第20期「虎の穴」学生レポート集

2005年7月 長嶋洋一

20虎の募集

途中経過(1)

途中経過(2)

MAS2005

フォトレポート


山口 翔

 今回、第20期の虎の穴に参加した理由の一つに新しいものへ
の挑戦ということがありました。ゆくゆくは映像を作りたいと
思っている私にとって、映像の勉強のみをすることは必ずしも
良いことではなく、2年というまだ時間のある内にいろいろな
ことを経験することが必ず自分の糧になると思いました。
 実際その現場に飛び込んでみると、技術不足、経験不足、ア
イデア不足が浮き彫りになり、製作の段階になってもさまざま
な壁にぶつかったのですが、多くの人のご協力で何とか作品を
展示することができました。作品自体にはまだまだ至らない点
が多いとは思いましたが、来場者の中に私の作品を欲しがって
いた親子がいたと聞いて少し安心しました。
 この製作を通して様々な人たちと出会い、新しい経験ができ
たことは自分にとって大きな刺激になりました。展示の場の提
供と、製作のサポートをして頂いた長嶋先生に感謝したいと思
います。

神谷 裕子

20虎では初めてのインスタレーション作品にチャレンジしました。
私のは市販のキットをそのまま使っていて、仕組みがとても単純
なので、何事もなく展示を終えることができました。
ただやはり市販の物に頼り過ぎているし、単純過ぎるので作った
後で少し物足りないと感じました。
同じ20虎仲間の作品がとても面白く、学ぶ事が多かったです。

石川 愛里

今回の作品は、製作時期が課題と重なっていて時間のやりとりが
大変でした。正直、間に合わないのではないかとも思いましたが、
間に合うことができて良かったです。瞑想空間でのBlueSquareは、
想像通りきれいに青く光ってくれましたが、光っていない時は回り
に溶け込んで目立たないことがわかりました。また、センサーの
配置が悪くて人がいるのに光らなかったり、勝手に光っていたり
して、私の考えていたコンセプトとは違うものになってしまいました。
今回はまずまず成功したかもしれないけど、満足行かない点もある
ので、機会があれば、うまくいかなかった所を改良してリベンジ
したいです。

牧田 壮一郎

今回20虎に参加したのは、挑戦がしたいと思ったからです。なぜなら、一年のと
きは授業で出された課題を消化するのに精一杯で、自分から行動を起こしたこと
がなかったからです。それに、将来の自分の方向性を見定めるためにも、自らの
意思で物事を吸収することが大切だと思ったからです。
私は紙の造形物を使った作品が作りたいと思い製作に入ったのですが、全体の構
成が決まらず、自分のアイディアの乏しさを痛感しました。なかなか作業がはか
どらず、試作を繰り返しているうちに本番が目前に迫っていました。なんとかア
イディアをまとめ、徹夜で作業をして、展示初日の朝に作品の設置を終えまし
た。しかし、視覚的な効果が思ったほど得られず、展示を見に来てくれたサーク
ルの先輩にも厳しいお言葉をいただきました。このままではいけないと、他の20
虎のメンバーや友人の手を借りて、作品の一部を作り直し、二日目の展示終了後
に改めて設置を行いました。最終的には、まだまだ拙部分もい多かったけど、な
んとか見てもらえるものになったと思います。協力してくれた人達には、とても
感謝しています。
今回のプロジェクトで、作品づくりの大変さを改めて実感しました。特に、現場
での作り込みや調整の重要さを思い知らされました。それと同時に、苦労しつつ
も作品が形になった時の嬉しさも知ることができました。自分から行動したこと
で、ものの見方や考え方が変わったと思います。このような機会を与えてくれた
長嶋先生に感謝します。ありがとうございました。これからも自分なりの挑戦を
していきたいと思います。

岡元 千南都

今回真夜中の隙間に参加しようと決めた時、一年生ということもありました。
今まで手でものをつくるという経験がなかったので不安でしたが、今、参加
できて良かったと思っています。楽しかったです。
私の「光」というイメージは鮮やかにうつるものよりも、ぼんやりとぼやけた
ものが浮かびます。なので「ほたる」は和紙を材料に使い暖かな雰囲気を
だせるようにしました。私自身の中ではうまくできたと思っています。しかし
自分の計画の甘さもみえたのでそういう杜撰な部分は見直したいと思います。
最後に…先生!協力してくれたみんな!真夜中の隙間を観にきてくださった
皆様!ありがとうございました!

西沢 悠子

今回の造形は音符が平面から立体的に出てくる所をイメージして
作りました。大学に入学するまでこんな展示をする機会があまり
なかったので是非やってみたいと思い参加しました。しかし初めて
ということや1年で。。。などと何からとりくめばいいのか、手順
など大変でした。完成結果は全体的には成功でしたが、自分の作品
は多くの課題が残るものになりました。今回の経験と反省をいかして、
次に取り組んでいきたいです。参加できて本当に良かったです。

山田 麻友美

今回私は『助虎』という形で20虎に参加し、初めてこの様な活動に
参加しました。最初はポスターのデザインと長嶋先生の手伝いという
形での参加という予定でしたが、結局、ポスターのデザインが出来ず、
手伝いとチラシデザインのみでの参加になりました。
チラシデザインや、皆の作品の展示や片付けの手伝いも楽しかった
ですが、皆の作品を見ていて、自分でも何か作品を作りたいと思い
ました。
次回の虎の穴に参加する事が出来たら、是非自分の作品を作りたいです。
また、当日はオープンキャンパスの撮影をさせていただきました。
初めての撮影だったので、上手く撮れているか不安ですが、とても
面白かったです。
でもその分、先輩方に受け付けを任せきりになってしまったので、
とても迷惑をかけてしまったと思います。すいませんでした。
とにかく、全てが初めての事尽くしでした。そしてとても良い経験に
なったと思います。この様な活動に参加する事が出来て良かったです。
長嶋先生、有難うございました。m(_ _)m

持塚 亜美

 設置前は、「圧迫感のある正方形の部屋」という印象の瞑想空間。しかし、
作品を設置し、電気を落とした時、その部屋は一瞬のうちに違う空間になり
ました。最初に目に入るのは、天空に浮かび瞬く無数の蛍。そして20虎の
仲間が作った様々な作品たち。
 私は今回、助虎というサポートメンバーとしてこの企画に参加しました。
今回の仕事は、20虎メンバーの作品を手伝うこと、当日配布するチラシを
作成すること、そして同時開催されたオープンキャンパスの記録でした。
 メンバーの手伝いとして、私はあまり力になれなかったと思います。
寝不足や体調不良のメンバーに挟まれながら、言われたことしかできない
自分が歯がゆかったです。チラシ作成のときは、メンバーから送られてきた
作品紹介文の誤字脱字や表現を直してデザイン担当の山田へ転送することを
担当しましたが、メンバー全員がきちんと提出してくれたため、さほど苦労
することはなかったです。
 オープンキャンパスの記録はとても楽しかったです。私も一昨年、高校
2年生の頃に一度だけオープンキャンパスに参加しましたが、その時の緊張
したような空気を今年の高校生にも感じました。特に、実技講習のデッサン
に臨む高校生たちの真剣な表情は、自分の入試を思い出させました。たった
数ヶ月前のことなのに、本当に懐かしかったです。
 話を戻して、今回の作品を客観的に見て思ったことをいくつか挙げようと
思います。まず、空間というのは光の具合によってこうも表情を変えると
いうこと。その場の空気を冷たい感じにしたり、暖かい感じにしたり。実際
には温度に変化はなくとも、そう感じさせるような。先ほども書いたように、
圧迫感のある瞑想空間に奥行き深く感じさせる、など。光と闇は、人の感情
をも操ります。空間演出として、光に着目するのは実に面白いと思いました。
 今回、受け付けをしていた時に、教務室の方から興味深い指摘を頂きました。
今回の作品には、嗅覚が足りていないのではないか。今後、香りを盛り込んだ
作品を作ってはどうだろうか、と。五感で感じることができる作品とはどの
ようなものか。視覚はすぐに達成できる部分です。聴覚もまたそうだと思い
ます。しかし、嗅覚、触覚、味覚にはどうしたら訴えかけられるのか。今後
の自分自身の課題になりました。
 そして今回一番強く感じたことは、大きな作品を作り上げるためには、
まとめあげる人物が重要であるということ。今回でいえば長嶋先生です。
大人数で大きな作品を作る際、素晴らしい監督の存在なくしては、素晴らしい
作品を造ることはできないのではないだろうか。私自身は今後、作家として
作品を作っていくと同時に、監督として人をまとめ動かす力も身に付けて
いきたいです。
 20虎は私に多くのことを考えさせてくれる機会を与えてくれました。
中途半端な参加しかできなかった私を、仲間として暖かく迎えてくださった
メンバーと長嶋先生には大変感謝しています。
 なお、左右違う靴下を履く勇気はいまだ湧いてきません。