現代芸術論(長嶋)

  • シラバス(最新版2002年1月19日)

  • 話題メモ

    • 初日(2002.4.15)
      • 「現代芸術論(電子アート)」について
      • 講義のローカルルールについて
      • "Daily Report" (出席確認・感想/質問・授業評価) について
      • アートとサイエンスの関係について
            本日のデモ 長嶋洋一映像初挑戦作品 "JizoGazoDazo" / "SoftRocks"
      • 人間の視覚、錯覚、マルチメディアの効果について
            本日のデモ OptArt(錯覚・錯視を利用したアート)のサンプル
            本日のデモ 「モーフィング」(Morpher)の実例
      • MAF2002へのスタッフ参加の呼び掛け(^_^)
      • MAF2001の記録紹介(メディアアートとは)
            本日のデモ MAF2001 コンサート/インスタ写真の簡単な解説

    • 2日目(2002.4.22)
      • MAF2001プログラム(参考資料)の配付(前回忘れたので(^_^;))
      • 2002年に国内で開催される国際会議について
      • 前回の Daily Report へのコメント (今後はWebで読むこと)
      • MAF2002へのスタッフ参加の呼び掛け(^_^)
      • 「詩」2編の配付、「テキストと作曲」について
      • コンピュータサウンドについて
            本日のデモ 長嶋洋一 CD作品 "OgressII" (10min52sec)

            本日のデモ Max/MSPによるサウンド処理の実例(のほんのサワリだけ)
      • MAF2001の記録紹介(コンサート作品より)
      • Ars Electronica93について(サイバーアートとは)

    • 3日目(2002.5.13)
      • MAF2002の進捗報告
      • MAF2002ポスターデザインコンペ開始 !!
      • Ars Electronica94について
      • メディアアートの事例紹介
            本日のデモ 「芸大+東大」コンビの作品ビデオ
      • 特別講義(東野珠実氏・於「瞑想空間」)について
      • メディア・インスタレーション「靄夜」について
      • MAF2001の記録紹介

    • 4日目(2002.5.20)
      • 5月27日に予定していた特別講義(東野珠実氏・於「瞑想空間」)は都合により6月10日に延期になりました
      • MAF2002の進捗報告
      • 新しく舞い込んだお話(*^_^*)について
      • 緊急アンケート : 「8/24・Suguru Gotoレクチャー」の希望について
      • Ars Electronica95について
      • IWEC2002、SIGMUSの報告
            本日のデモ GDS Music

            本日のデモ PiriPiri-3使用ライブ(IAMAS)

    • 5日目(2002.5.27)
      • 特別講義(東野珠実氏・於「瞑想空間」)は都合により6月10日に延期になりました
      • 「空間音響」という考え方について
            今日の1曲 Thomas Tallis (1505-1585) : Spem in Alium Nunquam Habui
      • Gian Carlo Menotti : Opera "Help Help, the Globolinks!" について
      • MAF2002の進捗報告・学外インスタ作家の作品企画と現地スタッフ募集
        • 勝田哲司 氏
        • 松村誠一郎 氏
        • 赤松正行 氏
        • 照岡正樹 氏
        • 津坂真有 氏
        • 中居伊織 氏
      • Suguru Goto氏について  
      • Ars Electronica96について
      • 映像と音響の同期について
            本日のデモ 「ビートマニア・ムービー」2連発
      • 「アルゴリズム作曲」という考え方について
            本日のデモ Maxによる「アルゴリズム作曲」のデモ

    • 6日目(2002.6.3)
      • 特別講義(東野珠実氏・於「瞑想空間」)は都合により6月10日に延期になりました
      • MAF2002の進捗報告
            本日のデモ MAF2001コンサートの模様から
      • 「演奏」と「様式」について
            本日のデモ 「三味線ムービー」4連発
      • Gian Carlo Menotti : Opera "Help Help, the Globolinks!" について(続報)
      • 映像と音響の同期について(リクエストを受けて)
            本日のデモ 「ビートマニア・ムービー」5連発
      • Ars Electronica97について
      • 「アルゴリズム作曲」という考え方について(続)
            本日のデモ Maxによる「アルゴリズム作曲」のデモ(続)

    • 7日目(2002.6.10)
      • 特別講義(東野珠実氏・於「瞑想空間」)

    • 8日目(2002.6.17)
      • Ars Electronica98について
      • ICCのイベント情報(ソフトウェア)
      • Gian Carlo Menotti : Opera "Help Help, the Globolinks!" について(続報)
      • 東野珠実さんについて
      • 日本の伝統楽器、アジアの民族楽器について
            本日のデモ 作品 "Asian Edge" について
      • MAF2002の進捗報告
      • DSPSS情報・遂に公開された「Jitter」について
      • 中居伊織クンの作品企画について
      • MAF2002へのスタッフ参加の呼び掛け(^_^;)

    • 9日目(2002.6.24)
      • Ars Electronica99について
      • Gian Carlo Menotti : Opera "Help Help, the Globolinks!" について(続報)
      • MAF2002の進捗報告
      • MAF2002へのスタッフ参加の呼び掛け(^_^;)
      • 聴覚研究に関する情報紹介
      • インタラクティブ・アート
            本日のデモ 長嶋過去作品の紹介

    • 10日目(2002.7.1)
      • Ars Electronica2000について
      • Gian Carlo Menotti : Opera "Help Help, the Globolinks!" について(続報)
      • 芸術科学会「DIVA」について、ロボットについて
      • MAF2002の進捗報告
      • MAF2002へのスタッフ参加の呼び掛け(^_^;)
      • 音律の話
            本日のデモ 君は音律を聞き分けられるか(^_^;)

    • 11日目(2002.7.8)
      • 先週の感想レポートへの回答シリーズ : 「音律」などについて
      • Ars Electronica2001について
      • ICAD2002について
      • ATRデモについて
      • 音楽情報科学研究会について
      • 邦楽講習会について
      • 課題レポートについて
      • MAF2002の話は苦情が出たのでやめます(^_^;)

    • 12日目(2002.7.15)
      • ATRについて
      • 芸術科学会について
      • Ars Electronica2002について
      • MAF2002に関する最終連絡(^_^;)
      • センサとヒューマンインターフェース、パフォーマンス
            幻のデモ(^_^;) Maxとセンサとの融合 → デモンストレータ応募者がいないので中止

    • 13日目(2002.7.22)
      • SuperColliderについて
      • Ars Electronica2002のカタログが届きました(^_^)
      • 芸術科学会がMAF2002に取材に来ます(^_^)
      • ACM / HCI / NIME / SUACで国際会議開催? について
      • Daily Reportへの回答
      • 「虎」について
      • ASLについて
      • VPPについて
      • 「メディアアートでは食えない」(^_^;)という事について

  • Daily Report へのコメント

    • 初日(2002.4.15)

      • MAF2002に興味を持った、正確な日程を知りたい。

        全体の大枠としては、8/17-8/27という期間の予定です。ただし、スタッフにしても 参加作家にしても、ずっと毎日出て来なければならない、という事はありません。 コンサート関係は、後半のDSPSS(8/21-8/25)の期間がメインとなります。 まだ暫定ですが、ここに MAF2002のページが公開されますので、注目して下さい。

      • モーフィングに興味を持ったが、専門的な知識がないとできないか?

        できます(^_^)。それも、レンダリングの時間を別にすれば、Windowsでも同じソフトが 出ていました。こういう ページを作ってみましたので参考にして下さい。

      • 講義中に紹介のあった立体造形物が欲しい !

        買えます。こういう ページを作ってみましたので参考にして下さい。

      • コンピュータミュージックというのは嫌いだ。音楽はやはり、人間の生の演奏だからこそではないか。

        ごもっともです(^_^;)。・・・ですが、Computer Musicというのにも色々な世界があります。 引き続き、いろいろ紹介していきますので、逃げないで下さい。案外、同じような意見という 気もしています。(^_^)

      • MAF2002スタッフというのが、具体的にどういう仕事をするのか判らない。

        コアスタッフについては、イベントの計画と遂行の全てを担当しますので、事前に十分な検討 をするために、ほぼ毎週必ずのミーティングが必要です。ただし当日については一般スタッフに 指示する程度で、全体管轄に徹します。やりたい人は4/26までに1106に来て下さい。ちなみに、メンバーが 確定してから定期的なミーティングの日程調整をしますが、初回の顔合わせは「4/30(火)18:00-19:00 1106研究室」です。 現在までに4人が名乗りを上げているので、募集人員はあと3-4人です。少数精鋭、みっちり面倒見ます。(^_^)

        ギャラリースタッフは、学外の作家の作品を展示するために、事前にメイルで作家と情報交換し、 設置日(8/17)には作家に代わって作品を組み立て・設置します。あとは交代で受け付けをたまに するぐらいです。最後に撤収日(8/27)に再び機材を梱包して作家に返送します。作家がSUACに 来る機会には、交流イベントの企画もあります。メディアアートについて、まさに生きた経験が できますが、参加の負担は最低限です。6月末までに意思表示を確認します。

        照明・音響スタッフは、事前に勉強会とリハーサルを行い、 当日は会場で全ての照明・音響の裏方を行います。未経験者でも立派に仕上げます。仕事は 8/21-25の期間だけです。やりたい人は4/26までに1106に来て下さい。現在まだ若干名なので あと数名は欲しいです。なお、今年はアメリカからクラブ系のアーティストを呼ぶということもあり、 対抗して(^_^;)、SUAC有志で期間中に、ゲリラ的なクラブイベント的ライブを行うことを密かに計画 していますが、この音響照明スタッフがその相棒となります。作家モードとして、ドラッグビデオ、 ドラッグミュージックで来場者を昏倒させたい(^_^;)、という人は是非是非、参加して下さい。 初回の顔合わせミーティングは、4/29に1106研究室の予定です。

        一般スタッフというのは、上記の専門スタッフ以外の人で、基本的には直前に 一度だけ顔合わせのミーティングがあり、あとはイベントのごく一部の日時に関係した仕事を 指示に従って協力してもらう、という程度の参加で、負担は最低限です。ただし、このスタッフが いてくれないと大変なので、この協力に対して、「最終課題レポート提出免除」で報いることに します(^_^)、という事です。7月末までに意思表示を確認します。

      • 5/27のライブが楽しみだ。

        思いっきり、期待して下さい(^_^)。予習として ここ も見ておいて下さい。なお、当日は演奏途中に遅刻して入ってくると、音は出るわ光は入るわで 迷惑ですので、4限目のスタート時刻をもって、ドアを施錠して入れなくなり、遅刻入場という のはできなくなります。絶対に遅刻しないように来て下さい。(^_^;)

      • 暗くて眠かった。ちょっと寒かった。

        暗くするのは、この講義ではほぼ一貫しています。どうぞ、十分に睡眠を取ってきて下さい(^_^;)。 また、温度についてはなかなか全員が揃って快適、というのは難しい講義室ですので、ある程度は 自分でコントロールできる服装で自衛して下さい。

      • コンピュータで音楽を作る時に、「歌」だけはあらかじめ別に録音しておくのだろうか。

        人間の歌声を完全に合成するというのは、まだ研究途上の技術ですので、たいていはYESです。 ただし、そうでない手法も色々とあります。講義の中で紹介します。

      • メディアアートというのは、どうも技術のことばかり出ていて、芸術と言えるのかどうか。 紹介された作品は、どれもコンピュータのデモンストレーョンとか科学の実験に見えた。

        なかなかキツい言葉ですね(^_^;)。これはある意味では真実ですし、別の意味では、「芸術」 というものが人間にとって、文明にとって何なのか、というところに挑戦している、と いう視点もあります。技術と芸術という二つの概念が、対立するものなのか共存するもの なのか、包含関係にあるのか、浸透しつつ重複できるものなのか、いろいろな考え方が できると思います。それを考えるのが「現代芸術論」なのかもしれません。

      • メディアアートには興味があり、自分でも作品を作ってみたいと思うが、コンピュータには 疎いので、どういうソフトがあるのかを教えて欲しい。

        全般的に言えば、長嶋の個人サイトである ここ には、作品の紹介とともに多くの「メイキング」があるので、それが参考になります。ただし、 特定のソフトの営業みたいなことはしたくないので(^_^;)、これは自分で捜すというのが基本 です。たとえばモーフィングに興味があったら、 YAHOOに 行って(日本でなくてアメリカの(^_^;))、そこで「morphing」とサーチすれば、12個の Webサイト、さらに「morphing」という単語の入ったWebページが11万3000個も出て 来ます(^_^;)。モーフィングのソフトが欲しいのだ、ということで、Advanced Searchで 「morphing software download」のANDをとっても、9560個のページがあります。 そこで「morphing software download windows」としても3870個のページ、どうも これはフリーウェアでありそうだ、ということで「morphing software download windows free」 としても2820個のページがあります。これを「morphing software download mac free」とすると、 1390個のページになりますが、やっぱりたくさんあります。この検索結果の最初のあたりは、 ほとんど全てがモーフィングのフリーウェアのダウンロードのページですので、簡単に 何種類も入手できます。そうやって実験していきましょう。

      • あのお地蔵さんのムービー作品のタイトルを知りたい。

        先日の講義で見てもらった、ちょっと早めの作品は、音読すると「ジャイゾー、ゲイゾー、デイゾー」という 作品です。とても文字で [Jizo Gazo Dazo] などとは書けません(^_^;)。 もう一つの、メイキング情報が付いてスピードの遅い作品のタイトルは [SOFT ROCKS]です。堅い岩などが 柔らかく見えてくる、という意味と、ツェッペリンのハードな名曲をこんな軟派な画像に乗せて ゴメンナサイ(^_^;)、という意味が込められています。

      • 語学研修と重なるので、残念だがスタッフは無理みたいだ。「最終課題(レポート)」とは、何をするのか。

        あまりプレッシャーと感じなくて結構です。最後のあたりに「お題」を出しますので、 それでレポートを書くだけです。考えて書く、というのもありますが、インターネットの この時代ですので、「調査」という性格を持ちます。ただしレポートはワープロ不可で、 「手書き」必須です。(^_^;)

      • メディアアートって何だろう。電気を使った作品なのか。

        メディアという言葉の広さからすれば、古典的な芸術もある意味でメディアアートですし、 電気とかコンピュータとか技術、というのは必要条件ではないと思います。要するに 「メディア」という視点に重点を置いて、制作・鑑賞・体験・解釈・評価・紹介できる ようなものは広義にはみんなメディアアートだと思います。ローテクのメディアアート、 ということにこだわる作家もいます。

      • プロジェクタの細かい字が見えなかった。

        最前列であれば見えます。

      • 途中で出てきたカタカナ言葉、専門用語のようだが聞き取れなかった。

        どうも重要そうな専門用語かな、と思ったら、その場で「ハイ」と手を上げて 確認・質問する、という勇気を持って下さい。これはお互いにハッピーなことです。

      • 視覚と聴覚のこと、その相互作用のことなどにとても興味を持った。

        講義の準備のために、滅多に行かない図書館で調べたのですが、SUACの図書館には、 この「知覚心理学」「認知心理学」などの文献、錯覚とかについても多数の本が ありました。材料も資料も未身近にある、ということです。あとは調べてみるだけです。

    • 2日目(2002.4.22)

      • 前に行かないと文字が見えないが、3限が終わってから駆け付けると、もう後ろの席しか 空いていない。なんとかならないか。

        まずは、3限がない友達に頼む、という手を考えて下さい。これはどうしても無理だけれど 確実に最前列で受講したい、という事であれば、事前にアポを取って1106に「座席予約」に 来て下さい。席を確保します。ただし、この予約をしたのに結局現れなかった(遅刻も)という 場合には、ペナルティを考えますので、覚悟して下さい。この予約は講義日ごとに完結です。 また、「もっと大きな講義室にならないか」という意見もありましたが、全ての講義室を 調べた上で、もっともスクリーンがよく見える(暗くなる)、ということで選んだ場所です ので、他に移ることは考えていません。

      • 「鬼女」は嫌いだ。耐えられなかった。

        すいません、そういう人もいます。

      • 「鬼女」は好きだ。気に入った。

        ありがとうございます。そういう人もいます。

      • 「最近の若者がキレやすいのは、生まれてからCD/MDなどのデジタル音楽だけを聞いているからだ」 という学説についてう少し解説して欲しい。

        デジタルサウンドの基本は、「人間の聴覚は17000Hz程度までである」「CDの44.1KHzというサンプリング 周波数の規格で、人間の聴覚はカバーできている」「従って、20KHz以上のサウンドはカットしていい」と いうこれまでの音響学の定説に基づいています。ところが、最近のDVDオーディオとか高性能CDは、何故か 96KHzとか100KHzとか、これまでの通説や電気業界の規格としては無駄な筈の周波数を再生すると いいのだ、と、ここまでさんざん民生ディジタルオーディオで商売してきた基礎を自己否定しています(^_^;)。 一方で、20KHz以上の周波数成分まで含んだサウンドが、人間の「癒し」「安らぎ」「自然性」に役立って いる、という学説も根強く研究されてきたわけで、この両者を合体して、「これまで数十万年、人類は 生まれてから常にハイパーソニック(20KHz以上のサウンドを含んだ音響)に浸ってきた。それが20世紀の 最後の20年間、人類史上初めて、20KHz以上のサウンドを全てカットした音響だけにどっぷりと浸った、 とても歪んだ環境で生まれ育った世代が登場した。そして、これが最近の若者が落ち着きを欠き、すぐ キレるという社会現象と大きく関わっている」とする学説に結びついている、ということです。ことの 真偽はまだ闇の中、おそらくあと50年ぐらいの、人類の壮大な生態実験によって明らかになるでしょう。

      • マイクを叩かないで。

        どうも音が小さいので叩いてしまいましたが、あれは「ボリュームを上げるとああなる」のだそうです。 でも、ああならないようにすると音が小さいです。困りました(^_^;)。次回からはワイヤレスでないのを 使うつもりです。

      • 長嶋の作品をどんどん紹介して欲しい。

        光栄です(^_^)。ですが、あのようなCD作品(固定されていつ再生しても確実に同じ)というのは、 実は僕の作曲/創作の姿勢としてはとても「稀」なのです(^_^;)。僕の基本はライブ、即興、その場 限り、というものです。従って、コンサートの場にいた聴衆だけが本当に分かってくれる、という 姿勢です。記録ビデオを断片的に紹介しますが、これは作品ではなくてあくまで記録です。その点は 御理解下さい。 これ とか これ を参考にして下さい。僕の作曲姿勢などの紹介です。

      • 講義の一環として、サウンドを制作してみたい。

        すいません、講義室を見回したら判ると思いますが、これは不可能です(^_^;)。「現代芸術論」の 受講者の中には、掲示を見て申請して、長嶋の「サウンドデザイン」を受講している人もいます。 「現代芸術論」とは紹介する話題はかなり重複するのですが(^_^;)、そちらではサウンド制作演習も しています。ただし定員があるので、来年以降も希望多数であれば、他学科学生は抽選です。 「サウンドデザイン」は技術造形学科必修専門科目ですので、あしからず。

      • 音が脳に影響を与えるとしたら恐ろしい。誰かが知らないうちに日常にその音を流して、 知らないうちに私たちがコントロールされているとしたら・・・

        これはComputer Music研究の世界では古典的なテーマで、ヒトラー演説の演出も一つには これですし、映画でもアミューズメントパークでもゲーセンでも狙っています。新興宗教(に限りませんが) の儀式とか宣伝もこの路線です。クラブ音楽、ドラッグ音楽も根は同じです。 サブリミナル(知らない人はYAHOOで調べてみましょう)というのは映像だけでなく、 サウンドでも応用があるかも、というのは巨大な市場のあるビジネスチャンスです。 密かにテレビで、CMとかスポーツ中継とかドラマのサウンドに、気付かれない「洗脳」 サウンドを仕込んで、大衆を意識的に、自分の意図に従った行動に導くことができるとすれば、 宗教でも政治家でも企業でも、いくらでもカネを出してでもそれが欲しいですよね。(^_^;)

      • コンピュータでいろいろ調整できるなら、歌手はそれほど上手くなくてもよくなるのでは。

        もちろん、この恩恵を享受している歌手はたくさんいます。テレビの歌番組を見ると、たいてい は「口パク」です。つまり、生で歌ったのでは、とても聞けない(^_^;)ので、カラオケでなく、 本物のCDをかけて、合わせて口だけパクパクしています。では、そのCDは、といえば、一応は 本人が歌っていることになっていますが(^_^;)(^_^;)、何度も何度も録音して、それを極端には 1音ごとに切り出して繋ぎあわせて、もっともいいテイクをくっつけて楽曲にしているわけです。 歌番組では、それを全部、一発勝負としてはうまく歌うことができないので、口パクになるのです。 ライブのコンサートであれば、聴衆の騒ぎとかバックバンドの音でどうせちゃんとは聞こえません し、場合によっては「プロのモノマネシンガー(影武者)」がステージの陰で歌って、本人はライブ でも口パクをしている、という場合もあります。一応、これは業界の秘密です。(^_^;)

      • 草野心平の詩が読める本はあるのか?

        図書館にもあります。YAHOOで調べても出てきます。1106研究室にもあります(現在貸出中)。 ちなみに、草野心平の兄弟も詩人で、「草野三兄弟」と言われます。兄の草野民平は夭逝したの ですが、1106には限定出版の「草野民平詩集」があります。また、1106には「草野天平全詩集」 もあります。兄弟ですが、詩風はまったく違います。面白いですね。(^_^)

      • 「サンプリング」という言葉を聞いたことがあるが、これは ?

        アナログの、つまり普通の電気信号のサウンドを、ディジタル化して、つまりパソコン等に 取り込む、ということをサンプリング(標本化)と言います。実際には、サウンドの「大きさ」 成分を離散的なデータにする「量子化」(クオンタイズ)ということと、時間軸方向に離散的な データとする「離散化」(これもサンプリング(^_^;))というのを同時にすることになります。 これ を参考にして下さい。この僕の本はもう絶版になりましたが(^_^;)、1106にあります。 詳しくは、図書館にも何冊か寄贈しましたし、希望者には1106で貸し出し可能な、 これ を読んで下さい。

      • 何が現代芸術なんだろう、と悩んでしまった。芸術を扱うというよりは、エンターティメントに 近いものを扱っているのでは。芸術「論」というのは気にしない方がいいのだろうか。

        この問いは去年の講義でもありました。僕はいわゆる fine art とか serious art だけが何も 現代芸術である、とは思わないのですが、そういう「芸大的」な「芸術論」を期待していると、 今後も裏切られるかと思います。あしからず。だいたい、テレビの歌番組で、最近は「それでは、今日の ゲストの歌手の方々、どーぞ」とは言いません。「今日のゲストのアーティストの・・・」と 言っています。誰がアーティストなんやねん(^_^;)、とつっこんだ事はありませんか? ここでもし、 「今日のゲストの芸術家の・・・」と言われれば、かなり多数の視聴者がつっこむでしょう。 つまり、「芸術」「アート」という言葉も概念も変化していますし、まして「現代」というのは 刻々と変化しているので、ここで言えることは、「何が現代芸術なんだろう」ともっともっと 悩んで欲しい、ということです。講義初日の冒頭で明確に述べたように、僕はこの講義において、 「現代芸術」論を(美学的に、芸術評論家のように、網羅的に)する、というつもりはまったくありません。 電子アート、と呼ばれる領域で活動するものとして、 その紹介をする、ということです。これはおそらく「現代芸術」のごく一部に入るものかも しれませんし、違うかもしれません。エンターティメントというのは芸術ではないだろう、 という視点も、この意味で、とても古風で驚きました。(^_^;) 僕は、エンターティメントであり現代芸術で ある、というものが存在してもいいと思いますし、既に存在している、あるいは今後も登場してくる、 と思っています。

      • 「東大+芸大」作品ビデオが見たかった。

        時間がなくなって、予告だけして見れなくてごめんなさい(^_^;)。とてもよかったです。 次回、間違いなく、皆んなで見ましょう。お楽しみに。

      • 高音が頭に残って痛くなった。大音量が続くのは耐えられない。

        すいません、「Computer Musicの正しい聞き方」を解説していませんでした(^_^;)。 クラシックとかポップスのコンサートではあまり見かけませんが、現代音楽やComputer Music のコンサートにおいて、もっとも正しい聞き方の姿勢の例は下にあります。

        つまり、大事な商売道具である「耳」を壊されないように、いつでも両手を耳の近くに おいて身構えていて、生理的に問題あるサウンドが来たらすかさず、耳を塞ぐというのは、 Computer Musicのコンサートにおいては失礼でもなんでもないのです。従って、今後の講義に おいて、聞き苦しい時には、どうぞ堂々と耳を塞いで下さい。(^_^;)

      • よく曲の中で、歌っている本人の声がコーラスでも入っているが、これも同じような 加工によるものなのか ?

        ある部分はイエスです。最近ではカラオケでも、自分の声で同時にハモる機能がありますが、 これも同じです。ただし、多重録音ということで別々に録音してあとで普重ねていることも多い ですので、ある部分ではノー、ということです。

      • MAF2002では、どのスタッフを担当しても最終課題レポート免除なのか。

        シアターとかCGギャラリーに作品を出展する、というものはスタッフとは呼んでいません ので、それ以外、という意味では、この回答は YES です。(^_^)

      • シンセサイザーとかをよく見たことがないので、わからないところがあった。

        音楽室にはシンセサイザーがありますので、触ってみて下さい。また、駅前のヤマハなど、楽器屋 では、たいてい店頭展示の電子楽器とかは触れて実際に音を確かめることができますので、店員に 説明してもらいながら触ってみましょう。展示品に手を触れては駄目、とか、さんざん触ったり 店員に解説させたのだから買わなくては駄目、などというのではいまどき商売にならないので(^_^;)、 堂々と2時間でも3時間でも「試弾」して、それで帰ればいいのです。もし欲しくなった時には、 その店よりもずっと安く買えるところがありますので僕に聞きに来て下さい。

      • コンピュータの進歩が速いのはわかったが、そのコンピュータを駆使して作っている 「音楽」は、同様に進歩しているのだろうか。

        スルドイ指摘です(^_^;)。道具としてのコンピュータ、ソフトウェア、等は進歩しているの ですが、音楽というのは人間の感性とか心理と結びついているので、そんなに速く、劇的に 新しいものは出てきていません。例えば、昔の「現代音楽」「電子音楽」の作曲家は、録音 テープを切ったり貼ったり逆回ししたり、ということで、何週間もかけて1分とか2分の 「テープ音楽」を制作(作曲)していました。まったく同じこと(同じ結果)を得るために、 いまのコンピュータでやったら、たぶん1時間程度です。(^_^;)
        この一方で、例えば僕の最初のテープ音楽(サウンドを切り貼りして作る音響作品)の場合、 初めてそのツールを使う試行錯誤、ということもあり、15分の作品の制作に1000時間ほど かかりました。昔だったらさらにその10倍とか50倍ぐらいです。(^_^;) そして、2作目に なると、コツとか勘所とかが分かってきて、ツールも使い慣れてきて、7分の作品を100時間 ぐらいで制作しました。10分の1に短縮です。それでは、その次の3作目ではさらに10分の1になって 10時間でできるか、というと、違うのです。12分の作品に、やはり100時間ぐらいはかかる のです。ただし、同じこの100時間に、2作目でやった試行錯誤の作業量の数倍-10倍は実験して います。つまり、コンピュータの助けにより効率が向上しても、制作時間が短縮されるので なく、同じ100時間ぐらい(これが、長嶋がテープ作品を作曲する上で、「納得」と判断する 時間の一つの目安のようです)かけて、過去にはできなかったほど膨大な試行錯誤をくり返して います。作曲という行為において、人間が納得するためにはある時間は必要であり、ここでは 道具であるコンピュータは、「より多くの試行錯誤と実験を効率良くくり返すツール」として 機能していて、未来永劫、5分の作品を1時間で作曲する、ということは無いと確信して います。(^_^)

      • FMの「深さ」って何ですか?

        FM(周波数変調)というのは、元のサウンドに対して、周期的に時間軸を伸び縮みさせた ような効果です。代表的なFMは「ビブラート」です。音量と音色は変化しないのに、 ピッチだけが周期的に変動しています。ここには二つの要素(パラメータ)があります。 一つは「周期的にピッチが変動する速さ」で、もう一つは「ピッチが変動する深さ」 です。前者は、毎秒何回、というようなものです。後者がここで質問された「深さ」です が、たとえば同じ1Hz(1ヘルツ、つまり毎秒1回の周期で変動)するといっても、ごく わずかに変化するのか、半音の幅だけ上下するのか、全音なのか、完全4度なのか、 オクターブなのか、聴覚範囲の50Hz-15000Hzの幅を1秒で行き来してくるのか(^_^;)、 というように、その変動の「幅」によってまったくサウンドは違ったものになります。 文字で書くとわかりにくいので、サウンドでこれを聞き比べたかったら1106に来て下さい。

      • メディアアートの定義がよく判らない。見る方向によって絵が変わったり色とか模様が 変わったりする「トリックアート」もメディアアートなのか。

        ある意味ではYESだと思います。マルチメディア、というのは、要するに人間の 五感に働きかけるいろいろなルートがあるわけで、そのメディア、というところ に着目した場合には、これまで普通にアートとされたものもメディアアートと言える と思います。これまでは圧倒的に「視覚情報」「聴覚情報」、そして「体感情報」 がそのメディアとして使われてきているのですが、「味覚」「嗅覚」「第六感」(^_^;) などをルートとしたアートについての研究の歴史も長いものがあります。

      • 簡単にサウンドを加工・処理できるソフトのデモに感心したが、あのソフトは ダウンロードできるのか ?

        ここでお見せしたソフトは、Max/MSPというものです。これはお店には売っていません。 僕もそうですが、全てのユーザは作家のサイトからダウンロードして入手します。 ここ です。40日間は、完全に制限のない全機能が使えますが、その期間中にクレジットカードとかで 495ドルを送ると、翌日には自分のコンピュータでその後も使えるパスワードがメイルされてきます。 40日の試用期限を過ぎると、そのコンピュータではもう使えなくなります。また、購入した パスワードは他のコンピュータでは無効で、買った本人のそのパソコンだけで使えます。 買った本人の2台目・3台目のパソコンでも、友人のパソコンでも、コピーされたこのソフト は立ち上がりません。
        ちなみにこのソフトはMacintosh専用です。Windows版はありません。このMax/MSPを 使いたい、という目的のためにMacのユーザとなっているアーティスト、専門家は世界中に たくさんいます。ちなみに1106研究室では、このMax/MSPが走るMacが7台あります。 SUAC唯一のMac部屋であるマルチメディア室の39台のMacには全て入れてあります。 長嶋の講義「サウンドデザイン」「ソフトウェア論」「音楽情報科学」「インタラクティブ システム論」、さらに長嶋が担当する技術造形総合演習などは全てマルチメディア室を 中心としていて、環境としてMax/MSPを活用しています(^_^)。

      • 音のサンプルを拾ってきて加工する、そこでどうサンプリングするか、というのは センスなのか。法則みたいなものはあるのか。

        ツールの使い方、サンプリングされた音響断片の処理のテクニック、ノイズを 避けるテクニック、バランスのコツ、定位(ステレオの中でどの位置にあるか)の テクニック、などという経験則はありますが、最終的にはセンスです。でも、 これは何でも同じでしょう。ちなみに、聞こえない音を聞く「嗅覚」などというのも 重要です。「指揮者の耳」「指揮者の目」とまったく同じです。

      • リズムもメロディーも音階もなくても音楽なのか。そうだとすれば、CDなど 聞いていなくても、日常的に音響に包まれていることも、音楽ということなのか。

        いい視点です。YESです(^_^)。アンビエントミュージック、BGM、サウンドスケープ、 サウンドインスタレーション、など、メディアアートの周辺では、いわゆる音楽とは 思えないような音楽、あるいはサウンドも重要なテーマとなっています。この講義の 中でも、だんだんそういうものを紹介します。 これ も参考にして下さい。

      • 前回にも増して、長嶋のトークは高速であった。

        うぅぅ、そうでしたか。気を付けます。(^_^;)

      • 人間の耳に聞こえない音でも、動物(犬や猫)なら聞こえているのか。

        これは敢えてここに書きませんので、自分で調べてみましょう。動物ごとに、聴覚範囲 は当然ですが、違います。人間は赤外線とか紫外線は「見えない」ように、視覚についても 同様のことがあります。
        ただし、地球上の生物であれば、異なっているにしても、けっこう重複しています。 これは当然のことで、地球という物理的環境で生きていくために、たとえば獲物を見つける、 敵を見つける、同種の異性を見つける、というのは、生物が生きて種が存続していくために必須の 「感覚」なわけで、これは地球の磁場を通過して太陽から届く波長の「光」の部分に もっとも敏感であることが合理的ですから、地球の付近では存在しないような帯域の 光が「見える」生物は、進化(淘汰)の過程で消えていったわけです。聴覚でも嗅覚でも 同様です。

      • 「OgressII」は、昔の「ミュージック・コンクレート」なのか。

        YESです。「ミュージック・コンクレート」とは、文字通り、(自然の)サウンドの断片を 素材として構築する作品です。「具体音楽 の意。楽音だけでなく、外界に存在する具体音を素材に用い、 それを録音テープなどに固定したうえで操作・構成した音楽 (ヤマハ)」ということのようです。 ここ も参考にして下さい。 「OgressII」では、ソプラノの詩の朗読音声、笙のサウンド、 若干の電子音とともに、いろいろな種類の「水」のサウンドを素材として活用しています。 何度か聞くと判るのですが(^_^;)、細いせせらぎが大河になり、やがて瀑布となる、という 変化を演出しています。(^_^)

    • 3日目(2002.5.13)

      • MAFでは、届いたインスタレーションを組み立てるのにどのぐらいかかるのか。

        1日で組み立てます。それが可能なように分解梱包して作家が送ってきます。

      • インスタ・スタッフなどは期間中、毎日出ないといけないのか。

        違います。それぞれの予定を考慮して、出るスケジュールを決定します。 スタッフ(最終課題免除)となるためにどうしても出なければいけないのは 「ミーティングの日(後日予告)」「設置日(8/16)」「撤収日(8/27)」の3日と、 あとは展示期間中(8/17-26)に、分担で担当した日時だけです。たとえば半日で3回とか、という程度だと 思います。上記3日については欠席していてはスタッフになりえませんので、 必須条件となります。

      • コマ送りのアニメ、クレイアニメなどを作りたくなった。デジカメ画像を 並べてムービー(アニメーション)にするソフトは何か。

        Macを買うと付いている「iMovie」を始めとして、フリーウェアで多数、 あります。Premiereなど高価なソフトは必要条件ではありません。(^_^)

      • クレイは幼稚園児が使うような普通の粘土でいいのか?

        基本的にはYESです。(^_^)

      • あのようなクレイアニメはとりあえずデジカメがあれば出来るのか?

        基本的にYESです。(^_^)

      • メディアアートのどういうところが「芸術」なのだろうか。

        これはコメント不能です。皆さんは、ある「作品」「パフォーマンス」「状況」などを 見た時に、どのように解釈・判断してそれを「芸術である」「芸術ではない」と決定 しているのでしょうか。それを深く深く深く自問して下さい。(^_^;)

      • 「水ものは恐いのでやらない」と言っていたが、「火もの」「匂いもの」などは どうか。

        「火」ももちろんありますが、SUACでやるのは恐いです(^_^;)。「匂い」「味」などは 個人差があるのでなかなか難しいですが、研究者などはいろいろトライしています。

      • Daily Reportのテーマとかがもう一つ判らない。

        すいません。ちゃんとテーマを出していませんでした(^_^;)。皆さん、それぞれ 自分のテーマで感想、意見、質問を書いて下さい。小学生でなく大学生なので、 そのあたりは期待しています。

    • 4日目(2002.5.20)

      • 希望者が少なく、Suguru Goto氏のレクチャー企画がボツになったのが残念だ。

        すいません、あまりパラパラの会場というのも講師に失礼ですし、イベントとしては 企画しないことにしました。個人的に後藤さんにいろいろ聞いてみるというのは いいチャンスですので、どうぞスタッフとして貼り付いてみて下さい。(^_^)

      • コンピュータとかメカニックの無い、造形や絵画などの普通の芸術作品の 中には、現代芸術と呼ばれるアートはあまり無いのだろうか。

        そんなことはありません。現代の芸術家が創造している作品は、いわば全て 現代芸術です。ただし、何度も言っているように、長嶋の「現代芸術論」では 芸術評論家のように網羅的に現代芸術を紹介しません(できません)ので、 あくまで長嶋の周辺の実例を紹介しているだけのことです。これは現代芸術の 片隅の、ごくごく一例でしかありません。その代わり、ビデオとか写真とか、 書物のページを他人事のように見せるよりも面白い実例が紹介できるのです。

      • アニメーションが見える、あの定規が欲しい。どこで入手できるのか。

        別にこのショップの営業協力をするつもりではありませんが、原宿にある 「アシスト・オン」というところです。 ここ です。既にいろいろと買っていますので、インターネットで購入しても安心である、 とだけは言えます。JR原宿駅から、竹下通りを完全に通過しないと行けないので ちょっと大変なのですが、また6月に行く予定です。(^_^;)

      • コンピュータの展示会(デモ)なのか、メディアアートなのか、区別に困る ようなもの多いような気がする。

        その通りです。少なくとも、コンシューマ製品として出回ってしまったものは あまり「アート」と呼ばないですが(^_^;)、世の中に出回るよりも3年とか 5年、先走ったことをすると、それは膨大な労力と費用と技術と実験を伴い、そういう 努力を惜しまない人はアーティストと呼ばれる、という事例も少なくないと 思います。

      • ピリピリで電気刺激を受ける人は痛くないのだろうか。

        「痛い」、「痛気持ちいい」(^_^;)、「快感」「病みつき」など、反応は 人それぞれです。来週5/27に持参しますのでぜひ体験して下さい。死にません。(^_^;)

      • 電気刺激のパフォーマンスは、見ていてあまり気持ちのいいものではなかった。

        「見ていてあまり気持ちのいいものではない」パフォーマンスとかアートは、 世の中に多数、あると思います。嫌いなら見なければいいのでは。(^_^;)

      • 長嶋のMacに繋がっていた、青く点滅していたのは何?

        よく聞いてくれました。「ボリューム」です。 これ です。このページの後半の解説をよく読んでみましょう。(^_^)

      • メディアアートの「メディア」は「大衆」と訳されるけど、どういう意味なのか。

        これは初耳です。本当でしょうか。どこで誰がどのような文脈でそう言っているのか 教えて下さい。(^_^;)

      • いろいろな紹介があるが、授業としてまとまった内容を取り扱っていない ような気がする。わかりにくくなってきた。

        同時代に現在進行形で進展する状況を、「まとまった内容」として整理し議論する こと、客観的に評論することなどは、長嶋にはできません。すいません。(^_^;)

      • アルス・エレクトロニカの歴史をカタログで紹介しているが、昔の入賞作品 などをビデオとかで見ることはできないのか。

        できます。オーストリアのリンツに行って、アルスエレクトロニカセンターに 行けば、過去の作品の記録、ビデオ、などがきちんと整理され公開されています。 ぜひ、行って、これを見てきて、報告して下さい。ただしこの講義の中では無理です。(^_^;)

    • 5日目(2002.5.27)

      • ビート系の音楽と映像の相乗効果がよく分かった。他のものも見たい。

        では、残り5本も来週、見ましょう。(^_^)

      • アルゴリズム作曲について(意見・感想多数)

        では、来週、さらに引き続き解説します。「聞きにくい」ものばかりでなく、 「聞きやすい」事例も紹介します。

      • スタッフに興味があるが、まだ集中講義の予定が発表されていない。

        MAF2002の期間に集中講義はありません。重なりませんので安心して下さい。

      • エンターティメントも芸術だ、と思う。

        そう言っていただくと、洗脳が進行しているようで嬉しいです。(^_^;)

      • 最初に聞いた音楽がよかった。

        それはよかったです。(^_^)

      • 途中で聞いた音楽がよかった。

        それはよかったです。(^_^)(^_^;)

      • 最後に聞いた音楽がよかった。

        それはよかったです。(^_^)(^_^;)(^_^)

      • DSPサマースクールに参加してみたい。

        DSPSSのページを頻繁にチェックして下さい。申し込みは7/1からですが、 たぶん2-3日で満員締切りになると思います。また、「DSPSSスタッフ」を していただければ、無料で大部分の内容を勉強できます。(^_^)

    • 6日目(2002.6.3)

      • 現代のBGMはほとんどコンピュータによる打ち込みなのでは?

        ・・・そうです。(^_^)

      • 三味線がよかった。(多数)

        それはよかったです。僕は再放送を録画したのですが、NHKは再再放送は 滅多にしませんので、そこまでに録画できないと後での入手は至難の技です。 芸術文化学科2年生の中に「録画した」という人が複数いましたが。(^_^;)

      • CGビデオは、映像が先なのか音楽が先なのか?

        モノによります。まず映像があって音楽を入れていく場合、逆に音楽が あって映像をハメ込む場合、さらに「仮に」あるものに制作していって、 あとで「仮」から「本番」を制作する場合、など。作家ごとにも違いますし、 作家でも作品ごとに手法を変えることもあります。

      • コンピュータの事は判らないが、こういう映像を作ることには興味がある。どこで学んだらいいのか?

        どこでもいいですが、今なら映像制作編集というのは、買ってきたパソコンで 誰でもできます、という時代です。「コンピュータは判らないが」と避けていたのでは どこに行っても学べません(^_^;)。例えば現在であれば、小学生に新しいMacを買って あげれば、たぶん習わなくてもデジカメでアルバムホームページを世界に公開すること、 ビデオカメラやお絵書きソフトと音楽CDとからサウンド付きムービーを作ってCDROMや DVDに焼き込むことは、誰でも簡単にできます。(^_^)

      • アルスエレクトロニカのカタログを先に回して欲しい。時間内に 回ってこない。

        講義の中で紹介したものであれば、後日、1106に来てくれれば貸し出します。

    • 7日目(2002.6.10)

        (特別講義のレポートは東野さんにもお送りしました(^_^))

    • 8日目(2002.6.17)

      • "ASIAN EDGE" がよかった。

        どうもです。(^_^)

      • "ASIAN EDGE" がイマイチだった。

        どうもすいません。(^_^;)

      • 多数の民族楽器のサウンドが重なって唸っているのに、どこかに静寂感があった。(多数)

        それは何よりです。こだわったのは、同感の印象があったからです。

      • MSF2002は、設置日ないし撤収日のいずれかに都合が 悪いとスタッフをできないのか。

        NOです。とりあえずアポを取って1106に相談に来て下さい。いろいろ対応します。

      • 「鬼女」と似ていた。違う路線はないのか。

        無いことはありません。次回、紹介してみます。(^_^;)

      • 送風機を切っても寒かった。

        前の方はむちゃ暑いです。これ以上の調節はできないので、適度な場所に移動して下さい。

      • MAF2002のスタッフの集合時間とかは決まっているのか。

        スタッフページをよく見て下さい。

      • コンピュータサウンドを制作するというオペラに興味がある。

        ゲネプロは8/29、本番は8/30、場所は名古屋です。興味のある人はどうぞ おいで下さい。(^_^)

      • 今日は珍しく早めに終わったが、そういう場合に備えて短時間のネタも揃えて欲しい。

        うぅぅ(^_^;)。早めにネタが尽きた時には早めに終わっては駄目ですか? (^_^;)

      • MAF2002のポスターデザインがとてもよかった。(多数)

        技術造形学科3年の田森聖乃さんの作品です。後日、多数のチラシを分けますので、 サインしてもらいましょう。将来、有名なデザイナになったとしたら「お宝」に なるかも。

      • MAF2002スタッフでは、インスタSUAC担当とかでなく、普通の一般スタッフ しかできないが、もう申し出た方がいいのか。

        YESです。日程希望は早いもの勝ちルールで埋めていきます。

      • 長嶋のComputer Musicはけっこう「恐い」系である。

        一般にComputer Musicの世界は「恐い」系が多いです。(^_^;)

      • あのサウンドに1000時間もかけたというのは参った。

        ASIAN EDGEの場合には、気合いを入れてコンピュータサウンドを「初めて」 作曲した、ということもあり、試行錯誤の連続で時間を膨大に使ったのです。 次の作品ではだいぶ効率の上げ方が分かったので、たぶん10倍の効率、つまり 100時間ほどで同じようなものができました。しかし、それ以降は、いくら 効率が上がっても、納得できるサウンドになるまで、いつも100時間ぐらいの オーダがかかっていて、それ以上に短縮はされません。効率やノウハウが蓄積 されて、前回はできなかったことが、より短時間に色々と出来ているのですが。 これが作曲というものなのかな、と諦めています。

    • 9日目(2002.6.24)

        (皆さんのレポートは読みました。・・・が、今週は超多忙につきコメント省略。ゴメン)

    • 10日目(2002.7.1)

        (7/8に口頭で個別に回答)

    • 11日目(2002.7.8)

      • ロボット3原則について

        たくさんのツッコミ、ありがとうございました。(^_^;) 正解は以下でした。
        1. ロボットは人間に危害を加えてはならない。また人間が危害を受けることを見過ごしてはならない。
        2. ロボットは人間の命令に従わなくてはならない。ただし第1原則に反する命令はその限りではない。
        3. ロボットは自らの存在を守らなくてはならない。ただしそれは、第1、第2原則に違反しない場合に限る。

      • 同時翻訳システムが凄かった。(多数)

        これは、次第に電話回線の途中に自然に入ってしまうでしょう。例えば、国際電話で、追加と して1分10円で英語と日本語を自動通訳・・・などというのを目指しているのでしょう。

      • アルスエレクトロニカのカタログ、最初の頃との違いに驚いた。

        これは同感です。それぞれのカタログの時点ではある意味で世界先端ハイテクなのに、 数年後には家庭で子供がゲームとして遊んでいる・・・というような世界です。(^_^;)

      • ICADレポートで、「学会」「国際会議」がちょっと身近になった。

        それはよかったです。会議の中でも、いかに「笑い」を取るか、という苦心があったりと、 かなりフランクです。ただし日本人には、英語のジョークになかなか速攻で反応できませんが。(^_^;)

      • 課題レポートが発表された。予定がありMAFスタッフができないので、レポートで 頑張りたい。MAFは観客として来たい。

        あなたは偉い。応援します。(^_^)

      • 日本の携帯電話は凄いと思うが、他国でもそうなのか。

        今のところ、日本がリードしているようですが、いつまでかは不明です。(^_^;)

      • ATRのような研究機関は、誰が何のために作っているのだろうか。

        以下を見て調べて下さい。 これ です。

      • ゆっくり喋る長嶋は、もはや長嶋ではない。

        うーーーむ、今回はけっこう好評だったのですが。(^_^;)

    • 12日目(2002.7.15)

        (7/22に口頭で個別に回答)

  • レポート課題

    レポート提出期限が過ぎたので受け取りは終了いたしました

    (「メディアアートフェスティバル」スタッフは免除)

    (スタッフ参加登録しレポートを出さずに当日スタッフ参加できなかった者は出席状況によっては「不可」となるので注意)

    1. レポートのテーマは「アートとエンターティメント」 とする。内容は自由。このテーマから発想される内容で、調査・考察・議論・提案など「独創的」 「創造的」「ユニーク」なレポートを期待する。 自分の視点・意見・肉声の乏しい、単なる「調査報告」「評論」は歓迎しない(評価は低い)。
    2. レポートは手書きとする。長嶋は「技術士試験」の経験 から(7時間で12000字の論文をひたすら手書きする)、時には敢えて手書きに挑戦することの 意義を重視したい。インターネットで安易に他人の情報を切り貼りする風潮への抵抗でもある。
    3. 下記の提出する用紙の形式に注意すること。
    4. 「A4」「縦配置」「横書き」「片面」の用紙を使用のこと。図表(この部分はパソコンのプリントアウトもOK)を含んでもよい。
    5. 第一ページ(表紙)には本文を書かずに、本人の情報やタイトルなど常識的に判断して必要事項を記載すること。
    6. A4縦で左側に綴じるための(穴開け)スペースがあるものとするが、絶対にホッチキスや糊などで綴じないこと。 クリップ等で挟むだけ。
    7. 昨年も、縦書きやB4サイズの原稿用紙を提出して形式不備で減点された学生がいるので注意。
    8. 分量については「2000字以上を目安」とだけ指定する。分量は評価の基準ではないが、内容が乏しいものは大幅減点する。 長嶋は高校生の時に3日間で原稿用紙50枚の「超芸術試論」という論文を書いた経験から、今回のテーマで あればまぁ最低でも10枚ぐらいになることを個人的には期待している(^_^;)。
    9. 提出期限は2002年7月30日(火) 18:00。長嶋研究室(内線6215)にアポをとり確実に手渡しでレポート提出のこと。 連絡もなくドアポケットに投げ込まれたものは無効。
    10. 「メディアアートフェスティバル」スタッフ参加者はこれをもって「良」程度の基本点を 与える(さらに毎回の出席も加味)が、成績評価において良好な評価を求めたい者は さらにレポートを提出してもよい。その姿勢は大いに評価したい。

  • 関連資料・リンク