富士登山2010

2010年7月 長嶋洋一


このように半年前から準備をして、 ゼミ4回生の伊熊さん・田畑さんとともに、3度目となる富士山登山に挑戦しました。 前回は12年前でしたが、 ルートはいつもの富士宮口(新5合目)からとして、今回は9合目「万年雪山荘」に泊まりました。 狙いすました平日ということで、道路も登山道も山荘も空いていました。 そして驚くほどの好天に恵まれましたが、そのために強烈に日焼けしました。

朝8時に集合して11時過ぎには富士宮口(新5合目)に到着。2400メートルの高度に馴れるために、 レストハウスでの昼食、身支度などをして約1時間ゆったりしました。 5合目の物価は、ペットボトル500ccが300円です。

12時半あたりに新5合目を出発して、25分ほどで6合目に。ここには2件の山小屋がありました。 学生は2人とも静岡県民ですが富士登山は初めてということで、5合目で登山杖を仕入れて、 ここから山荘ごとに焼き印を入れてもらいました。 6合目ではペットボトル500ccはまだ300円ですが、7合目から上では全て(水でも)500円となります。

6合目あたりまでは、山頂方向を見上げると、頂上(10合目)の山荘もわずかに見えるのですが、それ以降は富士山の形状から、 見える「てっぺん」が8合目の山荘まで、というのがずっと続きます。1時間半ほどで、新7合目の「御来光山荘」へ。

7合目から1時間以上かかって、やっと着いたのは「元祖7合目」の「山口山荘」です。 初めての人はこの2つの7合目にちょっとたじろぎます。

このあたりから、田畑さんが頭痛(高山病)と戦いながら、ゆっくりと登ったので、8合目の「池田館」に着いたのは午後5時ちょっと前になりました。

8合目には診療所もあり大きな山荘なのですが、そこから山頂へのキツさを知っているので、宿泊の予約は9合目にしました。 マップでは30分とありますが、スローペースなので1時間以上かかりました。 かなり寒くなってきたのでいろいろ着込みつつ、夕食時間が19時までなので、 「ばんごはんばんごはん」と念じて頑張り、無事に9合目「万年雪山荘」に着きました。

ここで、夕食の時にビールをいただいたのが災いして、炎天下の日焼け(火傷)の炎症とともに僕も頭痛(高山病)となり、 布団に横になってもヘンな夢を見たり脂汗をかいたり、と苦しみました。高山ではビールは止めましょう(^_^;)。

午前2時には明かりが点灯して、皆んなゴソゴソと準備を始めます。 お弁当を受け取り、暖かいボタージュスープを飲んで、2時40分に9合目を出発しました。 ヘッドランプでの夜間登山なので写真はまったくありませんが、9合5勺の「胸突山荘」を経て、 午前4時半ちょっと前に、山頂・10合目に到着しました。

この10合目の岩に登ると、どうも御来光(日の出)は、向こうにある岩のあっち側のようでしたが、 高山病でギリギリの僕と田畑さんはその場で日の出を待つことにしました。 そして元気に伊熊さんが、さらにちょっとの山道で向こうにある岩の上に行き、 そこで撮ってくれた御来光の写真がコレです。

以下の写真は、4時50分から6時15分まで、山頂でまったりとあれこれしていた風景です。

僕はここらでなんとか頭痛もおさまりましたが、田畑さんは酸素を吸いつつ、ずっと戦いました。 6時20分ごろに山頂を出発して、ゆっくりと下山しました。 1時間後には、夜間登山で通りすぎていた9合5勺の「胸突山荘」でも、焼き印と記念写真を撮って、これで全ての山小屋コンプリートです。

下山もけっこうタイヘンでしたが、11時過ぎに、無事に新5合目に帰ってきました。

その後、奇石博物館の近くにある銭湯に行ってさっぱりして、空いている高速を快適に浜松に帰ってきました。 お疲れさまでした。