メディア・アーツ論(長嶋)

  • シラバス(2008年4月2日)

  • 話題メモ

    • 初日(2008.04.14)
      • 「メディア・アーツ論」について
        • 遅刻厳禁 - 4限開始時刻に施錠します
        • 前の方に座らないとよく見えないので損をします
        • 目標(1)「メディアアートについて知る」
        • 目標(2)「関連の話題からいろいろ派生して考察する」
        • ビデオ・デモ等で間接的に体験する
        • 制作演習はナシ
        • 講義のローカルルールについて
        • 毎回、最後に10-15分程度、Daily Reportを書く時間を取る予定
        • 講義Webページは http://nagasm.org/1106 から
      • 「メディア・アート」とは?
        • CG、アニメ
        • ムービー
        • ゲーム
        • Computer Music
        • インスタレーション
        • 空間演出、サウンドスケープ
        • パフォーマンス、ダンス
        • Web作品、FLASH
        • ネットワーク・アート
      • 「デジスタ」について
      • 「卒展」について
      • 本日のAniMusic
      • "Daily Report" (出席確認・検討/議論・感想/質問・授業評価) について
      • 提示したサンプルムービー等の備忘メモ
        • 山口翔 "Paper Play" (デジスタ)
        • 鈴木絢 "アタマノナカノカイブツ"
        • 山口翔 "風見屏風" (デジスタ)
        • 山口翔 "trip"
        • 伊藤友基子 "SUACプロモ"
        • 伊藤友基子 "蛙撮り"
        • 平野高康 "R&T"
        • AniMusic "Pipe Dream"
        • AniMusic "Pipe Dream2メイキング"
        • 斉藤真理子 "Poor Crown"
        • 小出悠美香 "持ちつ持たれつ"
        • 小出悠美香 "持ちつ持たれつ"メイキング

    • 2日目(2008.04.21)
      • 本日のAniMusic
      • 今年は受講者の1/3が3回生以上(他学科含む)である事が判明しましたのでお知らせします。 この講義は毎回のDaily Reportによる出席点を重視しますので、出席が不足した場合には単位になりませんので、 あらかじめ覚悟して下さい。 就職活動をしている4回生はその届けを出す必要はありません。理由の如何によらず欠席は全て欠席としてカウントします。 考え方の一例ですが、毎回のDaily Reportを5点満点とすると、15回あったとして全て満点であれば75点ですが、 過去に「Daily Reportが毎回満点」の事例はありません。 ここに期末のレポート課題を加えて成績評価します。試験はありません。 Daily Reportが毎回3点なら出席点の合計は45点ですので、期末レポート(例年は40点満点ほど)で15点以上を取った場合に単位となります。 毎年「卒業に必要なのでなんとか単位を欲しい」との申し出がありますが、温情による底上げはありません。 去年も4回生が1人、期末レポートとの単純合計が59点で不可となりました。出席が少なかったので仕方ありません。
      • 「Daily Report」は単なる「感想メモ」ではありません・・・という話
      • 前回のDaily Reportに対するコメント
        • 私のようなコンピュータ初心者でも映像を作ることは出来るのか → 可能です。いずれ紹介します
        • 1つの映像作品を作るのにどのぐらいの時間がかかるのか → 作家が「完了」と判断するまでです。基本的に、膨大にかかります
        • 舞台芸術のメディアアートも見てみたい → いずれ紹介します。持っている素材は多くないので図書館等でも調べて下さい
        • 「持ちつ持たれつ」の「奥深さ」がわからなかった → 作家本人以外の「説明」というのは一つの解釈でしかないので自由です
        • Daily Reportを書く時間がもっと欲しい → 初回は時間を間違えましたので注意します(^_^;)
        • NHK「デジスタ」はいつ放送しているのか → NHKのサイトで調べて下さい or 「デジスタ」でググッて下さい
        • 映像作品のBGMが同じようなLoop音楽ばっかりだった → 仕方ない理由があります。後日、話題にします
        • 30分のアニメはフルCGとセル画手描きとどっちが制作費がかかるのか → 現状まだフルCGです(^_^;)
        • クレイアニメを1枚ずつ写真を撮って動かさなくても、高性能なフルCGで質感まで出せそうな気がする → まだまだ無理です(^_^;)
        • 次回から前に座ります → そうして下さい。得します(^_^)
        • 学生作品だけでなくプロの仕事も見たい → たくさん見せます
        • これからも作品事例をたくさん見たい → たくさん見せます
      • 「メディアアート」についてとりあえず調べてみてください(宿題ではありませんが今後の話に有効です)
      • Wikipedia日本語版によるメディア・アート
      • WikipediaによるMedia Arts
      • 本日のテーマ「スタジオワーク(CG)作品を見まくる」(インタラクティブは次回)
      • アート、エンタテインメント、ビジネス の関係
      • CMの映像の一例(Ars Electronica入選作品)
      • Ars Electronica2003入選CG作品より
      • 提示したサンプルムービー等の備忘メモ
        • AniMusic "Starship Groove"
        • AniMusic "Stick Figures"
        • AniMusic "Pogo Sticks"
        • SUAC学生(2回生)の映像課題「SUAC紹介」作品より
        • 大分高専プロモ
        • SUAC卒業生の映像コンテンツ製品より
        • SONY STYLE
        • HONDA
        • Gone Nutty (Ars Electronica2003)
        • JR (Ars Electronica2003)
        • Crazy (Ars Electronica2007)

    • 3日目(2008.04.28)
      • 本日のAniMusic ドラムス特集
      • 前回のDaily Reportに対するコメント
        • CGで実写に近い表現に到達しているが、実写でやらない理由は? → CGなら後から何度でも手直し/カメラ位置変更など自在です
        • コミカルなCGが多かったが、もっと優しくしっとりしたものは? → もっと静かだったり、おどろおどろしいものも多いです(^_^;)
        • 学生時代に納得いくまでアートを制作したデザイナも、就職したら好きなようにトコトンできなくなるのでは? → YESです。それがプロ
        • AniMusicでオーケストラっぽいものも見たい → いずれ紹介します
        • シラバスにあったテキストは授業の中では使わない? → 参考書として事前事後に活用して下さい。授業中には暗いので使いません
        • もっとCM映像をたくさん見たい → 講義のテーマから離れるので図書館等で調べて下さい。「面白CM集」DVDもありますのでレンタルするとか・・・
        • メディアアートの展示の演出についても知りたい → 作品の保存と展示は大きなテーマですので今後も触れます(MAF等)
        • 卒制作品は学生のもの? 大学のもの? → もちろん著作者である学生のものです。SUACは優秀作品の保存をしないので、造形作品はたいてい壊しますが・・・
        • 映像制作で使っているソフトを教えて欲しい → 色々ありますので調べて下さい。僕は映像作家ではないのであまり詳しくありません
        • 「レンダリング」など判らない用語が出て来た → CGではまず人間が粗くデザインして、後に自動で詳細な補完データを生成します。この後者がレンダリング
        • 「メディアアーティスト」だけで食べていける人は日本に何人ぐらいいる? → いいところ数人ぐらいでしょうか(^_^;)。これもいずれ話題にします
        • AniMusicの楽器音は本物っぽくなくて現実味に欠ける → もっとリアルな合成音は存在しますが、普通のシンセ音でいい、という判断のようです
        • (HONDAのCMから)ピタゴラスイッチにCGを加えたら凄いものになるのでは? → 逆効果です。あれは何百回もやってうまく撮れた実写だから面白いのです
        • Ars Electronicaはどこで開催されている → ここをどうぞ
        • Ars Electronicaの審査員は偏らないのか → 毎回、世界中から多数の専門家を審査員に招きます。誰も文句が無いぐらいフェアでシビアな審査です
        • 日本の他にメディアアートの進んでいる国は? → アメリカ、ヨーロッパ各国、オーストラリア、など。アジア(韓国、台湾など)でも力を入れています
        • アニメをCGで作る場合の制作費とは? → 膨大なコンピュータ設備投資の償却費用と運用費とオペレータの人件費です(企画段階以降)
      • 続「メディアアート」についてとりあえず調べてみてください(宿題ではありませんが今後の話に有効です)
      • 文化庁メディアプラザ
      • 文化庁メディア芸術祭
      • アルスエレクトロニカ
      • 本日のテーマ「スタジオワーク作品を見まくる part2」(来週は休みなので、インタラクティブはその後)
      • エンタメ系はアメリカのメディアアートに多い
      • ホラー系/おどろおどろ系/暗い系はヨーロッパのメディアアートに多い
      • Ars Electronica2003入選作品より
      • Ars Electronica2004入選作品より
      • Ars Electronica2005入選作品より
      • Ars Electronica2006入選作品より
      • Ars Electronica2007入選作品より
      • 提示したサンプルムービー等の備忘メモ
        • AniMusic Drums(1)
        • AniMusic Drums(2)
        • Vocaloid 1 男声
        • Vocaloid 2 初音ミク
        • Vocaloid 2 Soprano
        • Tim Tom (Ars Electronica2003)
        • 頭山 (Ars Electronica2003)
        • Ryan (Ars Electronica2004)
        • Fallen Art (Ars Electronica2006)

    • 4日目(2008.05.12)
      • 本日のAniMusic
      • 前回のDaily Reportに対するコメント
        • Vocaloidは実際の歌声を素材として使っているが、普通の音を限りなく歌声に近付けることはできるか? → 奥が深いので、後日、サウンド/音楽のところで話題にします★
        • 図書館司書資格を取っているが、図書館で問題になっている事に「古いビデオ等の資料は再生装置が無くなったら価値がなくなる」がある → まさにメディアアートはこの問題に直面しています。昔のコンピュータを使った作品では、そのコンピュータ自体の保存保全が最重要事項です
        • Ars Electronicaなどで入賞するには、精神性が強く難解なものが多いのか → 必要事項ではなく、純粋なエンターテインメントのものもあります
        • 長嶋の作品を見てみたい → おいおい紹介します
        • Fallen Artなど、現代のアートにはシュールなものが多い気がする → まずは「シュルレアリスム」をキチンと調べてみてください
        • 駅やバスの案内音声も初音ミクと同じように合成なのか? → まず歌声でなく会話音声なので、合成も容易です。実際にはアナウンサの音声を切り貼りしているものと合成音声のものと両方あります
        • VFXとCGはどう違うのか → Wikipediaの記述とそこからのリンクがよく説明しています
        • 「休日に1日中アニメーション作品等を見まくる日」を是非、やって欲しい → 賛同者が多ければ考えます
        • 映像作品にはなんとなくそれぞれの国のカラーがあるように感じた → これはあります。その国の有名な作家の作品に一番影響されるのは、その国民なので、世代を越えてテイストは継承されます
        • Tim Tomに出て来た人間の手もCGなのか? → あれは実写の本物だと思います
        • AniMusicでデフォルメされた映像を自然に感じるとは、人間の視覚はアテにならないと思った → ここは後日、いろいろ紹介しましょう★
        • メディアアーティストのプロというのは技術面ではどうなのか → 全ての技術的な領域をカバーするのは困難なので、文系出身の作家の場合には、エンジニアリングスタッフや技術者とのコラボレーションとして、ディレクティングを行うというケースもあります
        • 皆んなも作家と同じソフトを使えば同じようなものが出来るのでは? → 同じソフトを使ってもなかなか真似できないものを創るのが作家です。ソフトそのものを作品としてオリジナル制作する場合もあります
        • 人の死を安易に作品の中で扱うことはバッシングされないのか → 「死」というものの考察が浅いように感じました。もっと徹底的に哲学して下さい
        • Fallen Artなどのグロいテーマ・内容は審査において規制されないのか → 「芸術におけるテーマ」というものの考察が浅いように感じました。もっと徹底的に美学して下さい
        • こんなにコンピュータに頼っていると、ライブに行ったらステージ上にパソコンだけが置かれている、みたいなことにならないか → 10年以上前からそういうコンサートはざらにあります。後日、紹介します
        • 「頭山」の語りが、落語家のような口調で良かった → プロの落語家です(^_^;)
        • 作曲もしていたそうだが、長嶋の経歴に興味がある → おいおい紹介します
        • 映像作品のコンペにおいて「作品の良さ」って何なのか? → いろいろなコンペのWebページで、審査員のコメントがあるので読んで調べてみて下さい。Ars Electronicaのサイトにもあります。ただし英語とドイツ語だけですが
        • Ryanは人物の顔がリアルだった → 当然です。実際に撮影した実写の顔をCGに取り込んでいるので
        • CG作品を見ていると酔ってくる気がする → CGは実写よりもカメラワークが自在なので、あまり真剣に見つめていると映像酔いしやすいので注意して下さい
        • 教材としてたくさん集めている作品はどうやって入手しているのか → 基本的には、買ってます。あるいは実際にフェスティバル等で撮影してます
        • たくさん集めて容量一杯になって捨てなければならない時にどういう基準で捨てるのか → 捨てません。HDDを増設します。いま僕の研究室の教材編集用パソコン(mac mini)には、1TB(1000GB)が1台、800GBと400GBと300GBと160GBがそれぞれ2台、合計でおよそ4.3TBほどのハードディスクが繋がっています
        • グロテスクな映像、刺激が強い映像は予告してから上映して欲しい → これまで見てもらったのは該当するとは思いませんでした。予告するほどの凄いのは、講義の中ではお見せするつもりはありません
        • コンペで入選しなかった作品は知られずに捨てられてくのだろうか → コンペごと、審査員ごとに入選/選外の基準は違います。作家であれば、たった1つのコンペにだけ出すのでなく、複数に出すべき、と学生には指導しています。実際に、同じ作品が応募したコンペによってグランプリだったり佳作だったり選外だったりしています
        • 「メディアアートで食べていくにはとてつもない技術と時間が必要だと分かった。将来プロになれる可能性がほとんど無いと分かっていたら、デザイン学部に行く人は減ると思った。好きなことを仕事にするのは大変だと思った」(原文のまま全文) → まっっったく分かっていないキミが気の毒です(^_^;)
        • コンペで賞を取ったらプロになれるのですか? → いいえ。賞金のあるコンペであればその賞金だけです
        • どこからがプロという境界はありますか? → ありません。プロと自覚(覚悟)している作家はプロです
        • Fallen Art。命をむげにしてしまうような作品を入賞させてしまっていいものか、と感じた → 読みが浅いので残念です。あの作品は、人間の人権や命を軽視し蹂躙している独裁者/国家/組織/宗教などへの批判である、という意見もよく聞かれています
        • Fallen Artはとてもぐろかった → ヒトラーを批判したチャップリンの映画とまったく共通のテーマとも言えるのでは?
        • アカペラをやっていた、というのが気になった → おいおい紹介します
        • コンペで、何故、その作品が入賞したかなどの背景も知りたい → コンペのWebページで、審査員のコメントがあるので読んで調べてみて下さい
      • 本日のテーマ「インタラクティブ part1」
        • 「インタラクティブ」なメディアアートのいろいろ
          • インスタレーション
          • ゲーム
          • Webコンテンツ
          • Flashコンテンツ
          • サウンドスケープ・空間演出
          • パフォーマンス
      • 本日のメイン「(インタラクティブを中心に)FLASHを見まくる」
      • 提示したサンプルムービー等の備忘メモ
        • Animusic 楽器系2種
        • FLASH各種

    • 5日目(2008.05.19)
      • 前々回のDaily Reportに対するコメント
        皆んなで観て物議を醸した"Fallen Art"に ついて、ある若手作曲家の意見をいただきましたので紹介します。
         かなり考えさせられる動画なので、私なりの意見を。
         芸術家には様々な哲学を持った人がいる。私は劇中の職人(?)は芸術家を模したのであろうと考えた。
        モノを作る者として、幾度も立ちはだかった壁 は「結局、芸術とはなんなのか」というものであった。
        結果的に私が行き着いた答えはここでは控えるとして、この動画から読み取ったものは、芸術を追求する
        者の究極の姿であった。
         一つの作品を創作するがために、人の命を犠牲にし続ける。一見鬼畜にも見えるこのストーリーには裏が
        ある。この職人が見せる一瞬の涙。しかし次の 瞬間、その涙を振り払い再び殺戮に走る。その涙が無ければ、
        この動画はただの残酷な動画にしかならない。この一瞬、芸術家は良心を取り戻した一般人に戻っ たのだ。
        いや、この作品を完成させるには多くの命が必要なんだと、再び鬼畜に戻る。
         単に、「手元に500円しかない。生活のためにパンを買うか創作のために絵具を一つ買うか」という問題
        なんだと思う。あまりの空腹で創作中でも一 瞬我に返る。財布を空けると500円玉が一個。いやいや、ここで
        パンを買ったら負けなんだと、根拠の無いよくわからない創作意欲で楽譜を買う。何度もそう いう境遇に
        なったが、最高の作品を創るために、いかなる犠牲も惜しまないという姿勢が、極端だがこのストーリーにはある。
         パフームという映画があった。究極の香水を作るために殺戮を繰り返すという内容だったと思うが、それと同じだろう。
         まぁ、俺が作曲のために人殺しをする事はないが、何不自由なく作曲ができている今は、人を感動させる作品を
        創ることとは離れてしまっているかもし れない。天才じゃないんだから、常に何かを犠牲にして自分を追い込ま
        ないと、音楽なんて作れないよ。俺の場合それが金と時間だったりするわけだが、みんな そうだよね。
        ちなみに、この動画の続編を作るとしたら、ストーリーはこうだろう。
        「・・・その後数百人に上る死体を躍らせた。完成した作品を見て悦に浸る職人。なんて素晴らしい作品なん
         だろう。しかし、何かが足りない。クライマックスが納得できない。そう、そこに自分はいない。自らの死を
         もってこそ、この最高傑作は完結するのだ!」
        そうなるんじゃないかな。死に芸術性を見出しちゃった人はそういう末路を辿るよね、だいたい。死体愛好家
        とかカニバリズムとか、俺にはよくわからないなぁ。なんの芸術性も感じない。それよりSEXに芸術性を
        見出した誰かさんの方がぜんぜん共感できる。
         まぁ、タイトルの通り「Fallen art(堕落した芸術)」ですね。
        
      • 今年は皆さんのDaily Reportがなんか希薄な件について (出席点の少ない人が続出の恐れあり)
      • 本日のAniMusic オーケストレーション
      • 前回のDaily Reportに対するコメント
        • コレクションした多数のFLASH作品はネットから入手したのか。簡単に入手できるのか → 前半はYES、後半はNOです。ちょっと解説します
        • 多数のFlashを見たが、メディアアートというよりゲームという印象だった → これは受け取り方によります。文化庁はゲームもメディアアートとしたいようです
        • ループサウンドのFlashは、ループが戻るところで一瞬遅れるのが気になった → 途切れない方法があるのですが、デザイナのスキルによっては避けられていないようです
        • Flashで著作権や肖像権で問題があるような作品がいくつもあったが → 問題があるように思われたものはたいてい、著作権を侵害していますので、作家名もなく、掲載されたWebサイトからも早々に削除されています(^_^;)
        • インタラクティブのムービーはFlash以外にもあるのか → Flash以前はShockwaveが有名でした(これとか)。あとはJavaとか、実現方法はいろいろあります
        • あの多数のFlashコレクションは長嶋のWebからリンクされているのか → NOです。約7500本のたいていが、著作権などに問題があるものなので、パスワード制限をかけた領域に置いています。僕のゼミの学生にのみ、教材として秘密保持の誓約のもとパスワードを教えていますのであしからず
        • ブッシュの顔を使ったFlashは著作権の問題があるのでは → 偶然、同姓同名の、そっくりさんかもしれません。政治家や芸能人はたいてい標的となっていますが、そういうFlashは数日もサイトに存在していませんので、その旬のうちにゲットしないといけません(^_^;)
        • そもそも、FLASHとは何? → これから調べて下さい
        • Flashはどうやって作るのか → 詳しくやっている時間がないのでメディア造形学科の学生(3回生以上)に聞いて下さい
        • Flashは誰でも簡単に作れるのか → そんな筈はありません(^_^;)
        • (関係ないが)天気予報などの合成のバックは何故グリーンとかブルーなのか → ある特定の色だけを指定して「透明」に指定すると人物を抜き取ることが出来るので、人の肌に無い色が使われるからです。肌が透明だと気持ち悪いので
        • 遊園地のアトラクションなどで専用メガネをかけると立体映像が見える仕掛けは? → 左右で赤青だったり、偏光メガネだったり、要するに左右の眼で異なる見え方をするメガネを用いて、立体に見えるように対応した差をつけズラしてダブらせた映像を見せています
        • タイムラインに乗る「映像作品」と、インタラクティブな作品とでは、制作プロセスに違いがあるか → 最大の違いは、インタラクティブなものでは、「○○が起きたら◇◇となる」というように条件分岐などをプログラミングする、というプロセスが必要なことです
        • 著作権・肖像権・人権侵害・名誉毀損などで問題のあるFlashとかは、ネット上で規制がかけられて消されてしまうような事があるのか → 日常茶飯事です(^_^;)。最近では問題のあるコンテンツについては警察に通報する窓口サイトも完備され、警察もネット関係の犯罪の検挙はポイントが高いらしく、サーバからの削除は速攻、さらに犯罪としての検挙までのスピードも上がってきています
        • エロでもグロでも何でもいいからとにかく見たい。見ないと何がいいかわからない。グロいものが劣っているということではないし、そういうものは自分だと探せないので紹介してほしい(全文そのまま) → では見せましょう。覚悟して下さい(→来週の予定)
        • Flashや映像作品のバックの音楽はどうしているのか(著作権的に) → 市販CDなどの音楽を使うと著作権侵害ということで作品として発表できませんので、(1)自分で作曲する、(2)知人に楽曲提供してもらってクレジットする、(3)ネット上の楽曲提供サイトから使用して作家に連絡してクレジットする、(4)音楽著作権者に利用の許諾を依頼して承諾を得てクレジットする、などの方法を取ります
        • 複数の作家の共同制作(コラボレーション)では、それぞれの感性が衝突したり統一性が失われないか → コラボレーションをする、という前提がしっかり理解されていればこれは起きません。一人ではとうてい出来ないことを実現するためのコラボレーションである事を理解してみましょう
        • 自分もFlashを作りたくなった → 簡単には出来ません。本気でやるのなら入試を受け直してメディア造形学科にどうぞ
        • 破壊系のゲームが増えている気がする。現実とゲームとの見境がつかなくなっているのではないか → 来週のところに置いた調査をご覧下さい
      • 上記話題に関したFLASHを、来週いくつか見る予定です。苦手な人はその都度予告しますので、その都度、目や耳を塞いで下さい
      • 関連 : 「ピアス」を考える (微グロ注意) 
      • 長嶋研究室Web(http://nagasm.org/1106)にある錯視資料等は以下でした
                  錯視じゃない現物  明るさの錯覚  錯視の専門家
      • ある卒業生が課題として制作した錯視の作品です
                   
      • 突然に「人生の目標とは」というお話
      • 本日のテーマ「長嶋の活動と作品の紹介など」
        これまでのDaily Reportでのリクエストが多いので紹介します。詳しくは ここここにありますので見て下さい。ただし全部で10GBほどあります(Flashコレクション6GBを除いて)
        • 「音楽情報科学」の研究者
        • 「Computer Music」の作曲家
        • 「コンピュータ/エレクトロニクス」のエンジニア
        • イベントのプロデューサ(Festival、国際会議)
        • ・・・以上をまとめると「メディアアートの専門家」となります(^_^;)
        • 最近の作品公演の風景など(NY、SUAC、バンクーバー)
        • 音楽歴など
        • 世界に一つの楽器 "Cyber Kendang" の現物の紹介
        • 昨日、製作した新しいセンサシステムの現物の紹介 
        • 「明かりの造形」の現物の紹介 
      • 宿題 前回、および今回の講義Webのコメント等をよく復習して、関連したところを調べておいて下さい。 以下の「◆◆」の部分に入るキーワードを、「芸術において◆◆とは」「メディアアートにおいて◆◆とは」「人間にとって◆◆とは」 などと考察してみることは有益です。 「美」「醜」「善」「悪」「欲望」「恐怖」・・・
      • 提示したサンプルムービー等の備忘メモ
        • デジスタ・山口翔・ベストセレクション受賞
        • Animusic オーケストレーション2種
        • 長嶋作品のビデオ記録紹介
          • コンピュータ音楽作品"Cyber Kendang"、作曲2007年、 2007年6月9日 『NIME07』(ニューヨーク大学ホール)
          • コンピュータ音楽作品"Berlin Power"、作曲2002年、 2002年8月23日『メディアアートフェスティバル2002』 (静岡文化芸術大学)
          • コンピュータ音楽作品"Wriggle Screamer II"、作曲2005年、 2005年5月27日 『NIME05』(カナダ University of British Columbia)

    • 6日目(2008.05.26)
      • 掲示
      • 本日のAniMusic (最終回)
      • 前回のDaily Reportに対するコメント(執筆時間 = 2時間)
        • 宿題(講義Webページの復習と予習)に関して、「このWebを自宅では見れないのか」と質問がありました。 長嶋のサイト(http://nagasm.org/1106)は学外のサーバで一般公開していますので、学内だけでなく、自宅でもネカフェでも、どこでも見れますので、 講義ページを見て、がんがん予習復習して下さい。 一部、著作権などの問題で非公開にしたいものだけ「学内アクセスonly」として、研究室のサーバに置いています。これは学外からは見えません。 パスワード制限をかけたページは、許諾者だけ見れます。
        • 今回のAniMusicも、とても良かった → という人も何人もいましたが・・・
        • AniMusicが面白くなくなってきた → という人も何人も出て来ました。よって今回で終了とします(大体、見たので)
        • AniMusicには人間が出てこないが、バチとかの動きは演奏する人間を連想させる → ここがAniMusicのアニメーションのポイントです
        • AniMusicには「人間」は出て来ないのか → AniMusic2では、人間型ロボットが登場しましたが、たぶんリアルな人間はパスする、というポリシーなのではないかと思われます
        • テレビなどで最近、実際に実写できる(例えば花が咲くシーン)でも実写でなくてCGを使う意図が判らない → 天気や環境に左右されず、花も決して枯れず傷もなく、編集段階でアングルやライティングを後から自在に変更でき、スタッフがロケするよりもトータルとして安いからでしょう
        • ピアス/タトゥー/インプラントは、芸術とは思えない → あの紹介は「グロを皮相的に毛嫌いしていいのか」という問題提起の資料です。僕もあれを芸術とはあまり思いません。パフォーマンス(自己表現)というのは、まぁ勝手にどうぞ、というぐらいです
        • 筋肉の動きで演奏する楽器がテルミンみたいだった → テルミンについては語るといろいろあるのですが、とりあえず検索して調べてみましょう
        • 長嶋のパフォーマンス作品を3作品見たが、どういう仕掛けになっているのか → おいおい(今日もチラッと)紹介します
        • 長嶋作品の傾向として「人とメディアの連携」を感じた → そうです。僕の創作の基本として、インタラクションが命です
        • あのオリジナル楽器 "Cyber Kendang" は、全てを手作りしたのか → NOです。ワールドバザールでインドネシアの民芸品の太鼓Kendangを衝動買いして研究室に数年置いていたのですが、思い立ってこの楽器に一切の加工(穴開け、接着等)をせずに自発的に演奏とともに発光する、という新楽器を目指して作りました。学会発表はにありますので読んでみて下さい(PDF)
        • 「ごす」に所属しています。ぜひ共演を → 「ごす」の前身(独立前)は軽音ですが、そのSUAC軽音を設立させたの(ずっと、何もしない顧問)は僕です(^_^;)。どうぞ誘って下さい
        • 現代音楽をするには音楽の知識が必要なんだなと思った → どんな音楽でも、究めたければ理論の理解は必須です。親しみにくい、ハーモニーの感じられない響きに聞こえているかもしれませんが、適当にやっているのでなくて、生成される音組織については、きちんと音楽理論の裏付けのある構成(作曲)をしています
        • 電気の音でなく、生身の人間の声、実際の楽器の音が好きです → これは僕も賛成します
        • 太鼓の音でなく人の声で映像を操作できるのか → YESです。本日、お見せします
        • NYの公演でも楽器の音に反応して映像が変化したのか → 実はシステム(画像処理センサ)の遅延があり、どうしても発音が遅れるので、僕の両手には自作の3次元加速度センサが貼ってあり、太鼓を叩いた衝撃を検出して音響をライブ生成していました。このあたりは学会発表を読んでみて下さい(PDF)
        • 「光の絃」が気になった。弾いてみたい。どういう仕掛けか → アポを取って1106研究室に来てくれれば弾けます。可能であれば持っていって紹介したいのですが、手助けが必要です。手伝ってくれますか?
        • 卒業生のFLASH作品「爆発太郎」の攻略法はどこに → 大学院の学生の間に伝承されているらしいです。僕は知らないので僕のWebを捜しても出て来ません(^_^;)
        • 楽器の話をいろいろ聞きたい → 僕が楽器について語ったら、キリがありません。時間の関係で、講義の中では無理ですねぇ・・・
        • メディアアートの領域の広さを感じたが、幅広い活動を可能にできる業界なのか → なんか「業界」と言われると就職活動の対象みたいですが、ここは儲からないですし、第一、やっている人に「業界」という意識はありません。ビジネスとしては成立していない(好きな人が持ち出しでやっている)からでしょうか
        • 筋肉を使って演奏するというのが面白かった。どういう仕組みなのか → とりあえずこれとかを見て下さい。海外で何度も公演した作品があるので、実演で紹介するかもしれません
        • コンピュータをライブで使う公演でコンピュータが停止(フリーズ)したら、という話はかわいそうだと思った → 実際にその修羅場に何度か遭遇しています。心臓に悪いのですが、これがやめられないんです(^_^;)。Computer Musicでは、あらゆるトラブルを予測して対策を打っておくのも作曲のうちです
        • 長嶋作品の音楽公演は、見ていて聴いていて心地よくなるものは少ないと思った → 楽しい・気持ちいい・ハモッている、等のロマン派的な表現は、現代では商業音楽やポップスシーンなどでいくらでもあるので、多くの作家がそういうのを避けています。この、「聞きやすい/親しみやすい音楽と決別し、聞きにくい/親しみにくい/理解しにくい音楽を指向する」姿勢が、20世紀の「現代音楽」を衰退させた理由でもあります・・・って習ってますよね?
        • 和声、オーケストレーションは学んだのか → 全て独学です。通称「芸大和声」芸大作曲科の和声学の教科書も、対位法や管弦楽法の教科書も、本屋で売っています。学生時代に合唱の作曲を始めてから、これらで独学しました。好きであれば自分で勉強できる筈です
        • どのくらいの楽器を作ったのか →
        • FLASHはプロテクトを破って入手してもいいのですか? 無断転載とかにひっかからないんですか? プロテクトをかけるということは奪われたくないという意志のあらわれじゃないのですか? (原文のまま) → Webに置かれているコンテンツは、アクセスしてきた誰でも見れるように置いて(公開して)あるので、個人的な入手は誰でもOKです。ただしそれをさらに無断転載で公開するのは著作権侵害ですので、僕も非公開(パスワード制限の中)にしています。プロテクトといっても、一発でお手軽にFLASH本体(swfファイル)が見れないだけで、ブラウザの画面に出すためにいくつかの衣で包んでいるだけですので、これを解きほぐしてブラウザのURL欄に入れて最終的に本体が表示されているものは、「気持ち的な(^_^;)プロテクト」というだけで、意味がありません。解読してゲットするのは自由です(転載公開などは駄目)。本気で奪われたくないのであれば、本質的に持っていけない手法(いくつもあります)で公開すべきですので
        • 長嶋はバンドで何の楽器をやっていたのか? → 小学4年までバイオリン、中学からフォークグループでギターとコーラス(大学-社会人まで。ギターは6弦と12弦のフォークギター)、高校からバンドで最初はキーボード(僕はバイエルも弾けませんがコードネームがあれば初見でキーボードOK)、メインはドラムス。大学では楽器はドラムス一本でしたが、ずっと憧れでベースも持ってました。社会人バンドではキーボード/ピアノだったりドラムだったり。写真もWebの奥底で発見しましたが判りますか??        
        • 長嶋の生演奏を聞きたいと思った(多数) → (普通の)楽器はここしばらく触っていないので・・・(^_^;)。歌なら、カラオケのお誘いを待ってます。アカペラであれば、初見でアルト/テナー/バリトンまでいけますので、楽譜と残りパートとともにお誘い下さい
        • NYの公演で、太鼓を叩いていないのに光っていたことがあった。色々な音が出たのは何故? → 太鼓は自分が叩かれたら光ります。コンピュータ系には、両手の加速度センサの衝撃が行きますので、このレベルが小さかった時には、楽器は光りますが音は出ませんでした。シーンの推移とともに、太鼓を叩く情報で生成するサウンドは切り替えていますので色々な音が出ます。アコースティック楽器であれば音色は一つですが、Computer Musicでは、楽器の音色や特性までも、公演の推移とともに変貌させることが出来るメリットがあります
        • オリジナル楽器の発想はどこから来るのか → いろいろです(^_^)。Computer Musicの楽器の創造には「ニーズ指向」(こういう世界を表現をしたいのでそのための楽器を出現させたい)と「シーズ指向」(こういう技術があるのでそれを活用した楽器を作ってそのための作品を制作)があります。これは重要なので調べてみて下さい
        • 先生は結婚していますか? → なんじゃそりゃ(^_^;)。是非、村岡さんの特別講義の後の懇親会に参加して下さい。新婚の村岡さんと一緒に熱く語りたい(^_^)
        • アーティストは何を支えにして前へ進んでいるのでしょうか → 是非、村岡さんの特別講義の後の懇親会に参加して下さい。村岡さんと一緒に熱く語りたい(^_^)
        • 人の感性について教えて下さい → 簡単に教えることなど出来ない深いテーマです。まずは図書館とネットで「感性」について徹底的に調べて考察して下さい。この前提が出来たら、再度、質問してください
        • 音に合わせて映像が変化する作品は、プログラムを作った人自体もどうなるのか予想できないので、無限の可能性がある → ちょっと誤解です。その場のセンサの情報にはばらつきがあり、プログラムの中に乱数の要素も入れていますが、まったくデタラメにはならないように、バリエーションにある種の条件をいかに織り込むか、というのが作曲の本質です。いくら孫悟空が暴れてあれこれなっても、結局はお釈迦様の掌の上であるように、作曲において作曲家は「神」である、という本質は昔から変わっていません
        • 身体を動かして演奏する、というのが多かったが、身体を一切使わないという演奏はあるのか → あります。「金属ケージ(籠)の中で、脳波電極を付けた作曲家と、電極を付けた鉢植えの植物が対峙する」という作品の公演のビデオを撮りました。植物がテレパシーに反応して生成する微弱電流でサウンドを出します。新興宗教の怪しい儀式と、見たところ一緒です(^_^;)
        • 他のComputer Music作曲家の作品公演も見てみたい → たくさんお見せします。長嶋作品は結構マトモで地味で大人しい、と分かってもらえるかと(^_^;)
        • 著作権を侵害しているサイトは草々に削除されるとのことだが、個人的なサイトまで見てチェックする人がいるのか。あるいは誰が通報するのか → 著作権侵害では少ないですが、ネット詐欺とか自殺幇助とか薬物毒物武器販売とか児童ポルノとかについては、民間の監視団体とか警察などもチェックしています。個人の著作物の転載公開については、被害者本人の申告が必要なので、たいていは誰かが作者に通報→作者がサイト管理者に削除依頼、というような流れではないかと思います
        • 長嶋の人生で、興味があることが今につながっているのだと分かった。高校・大学も音楽科だったのか? → 高校は普通高校理系、大学は理学部物理学科でした(^_^;)。数学をやりたかったのですが大学入学1ヶ月で才能の無さを痛感し断念しました(というより京都に行ったのは音楽をしたかったから)。バイオリンだけは習いましたが、あとの音楽と作曲は全て独学です。世界的な作曲家の武満徹も独学です
        • 私には好きなことがあっても、それが自分の中で特別すごくできることにはつながりません。それは、もっと努力して上達すべきなんでしょうか? (原文そのまま) → 本当に好きであれば、YESです。本当でないなら、NOです。是非、村岡さんの特別講義の後の懇親会に参加して下さい。村岡さんと一緒に熱く語りたい(^_^)
        • 筋肉の動きで音を奏でる楽器は、どの筋肉をどう動かせばどんな音が出るかしっかり把握しているのか気になった → それは作曲上の秘密です(^_^;)。人間は修練すれば相当のことができるというのも事実ですが
        • あの作品にはそれぞれ、どんな意味があるのか? → これを作家が語っていいのか、という美学の大問題があります。意味は聴衆/観客が見い出すものだ、ということで。なのでノーコメントとします
        • オリジナル楽器の制作にはどのくらいの期間がかかったのか → 参考資料
        • 今回は「ネタ系」のFLASHとかがなくてちょっと寂しかった → これをどうぞ (FLASHは学内アクセスonly)
      • このページを読んだ長嶋の親友(メディアアート仲間)の言葉を紹介しておきます。
        学生には、 「好きなことでお金を儲けるのは難しいけど、好きなことをやらなきゃ生きている意味がない」  ってことだけは、ぜひわかって欲しいですね(^_^) 
      • 前回(長嶋の活動/作品の紹介)の補足
        • 長嶋作品いろいろ → ここ (サンプルムービー多数)
        • 唯一の(実験)映像作品 "JizoGazoDazo" とそのメディアアート的なメイキング話
        • 唯一のネタFLASH作品 "じゅんchan"                      
        • 長嶋のComputer Music作品の紹介はまたおいおい
        • 生存環境 "Max/MSP/jitter"とは
      • 「芸術」を学ぶにしてはキワモノを究めていないようなので参考資料としてちょっとWikipediaで調べてみました(Wikipediaの記述は学術的な結論ではなく、時間とともに変化していことに注意)
        エログロ
        エログロとは、エロティシズムとグロテスクを足して作られた和製英語。 言葉としては”eroticism”と"grotesque"を並記している通り、高尚な芸術と違って、双方でこの方向性の刺激を優先したような作品について、形容する。 分かりやすい例として、ホラー映画で、恐怖シーンはおざなりなのに、スプラッタ描写とセックスシーンを売りにしている作品は、エログロと呼ばれる。
        エロティシズム
        エロティシズム(英eroticism、伊erotismo、仏eotisme、独Erotik)はリビドーの美的次元に焦点を当てた概念である。とりわけ性的活動への期待感に関連しているが、喚起や期待といった状態だけではなく、あらゆる表現手段を用いてそうした感情をかき立てようとする試みについても用いられる。なお、芸術ジャンルとしてのエロティシズムについては項目エロティカを参照。
        以下はこちら
        グロテスク
        グロテスク(grotesque)とは古代ローマを起源とする異様な人物や動植物等に曲線模様をあしらった美術様式。また転じて奇怪・異様・不気味な様を指す。略称はグロ。
        以下はこちら
        インターネット上に多くのグロテスクな画像(グロ画像)があるが、総称し精神的ブラクラ(マイクラ = マインドクラッシャー)と呼ぶネットワーカーもいる。ブラウザに不具合・ダメージを与えるブラウザクラッシャー(ブラクラ)になぞらえて、見る事によってユーザーに精神的に不愉快なダメージを与えるページ(画像・動画)という意味。
        スプラッター
        猟奇殺人(スプラッタ から転送)
        猟奇殺人(りょうきさつじん)とは、一般的に通常の殺人に比較して、常軌を逸している殺人である。(本来「猟奇」とは「奇妙なものを渉猟する(探し求める)」という意味であり、そのような趣味の人に好まれるという意味で「猟奇的殺人」という表現が適切である)
        猟奇殺人はしばしば映画などのテーマにもされる。『羊たちの沈黙』『ハンニバル』『レッド・ドラゴン』『セブン』『クリムゾン・リバー』など。これを受けて日本でも『アナザヘヴン』や『多重人格探偵サイコ』『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』などが製作された。これらの映画が凶悪犯罪の低年齢化を助長しているとの批判もあり、過去に幾度も実験がなされているが、未だにそれを実証するデータは存在しない(環境犯罪誘因説を参照)。
        以下はこちら
        環境犯罪誘因説
        環境犯罪誘因説(かんきょうはんざいゆういんせつ)とは道徳的、或いは医学・栄養学的に好ましからざる環境により、犯罪を誘発するという学説。強力効果論(きょうりょくこうかろん)ともいう。
        これらは英語ではTwinkie defense(「ジャンクフードの食べ過ぎ」抗弁)ないし“Don't blame me” syndrome(「私は悪くない」症候群)とも表現され、主に周囲の環境によって自分は犯罪を犯したのだとする弁護にも利用される。
        日本では、主にメディア規制論に絡んで、描写された性表現や暴力表現などの反社会的行為に関する情報に人間(特に、成年者に比べて判断能力の乏しい未成年者)が接することで、犯罪を犯す危険性があるとする、メディア強力効果論がマスメディア上の報道や、インターネット上のコミュニティで話題になるなどしているが、本来は犯罪などがしばしば発生する、治安の悪い地域に育った者が環境に影響され、犯罪行為を犯してしまう傾向があるとする説でもある。
        人間は、様々な意味で環境の影響を受けるものであるが、環境犯罪誘因説では、当人の主体性は余り考慮されず、専ら環境から悪影響を被る事で、犯罪を行うと見なしている。
        現在に於いて同説は、犯罪行為の全てが、単純に環境によってのみ影響されるものではなく、当人に内在する性格的な問題(人格障害など)により強く関連するものとする限定効果論によって否定されている。
        なお限定効果論でも、環境の影響が全く無いとはしておらず、犯罪を起こしやすい要素を持つ人が、環境の影響によって犯罪に走る傾向があるともみなしている。これは当人の持つ要素の程度にも絡むが、社会全体に提供されるメディアやジャンクフードなどといった、様々な商品の内容が「どの程度までなら許容できるか」は、その社会を構成する各個人にもよるため、より微妙な扱いが求められるであろうと思われる。ただこれらの環境の影響は、限定効果論の提唱者のクラッパーがいうように、犯罪の引き金をメディア等がひかなくともいずれ別の何かが引き金を引くためこれをもって単純にメディア等の起因論となす事はできない。
        以下はこちら
      • 上記話題に関したFLASHをいくつか見ます。苦手な人は予告しますので目や耳を塞いで下さい
      • 長嶋研究室Web(http://nagasm.org/1106)にあるブラクラでないキワモノ
      • たまたま2ちゃんに「一番怖いグロ動画教えて 」なんていうのが・・・(学内アクセスonly)
      • 提示したサンプルムービー等の備忘メモ
        • Animusic
        • "JizoGazoDazo"
        • "じゅんchan"
        • "Max/MSP/jitter" デモ
        • 「座敷牢」オープニング画面だけ(^_^;)
        • 「精神的ブラクラ」系FLASH
        • グロ系FLASH
        • 「死」などをテーマとしたFLASH集を少々・・・
          • I love death
          • 死刑囚 最後の晩餐
          • 行列 (introのみ)

    • 7日目(2008.06.02)
      • 本日のFLASH「感動系? FLASH」
      • 前回のDaily Reportへの全般的感想
        前回は初めて、このページを復習・予習してくるように言ったのですが、それでも見てきた人が半分以下だったのはちょっと残念でした。少しでも復習・予習・考察してくれば、こんなDaily Reportはないだろう・・・と思われる杜撰な、あるいは稚拙な、あるいは極端に淡白な(微量の)Daily Reportには失望しました。このため、今回はDaily Reportの成績を厳しく付けました。寝ていたとしか思えないもの、中学生程度の知的水準と思われるものなどは、出席点5点満点で最低の1点としましたのであしからず。なお、ちゃんと書いてくれた人は心配いりません(^_^)
      • 前回のDaily Reportに対するコメント
        • 最終回のAniMusicも、面白かった/とても良かった → という人も何人もいましたが・・・
        • 最終回のAniMusicはイマイチだった → という人も少数、いました。そんなものでしょう(^_^;)
        • "JizoGazoDazo"からマルチメディア心理学に発展したという話も調べてみたい → ここです
        • これはどういう仕掛けになっているのか → Javascriptで「ブラウザのウインドウ位置をランダムに移動させる」というプログラムを実行させているだけです
        • 次回からは明るい作品を見ることができると期待したい → まぁ、そればっかりでも面白くないので・・・
        • 「芸術と猥褻の問題」については、今後よく考えていきたい → ぜひ考えて下さい。奥行きのある、ある種、人類に永遠のテーマだと思います
        • グロ系というのは悪趣味だと思う。ただし「マリオの最後」だけは気になったので探してみたい → この付近のどこかに学内アクセスonlyで置いておきますのでどうぞ(^_^;)                      
        • ゲームでも漫画でもドラマでも、盛り上げるために簡単に人の「死」を使い過ぎているのではないか → それはあると思います
        • お地蔵さんのモーフィングは、前後の静止画の対応する何点をいちいち指定したのか → 17点です。脳天1、眉の左右4、瞳2、鼻1、耳の上下4、唇の両端2、顎1、両肩2、で17点です。あとそれぞれの画面の4隅は対応されます
        • 精神的ブラクラFLASHの作者は、何を求めて作っているのか理解できない → 同感です。まぁ「変態趣味+自己顕示欲+愉快犯」というところかなぁ・・・(^_^;)
        • グロを作る人がいるのは、好きで囃し立てる/見に来る人がいるからだろう。お化け屋敷や絶叫マシンやホラー映画のように、日常と異なる刺激を求める人間の本能の一つなのか → 「恐いもの見たさ」「いけないものを覗き見たい」。ワイドショーで凄惨な事件や個人のプライバシーをほじくるのも、同種の悪趣味だと思います。人間の宿業なのでは?
        • 「理数系」と「音楽」との接点はあるのか → 「音楽とは宇宙の数学だ」という美学もありますので、これはアリでしょう(^_^)
        • 音を映像に出来るのであれば、映像を音にも出来るのか → 出来ます(^_^)。ただしそれを音楽と思うかどうかは色々です
        • 奥山方広寺の地蔵の写真は加工の際に揃えたのか → 違います。撮ったのは500枚ほどです。これです。この中で、「地蔵が1体だけ」「写真は横配置」「全身がほぼ写っている」というのを抜き出したら239枚あったので、その順に283本のムービーを作りました
        • "JizoGazoDazo"で1体だけ、首のない地蔵があったが、どのようにモーフィングを指定したのか → よく見てますね(^_^)。あれだけは、「だいたいこのあたりにあるだろう」というポイントを指定しました。いいカンジに出来たと思います
        • 今日見たぐらいのもの(グロ)に何も感じなくなってしまっているのが恐い。銃殺やら水死体やら見慣れている現状を変える必要があるかもしれない → 変えて下さい。悔い改めて下さい。(^_^;)
        • どっきり系FLASHで、いきなり最大音量になるように変更設定するようなものは犯罪とはならないのか → クリックして見る方に責任があるので、これはちょっと無理です。感染するウイルスを仕込むのは犯罪となりますが
        • 逆に「感動するFLASH」とか「心が元気になるFLASH」とかがあれば見たい → あと「泣けるFLASH」とかもありますね。そういうのはネット上で検索すればいくらでも見れます。僕のコレクションにも多数あり、思わず泣けてしまうもの等もあるのですが、これは個人差での大きい世界で、絶対に「しらけた」「押し付けがましい」「偽善的」「退屈」などと感じる人も必ず出て来るので、敢えて講義の中では見せていないのです。自分が感動したとしても、それを他人(万人)に伝えることって難しいでしょ?
        • 「50モリタポ」って何ですか → 「2ちゃんねる検索」をするのに必要なお金です。日本円で5円です(^_^;) → これ
        • 「性の表現」は、美術絵画では昔から追求されているのにメディアアートではあまり無いのか? → アダルトビデオとかエロアニメとか、いわゆる「もろエロ」産業が、媒体としてDVDとかネット等の、メディアアートと近似の媒体を使っているので、作家が混同を避けている、というカンジは何となく言えるかもしれません
          関連ニュース(ロイター)
          [ベルリン 2005年4月16日 ロイター]
            ベルリンのあるカップルが、ふたりにとって最初の子どもをアート・ギャラリーで出産することを
           予定していると地元新聞に発表され、ギャラリーの店主もこれを認めた。
            ビルト紙の報道によれば「一生に一度だけ与えられた人類への贈り物なんです」と、もうすぐ母親に
           なる27歳のラムーネ・ゲレさんの恋人、ウィンフィールド・ウィットさんが語ったという。
            ベルリン中央にあるDNAギャラリーの支配人ジョハン・ノヴァクさんは、アーティストである2人が
           今までの慣習に囚われずに、アートギャラリーでの出産を挑戦したいと申し出たと述べている。
             「社会がどう反応するかをみる、ちょっとした試金石でもあるのです」と電話インタビューで語った。
            およそ30人の人が4月24日の予定日に出産に立ち会うことになっている。ゲレさんの陣痛が規則的に
           なったら、立会い人には、なるべく早く来るようにお願いするとウィットさんは言っている。
            ノヴァクさんのギャラリーでは通常インストレーション・アートやビデオ・アートを展示しているが、
           出産の間はギャラリーは閉店される。「プライバシーは守られなければなりませんから」
            通りの向かいにある別のギャラリーの支配人が言った。「正気の沙汰じゃないね」
          関連ニュース(ロイター)
          [オスロ 2005年5月5日 ロイター]
            ノルウェーの首都オスロの裁判所はこのほど、ストリップは「芸術」であるとして、
           芸術関連の入場料では免除される付加価値税の支払いを拒否していたナイトクラブの
           訴えを認めた。同裁は、オペラやバレエと同じ芸術であるとの見解を示した。
            ナイトクラブ「ブルー・エンゼル」は、「婦人警察官、フラメンコ・ダンサーなどと
           して服を脱いでいくことは、芸術を表している」と主張。入場料の25%に当たる付加
           価値税、総額100万ノルウェー・クローネ(約1670万円)以上が未納だとして、
           クラブに支払いを求めた税務当局を相手取り、裁判に訴えていた。
            税務当局は、クラブの客は裸体を見に来るのであって、芸術ではないと反論していた。
            同国中部のトロンヘイムにあるクラブ「ドリーム・ゴー・ゴー」で働く女性ストリッ
           パーは同国NRKラジオにの取材に対し、「お客さんの90%が、私がやっているのは
           芸術だと言ってくれるから、とてもうれしい」と述べている。 
          関連ニュース(新華社)
          [キャンベラ 2008年05月26日 新華社]
            オーストラリアで高い名声を誇るカメラマン、ビル・ハンソン氏は22日午後、シドニー郊外の
           パディントン地区にあるロスリン・オクスリー美術館で写真展を開くこととなった。ところがこの
           写真展、展示作品のうち21点に12-13歳の少女のヌード写真があり、オーストラリア社会からの
           強い反発を受けている。
            22日、写真展が始まる1時間前に警察が突然会場を訪れ、会場を封鎖。さらにその翌日、
           ハンソン氏と美術館を「わいせつな作品を展示した」として起訴した。
            オーストラリアのケビン首相は「少女のヌード写真を展示することは、すでに芸術の範囲を
           超えている」とし、警察の行動を支持。野党報道官も、「『わいせつ写真』を現代アートの名の
           下に公衆の面前に出すとは…」と、ハンソン氏の行動に疑問を呈した。複数の児童保護団体も、
           警察の行動を支持している。
            一方、オーストラリアの芸術家達は、こうした世間の動きに反発している。彼らは「22日は
           オーストラリアの文化史上、『最も暗い日』だ」と指摘。「シドニー・モーニング・ヘラルド」紙に
           24日、文章を掲載し、「若者の裸で美を表現するのは古くから行われていること。是非を論ずるのは
           構わないが、展示会を閉鎖するべきではない」としている。またハンソン氏自身も、「12-13歳と
           いう年齢は、子供から大人への移行期。彼らの身体を撮影することは、思春期の若者が抱く期待と
           不安定さを表現することになる。これまでにもシドニー、ニューヨーク、パリなどで写真展を
           行ったが、いずれも支持された」。
            シドニーに事務所を置くニューサウスウェールズ州の弁護士協会は、次のように不満を表して
           いる。「若者のヌードを撮影したのは美の追求のため。ポルノ写真で金をもうけるのが目的ではない。
           それのどこが罪なのか」。美術館側は、ハンソン氏の写真展は問題のヌード写真なしで後日改めて
           行うとしている。

          (関連) Spencer Tunickの「芸術」にキミは参加できるか? → これ

      • 本日のテーマ「インスタレーション」(1)
      • インスタレーション等が「インタラクティブ」であるためのポイント
        • リアルタイム性
        • スクリプティング
        • 乱数・統計・数理造形
        • インターフェース
        • センサ
        • (広義の)ディスプレイ
        • 五感とマルチモーダル
        • ネットワーキング
        • 世界モデル
      • 宿題 次回以降、インスタレーションについて紹介しますので、 ここここをザッと眺めて、 気になる作品をチェックしておいて下さい。 チェックはこれらのページのみで、それぞれの作品にあるリンクの先までは行かなくて結構です。
      • 提示したサンプルムービー等の備忘メモ
        • WALKING TOUR
        • UNIX板
        • SUACインスタレーション 2001-2002

    • 8日目(2008.06.09)
      • 本日のYouTube                
      • いくつかの話題(小ネタ)など
        • MAF2002のメイキングその他 → ここ
        • 最近の近況は → ここ
        • ある卒業生の活躍 → ここ
      • 前回のDaily Reportに対するコメント
        • インスタレーションの実例をたくさん見たが、写真や記録ビデオでは実感がわかなかった。実際に体験しないと理解できないのか → ある部分はYESです。インスタ紹介ビデオには、「単なる記録としての撮影」と「プレゼン用に編集した一種の作品」の2種がありますが、ここで紹介しているのは全て前者ですので
        • MAF2001の作品を見ると凄くお金がかかっていそうで、ローランド財団の50万円の助成金では足りないと思われるが、どれぐらいかかったのか → 基本的に発表参加した作家は自主制作で制作費の補助はありません。SUAC往復の機材搬送費、旅費のタシ程度の謝礼などで、総額は250万円ほどの手作りイベントでした
        • インスタレーションは作家が一方的に送るメッセージではなく、鑑賞者も参加してひとつの作品を作り上げている感じがする → このインタラクションがインスタレーションの醍醐味です(^_^)
        • SUAC学生のインスタレーション作品を見て、インスタレーションを作る時は、アイデアがあってそれを実現するための技術を考えるのか、それともある技術やプログラムがあって、それを元にアイデアが浮かぶのか。どちらが多いのか → これは「ニーズ指向」「シーズ指向」という、デザインの重要な2つの側面です。SUACでは前者が大半ですが、いろいろな持ち駒を学ぶうちに、後者からの制作に至る学生も出て来る傾向にあります
        • 身体の動きで音が出る作品は、バレエ(舞踏)だけでなく、スポーツ先取などに付けても面白いのでは → 時間があれば実例を見せます。エンタテインメントの世界では(マッスルミュージカルのように)けっこう、あります
        • 作品のタイトルには英語が多かったが、個人的には日本語のタイトルが好きです → メディアアートはinternationalなので、多くの場合、プログラムに英語タイトルも記載するので、最初から英語のタイトルを付ける作家も多いようです
        • SUAC学生のインスタレーション作品を多く見たが、これらの学生は、大学に入る以前から何らかの知識を持って入学して来ているのか気になった。もし大学に入ってからゼロからこれらの知識を見に付けて制作しているのであれば凄いと思う → 全員、最初は全てゼロで、入学してからの知識とスキルとでインスタレーションを制作しています。入学時には誰も、インスタレーションという用語も概念も知りません。ただし「何かを作りたい」「何かを表現したい」「何かを伝えたい」というモチベーションに溢れて入学してくる学生が、たくさんいます
        • 視覚、聴覚、触覚ときたら、次には「味覚」ではないのか → 味覚はいちいち観衆が「味パイプ」をくわえる必要があるので困難があります。既に実験が進んでいるのは「嗅覚」(匂い/臭い)です
        • インスタレーションの展示についていろいろ考えるために、インスタレーションを展示している美術館にも行ってみたい → 東京であれば、お台場の科学未来館、初台のICCあたりがいろいろと常設展示しています。ネットで検索すればスグに出て来ます
        • 「泣けるFLASH」「感動系FLASH」にはヤラレタ(多数) → あとはそれぞれ検索して体験してください
        • ゲーム的なインスタレーションということは、Wiiや「太鼓の達人」もメディアアートか → 広く言えば、エンタテイメントに重点を置いているゲームも、メディアアートの領域と重なります。文化庁の定義(なんでも入れたい)では立派に入ってます
        • 7/7の村岡氏を囲む懇親会に参加したい(複数) → よく言ってくれました。優待します(^_^)
        • SUACの1期生たちは様々な場面で「初めての試み」ばかりやってきたが、どのような気持ちでSUACに入ったのか聞いてみたいと思った → 1期生は全ての講義がいわば実験だったという点では不利益もあったかもしれませんが、もっとも教員からあれこれ注がれた(他にいないので)という点では恵まれていた側面もあるかと思います
        • 今回見たインスタレーションは、どれも関係性が単純なゲームのようなものばかりだったが、もっと難解な作品はないのか → 世の中にはあります。ただし難解であれば、なんだか判らないまま立ち去る人も増えて来るので、「分かりやすさ」も一つの重要なファクターです
        • インスタレーションというジャンルはいつからあるのか。きっかけとなった作家は? → ここの冒頭にある解説のリンクあたりで勉強してみて下さい
        • 1期生や2期生のSUAC学生は熱いなぁ、と思った。今の私たちは受け身になって学問に閉じこもっているように感じた → そうでしょうか。今の学生も十分に熱いと思いますが(^_^;)
        • センサーに反応するパフォーマンスは激しい動きだと反応しないのか。ゆっくりな動きだと飽きてしまう → 反応性はセンサの選択とかシステムの設計によりいろいろな時間スケールがあります。激しい動きに反応することも基本的には可能ですが、この場合には逆に目まぐるしくなって何がなんだか判らなくなるリスクと直面するのでケースバイケースです
        • ボランティアの全裸の群集によって作る芸術に、長嶋は参加したいと思うか → 美学は個人によります。僕はパスです(^_^;)
        • 今回紹介したメディアアートフェスティバル(MAF)の多くの作品に対して、展示する上で特にこだわった事は何か → 特にこだわりを持たない、ということに注意しました。作家それぞれの表現意図を尊重して、MAFとして展示の方針とかテーマを設定(強制)しない、ということで、逆に言えば雑多な印象というデメリットになりました
      • 本日のテーマ「インスタレーション」(2)
      • 本日のテーマ「Computer Music」あれこれ(1)
      • 本日の話題「宇宙人音楽と人体音楽」
      • 本日の話題「泡のインスタレーション」
      • 提示したサンプルムービー等の備忘メモ
        • 松村インスタレーション作品 (「水」モノ) 2作品
        • 宇宙人音楽
        • 人体音楽
        • "Tap Dog"

    • 9日目(2008.06.16)
      • 本日のムービー 「砂の城」
      • 前回のDaily Reportに対するコメント
        • 作品"Water Canvas"でラジオの音に合わせた泡が出たのは、どうやっていたのか → 左右方向の音源の位置を検出するセンサ(マイク)によって、左右方向の位置に対応させた泡を出す仕掛けです
        • 動物の鳴き声とか動きで音楽を作ると面白いと思った。実際にあるだろうか → 「ハムスター・シーケンサ」の例を紹介します
        • 「人体音楽」についてもっと知りたい → この用語はディレクタの造語で、Computer Musicの世界でも正式な音楽ジャンルとしての名前ではありません(^_^;)
        • 制作費用が巨額になるメディアアート作品(インスタレーション等)では、プロジェクトの最初に寄付集めから始まるというのはよくある事なのか → YESです。芸術系大学では、卒業制作の作品のために数十万円とか100万円以上の材料費がかかる場合もよくあります(そのために2年間はまず制作費のためのバイト、という学生もいます)
        • 同じ学生ということで刺激を受けるので、SUAC2007学生FLASH作品をもっと見たい → ではあと少しだけ紹介します
        • Computer Musicにおいて「偶然性」に頼ったものはあるのか → たくさんあります。実例を紹介します
        • Computer Musicは結局は人間が作っているのだからComputerが作ったことにはならないのか → 「Computerに音楽を自動生成させるアルゴリズムとそのさじ加減」を人間が「作曲(プログラミング)」します
        • 面白い、シンプルな作品のようでも、その裏側や内側では作家の膨大な準備と努力があるのだと、あらためて思った → 分かっていただいて嬉しいです(^_^)
        • メディアアートという用語がまた判らなくなった。どこまでがメディアアートなのだろうか → 定義やレッテルは、時代や文化とともに変化します。メディアアートについては、とうてい「ここまでがそう」「ここからは違う」などという明確な線引きは不可能でしょう。キュレータとしてそれを感じ取って判断するのは、重要な能力となります
        • 身体関連で、血管(ヘモグロビン)の情報から音楽にならないか → 実例を紹介します
        • デモ画像を見ていると、メディアアートの制御系のコンピュータがほとんどMacだけのようだが理由があるのか → メディアアートの世界で標準的な環境となったMax/MSPが、長い期間、Macだけだったためです。最近ではWindows版も出ましたが、Windowsの問題(信頼性の低さ)から長期間の設置にはリスクが大きいので、避けている作家は少なくありません
        • 水を使った作品を多く見たが、静電気を使った作品はないのか → たくさんあります。紹介します
        • タップダンス(TapDog)のパォーマンスは生で観てみたかった → 来日したこともあります。世界中で公演していますのでどうぞ
        • インスタレーション作品は絵画など美術品のように売買されないのか → 永遠に動くというのは非常に困難なので、買う場合には寿命を了解する必要があります。ギャラリーのコンペ(入賞作品は常設展示のために買い取り)の賞金は近い性格かもしれません
        • シンセサイザーやコンピュータのサウンドは無限の可能性があるので、作曲家が「完成」と納得することは永遠に無いのではないか → 「完成」は「締め切り」という時間的制約で無理矢理に発生します(^_^;)。村岡氏にも同様の質問をして欲しいですね
        • SUAC学生の映像やFlash(モーショングラフィック)作品の音楽も自作だ、とのことだが、SUACでは音楽は専門ではないのに作曲できるのか → できます。実例を紹介しましょう(^_^)
        • SUAC学生が大掛かりな作品を制作する時、その制作費はどこから出るのか → 原則として本人が全て負担します。まれには、教員が研究費から応援する特別なケースもあります(教員の研究テーマの一部として)
        • 筋肉の音がいまいち判らなかった → 神経が筋肉を動かすために、非常に微弱な電気信号(パルス)が発生します。それを皮膚表面の電極から検出して、およそ100倍から1000倍のレベルの周囲雑音(ノイズ)を除去した結果が、あのザーーーッというノイズです。このレベルをデータとしてコンピュータに送っています
        • 作品"WLiquid Scrupture"で、水に色が付いていたのは何故? → たまたまです(照明の関係?)。透明な時もありました
      • 本日のテーマ「Computer Music」あれこれ(2)
      • 提示したサンプルムービー等の備忘メモ
        • 「砂の城」
        • GarageBandでお手軽に作曲
        • ハムスター・シーケンサ
        • SUAC2007学生FLASH作品集より
        • 「血流、呼吸などの音楽」の例
        • ピリピリ音楽の例

    • 10日目(2008.06.23)
      掲示
      • 本日のアニメーション "Copy Shop"
      • 先週バッテリ切れで出来なかった「ピリピリ体験」希望者はどうぞ(^_^;)
      • 前回のDaily Reportに対するコメント
        • メディアアート作品を見る時に「社会にどう役に立つか」という視点で見てしまうが、最初から社会的な意義をもって制作されるメディアアートというのはあるのか → メディアアートの制作から生まれた知見や技術が後に社会的に役立つ、というのは色々とありますが(体感型ゲームの色々や、ケータイのサービスのいくつかはメディアアートとして具現化されたもの)、最初からそちらを目指すというのはあまり多くないかと思います
        • FLASHでもセルアニメのような滑らかな動きを実現できるのか → 可能ですがサイズが大きくなり重いソフトとなるので作家は折り合いをつけた性能(毎秒フレーム数、解像度、画面サイズ等)で制作しています
        • GarageBandで作った音楽は著作権にひっかからないとの事だが、まったく同じ音楽が出来ることはないのか → もちろんありますが、Appleが提供しているGaragaBandの音楽素材集、あるいは各社から出ている音楽素材集は、購入者の利用について許諾されているので、どう組み合わせてもOKです。「出来上がった音楽に著作権を主張できない」という事です
        • インスタレーション作品は保存するのが難しいと言うが、保存しようとする行為そのものが作品の在り方に反している気がする → そういう意見も、作家/キュレータの両方に、確かにあります
        • 「ピリピリ体験」がバッテリ切れで体験できななったので、次回、ぜひ体験したい → やって下さい(^_^)
        • パソコンの音楽ソフトの性能向上によって、アマチュアのレベルが上がって、プロとの差が縮まっているのではないか → これはぜひ、村岡さんに回答していただきましょう(^_^;)
        • GarageBandで作った音楽は同じ素材を使っているので、誰でも同じような音楽にしかならないのでは → そう思うのは素人の甘さで、同じ素材であったとしても料理の仕方でかなりの表現が可能なのです。例えばある楽器の音を、その楽器の音域とはまったく異なる高さで鳴らすと、存在していない楽器音?という特殊効果が出て来ます
        • お手軽音楽生成ソフトの音楽に続いて、お手軽映像制作ソフトで今回の写真を料理したところを見たい → やります。乞う御期待(^_^)
        • 音(声)の断片をくっつける、という手法と、初音ミクは違うのか → ある部分は同じですが、初音ミクはさらに高度です
        • ピリピリによるパフォーマンスは、メディアアートというよりもパフォーミングアートではないのか → 初回あたに紹介したリンクからメディアアートについて調べて下さい。「メディアアート」と「パフォーミングアート」とは、排他的な関係でも包含関係でもありません。一部の領域が重なっている、という関係です
        • ピリピリで視覚障害の人に音楽を聞かせる、という可能性の話があったが、同じように電気信号で視覚障害の人に映像を見せる、という可能性はないのか → あります。実際にデモを体験してきました。最初に実験への同意書(体調が悪くなってもOK)を書かされて、額に電極バンドを付けて、そこの微細電極の信号で、うっすらと額の皮膚にカタチを感じることが出来ました。研究は進められています
        • 音楽を取り上げたメディアアートを見るたびに、「音楽」の定義に悩む。メロディーがなくてもドレミやハーモニーが無くても、どんな音でも作家が「音楽だ」と言えば音楽なのか → ある意味ではYESです。「電子音響音楽」の事例を紹介します
        • ピリピリ体験で、振動は皮膚を伝わったのか、それとも体内の水を伝わったのか → どちらかと言えば後者です。筋肉が動くということは、脳からの「動け」という指令、あるいは意識しない指令によって、神経の末端から筋肉に電気パルスが与えられて、筋肉はそれに反応して収縮します。このパルスと似たものを、皮膚に付けた電極から、あるいは手を繋いだ隣の人から伝えたのでピリッとして筋肉が縮んで振動したのです
        • お笑いのライブハウスで芸人と観客の両方がピリピリを共有するのは、一体感としてユニーク → 説明が悪かったですが、事例紹介したライブでは、お客さんには予告ナシに椅子の下に電極を仕込んで、演奏に合わせてピリピリを出していたようです(^_^;)
        • Computer Musicでは、コンピュータの操作ができればいいのか。数学や物理などの知識が必要ではないのか → 必須ではないものの、あれば表現の幅が格段に拡がるので、できれば欲しい教養です
        • 電極を8枚、貼っていたが、8という数字には意味があるのか → あります。8は2の3乗、つまり3ビットで表現できる数です。8の上は10でなく4ビットの16です
        • ピリピリで身体が動くなら、介護などで使えないか → もともとOMRONの機械はマッサージ機械です。これで筋肉を振動させてコリを取ります。また、同じ原理で筋肉を振動させてカロリーを消費させるダイエット機械は数年前に大ヒットしました
        • OMRONのマッサージ機から部品を取り出して使うことにOMRONの許可を取っているのか → 許可は不要です。購入した時点で、使おうがバラそうがユーザの自由です。たまたま健康機器の性能の範囲を求めるために部品取りに活用しただけで、これを応用した機器についてはOMRONは何の責任もありません。分解した時点で保証も放棄したことになります
        • 建築も芸術になりえるのだろうか → もちろんです。芸大には「建築」コースがあります
        • 職人と芸術家の境界線が難しいと思った → ARTの語源は現代の芸術よりも「工芸」「からくり」「匠の技」などにあります。調べてみて下さい
        • 長嶋のWebで色々なシステムの制作について記録しているのは何故か → 作家としての活動とともに、研究者としての活動として、メディアアートを実現するいろいろな技術的側面とか事例紹介、というのは重要です。何度も事例がありますが、ある作品を制作して展示/公演するだけでなくて、そのメイキングの部分を論文に書いて、これを投稿して採択されて学会発表もする、という事です
        • メディア造形学科の学生はずっとパソコンに向かう必要があるが、学内で特別に許可をもらっているのか。あるいは自宅にパソコンを持っているのか → SUAC学内のコンピュータ室(工房)で、教員も付き合って徹夜を続ける例は枚挙に暇がありません。また、ずっとバイトバイトバイトを頑張って、パソコンと、さらにソフトを購入している学生はたくさん、います。自分の表現/制作のために必要なものであれば、他を犠牲にしてでも揃えるのは当然です
        • SUAC学生のFLASHの制作期間はどのくらいか → あれは講義の最後の課題なので、1ヶ月以内でしょうか
        • 笙のセンサはどういう原理なのか。息を吸ったり吐いたりする量を検出できるのか →
        • ピリピリはテレビでよくある「静電気」とは違うのか → 違います。静電気は空中を火花放電で伝わる、1000ボルト以上(数千ボルト)のパルスです。前回、皆さんがピリピリしたパルスは電極で直接伝えるもので、数十ボルト程度です
        • GarageBandで、例えばベースとメロディーで違う調になったりしないのか → 違うものを並べると、ソフトが折り合いをつけて移調したりテンポを変更して合わせてくれます(^_^)。そこからさらに意図的に転調したりズラしたりも出来ます
        • そもそもメディアアートはいつ誕生したのか → 本日冒頭の「掲示」をご覧下さい。こんなこと今になって言っているようでは困ります。調べてください
        • テレビに顔にモザイクのかかっている人のヘンな声もこうやって作るのか → YESです。リングモジュレーションを実演しましょう
        • ピリピリのシステムの製作中に実験したということだが、死ぬかもしれないのに恐くないのか → 死なないことを理解しているので実験できます(^_^;)
        • FLASHの紹介中の「ギザっている」というのはどういうことか → ビットマップ画像は拡大するとギザります。ベクトル画像は「描画情報」なので、いくら拡大してもギザりません →
        • 動物の音楽、植物の音楽、血流の音楽、などはマイナーなのだろうか → YESです。相手がものを言わないために、解釈して表現する作家が、どうにでも解釈できるためかもしれません(^_^;)
      • 本日のテーマ「Computer Music」あれこれ(3)
      • 提示したサンプルムービー等の備忘メモ
        • "Copy Shop"
        • Lifeでお手軽に映像作品制作
        • 長嶋作品のミニライブ(国内初演?)
        • 電子音響作品「鬼女」

    • 11日目(2008.06.30)
      • 本日のアニメーション "Fast Film" (+メイキング)
      • 前回のDaily Reportに対するコメント
        • 電気で筋肉が縮むのは理解できたが、全て、指が曲るのは何故か。指を拓く時の筋肉は縮まないのか → どっちの筋肉の方が強いか考えてみましょう
        • 電気刺激で映像を脳に伝えられるなら、音を電気刺激で脳に伝えられないか → 原理的には可能です
        • 人間の声は音なので波になっていると思うが、音波にならない音は存在しないのか → 定義がいろいろですが、「人間には聞こえない(音と感じられない)音」というのはザラにあります。波動にならない音というのは原理的に困難ですが、空気振動でない音、というのはザラにあります
        • あのComputer Musicのライブをパリやアムステルダムで行って、国によって反応は違ったか → 国によって、というよりは人によって違います(^_^;)
        • LIFEのようなソフトを使うと、素人でも短時間で見た目の良いムービーを簡単に作れるが、このようなソフトの存在をアーティスト達はどう思っているのか → まず前提の確認ですが、LIFEを作った作者/プロダクションは、アーティストです。つまりあのソフト自体が一つの作品です。彼等はもっとレベルの高いツールを使って、レベルの高いライブや作品を作り出しています。その経験から蓄積された画像効果などのノウハウを、素人でも簡単に出来るようなツールとして世に提供しています。作家はあのソフトのさらに上を目指しているので、あのソフトで出力されたものは単なる生成物であって「作品」以下でしかないのです。素人の作ったものですので
        • 「鬼女」を聞き終わって少し寒かった。音で暖かさ・寒さを感じるというのはアリでしょうか → アリです。音でも音楽でも「脳」で聞きます。暑さ寒さも「脳」が感じますので
        • パフュームという女の子のグループの歌声が加工されているのもメディアアートなのか → NOです。たまたま昨日偶然、HeyHeyHeyでパフュームの歌声を聞きましたが、あれはボコーダーという装置で加工しています。ボコーダーは入力の(歌声の)音色の特徴を残しつつ、キーボード奏者が演奏した正しい音の歌声に変換してくれますので、異常に音程とかが正確です。たぶん口パクでなく歌ったら、あんなに正確なピッチにはならないです(^_^;)
        • 動物に筋電センサをつけたパフォーマンスというのはあったか? → 知らないです。人間との意思疎通、随意運動/不随意運動などの問題があり、あまり受け入れられない気がします
        • Copy Shopの映像は昔のものなのか、わざと古いカンジにしているのか → 後者
        • LIFEの「お任せ」で作られたような映像を手作業で作ったらどのくらいの時間がかかるか → 程度によりますが数十時間とかです。ただしLIFEは内部に持っている効果「しか」かかりません(有限)が、手作業であれば可能性は無限です
        • 筋電センサのパフォーマンス作品は、センサからの入力だけでなく、時間とともに変化させるように作曲していたか → YES
        • 筋電センサで元々無い指をモニタ上で動かせるのなら、これで義手を動かせないか → もちろん義手の制御が第一目的です
        • Copy Shopの映像はクレイアニメより滑らかだったのは何故か → 毎秒のコマ数が多かったからです
        • 筋電センサの純銀電極が皮膚と相性がいいというのは? → 調べて下さい
        • 声をいじるソフトがあれば歌手や声優は要らなくなるのでは → 甘いです。だから「初音ミク」が売れるのです
        • Copy Shopの画面がクシャクシャになったのは、そういう映像効果なのか、実際にやったのか → 実際にやってます
        • 筋電センサのパフォーマンス作品の作曲にはどのくらいの時間がかかっているのか → たくさんかかってます(^_^;)
        • 子供の声はずっと保存していたのか → 息子が小1の時(つまり皆さんも小1の時)に、たまたま子供の声をおどろおどろしい音声素材として(無邪気な子供のわらべ歌とかって結構、恐いでしょ)作曲していたので、その時にサンプルで録音したものです。以後、講義で紹介するのでずっと持ってます(^_^;)
        • 「鬼女」(10分52秒)の制作時間は → まぁ100-200時間ぐらいです
        • 筋電センサのパフォーマンス作品で、センサの情報がグラフになっていたが、これは色の変化など他の形態にもなるのか → YESです。色の変化にしたバージョンもパリで公演しました
        • 「鬼女」のような電子音響作品でいろいろにサウンドを加工して、明るい作品は作れないのか → ギャグとかラップみたいなものなら作れると思いますが、僕は作りません(^_^;)
        • 筋電センサのパフォーマンス作品では、毎回同じサウンドは不可能で偶然性があるが、全て計算され尽くしているのか → 基本的にはYESです。その瞬間瞬間で出るサウンドに偶然性のばらつきはありますが、いくら孫悟空がデタラメに飛び回ってもお釈迦様の掌の中であるように、生成されるサウンドはある範囲内になるよう設計し(これが「作曲」)、その範囲は刻々と変化するように作曲しています
        • 「骨電動」というのは? → 調べて下さい
        • 長嶋は顔文字を使うが海外でも顔文字は通じるのか → 海外では半角英数字なので昔から「;-)」とかいうのが多いです。全角の顔文字は当然、見れません。「(^_^;)」みたいなのはどうなんだろう・・・
        • LIFEの終了後、デスクトップがぐちゃぐちゃになっていたのは何か問題はないのか → 単なる軽いバグです。昔からあります
        • 筋電センサのパフォーマンス作品では、どう動かすとどんなふうに音が鳴るのかわかっているのか → YES。4項目上を見て下さい
      • 本日のテーマ「Computer Music」あれこれ(4)
        • 「サウンドのビジュアライズ」について(VJ) → 本日のサウンド素材は全てiTunesのおまかせVisualizationを表示します
        • 「音声」を素材としたComputer Musicの例 "Mycoplasma" - 「自動朗読音声 + 人間の読上げ音声のライブ音響信号処理」作品
        • VocalWriter - 1993年から変わらない古典的技術
        • Vocaloid - ヤマハが買って育てた「Computerに歌わせる」技術
        • Vocaloid1と「調教」
        • Vocaloid2 - Primavella
        • Vocaloid2調教前→素の 初音ミク
        • 初音ミクの自動調教「ぼかりす」   
        • 初音ミクに職人がVocaloid1で対抗
        • ぼかりすに対抗して初音ミクを職人が調教した例
        • ぼかりす - 音楽情報科学研究の賜物
      • 宿題  来週は特別講義、作曲家の村岡睦稔氏の講演です。遅刻者は入室厳禁。このページの7/7のところにある、村岡氏が寄稿してくれた「特別講義・概要」を事前に必ず熟読してきて下さい。質問のチャンスは7/7当日しかありません。
      • 提示したサンプルムービー等の備忘メモ
        • "Process"
        • "Fast Film"
        • "Mycoplasma"
        • Vocaloid1/2
        • 初音ミク
        • ぼかりす(VocaListener)

    • 12日目(2008.07.07)
      • 注意 本日のDaily Reportについては、「考察・議論・意見・感想」のみを書いて、「質問」は書かないで下さい。 理由は質問を超多忙な講師に転送して回答を執筆していただく、というプロセスは計画していないからです。 講義時間内に質疑の時間を取ります。また、懇親会に先立って、同じ講義室で5限の時間帯(の前半ぐらい?)に、 引き続き「講師を囲む懇談会」を開催しますので、質問のある人はここで質問して下さい。
      • 今後の予定について
        • 7/14 授業アンケートあり(実質最終日)
        • 7/21 祝日のためナシ
        • 7/23(水) 3限に「補講」とありますが、13:00-14:00の1時間だけの「ムービー上映会」とします。Daily Reportで「アンコール」の希望があった映像作品、あるいはアートアニメーションの世界的話題作を上映します。この日の出席については、これまでに出席の不足した人がそれを補うために一応カウントしますが、これまで十分に出席している人は出席点のためだけに出る必要はありません。この日はDaily Reportはありません。
      • 最終レポート課題について
      • 前回のDaily Reportに対するコメント
        • iTunesのビジュアライズというのはいくつもの映像パターンから選ばれて描画されているのか(多数) → 違います。Open-GLというグラフィクス関数を使って、再生しているサウンドの情報(音量、音質、ビート等)からその場でリアルタイムに生成しています。似たパターンになる事はあるとしても、基本的にはその場限りの異なる映像が生成されています
        • iTunesのビジュアライズは、同じ音楽を再生しても、そのたびに異なるグラフィクスとなるのか(多数) → YES (理由は上記)
        • ボーカロイドやボカリスなどの技術の進展で、将来は歌手という職業がいらなくなる恐ろしさを感じた → 残念ながらこれは間違っています(^_^;)
        • Perfumeのようなテクノ音質も、"Mycoplasma"のようにライブに音質変換をしているのか → NOです。あれは全てスタジオで制作して、現場では口パクで再生しているだけです
        • ボーカロイドの音声データベースの収録では歌わなくてもいいらしいので、音痴の人でもデータベースを作ることが出来るのか → YES
        • 人間の歌う声などの「人間らしさ」とはどのようなものなのか → 音楽情報科学の分野ではこれを研究している人が世界中に何百人といて、研究の歴史も数十年になり、まだ解明されていません。ここで簡単には解説できません
        • 「鏡音リン/レン」では同じ一人の声優の声のデータベースしか作っていないのに、ちゃんと男の子と女の子の声になったのは何故? → 同じ声道モデル(発声に関する骨格的なもの。フォルマントという音声の特性を決定付ける)でも、声帯で発声する基準ピッチがオクターブ違えば、最終的な音声は、ちょうど双子のようにきちんと男女に分かれる、という音声学的な事実を実際に適用したものです
        • Vocaloidを延々と細々と調教するようなオタクのエネルギーは一体どこから来るのか → コミケにでも行って調べてみて下さい(^_^;)
        • "Mycoplasma"のマイコさんの声が鼻づまりのように聞こえたのは? → 鼻が詰まっていたからです
        • 今回のボーカロイドや、前回のムービー生成ソフトなどの開発者は技術者なのか、それともアーティストなのか → アーティストの心を忘れない技術者だったり、エンジニアリングを持ったアーティストだったりです(^_^)
        • 「がくっぽいど」Gacktを調教する、というだけで萌える人がいそうだ → そうかもしれませんが判りません
        • "Mycoplasma"もMax/MSPなのか → NOです。当時のMax/MSP(とMac)の能力では、ここまでライブで音響信号処理は出来ませんでした。この時に音響信号処理に使ったのはKymaというシステムで、ライブサンプリングや操作のためにKymaをMax/MSPでコントロールしています。ここの中にこの作品のシステムの解説があります。ここにKymaの解説があります
        • 初音ミクの発音には子音が不足しているように聞こえる → もっと強調も可能ですが、それはそれなりに不自然になるので抑えている模様です
        • あの不明曲はたぶんZARD「翼を広げて」では? → Thanks !!
        • 初音ミクでしゃべったりラップも出来るのか? → 出来ますがそれほど得意ということでもありません
        • 初音ミクは英語も出来るのか? → 出来ます
        • ボーカロイドが歌った楽曲の著作権は? → 元の楽曲の著作権はボーカロイドに歌わせても楽器パートのメロディーとしても変わりません。許諾なくボーカロイドに浜崎あゆみを歌わせた楽曲を公開すれば著作権法違反です。ただしヤマハとクリプトンは、初音ミクなどボーカロイドのパッケージを正規購入し正規登録したユーザが著作権の問題の無いオリジナル曲のボーカルにボーカロイドを使った場合、公序良俗に反するような歌詞/台詞でない限り、自由に利用/公開できる、としています
        • 最初に見たムービー"Process"の音楽はすごく合っていた → 現代音楽の作曲家が、この映像のために作曲/録音したサウンドですので当然です
        • 「鏡音リン/レン」は「初音ミク」よりバージョンアップしているのか → 同じVocaloid2の技術で、データベースを収録した声優が違う、ということですので、横並びのシリーズという位置付けです
        • 私がコンピュータミュージックの特長と考えていることに「無機質さ」がある。それは私たちが普段耳にする有機的な生身の声と異なるためにわざとらしさを感じてしまう。しかし敢えてそのわざとらしさを取り払わずに、コンピュータミュージックという人工物と、生身の音である自然物との境界をどこかに作ることにより、それぞれがそれぞれに縛られない、より良い音楽の発展につながっていくのでは、と考えた(ほぼ本文そのまま) → 素晴らしい(^_^)。参考にさせていただきます(_o_)
        • 初音ミクはいくらぐらいなのか? →
      • 特別講師の略歴(学内アクセスonly)
      • 特別講師の活動歴(学内アクセスonly)
      • 村岡 睦稔 氏 特別講義・概要 (※内容は変更となる場合もあります)
        【「売れる」ということ】
        「1曲売れて田園調布に豪邸を建てた」というのは10年以上昔の話であって、現在の日本音楽業界においてその神話は完全に崩壊した。それでは現在のサクセスのボーダーラインはどの辺りなのか。「売れる」という事をもう一度見つめなおし、新しい「売れる」というスタイルを発見する糸口を考えたい。
        • 10年前の"ヒット"と現在の"ヒット"の違い
        • 良いものは必ず売れるのか
        • 目新しさとはなにか 〜個性の探求〜
        【音楽で金儲けができるのか】
        それではこの時代に生まれた私たちは、果たして音楽で金儲けはできないのだろうか。作曲家、作詞家、バンド、ソロ、出版社、レーベル...どこが一番儲かるのか。
        • 一番儲かるのはどのポジションなのか
        • 作曲での一攫千金は過去の話なのか
        • 年収300万円のカラクリ
        • "所属"と"フリーランス"の違い
        【メジャーとインディーズの差】 契約によってきつく縛り付けられたメジャーと、自分の意思を直接社長に意見できる可能性が多いインディーズ。メジャーに憧れるのは、かつて私もそうであったが、現在はむしろ距離を置く存在となってしまった。それぞれのメリットとデメリットを挙げ、自分が目指すポジションを明確化してほしい。
        • メジャーとインディーズはどっちが儲かるのか
        • メジャーのメリットとインディーズのメリット
        • 自分はどのポジションに身を置くべきなのか
        【超カンタン作曲学概論】
        なぜここまで「音楽で稼ぐ」事ができなくなってしまったのか。それは「小学生でも曲が作れる時代」に突入してしまったからに他ならない。世の作曲家を名乗る若手の中で、正しい音楽理論を理解している者はほぼ皆無に等しい。そんな連中が作曲家を名乗ることができる決定的な証拠をお見せしましょう。
        • 5分の曲を3分で作る方法
        • サンプリングCDの裏・活用法
        • 個性の"没"個性化にみる日本音楽業界
        【なぜCDが売れないのか】
        総評として、なぜ現在の音楽業界はこうなってしまったのか。発信メディアがCDからmp3に変化し、音楽の需要と供給のバランスが崩れた事によるというのも、一理ある。しかし、誰もが目を背けてきた「"本当の"CDが売れない理由」を紐解き、私たちが持たなくてはならない意思を見つけてほしい。
        • コンペに見る音楽業界のあり方
        • カヴァー曲の横行に見る音楽業界
        • インターネット配信がもたらすもの
        • VOCALOIDに見る"声の切り売り産業"
        • CDが売れない真の理由とは
        • HIP-HOPに見る日本の国民性
        • 民族音楽に見る個性の発見の旅
        【私がテクノ好きな理由】
        ※時間が余ったら自己紹介程度として話します。
        • 日本人に黒人の"血"を表現できるのか
        • テクノロジーは血を超えるか
        • バスドラムの"四つ打ち音楽"と戦争 〜戦争はジャンルを作る〜
        • アメリカ人がテクノをあんまり好きじゃない理由 〜ヨーロッパでテクノが盛んな理由〜
        • テクノ好きな人とブラックミュージック好きな人

    • 実質最終日(2008.07.14)
      • 今後の予定について
        • 7/21 祝日のためナシ
        • 7/23(水) 3限に「補講」とありますが、13:00-14:00の1時間だけの「ムービー上映会」とします。Daily Reportで「アンコール」の希望があった映像作品、あるいはアートアニメーションの世界的話題作を上映します。この日は出席を取りません。この日はDaily Reportもありません。
      • 最終レポート課題について
      • 前週までの「出席点+Daily Report」の告知
        • 当初から予告していますが、この講義には「試験」「追試」「再試」はありませんので、成績不良に対する救済措置は一切ありません
        • Daily Reportは5点満点(最低点2点)*13回=65点、出席点は1点*13回=13点、最終レポートは30点満点なので、全出席で全部満点だと合計は108点です
        • Daily Reportで「2点」となったレポート例 
        • Daily Reportで「3点」となったレポート例 ナシ(大多数なので)
        • Daily Reportで「4点」となったレポート例 
        • Daily Reportで「5点」(満点)となったレポート例 
        • 7/14に出席して仮にDaily Report満点となり、最終レポートが仮に満点であっても、全体の合計が59点以下で「不可」となるので、最終レポートを出さなくていい(意味がない)という人 (学籍番号, 現在評価点, 出席/12回)
          0513008(16, 4/12), 0513011(0, 0), 0513014(7, 2), 0513028(4, 1), 0513040(0, 0), 0513041(22, 5), 0613021(9, 3), 0713014(16, 4)
        • 前週までの出席とDaily Reportの評価の合計が40点未満で、7/14の出席+Daily Reportに最終レポートを足しても、現実的には単位取得に届かない可能性がきわめて高い人 (学籍番号, 現在評価点, 出席/12回)
          0413050(30, 6), 0511052(34, 7), 0513029(38, 10), 0613007(39, 9), 0613009(36, 9), 0613045(29, 8)
        • 前週までの出席とDaily Reportの評価で既に60点以上となっているので、「優」「良」「可」にこだわらず単位になればいいというのであれば、最終レポートを出す必要のない人(最終レポートで「優」を目指そう(^_^))
          0713003, 0713004, 0713018
        • 前週までの出席とDaily Reportの評価の合計が55点以上(最終レポートで「優」を目指そう(^_^))の人
          0512045, 0513057, 0713010, 0713012, 0713016, 0713020, 0713024, 0713027, 0713030, 0713035, 0713041, 0713042, 0713043
        • ここまで学籍番号の無い人は「前週までの出席とDaily Reportの評価の合計が40点以上54点以下」の人ですが、その中で「47点以下」のちょっと頑張らないと危ない人
          0512053, 0513016, 0513016, 0513046, 0613022, 0613035, 0613041, 0713022, 0713026, 0713040, 0713046
      • 前回の特別講義/Daily Reportに対するコメント(オフレコなので口頭で話します)
        • 「縁(えにし)」「感謝」を大切に
        • 感受性が豊かなのは若い学生の特権だが、聞いた話だけでそんなに素直に納得していいのか?
        • 「CDが売れなくなった真の理由はリスナーの耳/感性が衰えているから」は本当なのか?
        • 「ボーカロイドは歌手を駆逐するので脅威」は本当なのか?
        • アイヌ民族よりも日本国内で迫害/差別されている人々はいないのか?
        • 「差別」の過剰反応 → 言葉狩り → 芸術作品の抹殺 という悲しい現実
        • 「芸能人として売れる方法がある」業界の現実
        • アイヌ音楽は日本民族の音楽のルーツなのか?
        • 作曲家/アレンジャーに対して演奏家の地位が異常に低い日本・・・"Player"・"Performer"と"Interpreter"との違い
        • JPOPを駄目にした張本人は (TK? RS? KO? walkman? CD? PC? MIDI? Net?)
        • 「詞先」「歌先」の話
        • 「ブーニンが弾いた」「アシモが弾いた」「猫がのった」ピアノの音を区別できるか
        • 西洋音楽/声楽のベルカント唱法が目指すのは「誰でも同じ歌声」となる人間ボーカロイド → 「作曲 vs 演奏」
        • 音楽の根源は何か リズムか、メロディか、ハーモニーか、ビートか、声か・・・
        • 作曲家・村岡氏は成功するか?
        ※ 時間の制限で説明しきれないここらの議論の解説の希望者はトコトン付き合いますのでメイルにて志願して下さい
      • 音楽(ビート)の根源を考える映像(35分間) - Stomp "Impulse"
      • 「日本人」「演奏」を考える映像(2+3+3分間) - 三味線
      • MAF2001Computer Musicコンサート「12人の作曲家・12種類の楽器の競演」(たぶん観る時間ナシ(^_^;))
      • 時間の制限で観ることの出来なかった色々なムービー(トータル100時間以上)から「観倒す」企画を夏休みに希望する人はメイルにて志願して下さい。人数が集まった場合には実施します(朝から晩まで飲食持ち込みでの連続上映会)
      • 本日は授業アンケートのため15分早く終了します

    • 2008.07.15
      • 最終レポート課題について
      • 7/23(水)について 3限に「補講」とありますが、13:00-14:00の1時間だけの「ムービー上映会」とします。Daily Reportで「アンコール」の希望があった映像作品、あるいはアートアニメーションの世界的話題作を上映します。この日は出席を取りません。この日はDaily Reportもありません。
      • 時間の制限で観ることの出来なかった色々なムービー(トータル100時間以上)から「観倒す」企画を夏休みに希望する人はメイルにて志願して下さい。人数が集まった場合には実施します(朝から晩まで飲食持ち込みでの連続上映会) → 期限は7/17まで
      • 前回のDaily Reportに対するコメント
        • 音楽の根源について。「鳴らす音」が音楽、「鳴っている音」は違う・・・のか? → 「サウンドスケープ」を調べてみましょう
        • 宗教団体・政治団体などに所属するアーティストは団体の啓蒙活動などをコッソリやっているのか? → 露出するようにやっています。「芸能人と教祖との対談」ビデオなどは、宗教団体の布教活動の最大の武器となっています
        • 「朝から晩まで映像上映会」楽しみにしています → メイルを受け取りました。近日中に日程を検討してお知らせします
        • STOMPの"Impulse"は手元に置いて何度も観たいので情報を → タイトルは"Pulse"の間違いでした(^_^;)。ここで買えます(^_^)
        • MAF2001のライブ演奏をサンプリングしてその場で変奏していく音楽は「生きた音楽」「生まれ出ているLiveな音楽」という印象だった → まさにそういう音楽を至高しています(^_^)
        • 夏休みの映像上映会、開くのであれば参加したい →メイルして下さい(^_^)
        • よく「芸文だから・・・」と言うが、芸文もマネジメントばかりやっているわけではないです → 「芸文はアートマネジメントの学科だ」と受験生に力説しているのでそう思ってました(^_^;)
        • STOMPのDVDの中で水中であれこれ叩くシーンがあったが、あんなにしっかり響くのだろうか → よく見てました。あんな音はしません。あれは映像にも一部、写っていましたが、それぞれの「打楽器」に振動ピックアップが付けてあって、その音を収録しています。空気中とは違う響きになりますが、水中の人間の耳にはあのような音としては聞こえません
        • MAF2001のライブ演奏で、ギターや琴やハープ以外の楽器であっても、コンピュータ操作によりライブセッションできるのか → 出来ます。僕の作品ではこのスタイルで過去に「ピアノ」「パイプオルガン」「笙」「声」「バスリコーダー」等で作曲・公演しました。サウンドが出る楽器であれば(どんな楽器でもたいていサウンドは出ます(^_^;))、マイクで拾って以下同文・・・となります
        • 音楽の根源について。音楽に敢えて限定条件を付けるとすれば、それは「他」という存在があることではないか。他と共生することでは? → たいていはそうですが、世界には他人に聞かせる必要のない(聞こえない)、「自分だけのための音楽」という民族音楽もあります。さらに調べてみましょう
        • 日本の音楽界がすたれているというのであれば、世界の音楽も衰退していると言えるのではないか → YESかもしれません。NOかもしれません
        • STOMPのDVDは、世界中で現地の人の協力でその場で撮影したのか → YESです。これについては背景とか合成のヤラセはありません
        • MAF2001のライブ演奏で、それぞれの演奏家はプロであるが、どう依頼したのか(知人なのか)。演奏料はどうしたのか → MAF2001は初めてのイベントだったので奮発して、各作曲家にSUACまでの旅費も含めて15万円から20万円の「謝礼」(金額としては友情出演レベルの格安)を出しました(SUAC教員の2名は当然ゼロなのでそれぞれ自分の個人研究費から演奏者謝礼を支出)。各作曲家はそれぞれ、自分の作品の形態に応じて必要な演奏家と交渉して依頼しましたが、その演奏謝礼をどう工面したかはそれぞれですので詳細不明です。何人かの作家はSUACから自分への謝礼の全額に自腹もプラスして演奏者に謝礼を出し、ギターの吉田さんは演奏は自分一人ですが京都からトラック一杯に専用の音響機材とスタッフを運搬、ハープの莱さんの演奏家は国立音大の院生(留学生)でしたが東京でハープをレンタルして浜松に運び、いずれも足が出ました。皆んな赤字ではあるのですが、このようなチャンスに自分の新作を公演できる、という事実は、自腹で出したとしても実現することに意義があるのだ、というのがComputer Musicの世界での一つの確信です。企画者として、そういう作曲家仲間に声をかけましたので
        • Daily Reportに罫線が入っていると書きやすいのでは? → 文字サイズを強制したくないので入れていません

  • 最終レポート課題について

    1. 今年のレポートのテーマは「SUACから発信するメディアアートのプロモーション」である。
      SUACでは静岡県という地方であるにもかかわらず、MAFを開催して注目されてきた。本年のMAF2008も12月に開催する。また、2009年秋には国民文化祭が静岡県で開催され、その中で文化庁メディア芸術祭の入賞作品展がSUACで開催される予定であり、コンテンツ立国の日本をメディアアートの領域で支援するためにも、国内のみならず世界に向けてSUACに対する期待は大きい。
      そこで本レポートでは、静岡県などと小さいことを言わず、国内、さらに世界を視野にした「SUACから発信するメディアアートのプロモーション」についての検討・考察、それも単なる評論でなく提案型のレポートを期待する。可能性のある提案については、ちょうどSUAC教職員に「SUAC10周年事業」の提案募集があるところなので、これに応募して、本当に実現を目指す(巨額の予算が付く可能性もある)ので、コラボレーションの可能性もある。

    2. 内容は自由。肯定的/否定的、楽観的/悲観的、積極的/消極的、分析的/創造的、調査報告型/事業提案型、などいずれもスタンスとしてあり得るので、あらかじめスタンスを明示することが望ましい。 調査・考察・議論・提案など、独創的・創造的・ユニークなレポートを期待する。本年度については上記のように「提案」型のレポートの評価を高くする。単なる感想文や評論/エッセイは低く評価するのでそのつもりで。「自分の視点・提言・肉声」の乏しい、単なる受け売り/引き写しの調査報告の評価はかなり低い。

    3. 具体的なイベントの企画書を提案型レポートの中核にする場合には、机上の空論にならないように、スケジュール案、人員計画、予算計画などもきちんと調べて具体的に提案すること。これは芸文のアートマネジメントのプロの現場では当然のことである。

    4. レポートは手書きとする。手書きに挑戦することの意義を重視したい。インターネットで安易に他人の情報を切り貼りする風潮への抵抗でもある。 文字が美しい/読みやすいということは評価の対象ではないが、丁寧に書かれているか雑であるかは読めば判る。生まれつき字が下手であっても、丁寧に書かれたものは相手に伝わる。この心構えの部分はもちろん評価の対象である。

    5. インターネット等で調査したデータ等の資料をプリントして添付(出典を明記することを厳守)することは構わないが、これはレポートの分量としてはまったくカウントしない。単なる資料なので、中身は手書きの本文の勝負である。

    6. 下記の提出する用紙の形式に注意すること。形式不備は大幅減点ないしゼロ査定される。

      • A4」「縦配置」「横書き」「片面」の用紙を使用のこと。図表(この部分はパソコンのプリントアウトもOK。自分の手で作図/作表/描画などした図表はそのように欄外に特記し、他人の著作物を利用した場合には出典を欄外に特記すること。このいずれも書かれていない場合にはこの図表は廃棄する)を含んでもよい。

      • 第一ページ(表紙)には本文を書かずに、学籍番号など本人の情報やタイトル等、常識的に判断して必要事項を記載すること。

      • A4縦で左側に綴じるための(穴開け)スペースがあるものとする。なお、絶対にホッチキスや糊などで「綴じないこと」。ページ番号を明記の上、クリップ等で挟むだけとする。折り畳まずにA4封筒/文書ホルダーに入れて提出してもよい。

      • 過去に、縦書き・両面・横置きやB4・B5サイズの用紙を提出して形式不備で減点/廃棄された学生がいるので注意。

    7. レポートの分量については「2000字以上」とする。分量は評価の基準ではないが、内容が乏しいものは大幅減点する。長嶋は高校生の時に3日間で400字詰め原稿用紙50枚の「超芸術試論」という論文を書いた経験から、今回のテーマであれば1日缶詰めでまぁ最低でも4000字ぐらいになることを個人的には期待している。

    8. Daily Reportであまりに誤字が多かったので、「正しくない日本語は減点」という評価方針を宣言する。漢字はちゃんと辞書を引いて正しく書くこと。簡単な漢字の語句を平仮名にするのも大学生として恥ずかしいので減点する。

    9. 万一の紛失に備えてレポートのコピーを必ず手元に保存しておくこと。

    10. 提出期間は2008年7月29日(火)17:00 から 2008年8月1日(金)18:00まで。

    11. 提出先は1106長嶋研究室のドア前に置いたレポート提出箱。

  • 関連資料・リンク