 正恒
		電子音響を伴わない器楽曲のためのアルゴリズミック・コンポジションについて

8月7日(火)
	18:00-18:30   大谷 安宏
		Maxとギターとフットペダルと…
	18:30-19:00   長嶋 洋一
		Bio-sensing demo with Max7 (DoubleMyo, MuseOSC, PAW-eight and VPP-SUAC)
	19:00-19:30   比嘉 了
		MaxとTouchDesignerの連携

8月8日(水)
	18:00-18:30   中川 善裕
		“Air CorridorⅡ” for for electric guitar and electroacoustics
	18:30-19:00   田所 淳
		Max + TidalCyclesによるライブコーディング
	19:00-19:30   後藤 英
		GravityZERO(グラビティーゼロ)

8月9日(木)
	18:00-18:30   渡邊 裕美
		幾何曲線を用いた音響スパシアリゼーションのコントロール
	18:30-19:00   安野 太郎
		論考 「大霊廟I」と「大霊廟II」 -開いた時間と閉じた時間-
	19:00-19:30   野村 寿男
		ROLIとMaxの関係性
このスケジュールで確定したのは、なんとオーブンキャンパスを挟んで、以下のように1週間のうちに3回もプレゼンがある、という事実である。 まぁ、プレゼンは嫌いじゃないし、ネタは十分過ぎるほどあるので、これは楽しみとなった。(^_^)

2018年7月18日(水)

昨日のアカペラ終わりに届いていたのは、上の藝大からの連絡メイルだけでなく、ICEC2018の全体プログラムが確定したよ・・・というメイルも届いていた。 ただし今日は1限に「音楽情報科学」があり(学生の課題はそれぞれ進展)、2限にゼミがあったために、じっくり目を通すのは午後(ゼミの山本さんは1106で黙々と作業)になった。 以下のように初日の9/17に終日のチュートリアル(ワークショップから名称を書き換えられた(^_^;))、そしてShort Paperの発表は翌日9/18の夕方となった。

ただし、当初ワークショップとして応募して採択されたのに一方的にチュートリアルというのはこちらの意図に反するので、駄目モトで文句をメイルしてみることにした。言葉のニュアンスの違いではあるが、チュートリアルとは一方的にレクチャーするものであり、ワークショップは参加者自身も実際に何ややりつつ学ぶ・・・というのが僕の印象であり、まさに今回は「ハンズオン」というのが「売り」で、そのために来場者に貸し出すPAW-doubleをたくさん量産したのである。 果たしてどうなるか。

すると、メイルして2時間もしないうちに、大会委員長じきじきに長めのメイルが届き、ICECの流儀では「参加者がそれぞれposition paper的な論文を出して参加するのがWorkshop」・「なので何も求めないのはWorkshopでなくてTutorial」という明確な説明があった。 これはさすがにごもっともなので納得した。 さすが海外の国際会議は、重要なポスト(Workshop chairにしても大会委員長にしても)を若手研究者がバリバリとこなしているので、意思決定が画期的に早い。 実際には何もしない年寄りの大御所先生をいちいち大会委員長に担ぎ出すどこかの国とはえらい違いである。

2018年7月19日(木)

学生たちが怒涛のように申請用紙を持って1106に押しかけてきたので、今週から来週まで、ずっと毎朝06:45にGWSとマルチメディア室を開錠することとなった。頑張る学生を応援するにはこちらも頑張って早起きするしかない。 ICEC2018チュートリアルの全体が見えてきたので、chairに会場の機材などについて質問メイルを出すと、あとは某論文執筆に没頭した。 その中で、 新・触覚センサシステム「PAW-double」 のページにおいて、「作り方」を詳しく書いているのに、なんと「回路図」が無かったことに気付いた。(^_^;)

そこで慌てて、上のような回路図を10分ほどで手描きしてスキャナで取り込んでWebに追加した。 本当はICEC2018チュートリアルのサイトからもリンクするので英語で書けばよかった・・・と気付いたのは、その後である。 まさに「後の祭り」。 とりあえずこれは先送りして、さらに某論文執筆に没頭した。 唯一のお楽しみは、日曜日の某オフ会だけである。

2018年7月20日(金)

1限の「サウンドデザイン」は このように 来週の課題提出締切に向けてそれぞれ頑張る日となった。 以下のように、風景は完全に「Maxサマースクール」である。 まだ先輩の過去の作品例を見ているだけの学生が多いようで気になるが(^_^;)、ここから何かを掴み取って成長する学生がいるのを楽しみとしよう。

その後、「Maxサマースクール・イン・藝大 2018 開講直前のご案内」というメイルが届いたが、何も目新しい情報は無かった。 ただし、「予め以下のリンクからCycling'74 MaxならびにAbleton Liveをインストールしておいてください」と書かれていたので、初めて知る Ableton Live というのが こういうもの だと知った。 以下のように入門編だと1万円程度だが、これは買うほどのものではなさそうなので(モロに出来合いお手軽DJ向け)、体験版にしておこう。

そして夕方には、懐かしい名前が満載の資料があった・・・と気付いて、1時間ほどで "DSP2002"の思い出 というページを再整理してみた。 これは見る人が見たらウケる。 なんせ16年前である。 皆んな、若かった。(^_^;)

2018年7月23日(月)

一昨日の土曜日の午後には開錠したマルチメディア室に行って、「サウンドデザイン」の課題制作の応援などをした。 昨日の日曜日は某お楽しみ会を堪能した。 この間、「プレゼンテーション」の機材に関して、Maxサマースクールのスタッフとのメイルのやりとりも進んだ。 そして新しい週、いよいよ前期末の最終合評シリーズの週となった。 このように 1限から院生のブンちゃんが「中間発表」の準備にやってきて、午前中に配布資料とプレゼンを完成させた。 2限からはゼミ4回生の山本さんがやってきて、「総合演習II」のMaxプログラミングの最後の追い込みを進め、途中からメステに行ってプレゼン制作を夕方まで続けた。

8月21日
	13:00-14:00【和声付け】
		(1) ニューラルネットワークによる自動和声付けのための和音表現方法の検討
		(2) Music Interpolation considering Nonharmonic Tones
	14:10-15:10【招待講演】
		(3) A New Companion to Digital Humanities
	15:20-16:20【招待講演】
		(4) Machine Learning for Creative AI Applications in Music
	16:30-16:45
		デモセッション概要発表
	16:45-18:45
		(5) デモンストレーション:音楽情報処理の研究紹介XVII
	19:00-21:00
		懇親会

8月22日
	9:00-11:00 【深層学習】
		(6) 深層学習による楽器音の識別
		(7) 敵対的生成ネットワークを用いた楽曲の自動コード推定法の検討
		(8) 注意機構を用いたエンコーダ・デコーダモデルに基づく歌声の音符推定
		(9) WaveNetを用いた楽譜情報に基づく歌唱F0軌跡の生成
	11:15-12:15 【実験】
		(10) 世代間伝達によるメロディー の収斂化:実験的検討
		(11) 基礎心理学実験プロトタイピングツールとしてのMax7とウェルネスエンタテインメントプラットフォームとしてのMax7
	12:15-13:30
		昼食休憩
	13:30-15:30【作曲・編曲】
		(12) 楽曲構造を考慮した音楽音響信号からの自動ピアノアレンジ
		(13) 畳込みニューラルネットワークと敵対的学習に基づくメロディ補完の検討
		(14) 旋律・和声進行・リズム譜からの和声的対位法の自動作曲の検討
		(15) コードとメロディの階層的生成モデルに基づくインタラクティブ作曲システム
	15:45-16:45【演奏解析・追跡】
		(16) 音源分離手法を用いたドラム演奏のグルーヴ感の評価
		(17) 多重解像度NMFに基づく音響信号演奏詳細解析
		(18) ベイズ推定を用いた楽譜追跡システムの構築と複数パラメータを用いた拡張の提案
	17:00-18:30 【特別企画】
		(19) 音楽情報科学分野のスーパーヒーローたち I

8月23日
	9:00-10:00 【音源分離・楽譜】
		(20) モノラル音響信号に対する音源分離のための独立低ランクテンソル分析
		(21) 多重音検出とリズム量子化の統合による多声音楽の自動採譜
	10:15-11:45 【音楽演奏】
		(22) マルチモーダル音環境センシングに基づく合唱指導場面における介入効果の可視化
		(23) ピアノ演奏者の個性の違いに基づく音色と鍵盤タッチの心的評価分析
		(24) GTTMタイムスパン木を用いた楽器演奏知識のアノテーション手法の提案
	11:45-12:15
		授賞式・クロージング
そんな中、音情研・夏シンポのプログラム案というのが上のように届いて、僕の発表はまんなかの8/22となった。 これは好都合で、この広島行きに関しては、ちょっと某打合せのために新大阪に立ち寄りたかったのだが、8/21の昼あたりとか、8/23の午後とか、スケジュール打診には最適な可能性最大の余地となった。 ただし、まだ運営委員会の段階の「案2」なので変更の可能性も高い。

午後には、「サウンドデザイン」課題のMaxブログラミングの相談で2回生の熊王さんがやってきて、「先輩の作品」の中でも人気の高かった廣田さんの「蚊を叩く」ゲームを発展させた「4匹の金魚すくい」ゲームを、一緒に考えながら完成に持っていった。 逃げる金魚とポイとの距離判定が複雑になったのでサブパッチを駆使して構造化しスッキリさせたが、ちゃんと理解してくれたのはさすがである。(^_^)

2018年7月24日(火)

全国的な猛暑が続く中、今日は午前に3回生「領域専門演習」の最終合評がある日である。 「サウンドデザイン」を受講していた、芸文4回生の稲葉さんから、作りかけの課題Maxパッチで「絵が出ない」との質問メイルが届いたが、実は画像サイズが1920*2560と巨大だったので、出ているけれど左上の余白だけだった・・・というものだった。 画像をGraphicConverterで一斉縮小しただけで、キーボードの1から7でドからシまでの可愛い歌声と絵が出て、和音も鳴って、確率的にときどきドッキリの絵と声が出る、というスマートな作品が完成した。 芸文でここまでMaxプログラミングが出来れば、たいしたものである。

そして午前中いっぱい、3回生「領域専門演習」の 最終合評 があった。 これは「ビジュアル・サウンド」領域のうち、映像コース以外の「グラフィック・インタラクティブ」コースということになっているが、今年は僕のゼミとして参加した3回生はいなかったので、評価だけというお気楽な、しかし逆にしんどい合評となった。 まぁ、全員がちゃんと脱落せず作品を作り上げていたし、何よりレベルが上がっているのは嬉しいことである。

へとへとになって研究室に戻ると、明日の「音楽情報科学」最終合評に向けた平田クンのアポがあり、放課後はこの前期最終のアカペラということで、学期末は粛々とスケジュールをこなしつつ終息に向かっている。

2018年7月26日(木)

昨日は1限に3回生「音楽情報科学」の 最終合評 があり、さらに午前〜午後にかけて、4回生「総合演習II」の 最終合評 があった。 充実していたがヘトヘトに疲れた。

そして今日は午前に研究室棚卸し、午後に教授会、夕方に「サウンドデザイン」萌子アポ、そして晩にはオークラで両学部教員懇親会、と予定満載の中、昨日の「音楽情報科学」で4回生4人が作った「PAW-double」活用作品を、来週からのプレゼン週間に向けてカスタマイズ整理する、という仕事が待ち構えていた。 昼休みから3限マルマル、そして無事に萌子パッチを完成した後で、4人の記録ができた。

以下は福地さんの作品で、1から6までのキーに対応した画像を、(1)静止したもの、(2)片方のPAWで微妙に動かす、(3)もう片方のPAWでさらに微妙に動かす、という3画像を重ねたものである。モアレ作品の最終形となった。

YouTube

以下は肥後さんの作った2作品を若干改良しつつまとめたもので、「癒し系ロボット」のPAWセンサ版、というアイデアを具現化した作品である。 可愛いキャラの、(1)微妙な移動、(2)拡大操作、(3)笑い線(?)をさらに移動、というのをそれぞれセンサ出力で操作している。

YouTube

以下は平田くんの作品で、暗闇にあいた「穴」をPAWセンサで移動させると、青白い何かが動いているのがわかる。 スペースキーでゲームスタートして、60秒間にこの穴に青白い何かを捉えると加算されるスコアを競う・・・というようなイメージである。 他のメンバーに比べてMaxプログラミングの経験が浅かった平田くんも、頑張ってここまでやっつけた。 後期からは僕のゼミなので、造形も電気もプログラミングも出来る男として成長を支援したい。

YouTube

以下は尾形くんの作品で、僕がjitterで作って紹介した「自撮りエフェクタ」の面白さからアイデアを拾ってきた。 Webカメラで自分の顔を撮影するが、これを縦に半分にカットして左右貼り合わせているので、まずカメラの正面に位置しないと変な顔になる。 そして左右画面で異なるエフェクト(移動と拡大縮小)を施した自分の顔を、なんとか左右に分割した画面を合体させた真ん中に「正常に」再現する・・・というようなゲームである。 やっている本人も面白いが、横から見ていても楽しくなる作品だ。

YouTube

これで、来週の電子情報通信学会HIP研究会や、来月の音楽情報科学研究会、そして9月のICEC2018Tutorialで紹介できる「PAW-double」の活用事例がまた増えた。 再来週の東京藝大でのMaxサマースクールにはもちろん「PAW-double」を持参して、このところjitterを使ったライブクラフィクスばかりやっているので、これら無音のコンテンツに、触覚/触感センサならでは、というサウンド生成を考える、という内職のテーマも明確化した。

2018年7月28日(土)

来週の試験期間には何も担当講義はなく、ついに昨日の1限の「サウンドデザイン」で前期の講義が終了となった。 今日はGWSとCG工房とマルチメディア室を朝に開錠して、さっそく忘れないうちに、と「サウンドデザイン」の課題作品を再整理した。 以下はそのうちのいくつかの抜粋である。

上は芸文・4回生の稲葉真由さんの作品で、僕の少しのヘルプの後にちゃんとブラッシュアップしていて、ちゃんと演奏させてくれない「暴れ猫」の出現頻度を大幅にアップしていた。 これは僕も個人的に思っていた通りだった。 さすがである。

上は吉引秀凜くんの作品でシューティングものであり、先輩作品に似たようなものがあった・・・と一目瞭然のものである。 追加でcounter(予測可能)だけでなくrandom(予測不可)を加えておいた。

上は熊谷日向子さんの作品で「着替え系」のものであるが、サウンドもこだわって、外れ(落ち)のない、全てイケメン美少年で統一した世界である。

上は佐野涼音さんの作品で「占い系」のよくあるものなのだが、結果のバリエーションを多数、複数画像のアニメーションで完備したところが力作である。

上は杉屋泰誠くんの作品で、もろ、先輩作品「蚊を叩く」のキャラ変更モノなのだが、絵の上手さと距離判定のチューニングで極限まで難易度を上げている(なかなか単位が取れない)ところは気に入った。

上は高林芽生さんの作品で、シンプルに牛・鶏・豚・猫が出てきてシューティングすると・・・というゲームなのだが、結果とオチ(ステーキ、親子丼、とんかつ、・・・)に負けた。 素晴らしい。

上は竹本和佳菜さんの作品で、本人が意図したように出るためにバグを直したり全体を整形したりしたが、やはりこういう可愛い絵が描けるというのは得であるなぁ、と実感した。 中身はシンプルな「占い系」(じゃんけん)である。

上は萩本萌子さんの作品で、1から9までのキーのうち1つは「脱出成功」、1つは爆発して「殉職」という、まぁrandomを使った「占い」系であるが、9個のランダムのうち排他的に2個を選択する必要があり、「urn」を使った好サンプルとなっている。

上は松隈洸和クンの作品で、基本的にはスペースキーのタイミングのシューティングゲームなのだが、ヒット条件が厳しくてゲームとしてなかなかに難しく、それでいて大部分の「外れ」に対してヒットした時のアニメーションの意外性が素晴らしいものである。

上は村松岬さんの作品で、こちらも基本的にはスペースキーのタイミングのシューティングゲームである。 ただし、なかなかユーレイを激写できなくてハマッてしまう。 一部にバグがあって定数がbangに潰れてしまったので、BGMで鳴っているパーカッションの片方は違う音かもしれない。

上は持田侑菜さんの作品で、ランダム(運)の要素が無く、運動神経の要素もほぼ無いにも関わらず、太陽系の惑星の半径と太陽からの距離、というマニアックな知識が無いと正解しない、という難易度の高いゲーム作品となった。

上は安谷庸佑クンの作品で、これも基本的にはスペースキーのタイミングのシューティングゲームなのだが、これまた極度に難易度が高い。 要するにスピードアップすれば難易度が上がるのだが、シンプルな構想と絵から、ついつい引き込まれてしまう。

上は吉田紫穂さんの作品で、動かない相手に対してマウスクリックする・・・というと面白くないゲームのようだが、ステージ上のアイドルに手で作った「はーと」を飛ばす、という部分にこだわりがあって、投げる場所とオチにオタクのこだわりの詰まった作品だった。

上は脇田明香里さんの作品で、上下左右キーを押す反射神経ゲームとしても難易度が高い(ヒット時間帯の設定が瞬時)が、画面内の「上キー」には下向きの矢印が描かれ、「下キー」には上向きの矢印が描かれ、「右キー」には左向きの矢印が描かれ、「左キー」には右向きの矢印が描かれるところがポイントで、心理学的にも一種の錯覚ひっかけとなっている。

2018年7月31日(火)

昨日は午前に外出、3限に馬ブンさんの修士中間発表準備のアポ、4限に4回生・永田クンの「音楽情報科学」課題提出、5限に3回生・永田さんのゼミ相談アポがあり、夕方にも外出、とあれこれどたばたした日となった。 永田クンの「音楽情報科学」課題は、PAW-doubleからセンサ情報をOSCで飛ばして、Processingで作った全画面の錯覚ソフトの「ずらし」を制御する・・・というものだった。 ところが1106に持ってきて走らせると、マルチメディア室では動いていたのに、何故か動かなかった。(^_^;)

YouTube

そこで彼のProcessingスケッチ(ソース)を眺めたり、過去に Processing日記(4) でやっていた「Max→OSC→Processing」のところを眺めたりして、OSCから「整数」でゲットする筈のデータをfloatで宣言しているバグを発見して、無事に上のように動作までもっていけた。 これもMaxサマースクールで紹介してみよう。 久しぶりに思い出したポイントとして、「 MaxからOSCでProcessingにメッセージを送るとき、Maxがudpsendで定義したポート番号でモニタのためのudpreceiveも置いては駄目。Processingは自分がreceiveするポート番号で他にreceiveするタスクが走っていると、拗ねてOSCを受信しない(^_^;) 」というのを、ここで備忘録としてメモしておこう。

2018年8月4日(土)

もう週末だが、どたばたの渦中である。 8/1(水)の午前には同僚の葬儀に参列し、午後は準備に没頭した。 その準備とは一昨日8/2(木)と昨日8/3(金)の、電子情報通信学会ヒューマン情報処理研究会(東京女子大)での 発表プレゼン の準備である。 1泊2日、重いカバンを背負って「危険な暑さ」という東京の炎天下を歩いてきた疲れが残ったまま、今日と明日の土日はSUACオープンキャンパスで明日には模擬授業、その翌日の来週の月〜木はいよいよ東京藝大でのMaxSummerSchool2018である。

連続書字動作の「書字スリップ」
	「お」を延々と書いてもらうと・・・・途中に「あ」のミスが発生
	発音/サイレントで「あ」を挟むとミス発生増大
	1文字ごとに「あ」「い」「う」「え」「お」と繰り返したらたぶん凄いミスに !

身体錯覚
	ラバーハンド錯覚
	Full-Body錯覚
	Out-of-Body錯覚
		自分の後ろにカメラがある
		そのカメラの映像をHMDで見ている
		カメラに向かった棒が近づくと自分の肩がつつかれる
		自分が幽体離脱して後ろにいるように錯覚する
		カメラにハンマーをかざすと身体が飛び退く
	カメラは正面よりも「見下ろし」・「見上げ」の方が幽体離脱感あり
	大スクリーン/大モニタで実験してみよう

顔文字
	欧米は口で表現、日本は目で表現
	欧米はサングラスで目を隠し、日本はマスクで口を隠す

乳児のマガーク効果
	3ヶ月乳児→9ヶ月乳児になると自人種のみ弁別能力が向上(狭化)
	自人種では起きる
	他人種では起きない
今回はデジカメを持参しなかったので写真は無いが、上は1日目の研究会でメモったものである。 この中には「ちょっと、実験やってみたい」というネタが何件もある。 まったく、基礎心理学とか知覚認知ネタというのは、巡り巡って繋がったり、触発されて新しいアイデアが出てきたり、凄い世界だ。

今年から「授業アンケート」がmanabaというオンラインシステムになったのだが、これに対するコメントを書かなくてはいけない・・・というので初めてアクセスしてみた。 集計結果は、使っていないエクセルのデータなので当惑したが、なんとWeb上で「グラフで結果表示」というボタンがあるのに気付いて、なかなか優秀なシステムであるとわかった。 そこで、せっかくなのでアンケート結果をPDF化して、 このようなページ を作って、manabaのコメント欄はこのURLを書くだけ、としてみた。 従来の「紙でもらって紙で回答」というよりは、だいぶスマートになったかもしれない。 上の総合評価のグラフなど、担当者冥利に尽きるようなデータだ。(^_^)

そして10時〜13時の「デザイン学科・受験相談コーナー」で多数の受験生とその親と話して、疲労困憊で研究室に戻ると、水曜日に一部やりかけていた、明日の模擬授業の準備を進めた。 おそらく当日の明日の朝にも手直しすることになると思うが、とりあえずは こんな感じ となった。 Webはメニューだけなので、中身は動画の紹介とMaxのデモで1時間1本勝負である。

2018年8月6日(月)

ここは東京藝大・千住キャンパスのホール、いよいよ始まった「MaxSummerSchool2018」の会場である。 一昨日と昨日の「SUACオープンキャンパス2018」は、例年のインスタレーション体験展示でなく、 この ように 「模擬授業」を担当した。 そのプレゼンは この ように作っていたのだが、当日に現場の中講義室に行ってみるとネットが不調で(^_^;)、USBメモリからちょっと古いバージョンのプレゼンを見せることになった。

満員の来場者を前にした模擬授業を無事に終えてヘロヘロに疲れて研究室に戻り、来場してくれた卒業生の立仙さんと鈴木千裕さんとしばしお話をしていると、「MaxSummerSchool2018」のページには上のような写真へのリンクが置かれていた。 なかなか素晴らしい環境のようで、昨夜はワクワクしながら今日を迎えたのである。 そして今は、初日のガイダンスが終わり、初級の「Maxとは」という後藤さんのイントロ部分の懐かしい話を聞きながら、高速WiFiでサーバに快適にFTPすることも確認できた。 ただし、お金を払って参加している参加者との差別化という理由で会場での写真撮影は禁止(;_;)ということで、レポートはもっぱら文字と内職になりそうな雰囲気である。

初級の後藤さんの話はほとんど目新しいものは無かったが、中級の三輪さんのアルゴリズム作曲の話題では、自分としても新発見があった。 ランダムをmakenoteに入れれば12音音階(無調)chromatic scale、ランダムの2倍を使うと全音音階whole tone scale、3倍を使うとdiminish 7thの不安な音階、4倍を使うと暑苦しいaugumentの増和音の音階、5倍を使うとsus4系・・・といういつもの話の後で、「白鍵」すなわちDiatonic Scaleの生成、というお題となった。 いつもは何も考えずにtableを使っていたが、ここでなんと「5度円の隣接7音」、つまりrandom 7の出力を7倍ないし5倍(完全5度ないし完全4度)してその結果を「% 12」することで生成できる・・・と気付いた。 これまでさんざん、「音楽理論講座」で5度円の話と音階の話をしてきたが、まさかMaxでそれが出来るという当たり前の事に気付いていなかった、と気付かされた。

上級の後藤さんの話題は「Max8」と「Max for Live」について予定されていたが、当初予想のMax8の公開が遅れているらしく、一部だけ、ということだった。 Max8についてはぼちぼちCycling'74からのメイルで宣伝されていて、Genも発展しているらしいが、あまり特段にソソラレるというものは感じていない。 そして「Max for Live」についての話となったが、会場にはちらほら使っている人もいるらしいが、僕は一転して完全アウェーの浦島太郎、まったく後藤さんのデモとか話から置いていかれた(^_^;)。 上のように30日間体験版の「ableton_live_trial_10.0.2_64.dmg」をインストールして、ネット経由でユーザ登録して、とりあえず起動してみたが、画面がまったく後藤さんの話の状態にならないまま、話はずんずん進んでいってしまった。 まぁ、これは今後も使うつもりはないので全く焦ることもなかったが、さすが上級、初日からなんだかズッシリとした時間となった。

そして、イブニングセッションでは、小宮知久・松村誠一郎・由雄正恒の3氏のプレゼンテーションがあったが、その前の後藤さんのセッションと合わせて、上のように「PAW-double」のためのサウンドモジュールを3種類、内職にて作ってしまった。 これに合わせて、これまでほぼ無音だった「PAW-double」のためのMaxパッチ類も、共通規格で8データをsendするようにしたので、全ての「PAW-double」のためのパッチが、「センサ→グラフィック/サウンド」というマルチメディア版となった。(^_^)

2018年8月7日(火)

朝から晩までMax漬け、という至福の4日間も2日目となった。 いつものように午前5時前に目覚めて、Max漬けの幸せな今日を期待してまったり起床した。 晩のイブニングセッションでは僕のプレゼンテーションもあり、東京にあれこれ持参した機材も藝大に持っていかなければならないが、モロに関東を直撃しそうな 台風13号 (←台風と言えばPink Floyd「吹けよ風、呼べよ嵐」ということでYouTubeからゲットしてmp3化してみた) のために、これまでの猛暑とは一転して、朝から霧雨模様で、持参した折り畳み傘の出番となった。 ヘタすると最終日に浜松に帰る新幹線が動かない・・・という状況に備えて、最終日のホテル予約を追加して(当日午前10時までキャンセル無料)、さらにホテルの部屋で着替えを洗って干して、予備一式を追加した。

そしていよいよ東京藝大の会場、2日目である。 朝9時半ちょっと前に着いたらほとんど参加者もいなくてスタッフが出てきたのは9時半、ここから空調もスタートすると判明したので、明日からは早めに着いたら近くの喫茶店で待つことにした。 後藤さんはあまりにMax達者でおそらく参加者の多くの上空を通過していて、一方で三輪さんはコンセブチュアル・アーティストとしての「風」を巻き起こす人なので(といっても昨日の再発見は新鮮だった(^_^))、今日から登場の仲井さんの「Max講座」こそ、初心者・中級者にとって収穫の多いものになるだろう・・・という予感がある。 スタートの10時にザッと見回すと、ほぼ満員の昨日に比べてやや空席があるが、「初日でビビッて退散した人がいる」・「上級者なので初級なんか出ない」といういずれか不明だが、MaxSummerSchoolというのは、たとえ上級者でも「初級コース」に内職付きで参加していると、必ず新鮮な発見がある、というのが僕の確信なので、勿体無いと思う。

そして、「まずはMSP」ということで、上のような「Audio Tester」で音を出したりマイクが生きていることのチェックから始まった。 僕はこの「Audio Tester」はまったく初めてのものだったので、いきなり冒頭から新発見の収穫となった。 「Maxのobjectはたくさん覚えようとしなくてよい」という意見は僕も賛成だが、「ISPWの時代は10個程度だったのでまずは10個程度でOK」というのは、またまた新しい知見である。 そんな感じで、新たに知ったことを以下にメモしてみた。

そして、ここから先は本当にシンプルな「オブジェクトの接続」になったので、合間の内職として以下のように、「bucket」で次々と並ぶスライダに表示させる・・・というパッチを作ってみた。 ヒューマンインターフェースは自作のセンサで・・・という僕にとって、スライダーを入力インターフェースとして使うよりは、このようにディスプレイとして使うのがしっくり来るのだ。

その後、話題は「metro」、「random」などに進んだが、ここはさすがに何も目新しいことは無かった。 せっかくなので、かつて作った「10秒タイマ」Maxバッチを「Google資料集フォルダ」に上げてみた。 誰か遊んでくれたら嬉しいなぁ。 さらに話題は「trigger」になったが、trigger(あるいは単に「t」)に並ぶ要素は、「b」・「i」・「f」・「s」・「l」があり、リスト「l」はスペースで区切った多数の数値、文字列「s」は1個の文字列だけでなく、スペースで区切った多数の文字列も出す(もちろんリストからも出る)というのは、ヘルプで実験して新発見した。 基礎編の最後は「line」で、さすが、パラメータがちょっとトリッキーな形式になっているところを押さえてくれた。 「line」をやったところでサンブラーに行く・・・というのも、さすがの展開である。(^_^)

そしていよいよ、知らなかった事が出てきた。 「buffer~」の出力を浮動小数点で受けると、その数値(msec)は波形メモリの位置となっていた。 上のパッチは、波形メモリにサンプリングして、それを等速・逆回り・オクターブ下・・・などと再生する、というのは「サウンドデザイン」の講義でも学生に紹介していたが、まさかこんなに簡単に(「groove~」を使わずに)スクラッチが出来るとは思わなかった。 これは(覚えていれば)、さっそく後期の「メディア数理造形演習」の初日にでも紹介してみよう。

なかなかに「濃い」午前の2時間のセッションの最後には、上のように scratch.maxpat にrandomによる自動スクラッチ再生、さらにそのrandomの時間間隔をrandomで可変させる、というものまで作ってみた。 単純に「あいうえお・・・」と囁いただけの音声で、右端のrandomスクラッチを走らせて生成されるサウンドが こんな感じ になってくれるとは、なんという収穫だろう。 これぞMaxSummerSchoolの醍醐味である。(^_^)

昼休みにコーヒーを買いに外に出てみると、もう台風の影響か、風が吹き始めていた。 上のように、大型で鈍足という筈の 台風13号 はちょっと加速しつつ、当初予想よりも東寄りに行きそうで、今晩とか明日の雨風を別にすれば、たぶん最終日には無事に帰れそうな雰囲気である。 ただし藝大ホールのMaxSummerSchool会場でセッションが始まってしまえば、もう外の天気など関係ない、熱い時間が流れているのである。

午後イチの中級コースの三輪さんは、当初の「またりさま」をやめて昨日の議論の延長にする(自作の解説)、という事になった。 これはまさに歓迎で、5度円など音楽理論のもっとも根幹/深淵に迫る、というのはなかなか日常にない「修行」であり、まさにMaxSummerSchoolならでは、というものなのだ。 そして、三輪さんの作品(いわばMaxでアルゴリズミックに生成する「またりさま」みたいなもの)のルールをメモしてみると、上のようなものだった。 メモには僕の耳で聞いての印象も一緒に記述している。 調的構造がありながら自由に飛躍するランダムさが心地よい音楽だった。

僕には、全体としては、1993年頃、かつてロジスティック関数によって「カオスの淵」あたりのフレーズを生成していた時のような振る舞いを思い出した。 ロジスティック関数のシミュレーションも「前回の状態から、ある関係でその次の状態を決定する」という繰り返しなので、おそらく三輪さんが「耳」で選択したルール(アルゴリズム)のどこかに、カオス(完全なランダム)でなくその「淵」の付近の振る舞いを見出したのでは・・・と感じた。 この情報を元に、何かアルゴリズミック作曲プログラムは出来そうな気もする。 ただしこのMaxSummerSchool期間中に内職できるかどうかはちょっと不明である(^_^;)。 作戦としては、僕がカオス生成でやったものは、状態変数として浮動小数点変数を用いて、それを単純に12等分平均律に線形離散化マッビングしていたのが「つまらない」原因だったのだ、と今なら分かる。 実数スケールのカオス振動をノートにマッピングするという考え方では駄目で、5度圏の持つ調的構造の中で「離散カオス」を生成するようなアルゴリズムを探すというのは王道なのだろう。 とりあえず、ロジスティック関数からカオスとカオスの淵を行き来する以下のパッチ Chaos.maxpat を発掘して、Google「資料」領域に上げてみた。

そしてここから、話は「17等分平均律」に進んだ。 17とか19とか31とか、「あれこれ平均律」は多数あるが、まぁ僕はあまりソソラレない話題である(^_^;)。 ただし三輪さんの話にあった新発見「 オブジェクト[mtof]の入力は実数値OK 」という収穫はあった。

話題に関連して、色々な振動数比のサイン波を同時に鳴らして聴き比べる、上のパッチ listen_ratio.maxpat も、Google「資料」領域に上げてみた。 本当は、 音律について のページを紹介したいのだが、ここは語ると時間がいくらあっても足りない深淵なので(^_^;)、グググッと堪えてパスである。 そして遂に、テーマ「GEN」という、知りたかった本命テーマの、本日の山場の後藤さんの上級コースの時間が近づいてきた。 なんという幸せな、「濃い」一日だろう。(^o^)

スタートに際して、まず後藤さんが「GENとはとても厄介である」と宣言した(^_^;)。 「Maxの中に他の処理系(C++)を持ち込む」GENは、Low-Level、つまりコンパイルするので高性能でCPUを使わないというメリットがある。 C++で記述した処理モジュールは裏でコンパイルされて、Maxから呼ばれて動作する。 ビジュアルMax環境下でテキストベースのコーディングをするが、Xcodeなどのコンパイラは不要であるという。

GENには上の4タイプがあるという。 jit.gen(マトリクス処理)とjit.pix(4プレーンの映像マトリクス処理)はCPUを使っていて、jit.gl.pixはCPUとともにGPUを用いたシェーダ言語であるという。 これまでjitterで重かったものをGENにすれば速く軽くなるとすれば、これはぜひ習得を目指したい。 試しに新しいパッチに「gen~」を置いて、実行モードで叩いてみると以下のようになった。 サブパッチウインドウの右側には「C」という謎のものがあり、以下のようにC言語での記述が現れてきた。

・・・しかしここから、後藤さんは滔々と解説してくれているが、サンプルを叩いて確認しているようで、次第にワケワカメになってきた(;_;)。 そして、「課題」として出題されていたGENを実現しようとして、厖大なチュートリアルパッチを開いているうちに時間切れとなり、以下のような残念な結果で終わった。 そして、隣でサクサクとやっていた高見さん(新・SUAC実習指導員[IAMAS卒業生])は、なんときちんと完成したので、とりあえずスクリーンを撮影した。 明日には内職でなんとか完成まで持っていこう。(^_^;)e

・・・そして、予定通りに30分のプレゼンを終えて席に戻ってきたところである。 MUSEとのBluetooth通信がうまく接続されずにパスしたが、まぁそういう事はたまにある(実はMUSEが最後まで繋がらなかったのは今回が初めてだった)。 本日イブニングセッション最後の比嘉さんの話では、なんと親友のロシア人研究者Denisががんがん進めてきたopenFrameworksを活用した、という話で繋がっていた。 僕も1990年代は「Image/ine」とMax、2000年を過ぎてからは小林茂さんがBeOSをカスタマイズしたローランド「DV-7」などを活用していたのを思い出した。 そして濃くて熱かったMaxSummerSchoolの2日目も終わりである。 レーダーによれば台風の影響で藝大を出た瞬間はちょっと雨が強いようなので、北千住の駅まで続く「妖しいお店」のどこかで乾杯することにしよう。(^_^;)

2018年8月8日(水)

Max漬けの幸せな日々の3日目である。 昨夜はあまり記憶に無いが(^_^;)、東京藝大から北千住の駅に行く途中の居酒屋に、高見さんを含めてIAMAS関係者5人と行って乾杯して、その後は駅前のカラオケに行ったような気がする。 手元の リスト への書き込みによれば僕は計5曲しか歌っていなかったようだが、確かにお財布はかなり軽くなっていた(^_^;)。 台風13号 は以下のようにどうやら東寄りに進路をとっている模様で、今日から明日まで雨模様ではあるものの、なんとか最終日の明日には浜松に帰れそうな気配だ。

昨夜は最終の地下鉄でホテルに帰ってきたので就寝が遅く、いつもより1時間ほど遅く6時過ぎに起床したが、そこで最初に思いついたのは「昨日の未完成のGENプログラミング」だった。 そして起き出して数分で、以下のように、ちゃんと動くものが出来てしまった(^o^)。 こうなれば、昨日のイブニングセッションでデモった各種のパッチをGEN化して、CPUがどのくらい軽くなっているかを検証してみたくなった。 これは今日の内職のメインテーマとしたいが、傘を差しながらまたあのセンサ類を藝大まで持参するのが面倒・・・という悩ましい問題に直面した。

そして、ここは東京藝大のホール、MaxSummerSchool2018の3日目の会場である。 昨日と寸分違わず9時半ちょうどの到着となった。 結局、 台風13号 が近付いて風雨が強くなっているために、荷物を減らすためにPAW-doubleだけ持参して身軽にやってきた。 センサ入力がなくてもMSPは走るだろうから、GENの実験はパッチだけで出来るのでは・・・という見立てである。 昨日のイブニングセッションのプレゼンテーションの動画と写真を高見さんに頼んでいたが、なんとか無事に撮れていたようで、いまQuickTimePlayer7でAVIからmp4に変換中で、そのうちYouTubeに上げるかもしれないが、写真は日々、撮り続けているので、終了後にWebに上げることになるだろう。 昨日までの2日間で166枚とかなり控え目である。

3日目の初級コースはオシレータからである。 「音の3要素」というお話になったので、いつも「サウンドデザイン」の講義の初日に学生に見せる上のパッチを発掘してきて、これも資料庫に上げてみた。 いつもこの周波数を15000Hzとかどんどん上げていき、「聞こえている人だけ手を上げて」というのをやっている。 右端のサイン合成のところが、ちょうどハモンドオルガンのドローバーみたいになっているのがポイントである。 そして以下のように、「cycle~」(正弦波)・「saw~」(鋸歯状波)・「rect~」(方形波)・「tri~」(三角波)・「rand~」(ランダム)・「noise~」(ホワイトノイズ)という品揃えに続いた。

ここで面白いと思ったのは、「rand~」はカオスを可聴化した時(1990年代前半に実験とか作曲とかしていた)のサウンドそのものだった事である。 入力の周波数を50から20000まで上げてみた「rand~」のサウンドは これ である。 Maxは内部的にカオスのアルゴリズムで「rand~」を生成している可能性もありそうだ・・・とヘルプを見てみると、要するに入力周波数ごとの間隔で-1から1までの実数値をランダムに生成して、オーディオのサンプリング周期でそれらを補間しているいう。 つまりは完全なカオスと同等のランダムノイズでありながら、周波数帯域という特性を持っているということだけなのだった。

それより驚いたのは、仲井さんがチラッと言っていた「最近はこんなのがあるからシンセをいちいち作らない」という、上の「BEAP」というやつである。 これは今日の最大の収穫かもしれない。 既にMaxで作られた、オシレータでもフィルタでもエフェクトでも、まぁ錚々たる便利な「完成されたモジュール群」がこんなところに並んでいたのだった。 しかしこれを使ってはオシマイ(創造性の放棄)なので、たぶん僕はここは今後も無視していくだろう。

そして、周波数を変調するFMと振幅を変調するAMは軽くパスして、左右のpanpotをスムースに移動させるpannerに話題が移った。 これまであまりやっていなかったが、仲井さんの紹介する方法とは別に上のように簡単に作って、0.2Hzあたりから10000Hzあたりまでpanningの周波数を上げつつホワイトノイズの音像を移動させたサウンドが これ である。
そして、またまた新しい技をゲットした。 こっちがむしろ、今日の最大の収穫かもしれない。 パッチ内であるブロックを指定した状態で、「command + shift + e」によってそのブロックがサブパッチ「p」になる(→すかさず名前を付けること!)。 それを元に戻すのは「command + shift + d」である。 いやいや、これは凄い技である(^_^)。
さらに「zmap」というのも知った。 これは「scale」と同じようにマッピングするのだが、scaleはその補間アルゴリズムで入力範囲を上下に超えた場合にもさらに外挿していくのに対して、zmapは入力範囲の両端でクリップして外挿しない、というものである。 これはいつも変数のインスペクタで最小値と最大値をクリッピングしていたのに対して、新しい方法というものである。

上のようにどうやら東京の 台風13号 のピークは今夜から明日の早朝までのようで、明日の最終日が晩に終わってから浜松に帰る新幹線は大丈夫の模様・・・と判明してきた昼休み、午前中は内職の余裕が無かったので、とりあえず既存のMaxパッチのCPU使用率を調べてみた。 すると、もっとも重そうなものでもピークで「7%」程度であり、たいていのパッチは「1%」か「2%」程度である事が判明した。 やはりMax(Mac)が現在に比べて1/100倍とか1/1000倍ほど非力な時代に、Maxプログラミング中にCPU使用率を恐々調べて、「25%」まで行くと必死に軽量化に務めた体質が身に付いてしまっているようだ。 これを「貧乏人根性」と言う。 こうなると、既存のパッチの一部をGEN化してもほとんど何も変わらないので、「GEN化を実験する」という内職テーマのモチベーションがぐっと下がってしまった。(^_^;)

そして午後の「中級編」の三輪さんセッションになったが、なんとその後の「上級編」も今日は三輪さんだった。 その冒頭に後藤さんからのアナウンスがあり、台風で警報が出た場合には、学長からの命令として藝大キャンパスを閉めないといけないので、その場合にはそこで今日は終了になる、という事だった。 明日の朝についても、 MaxSummerSchoolページ に開催についても告知されるので、朝イチでまずここをチェックすることになる。 今日はお話が中心となりそうなので、以下にメモしていくことにした。

アルゴリズミック・コンポジション
	・変換する
	・乱数で作る→確率的
	・アルゴリズムで創る - 乱数アルゴリズムを自作する
	・自律システムを創る
構造は考えられるが、結果は予測できない → 検証/シミュレーション
「逆シミュレーション音楽」 - 人間がアルゴリズムを自分で考えて創り出す音楽
実際に5人で「蛇居拳算」をやってみた
	    0 1 2
	0   0 2 1
	1   2 1 0
	2   1 0 2
		z = {6 - (x+y)} mod 3
その後、このアルゴリズムを実装したMaxパッチの解説が続いたが、その間の内職として、昨日、資料庫に上げていた YouTubeリンク集 に続いて 参考資料リンク集 を作って、資料庫に上げておいた。 そして、中級セッションの後半、英語で解説する三輪さんを外人が日本語に通訳している不思議な解説ビデオの紹介により、「アルゴリズムに従って人間が行う音楽」をコンピュータによってシミュレーションし、それを自動機械で現実化した、という面白い実例が理解できた。 かつてホームページで以下のように「作曲するぞ」「作曲するぞ」「作曲するぞ」「作曲するぞ」「作曲するぞ」「作曲するぞ」「作曲するぞ」「作曲するぞ」「作曲するぞ」「作曲するぞ」と延々と並んでいたその迫力を改めて実感できた。 Maxも素晴らしいが、三輪さんも素晴らしい。(^_^)

そして夕方の「上級編」が再び三輪さんで、ここではフォルマント兄弟(佐近田さん+三輪さん)の話題となった。 MIDI楽器を使ってボイスを作る中で出来た「和音平均化アルゴリズム」というのはちょっと謎だったが、「現在Note ONである全てのノートナンバの平均」ノートナンバ(float)を返して、それをmtof(float対応)でボイスのピッチにする、というものらしい。 昨日だか一昨日に知った「mtof」がさっそくここで関係してきた。 実際に三輪さんがMIDIアコーディオンを実演してくれたが、半音より狭い微分音程(都々逸や民謡に使ったらしい)がうまく生成できる優れものだった。 フォルマント合成での歌声合成にこだわるのがフォルマント兄弟であり、サンプリングとかボーカロイドには迎合しない姿が清々しい。 さすがの「上級編」であった。 以下のように、MIDIで鳴らせるフォルマント兄弟の歌声合成エンジンが このページ にある、と知ってゲットしてみた。 そのうち何か実験してみるかもしれない。

そして3日目の晩のイブニングセッションになったが、ここで体力的にちょっとキツくなってきたので、最終日・明日に向けた体力温存のため、後ろ髪を引かれつつも3人のうち2人のプレゼンを聞かずに退出した。 そして、Webレーダーで確認していた通り、ちょうど雨が弱い時間帯だったこともあり、無事にホテルに帰着した。 いよいよ明日は最終日、台風が逸れて早めに過ぎ去ってしまうことを祈るしかない。

そして、ホテルの部屋からYouTubeに昨日のプレゼンの記録動画を このように 上げてみた。 色々とトラブルもあったが、まぁそれもご愛嬌である。 MaxSummerSchool2018の「撮影禁止」というのは、有料参加者とそれ以外との差別化の必要性から・・・ということだったが、イブニングセッションは一般に無料開放しているので、プレゼンター自身が自分のプレゼンを無償公開しても論理的には矛盾は無いような気がする。 このような話をしてちょーだい・・・というオファー(嫌いじゃないどころか大好き)には、交通費だけでいつも受けているので、皆さんのお声掛けをお待ちしている。

2018年8月9日(木)

Max漬けの幸せな日々の最終日である。 もう20年前から 僕のサイト の冒頭に置いた以下の自作の「漢文」を、この3日間はひしひしと実感できている。 そして今日は遂に、幸せな「Max漬け」4日間の最終日なのだ。

関東直撃、と心配されていた 台風13号 は、以下のように進路予想のもっとも東側を進んだことで、東京はほとんど雨の心配もなくなった。 念のため予約していた今夜のホテルをキャンセルして、宅急便で送るつもりだった機材もそのまま持って東京藝大に向かえそうである。

そしてここは会場、藝大のホールである。 今朝はホテルからこのページをFTPしていたら、途中でサーバが不調となって、「nagasm.org」全体が落ちてしまった。 サーバの実体はカリフォルニアにあるのだが、「リモートメンテナンスページからサーバリセット出来る」というのをやっても変わりなく、また今回も業者に「サーバリセットして下さい」というメイルを出した。 そして約1時間後にここ会場に着いたところで確認すると、何事もなかったように復活していた(^_^)。 まぁ、このトラブルは最近では「年に一度」程度なので、すっかり慣れっこになっている。

そしていよいよ最終日の「初級編」、仲井さんである。 上のパッチは昨日の仲井さんの提示したサンプル(を整形したもの)であるが、なんといっても パッチ内であるブロックを指定した状態で、「command + shift + e」によってそのブロックがサブパッチ「p」になる。 それを元に戻すのは「command + shift + d」。 というスゴ技が圧巻である。 今日はこれらを組み合わせて、ライブサンプリング系のサウンド・プロセッシングをやっていくらしい。

そして、上のようなクロスディレイと格闘している間に、「パッチコードを迂回させる」のは「パッチコードを選択してcommand + y」というのを知ったが、「迂回しているパッチコードを元に戻す」ためのショートカットについては仲井さんも知らなかった(^_^;)。 あと、これまで使ったことのない「プレゼンテーションモード」とかは僕の頭上を通過していたが、昼休みにCycling74のサイトの解説を読んでなんとか理解できた。 さらに、以下のような「使える技」をゲットできた。 これは後にさらに新しいものを知ったら追加していくことにしよう。

そして午前の最後には、クロスディレイと振幅モジュレーションのデモとして、ピアノやエレキギターやバイオリンのライブ演奏に加えるプロセッシングが響き渡った。 それぞれの奏者がアドリブで弾いている横で、仲井さんは刻々とパッチを作るという「ライヴ・コーディング」も実演してくれた。 これはかつて1990年代の後半あたりに、Kymaで僕や吉田靖さんが苦労してやってきた事なのだが、今であればMacの1台で軽々と出来てしまうのに圧倒された。

午後の「中級編」も仲井さんで、いよいよjitterに突入した。 「jit.grab」でカメラ入力して、「jit.resamp @xscale -1」で左右反転して、「jit.rgb2luma」でグレースケール化して、「t l l」で2つのリストとして出力して、その出力をたすきがけに「jit.op @op absdiff」の2入力に入れることで、前後のフレームの差分が取れる。 これを「jit.3m」に入れて第2出力(平均値)のリスト(4つのデータ)の先頭のアルファ値を取得して、zmapでスケーリングして、lineに「$1 100」と補間(平滑)すると、カメラの前で静かにしていれば無音(0Hz)になり、カメラの前で動くとデータが得られる(テルミン的)上のような「画像センサ」が完成した。

この手の画像センサをスイッチにするには、スレショルドを超える判定が必要になるが、「past」というオブジェクトがある事を初めて知った。 また、画像を水平方向に8分割する「jit.scissors @columns 8 @rows 1」によって、画面の中で変化があった部分だけbangを出す、という画像認識センサ(スイッチ)が上のように出来た。 さっそく、『パッチ内であるブロックを指定した状態で、「command + shift + e」によってそのブロックがサブパッチ「p」になる』という技も駆使してみた。 この様子だけは YouTube に上げたが、さすがに内職ではこの手間はもう無理である(^_^;)。 そして充実のうちに「中級編」が終わった。

休憩時間の雑談で、ライブサンプリングのスタイルのComputer Musicでは常に課題となる「いつサンプリングをスタートするか」(自動化したい)という話題で、 Max and Max for Live Patches and Externals というサイトを紹介してもらった。 そこには、かつて一世を風靡した「fiddle~」だけでなく、上のように色々とあった。 これは絶対にチェックしないといけない宿題である。

そして夕方、最終日の「上級編」の後藤さんの出番となった。 希望が多いのでjitterのOpen-GLの話題に重点を置いたというが、なんと用意されたサンプルは66種類にもなった。 最近のjitterの重要な変化として、これまでは「qmetro」で「t b erase」で「jit.gl render」を叩いて、そのレンダリングの出力は「jit.window」に描画されていたが、これが「jit.world (名前) @fps 30」だけで良くなったのだという。 これは最近のjitterの進化らしいが、過去のOpen-GLも「jit.world」を使った方が軽いらしい。 その他の話は、厖大な時間をかけて過去に全てのjitterチュートリアルをなぞった身にとっては、それほど目新しいものではなかった。

Open-GLに比べてGPUを使っていて軽快だ・・・というのがShaderらしい。 「jit.gl.slab」というのがそれで、Max(jitter)と結びつけるためにはXMLでなんだかおまじないを宣言する必要があるらしい。 しかし、これまでOpen-GLをよく理解しないまま使ってきたとはいえ、Shaderという新しいものはそう簡単には入ってこなかった。 Max/jitterのグラフィカルプログラミング環境とは別に、従来のテキストベースで記述したShader言語の処理を結びつけるものらしい。 その意味では、MaxでJavascriptを使ったり、あるはいつぞや調べた「lua」(jitterと結びつく)などと似たような世界らしい。 要するにXMLの書式でMaxと連携するShaderが取り込むパラメータを渡すものらしい。 実際には、MaxのResourceの奥深く、以下の場所にちゃんとShader関係のexamplesは置かれていた。 後藤さんの解説では、 GLSL Sandbox というサイトにあるプログラムをコピペすれば出来る・・・という話だったが、残念ながら最後まで到達できなかった。(;_;)

そして最終日のイブニングセッションとなった。 最初の渡邊さんは空間音響処理(アンビソニック)の話題だった。 調べようとしてみると、いきなり Ambisonics には「Ambiophonicsと間違うな」と書かれていて、 Ambiophonics には「Ambisonicsと間違うな」と書かれていた。 なんともややこしい(^_^;)。 リサジューよりも面白い、以下のような「バラ曲線」というのも知った。 この形状で音像を移動させるらしい。

2人目の安野さんは「ゾンビ音楽」という自作の機械による自動演奏音楽の紹介である。 多数のリコーダーにエアポンプで空気を送り、全ての指穴をディジタルのビットとしてエアシリンダで操作しているものであるが、なんともエアポンプの騒音がかなり大きくずっと響いているのはいかがなものか・・・と思った。 SUAC学生の過去の作品(エアーポンプとMax制御バルブを使ったもの)では、防音箱にポンプを入れてなるべく遠くに置いて長いホースでエアーを送る、という部分にかなり苦労したのを思い出した。 美術館バージョンでは2ヶ月間の連続演奏(音は途切れず鳴り続けている)だったそうである。 コンサートバージョンは1時間という「尺」らしいが、電動エアーポンプでなく、下のように4人の人間が風箱にエアーを送るために足踏みポンプをずっと踏み続けている、という風景だった。(^_^;)

そして最後のプレゼンは野村さん登井さんによる「Max 7とROLI Lightpad Blockを利用した音声や映像コントロールのご紹介」ということで、どうやらMI7のビジネスモードらしい。 Max7の日本での正規代理店である「Mi7」社(社長の村井清二さんもよく知ってたりする)は、かつて1990年代は「カメオインタラクティブ」という会社であったこと、さらにその前はたしか「ナニワ楽器」だったような気もする。 カメオ時代は「Maxは取り扱いますがサポートは一切ございません」という清々しい(まったくMaxの事を知らない)ビジネスだった。 僕は自分のMaxもSUACでごっそり導入しているMaxも、全て米国Cycling'74から直接購入している(SUACでは日本の商社が媒介)ので、MI7はこれまでも今後も完全にノータッチである。 Max7のPreferenceには「URL proxy」というのがあるが、これはプロキシサーバを経由するSUACのために、わざわざCycling'74のプログラマが(SUACのために)仕様を追加したバージョンを作ってくれたのである。(^_^)

そして最後は、MI7が取り扱い賞品をプレゼントするという抽選会があり、なんと僕に上の「Lightpad Block」が当たってしまった(^_^)(^o^)(^_^)。 これはぜひ、分解して、改造しなくては(^_^;)。 さらに「Max8は9月ごろ」というアナウンスもあった。 まだまだSUACも僕もMax7でいくことになるので、当面は傍観である。 そしてフリーディスカッションの時間を経て、無事にMaxSummerSchool2018が終了した。 藝大のサーバに記録が永続するかは不明ということで、僕のプレゼンテーションは ここ に置いた。 皆さん、熱く、長く、幸せな時間を本当にありがとう。(_o_)

2018年8月10日(金)

昨夜は北千住から東京に向かう電車の中で電話がかかってきて、SUACから持参していたセンサ類一式をごっそりそのまま、椅子の下に置き忘れていた事を知らされた(^_^;)。 しかし「静岡文化芸術大学」と書かれたバッグに入れていたので、藝大スタッフが気付いて連絡してきてくれて、SUACに着払いの宅急便で送ってもらうことにした。 まぁ4日間、高密度の参加でヘロヘロに疲れていたので、こういうミスもあるのだ。 そして最終の新幹線で浜松に帰ってきたが、やはり今朝は朝5時前には目覚めてしまって、二度寝のあと、遅い出勤といっても研究室に7時半には着いた。 4日間で約160本のメイルが届いていたので、藝大からリプライしたものもあるが、それぞれ整理して、さらに今回は「撮影禁止」ということでスナップ写真ばかりだったが、それでも200枚以上あった写真を MaxSummerSchool2018フォトレポート として上げた。

そして、こんなところで運を使ってしまっていいのか・・・という上の「Lightpad Block」の箱を開けてよく見てみると、なんと最新のiOSのiPhoneかなんかで専用アプリを入れないとまったく使えないものだ、と判明した。 僕のiPadのiOSは古いままなので、何も手出しできない。 これは高見さんにお願いして、共同で「Maxと通信するところまでのセットアップ」というのに挑戦する必要がありそうだ。 SUACは来週前半はお盆休みということらしいので、その後にトライする、という「ぼちぼちモード」でいくことにした。 これから10日間は、某論文執筆というのが最大のお仕事になり、ちょっとMaxからも途絶した日々となる。 このMax7日記もようやくHTMLが185KBほどになったようなので、ここでpart6を終えて、続きは part7 にいくことにしよう。

→ 続・Max7日記(7)

「日記」シリーズ の記録