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参照表の見出しはすべてアルファベット順に記載してあります。プロパティ、メソッド、イベントハンドラは、自身の属するオブジェクトを含めた完全名の形で記載してあります。例えば、Documentオブジェクトのwrite()メソッドは、"write"という見出しではなく、"Document.write"という見出しにあります。
JavaScriptにはnavigatorやPackagesのようなグローバル変数があります。これらは厳密にはWindowオブジェクトのプロパティですが、実際には「Window.Packages」のような使い方はしないので、この「Window.」という接頭辞を付けない形で記載しています。しかし、Windowオブジェクトのそのほかのプロパティやメソッド、イベントハンドラは、「Window.」という接頭辞を付けた形で記載しています。例えば、locationやalert()、onload()は、それぞれ「Window.location」、「Window.alert()」、「Window.onload()」という見出しにあります。
自分の知りたいメソッドやプロパティがどのオブジェクトに属しているのかわからない場合もあるでしょう。また、リファレンスページが見つからない場合もあるでしょう。そのような場合は、参照表を利用してください。この表の左側に、JavaScriptのオブジェクト、関数、プロパティ、メソッド、イベントハンドラなどをアルファベット順に記載しています。解説のある見出しはその右側にあります。プロパティやメソッド、イベントハンドラによっては所属するオブジェクトは1個だけとはかぎりません。例えば、参照表でtoString()メソッドを見れば、そのメソッドを実装するさまざまなオブジェクトを見つけることができるでしょう。
各項目の先頭には見出しと簡単な説明があります。項目はアルファベット順になっています。その項目の内容についての短い要約を1行で示しています。必要なページが探せたかどうかを確認するためにこれを利用できます。
「見出し」の次は「対応バージョン」です。JavaScriptはバージョンによって大きく異なるので、JavaScript1.1(以降)のみ、またはJavaScript1.2(以降)のみでしか使えなかったり、またNavigatorかIEのいずれかでしかサポートされていないプロパティ、メソッド、オブジェクトがあります。このサポート情報は重要なので、各項目の冒頭に記載してあります。あるバージョンで使用可能なものは、ほとんどの場合以降のバージョンでも使用できると考えることができます。
この部分には、それ以外の情報も記載しています。該当項目がコアJavaScriptに含まれるのか、またはクライアントサイドJavaScriptに含まれるのかを示しています。また、機能拡張された場合や廃止された場合にどのバージョンでそれが行われたかを記載しています。廃止されたものは、現在のバージョンではサポートされておらず、将来のバージョンではなくなるでしょう。したがって、新しいJavaScriptコードでは、廃止されたものは使わないようにしましょう。
「8章」で述べましたが、JavaScriptクラスはプロパティやメソッドを他のクラスを継承します。これはクライアントサイドJavaScriptの場合に比較的よくあります。例えば、LinkオブジェクトはHTMLElementオブジェクトを継承し、ButtonオブジェクトはInputオブジェクトを継承します(InputオブジェクトはHTMLElementオブジェクトから継承します)。このような場合、「継承元」の小見出しには、参照先の項目を記載しています。この小見出しを見れば、リストされたサブクラスを探すことができます。例えば、ButtonクラスはformプロパティをInputオブジェクトから継承します。これはつまり、Button.formには探している項目は見つからないということです。この場合はInput.formを探すことになります。
見出しの機能(オブジェクト、メソッド、プロパティ、関数、イベントハンドラなど)を実際にコーディングするときの形式を示します。例えば、Formオブジェクトのコーディング形式は次のとおりです。
これはFormオブジェクトを参照するのにコーディング形式が2種類あることを示しています。イタリック体は変数を示します。実際に使用するフォーム名をform_nameに、forms[]配列のインデックス(フォーム番号)をform_numberに、それぞれ指定します。同様に、documentにはDocumentオブジェクトへの参照を指定します。Documentオブジェクトのコーディング形式を調べると次の2つの形式があることがわかります。
document.form_name document.forms[form_number]document window.documentこれは、documentに相当する部分を文字どおりdocumentと書く方法と、Windowオブジェクトの参照を使用する方法があることを示しています。window.documentのwindowに相当する部分は、「Windowオブジェクト」の見出しから探して指定します。引数
見出しの項目が関数またはメソッドの場合は「引数」という小見出しがあります。ここで関数やメソッドに渡す引数について説明します。Dateオブジェクトなど一部のオブジェクト型の場合は、コーディング形式の代わりに「コンストラクタ」という小見出しになっていますが、その場合にも「引数」があります。
arg1 複数の引数がある場合、先頭の引数(第1引数)について説明します。 arg2 複数の引数がある場合、2番めの引数(第2引数)について説明します。リターン値
関数、メソッド、コンストラクタには、引数のほかにリターン値があります。見出しが関数、メソッド、コンストラクタの場合は、ここでリターン値について説明します。
見出しの項目がオブジェクトの場合は、そのオブジェクトがサポートするプロパティのリストを示し、個々のプロパティについて簡単に説明します。それぞれのプロパティの詳細な解説は別途用意されています。例えば、DocumentオブジェクトにはlastModifiedプロパティがあり、その詳細な説明は「Document.lastModifiedプロパティ」の見出しにあります。プロパティは次の形式で列挙されます。prop1 先頭のプロパティについて、プロパティの型や意味、目的、さらに読み出し専用か、
それとも読み書きの両方が可能かどうかなどについて説明します。 prop2 2番めのプロパティについて同様に説明します。
見出しのオブジェクトがサポートするメソッドを列挙し、簡単な説明を添えます。形式は上記のプロパティの場合と同じです。
プロパティやメソッドのほかにイベントハンドラをサポートするオブジェクトもあります。その場合は、ここでサポートするイベントハンドラを列挙し、簡単な説明を添えてあります。