科目名  サウンドデザイン 受講者  技術造形学科専門科目・必修科目・2回生前期 担当教員 長嶋洋一 <テーマ> サウンドデザインを題材として、エレクトロニクス技術の基本を理解する <授業の目的・方法> 具体的なテーマとして1次元の電気的信号である「サウンド」を題材に取り 上げ、エレクトロニクス技術全般に関する基礎的・定性的な理解を得ると ともに、素子などの要素を理解して簡単なエレクトロニクス回路を実際に 製作できることを目的とする。そのために、実験回路によるデモと計測の 検証を中心に「サウンドデザイン」の全般を網羅的に概観する。 <授業計画> (1)ガイダンス (2)アンプとオシレータ (3)「音」の物理とエレクトロニクス (4)タイマとカウンタ (5)フィルタ (6)エンベロープとモジュレーション (7)エフェクト(ディレイ、コーラス、ビブラート、トレモロ、ディストーション) (8)メモリとサンプリング (9)A/DとD/A (10)MIDIと電子楽器 (11)GMとSMF (12)シーケンサとDTM (13)センサとインスタレーション (14)インタラクティブ・アートへの道 (15)補遺とまとめ <評価方法> ・試験は行わない。(^_^) ・平常の出席点を重視し、課題・小レポートなどを総合して評価する。 ・この講義を受講した学生は「ハンダ付けならOK」となっている事が  大きな目標であるので、ある程度まともにハンダ付けが出来ない場合  には、毎回出席していても単位にならない。心配な学生はいくらでも  手取り足取り教える(^_^)ので、自信を持つまで十分に練習すること。 <その他(テキスト、参考書、注意事項等)> ・講義は、南棟4階東端の「マルチメディア室」と、北棟3階東端の  「電子制御機器制作室」において行う。基本的には、毎回、スタート  はマルチメディア室の予定であるが、講義内容の進行によっては最初  から電子制御機器制作室になる場合もありうるので、掲示に注意して  遅刻しないこと。 ・マルチメディア室(SUAC唯一のMac部屋)では、コンピュータの使用  環境が特殊であり、十分に理解していないとトラブルを起こす可能性  があるので、講義冒頭のコンピュータ操作に関する内容をよく理解  して活用すること。この講義の単位を取得できない場合には、環境を  壊す恐れがあるので他のマルチメディア室を利用した専門科目(音楽  情報科学、ソフトウェア論、インタラクティブシステム論など)の受講  登録は認めない。この場合、技術造形学科としては絶対に卒業できない  ので注意すること。 ・テキスト「コンピュータサウンドの世界」(長嶋洋一著・CQ出版)  教科書として強制しないが、この本の全体を読んでいることを前提に  話をするので、入手するなり図書館蔵書(図書館購入分に加えて2冊、  寄贈済)を読んでおくこと。 ・テキスト「作るサウンドエレクトロニクス」(長嶋洋一著・ASL出版)  教科書として強制しないが、この全体を読んでいることを前提に話を  進める。 ・参考書「コンピュータと音楽の世界」(長嶋/平賀/平田/橋本編・共立出版)  教科書として強制しないが、この本を一度は手に取って眺めたことを  前提に話をするので、入手するなり図書館蔵書を眺めておくこと。 ・資料等は一部配布するが、基本的には必要な資料等はWebに置く。  Web資料は常に更新されているので、MOやCD-Rなどのメディアに  固定しないこと。古い資料を使ったことによる弊害は本人の責任で  ある。Web資料は常に必要な時に最新のものを参照すること。 ・この講義はIT関連であり、その情報リテラシ教育の一環としての  長嶋講義ローカルール(携帯電子機器の電源OFF等)を厳守すること。