静岡文化芸術大学・長嶋洋一担当科目シラバス一覧 (まだ改定されていきます) ===================================================================== 科目名  情報処理III 担当教員 長嶋洋一 <テーマ>  高度なコンテンツを実現するための情報処理的な背景を理解する <授業の目的・方法>  インターネット時代のリテラシ教育の一環として、ホームページによる 情報発信のための基本と応用について体験的に理解する。HTMLの理解と JavaやShockwave等のマルチメディア・コンテンツの活用手法を体験的に 学ぶ。あわせて、HTMLのベースともなった文書処理系LaTeXを理解し、 ワープロにない表現能力とドキュメント作成の本質を体得する。 <授業計画> (1)ガイダンス (2)ドキュメントとマルチメディア (3)HTMLとホームページの基礎 (4)アニメーションとインタラクティブ機構 (5)Javaの導入と活用 (6)Shockwave(Director)の導入と活用 (7)Acrobatの導入と活用 (8)文書処理系LaTeX (9)LaTeXによる文書作成とワープロとの違い (10)LaTeXとHTMLとSGML (11)サウンドとスピーチの処理 (12)プレゼンテーションとオーサリング (13)プラットフォーム移動とデータの変換 (14)CGIとサーバの活用 (15)補遺とまとめ <評価方法>  試験は行わない。平常の出席点を重視し、小レポートを課し総合して評価する。  簡単な演習の課題も評価の参考とする。 <その他(テキスト、参考書、注意事項等)> ・レポートの一部としてインターネットを利用したメイリングリストによる議論  を講義の一部として活用する(ここへの参加は必須要件) ・参考書「Java & AKI-80」(長嶋洋一著・CQ出版) ・テキストは使用せず、必要に資料等はプリントを配布する ===================================================================== 科目名  サウンドデザイン 担当教員 長嶋洋一 <テーマ>  サウンドデザインを題材として、エレクトロニクス技術の基本を理解する <授業の目的・方法>  具体的なテーマとして1次元の電気的信号である「サウンド」を題材に取り 上げ、エレクトロニクス技術全般に関する基礎的・定性的な理解を得ると ともに、素子などの要素を理解して簡単なエレクトロニクス回路を実際に 製作できることを目的とする。そのために、実験回路によるデモと計測の 検証を中心に「サウンドデザイン」の全般を網羅的に概観する。 <授業計画> (1)ガイダンス (2)アンプとオシレータ (3)「音」の物理とエレクトロニクス (4)タイマとカウンタ (5)フィルタ (6)エンベロープとモジュレーション (7)エフェクト(ディレイ、コーラス、ビブラート、トレモロ、ディストーション) (8)メモリとサンプリング (9)A/DとD/A (10)MIDIと電子楽器 (11)GMとSMF (12)シーケンサとDTM (13)センサとインスタレーション (14)インタラクティブ・アートへの道 (15)補遺とまとめ <評価方法>  試験は行わない。平常の出席点を重視し、小レポートを課し総合して評価する。  簡単な作品の課題も評価の参考とする。 <その他(テキスト、参考書、注意事項等)> ・テキスト「サウンドエレクトロニクス入門」(長嶋洋一著・CQ出版) ・参考書「つくるサウンドエレクトロニクス」(長嶋洋一著・CQ出版) ・レポートの一部としてインターネットを利用したメイリングリストによる議論  を講義の一部として活用する。ここへの参加は必須要件である。 ===================================================================== 科目名  音楽情報科学 担当教員 長嶋洋一 <テーマ>  マルチメディアのシステムデザインの一分野として、音楽情報科学の全般に ついて紹介し、世界の先端の研究状況とその背景を理解する <授業の目的・方法>  海外ではComputer Music、国内では音楽情報科学とか音楽情報処理と呼ばれる 領域の研究や専門家の活動について網羅的に紹介しながら、その学際領域として の課題と可能性について検討する。多数の実例紹介をデモを交えて体験的な理解 を目指すとともに、インタラクティブアートやマルチメディアアートの作品制作 の先端的な実例を同時進行で紹介していく。 <授業計画> (1)ガイダンス (2)コンピュータミュージックとは何か (3)サウンドとミュージック (4)音楽情報処理のいろいろ (5)楽音合成と音響信号処理 (6)リアルタイム採譜と音源分離 (7)芸術的な自動演奏 (8)知的な伴奏システム (9)アルゴリズム作曲とMAX (10)セッションシステム (11)センサフュージョンとインタラクティブ・アート (12)音楽認知と音楽解釈と知識情報処理 (13)センサとメディァ・インスタレーション (14)サウンドスケープとマルチメディア・アート (15)補遺とまとめ <評価方法>  試験は行わない。平常の出席点を重視し、小レポートを課し総合して評価する。  簡単な作品の課題も評価の参考とする。 <その他(テキスト、参考書、注意事項等)> ・テキスト「コンピュータと音楽の世界」(長嶋・橋本・平賀・平田編、共立出版) ・参考書「つくるサウンドエレクトロニクス」(長嶋洋一著・ASL出版) ・レポートの一部としてインターネットを利用したメイリングリストによる議論  を講義の一部として活用する。ここへの参加は必須要件である。 ===================================================================== 科目名  ソフトウェア論 担当教員 長嶋洋一 <テーマ>  システムをデザインする上で重要な要素となる、コンピュータ・エレクトロ ニクスの技術的基盤であるソフトウェアについて理解する <授業の目的・方法>  システムをデザインする上で必要となるソフトウェア技術の基礎を理解し、 プログラミング言語学習の陥穽に入り込むことなくアルゴリズムを実現する 手法を体得する。ソフトウェアの考え方とアルゴリズムの概念の理解を中心 に、開発環境の活用とマクロ/スクリプティングによるブラックボックス化 を最大限に利用する。 <授業計画> (1)ガイダンス (2)コンピュータシステムとは (3)ハードウェアとソフトウェア (4)OSとプラットフォーム (5)アセンブラとコンパイラ (6)マクロとスクリプト (7)Windowsとソフトウェア (8)Macintoshとソフトウェア (9)Unixとソフトウェア (10)ソフトウェア開発環境の活用 (11)Javaの基礎 (12)Javaの活用 (13)カードマイコンとソフトウェア (14)ソフトウェアとコンピュータの未来像 (15)補遺とまとめ <評価方法>  試験は行わない。平常の出席点を重視し、小レポートを課し総合して評価する。  簡単な演習課題も評価の参考とする。 <その他(テキスト、参考書、注意事項等)> ・テキスト「つくるサウンドエレクトロニクス」(長嶋洋一著・ASL出版) ・参考書「Java & AKI-80」(長嶋洋一著・CQ出版) ・レポートの一部としてインターネットを利用したメイリングリストによる議論  を講義の一部として活用する。ここへの参加は必須要件である。 ===================================================================== 科目名  インタラクティブシステム論 担当教員 長嶋洋一 <テーマ>  人間と対話的にやりとりするインタラクティブなシステムについて理解する <授業の目的・方法>  インスタレーションやメディア・アートなど、人間とやりとりするメカニズム をもったシステムをデザインするための基礎について学ぶ。マンマシン・インター フェースとセンサ技術による入力系/出力系、ソフトウェア領域の要点である ヒューマンインターフェース、さらにハードウェアやメカトロニクスの領域に ついての理解を目指す。 <授業計画> (1)ガイダンス (2)システムと人間と外界 (3)インタラクティブ性とは (4)システムの入力:広義のセンサ (5)システムの出力:広義のディスプレイ (6)システムの内部処理とパターン認識 (7)マンマシン・インターフェース (8)モデリングと仮想現実感 (9)ヒューマンインターフェース (10)インスタレーションでの実例に学ぶ (11)メディア・アートの実例に学ぶ (12)マルチメディアとマルチモーダル (13)ゲームとインタラクティブ性 (14)インターネットとインタラクティブ性 (15)補遺とまとめ <評価方法>  試験は行わない。平常の出席点を重視し、小レポートを課し総合して評価する。  簡単な作品の課題も評価の参考とする。 <その他(テキスト、参考書、注意事項等)> ・テキスト「つくるサウンドエレクトロニクス」(長嶋洋一著・ASL出版) ・参考書「Java & AKI-80」(長嶋洋一著・CQ出版) ・参考書「コンピュータと音楽の世界」(長嶋・橋本・平賀・平田編、共立出版) ・レポートの一部としてインターネットを利用したメイリングリストによる議論  を講義の一部として活用する。ここへの参加は必須要件である。 ===================================================================== 科目名  現代芸術論(電子アート) 担当教員 長嶋洋一 <テーマ>  コンピュータ・エレクトロニクス技術に代表される、現代テクノロジーと 融合したアートについて考察する <授業の目的・方法>  コンピュータ・エレクトロニクス技術が支えるハイテク時代、そしてインター ネットにより家庭も個人も社会も同等に情報ネットワークで結びついた現代に おける、テクノロジー・アートについて考察する。具体的な実例として多くの メディア・アートやパフォーマンスの状況を取り上げるとともに、作家としての 活動から世界の最新状況についても紹介する。 <授業計画> (1)ガイダンス (2)現代におけるアート (3)テクノロジーの時代の一つの終焉 (4)インターネットとJavaのインパクト (5)20世紀型テクノロジー・アート (6)21世紀におけるアートとは (7)マルチメディアの再検討 (8)メディア・アートの実例検討 (9)パフォーマンスの問題点と課題 (10)Computer Musicの作曲現場紹介 (11)Computer Musicの公演現場紹介 (12)ヒューマンインターフェースの復権 (13)実体の無い電子アートの将来性 (14)21世紀型コラボレーション・アート (15)補遺とまとめ <評価方法>  試験は行わない。平常の出席点を重視し、小レポートを課し総合して評価する。  簡単な作品の課題も評価の参考とする。 <その他(テキスト、参考書、注意事項等)> ・レポートの一部としてインターネットを利用したメイリングリストによる議論  を講義の一部として活用する。ここへの参加は必須要件である。 ・参考書「コンピュータと音楽の世界」(長嶋・橋本・平賀・平田編、共立出版) ・テキストは使用せず、必要に資料等はプリントを配布する =====================================================================